旅の体験談

吉備津神社と吉備津彦神社へ参拝、桃太郎と縁あるパワースポット

遠くから見た吉備津神社

桃から生まれた桃太郎による鬼退治の話は、日本人ならば誰しもが一度は聞いたことがあるでしょう。

この桃太郎のモデルとなった吉備津彦命(きびつひこのみこと)を祀る神社をご存じですか。

それは、桃太郎ゆかりの地である岡山の吉備津神社と吉備津彦神社です。

備前国と備中国と呼ばれていた時代から由緒ある一宮であり続けたこれらの神社では、桃太郎伝説が色濃く残っていますね。

本記事では、吉備津彦命を祀る吉備津神社と吉備津彦神社について紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 桃太郎のモデルを祀る神社に興味がある
  • 神社仏閣巡りを行なっている
  • 吉備津神社や吉備津彦神社について知りたい
  • 吉備津神社と吉備津彦神社の違いを知りたい

桃太郎と縁ある神社

日本全国には、数多くの桃太郎に関する話が残っています。

特に岡山県や山梨県、愛知県、奈良県、香川県は桃太郎発祥の地と言われてますが、岡山県が最も有力ではないでしょうか。

全国には、桃太郎と縁ある神社仏閣も多数ありますので、以下にその一例を挙げます。

桃太郎と縁ある神社

  • 吉備津神社(岡山県岡山市北区吉備津)
  • 吉備津彦神社(岡山県岡山市北区一宮)
  • 吉備津神社(広島県福山市)
  • 桃太郎神社(香川県高松市)
  • 桃太郎神社(愛知県犬山市)

桃太郎のモデルとなった吉備津彦命とは

桃太郎のモデルとなった吉備津彦命は、第7代天皇の孝霊天皇(こうれいてんのう)と妃の倭国香媛(やまとのくにかひめ)の間に産まれた子供です。

吉備津彦命の本名は、彦五十狭芹彦命(ひこいさせりびこのみこと)と言うよ。吉備津彦命は日本書紀で呼ばれる別名で、古事記では大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)と呼ばれているね。

