ロードバイクにキックスタンドを取り付けると何かと重宝します。
それは、外出先で気軽に駐輪できるため、すこぶる利便性がよいからですね。サイクリストであれば、出先で大自然などをバックにして、自分のロードバイクを撮影する機会も多いでしょう。
ロードバイクにキックスタンドを取り付けるには、様々な条件があるので全てのロードバイクに対応している訳ではありません。
それでも各メーカーからロードバイクに取り付け可能な様々なキックスタンドを販売しているので、どれを選べばよいのか悩ましいものです。
本記事では、ロードバイクにキックスタンドを取り付ける条件と、キックスタンドのおすすめを紹介します。
ロードバイクにキックスタンドを取り付ける条件
ロードバイクにキックスタンドを取り付けるには、以下の3つの条件を満たす必要があります。
- 金属フレームである
- キャリパープレーキである(ディスクブレーキではない)
- チェーンステーが短すぎない
キャリパーブレーキのロードバイクで、アルミやクロモリなどの金属フレームであれば、基本的に何も気にせずキックスタンドを取り付けられる。けれど、軽量モデルのフレームでは強度不足の不安があるので、本当に取り付けてよいのか自転車ショップなどで確認しよう。
一方、ディスクブレーキのロードバイクは、キックスタンドを取り付ける位置にブレーキキャリパーがあるため取り付けが困難だ。なので、無理に取り付けないように気を付けたい。
カーボンフレームは傷つきやすく、破損の原因になるキックスタンドの取り付けは基本的にNG。
しかし、リアエンド部分に金属が使われていれば、クイックリリースと呼ばれるタイプのものでしたら取り付けられますね。
たとえば、GIANTの純正スタンド「QR SPORT STAND+ ALLOY 700C」などがあります。見た目もスタイリッシュなのでロードバイクに付けても違和感がないですよ。
また、フレームのチェーンステーが短すぎると、ペダルを漕いだ時にキックスタンドとかかとが当たってしまい、上手にペダリングができません。
これらの条件を満たしていなければ、キックスタンドの取り付けは諦めた方が無難です。
ロードバイクに取り付けられるキックスタンドの紹介
ロードバイクを駐輪する際、利便性の高い様々なキックスタンドを紹介します。
ゴリックス GX-Q4M
コンパクトサイズに収納できる携帯スタンド
必要な時に取り出し、2つ折りにしたスタンド部分(携帯パーツ)をセットするだけで、取り付けられる携帯用のキックスタンドです。
あらかじめスタンドの取り付け金具をクイックシャフトの間に固定し、携帯パーツをカチッと押しこむだけなので、ねじ式と比べて使い勝手がとても良い。
アルミで作られた携帯パーツは60gと軽量で、手のひらに収まるコンパクトサイズ。そのため、サイクルジャージの背面ポケットやツールケースなどに入れて持ち運べます。
ゴリックス GX-KC22AAJ-Z
豊富なカラーバリエーションが魅力的
本体重量が約250gと軽量なアルミ製のセンタースタンドです。チェーンステーの上下から挟みボルトで固定するタイプなので、1度取り付けたら足先で操作するだけで、取り外す必要はありません。
脚の長さは、最大11cmまで調節できるため、自転車の高さに合わせて調整が可能だ。特に豊富なカラーバリエーションが魅力的。ブラック・ホワイト・レッド・ピンク・オレンジ・グリーンなどが用意されており、フレームのカラーに合わせられます。
ロードバイクだけでなく、マウンテンバイクやミニベロなどの20~28インチ対応の自転車に取り付けが可能ですね。
BBB マルチキック BKS-04
対応車種の多い定番キックスタンド
ほとんどの自転車に取り付け可能なキックスタンドです。一般的なロードバイクのホイールサイズである700Cを始め、26~29インチの車種に対応。ただし、29インチは車種によって対応できません。
角度や長さが自由に調節できて、引っかかりなくスムーズに脚を折りたためる構造です。そのため、使い勝手がすこぶる良い。