吉備津彦命は四道将軍(しどうしょうぐん)の一人であり、第10代天皇の崇神天皇(すじんてんのう)の命を受け、吉備国へ派遣されることになります。

当時、吉備国では鬼である温羅(うら)が鬼ノ城に拠点を構え、暴虐の限りを尽くしていました。

温羅(うら)は、吉備地方に伝わっている古代の鬼のことだよ。または、古代吉備地方の統治者であったと言われているね。

吉備津彦命は、3人の家来と供に温羅を討ち滅ぼし、その祟りを鎮めるために温羅の首を吉備津神社の釜の下に封じたそうです。

この話が、私たちが良く知る御伽話の「桃太郎」のモチーフになったと言われています。

吉備津神社と吉備津彦神社の違いについて

吉備津神社と吉備津彦神社は、桃太郎のモデルとなった吉備津彦命(きびつひこのみこと)を祀っている神社です。

これらの神社は距離的にも近く、約2kmほどしか離れていません。

いったい何が違うのでしょうか。

それについては、神社の生い立ちが関係しています。

吉備津神社の入口

その昔、古代日本には吉備国という地方国家が存在していました。

吉備国は現在の岡山県全域、広島県東部、香川県島嶼部、兵庫県西部を収めていて大和朝廷を支える有力な地方国家だったそうです。

当時この吉備国にはあったのは、吉備津神社だけでした。

つまり、吉備津彦神社は吉備津神社から分社して造られた神社です。

もう少し詳しくお話すると、645年の大化の改新後の天智天皇による改革により、法律の整備や地方の国の見直しなどが行われました。

その結果、吉備国は解体されてしまい、「備中、備前、備後」の三地域に分割され現在でもその名残が残っています。

当時は各地域ごとに中央からの命令が最初に伝えられる神社があり、「備中、備前、備後」の各地域に格式が高い神社が必要だったのです。

こうして、吉備国を守護していた吉備津神社が各地域へ分社され今に至ります。

その結果が「備中の吉備津神社(岡山市)、備前の吉備津彦神社(岡山市)、備後の吉備津神社(福山市)」です。

つまり、備中の吉備津神社が始まりになります。

唯一無二の吉備造り「吉備津神社」

吉備津神社とは

吉備津神社は、岡山県岡山市に鎮座し、大吉備津彦大神(吉備津彦命のことです)を祀る大社です。

日本建築の傑作に数えられている「吉備津造り」の勇壮な社殿を始め、釜の鳴る音で吉凶を占う鳴釜の神事など独特な儀式も魅力的ですね。

ご利益には、縁結びや家内安全、商売繁盛、長寿延命、勝利祈願、病気平癒、厄除けなどがあります。

国宝の拝殿・本殿

吉備津神社は拝殿と本殿が一体となっており、「比翼入母屋造(ひよくいりもやづくり)」と呼ばれる入母屋の屋根を前後に二つ並べて同じ高さでつないでまとめた様式です。

この様式は全国唯一であることから、特別に「吉備津造(きびつづくり)」とも呼ばれていて国宝に指定されています。

神社の外から見てみると、生い茂る木々の隙間から特徴的な屋根が見て取れますね。

遠くから見た吉備津神社

拝殿のしめ縄の上に飾られている「平賊安民」と書かれた看板が印象的でした。

平賊安民とは、直訳すると「賊を平らげ民を安んず」ですね。

恐らくここで言う賊には、「温羅(うら)」も含まれているのでしょう。

360mも続く木造の回廊

拝殿の隣りには、吉備津神社の見所の一つである岡山県の重要文化財の長い廻廊があります。

360mも続く木造の回廊であり、回廊の途中からは様々な社へ向かうことができますね。

特に毎年6月下旬ごろには、この回廊近くに約1,500株のあじさいが、色鮮やかに咲き誇る姿は見逃せません。

この回廊を歩いて様々な社へ参拝へ向かいましょう。

吉備津神社の回廊内

その一つには「えびす宮」がありました。

えびす宮

えびす宮では、名前の通り夷(えびす)と大黒を祀っています。

毎年1月10日はえびす祭を開催し、元旦から11日まで縁起物の配布を行なっていますね。

回廊をしばらく歩いていると、境内の外へ辿り着きました。

吉備津神社の回廊の出入り口

外から見える回廊は、真っすぐに本殿へ向けて伸びていて見応えがありますね。

温羅の首が埋められている?鳴釜神事の儀式

吉備津神社では、御竈殿(おかまでん)と呼ばれる温羅の首を埋められた場所があります。

その温羅の首は、13年間もうなり続けていたと伝わっていますね。

その伝承を基にした儀式が「鳴釜神事」(なるかましんじ)です。

この儀式は、湯気の立つ釜から唸るような音を聞いて吉凶を判断します。

鳴れば吉、鳴らなければ凶であり、自分自身で音の良しあしを判断しなければなりません。

神社の人たちは何も教えてくれないのです。

心を落ち着かせた状態で耳に神経を集中して、この儀式を体験して見て下さい。

鳴釜神事の御祈祷

  • 祈祷受付時に申し込めば誰でも体験可能
  • 祈祷初穂料は3,000円から。鳴釜神事の料金は祈祷初穂料に含まれる

学問・芸術の神様を祀る「一童社」

拝殿の奥にある階段を上って行くと、そこには「一童社」が建てられています。

この一童社には、学問の神様である菅原道真公と芸能の神様である天鈿女神(あめのうずめのみこと)が祀られていますね。

そのため、江戸時代の国学者も信仰したと伝えられ、今では進学合格や芸事上達を祈願する人が後を絶たないそうです。

たくさんの絵馬が奉納されている祈願トンネルをくぐり抜けると、心に安心とやすらぎを得ることができるでしょう。

吉備津神社の境外社「宇賀神社」

吉備津神社へ隣接して建てられているのは、宇賀神社です。

宇賀神社は、池の上に浮かぶ島に建てられている小さな社ですが、島へ渡るために架けられている橋と社の色彩(朱色)がとても目を引きます。

宇賀神社は吉備津神社の境外社です。

吉備国最古の吉備神が祀られており、商売の神様と言われています。

商売を営んでいる人は、是非立ち寄りたい神社ですね。

吉備津神社の基本情報とアクセス

住所岡山県岡山市北区吉備津931
電話番号086-287-4111
営業時間拝観 5:00~17:30
窓口 8:30~16:00

【アクセス】

  • JR吉備津駅から徒歩約10分
  • 岡山総社ICから車で約15分
  • 岡山ICから車で約15分

吉備津神社の駐車場

吉備津神社には、無料駐車場があります。(車400台)

但し、正月期間は有料になります。

備前国一宮「吉備津彦神社」

吉備津彦神社とは

吉備津彦神社は、岡山県岡山市の西部、かつて備前国と備中国と呼ばれていた境目にそびえ立つ中山の北東麓にて鎮座しています。

吉備津神社と同じく大吉備津彦大神を祀り、備前国一宮として崇敬されていました。

夏至には、太陽が正面の鳥居から真正面に上り、日が差し込んで神殿の鏡に当たる姿から「朝日の宮」と呼ばれたりしていますね。

ご利益は、縁結びや家内安全、商売繁盛、長寿延命、勝利祈願、病気平癒、厄除けなど様々あります。

【神社仏閣あれこれ】

旅の道中で訪れた神社仏閣には、面白いオブジェや催しがあったりしますね。下記記事でそんな神社仏閣を紹介します。

参道を歩こう

吉備津彦神社は広い駐車場に入ると、そのまま拝殿へ向かうことができますが、できれば参道を歩いてみましょう。

こちらが吉備津彦神社の参道です。

池の中に造られた石畳みの橋の周りには松の木がそびえ立ち、神聖な雰囲気を醸し出しています。

折角、吉備津彦神社へお参りに訪れたのに、この参道を歩かないのは実に勿体ないですね。

尚、参道の入口前には、備前焼で作られた狛犬が吉備津彦神社を護っていました。

参道を渡った先にある随神門をくぐり抜け、拝殿へ向かいましょう。

随神門

本殿と平安杉

階段を上った先には拝殿があります。

拝殿の近くには、補強されている御神木がありました。

この御神木は「平安杉」と呼ばれ樹齢1,000年以上だそうです。

この杉の根元からは、優しい生命エネルギーを感じるような気がしますね。

パワーを授かっておきましょう。

また、吉備津彦神社の本殿は、品格ある趣の「三間社流造り」となっており、岡山県の重要文化財に指定されています。

吉備津彦神社の本殿

由緒ある「子安神社」

吉備津彦神社の摂社として「子安神社」があります。

子安神社

子安神社は、岡山藩主池田氏の崇敬が篤かったことから摂社になったそうです。

特に池田利隆公が子宝に恵まれなかった時に、この子安神社に祈祷後、後に名君と呼ばれる光政公が誕生した由緒があります。

広い駐車場で桃太郎人形に会う

私が吉備津彦神社へ訪れた日は、駐車場にはたくさんの鯉のぼりが元気に泳いでいました。

広い駐車場の奥の外れにある道を進んで行くと、桃太郎の人形が見えてきます。

桃太郎の傍にはお供の犬、猿、キジもそろっていますね。

桃太郎の家来の像

この人形が設置されている台座には「吉備の野に平和求めて桃太郎」と書かれていました。

今平和な日本を見て桃太郎は何を思っているのでしょうか。

桃太郎の像

きっと喜んで満足していると思いますね。

【オブジェやアート作品あれこれ】

旅の道中では、神社仏閣だけでなく道端にも様々なオブジェやアート作品を目撃しますので、下記記事で紹介します。

吉備津彦神社の基本情報とアクセス

住所岡山県岡山市北区一宮1043
電話番号086-284-0031
営業時間拝観 6:00~18:00
窓口 8:30~17:00

【アクセス】

  • JR備前一宮駅から徒歩で約3分
  • 岡山総社ICから車で約20分

吉備津彦神社の駐車場

吉備津彦神社には、無料駐車場があります。(車100台、大型バス駐車可)

尚、正月は臨時駐車場と合わせて300台駐車可能です。

まとめ

桃太郎伝説が残る吉備津神社や吉備津彦神社は、お互いに距離が近くにあるため、一緒に参拝してみませんか。

特に吉備津神社の拝殿・本殿は、国内唯一の吉備津造りであり、その特徴的な見た目は非常にインパンクがありますので一見の価値ありです。

備中国と備前国の一宮として昔から今に至るまで多くの参拝客が訪れ、今後も変わることなく多くの人々に崇拝され続けるでしょう。

【サイクリストの管理人からの一言】

自転車旅の目的は人それぞれですが、その中には神社仏閣巡りもありますね。自転車(ロードバイクなど)に乗り続けていると自分の人生に様々な影響を与えますので、下記記事で紹介します。

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