上下左右の3次元にステーが曲がるため、様々なチェーンステーに対応しています。キックスタンドの選択に迷われたら、選んでおけば失敗は少ないでしょう。
ミノウラ QUS-20 クイックアップスタンド
クイックシャフトに挟んで使用する簡易スタンド
必要な時に手軽に取り付けて使用する簡易的な携帯スタンドです。着脱に工具を必要とせず、使い勝手が非常に良い。さらにスタイリッシュかつシンプルなデザインが魅力的。様々なロードバイクにマッチします。
また、ロードバイクで使用する対応するホイール径は、700×23~28Cまで。その他にも26~29インチまで対応しています。
アルミやステンレスで作られた本体は、重量は150gと軽量。折りたたむことができませんが、サイクルジャージの背面ポケットやリュックに入れて持ち運ぼう。
あくまで簡易スタンドのため、長時間装着したままでの使用は控えるようにして下さいね。
ノグチ ワンタッチ簡易スタンド
超軽量でコンパクトな簡易スタンド
700Cのホイール径に対応したアルミ製の簡易スタンドです。本体重量はわずか52gしかなく、持ち運び用のブラケットも10gという驚異的な軽さを誇ります。
そのため、ロードバイクの走りに与える影響は極小ですね。必ず平坦で水平な場所で使用すること。また、対応する自転車の重量は10kgという制限があるので注意するように。
クイックリリースにスタンドの土台を一度固定すれば、マグネット式のためワンタッチで取り外しできます。
あくまでも簡易スタンドなので、スタンドシャフトを装着した状態での走行はしないようにして下さいね。
アトラン スタイロサイドアジャスタブル サイドスタンド
どんな車種にも馴染みやすいデザインが魅力的
後輪のクイックリリースとチェーンステーを利用して取り付ける、安定感が抜群の2点留めキックスタンドです。24インチ~700Cに対応しています。
その柔らかなフォルムは、どのような自転車とも相性がよい。重量は475gと軽量とはいえませんが、その分しっかりと支えてくれる頼もしさを期待できる。
チェーンステー側の取付部は、様々な太さのステーに対応できるよう調整式です。なので、上下で押さえるように取り付けて、トルクスレンチを使って丁度よい角度で固定しよう。
MUNI(ムニ) MOBILE STAND
お洒落なデザインの携帯スタンド
使いたいときに気軽に使いたいというニーズを満たす、簡単に脱着できる携帯スタンドです。専用の収納袋が付属していますね。
無段階の長さ調整ができるので、20~28インチ・650C・700Cと幅広いホイールサイズに対応。また、ボタンで片手で取り付けできる操作性と、駐輪時の安定性を実現しました。
重量は340gもありますが、いつも連れ出したくなるようなお洒落なデザインは、ロードバイク女子におすすめしたい一品です。
パンサー 軽量キックスタンド
クイックリリースに対応し扱いやすい
アルミニウム合金で作られた軽量コンパクトなキックスタンドです。クイックリリース仕様全般のロードバイクに使用できます。また、ロードバイク以外にも24インチから27.5インチのタイヤサイズに対応。
2種類のタイプが用意されており、Aタイプの重量はわずか150gしかなく、カーボンリアエンドには使用できません。
一方、BタイプではAタイプと比べて若干重量が増えて160gとなりますが、フレームリアエンドの構造によっては、カーボンリアエンドに対応しています。
どちらも長さの調整機能がついており、取り付けには別途六角レンチが必要ですね。(工具は付属していません。)
まとめ
本記事では、ロードバイクに取り付けられるキックスタンドを紹介しました。ロードバイクを使用する用途によって、キックスタンドを取り付けるのかを判断すれば、失敗は少ないですね。
ちょっと駐輪したいときにあれば、とても役立つため、その利便性に慣れてくると手放せなくなる。お気に入りのキックスタンドを取り付けて、快適な自転車ライフを過ごしましょう。