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旅の体験談

裸祭りで有名な「西大寺」と三葉の松が育つ「窪八幡宮」の両参り

西大寺

天下の奇祭で全国に名を轟かす「西大寺」とたいへん縁起が良いとされる三葉の松が育つ「窪八幡宮」へお参りに出かけませんか。

2つの神社仏閣は、それほど距離が離れていないため、徒歩でも十分行き来できます。

ゆっくりと歩きながら、昔の人たちが行っていた両参りに思いを馳せてみましょう。

本記事では、西大寺と窪八幡宮の魅力を紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 神社仏閣に興味がある
  • 御朱印集めをしている
  • 西大寺又は窪八幡宮について知りたい
  • 裸祭りや三葉の松について知りたい

西大寺と窪八幡宮の両参りの復活

2018年5月に西大寺と窪八幡宮で両参りの締結式により、正式に両参りの文化が復活を遂げました。

神仏両参りの文化が復興するのは、たいへん喜ばしいことですね。

明治維新150周年記念イベントとして、2018年8月26日には、「西大寺×窪八幡宮 両参り健康早朝ウォーク」が開催されたそうです。

このイベントでは、早朝に西大寺を出発して窪八幡宮を目指しました。

その際、かつて八幡神が仏教を守るために持ち歩いたとされる「八正道の幡」を用意したそうです。

約3㎞の宮道には、心安らぐ古い町並みの景観に感謝し、気持ちの良い朝陽を浴びながら両参りを行ないました。

全国にある多くの神社仏閣で両参りが今以上に盛んになることを応援します。

天下の奇祭「裸祭り」の会場、西大寺をお詣りしよう

西大寺とは

川沿いの道から西大寺を眺める
西大寺

西大寺は、751年に藤原皆足姫が金岡郷(岡山市東区西大寺金岡付近)に観音像を安置したことが始まりとされています。

吉井川の河口に位置して、備前国の重要な港として栄えたため、庶民の信仰を集めたそうです。

高野山真言宗別格本山の寺院であり、千手観世音菩薩をご本尊としています。

【神社仏閣の紹介】

旅の道中で見つけた神社や寺院へ、ふらっと訪れたりしますね。そんな時は何か良いことが起ここるかも知れません。私が旅の道中で訪れた神社仏閣を下記記事で紹介します。

天下の奇祭「裸祭り」について

西大寺駅にある裸祭り像
西大寺の最寄り駅JR西大寺駅にある裸祭り像です

祭り好きの人なら知っている人も多いと思いますが、日本三大奇祭の一つである裸祭りの会場として有名なお寺が西大寺です。

裸祭りは、毎年2月の第3土曜日に開催されています。

始まりは室町時代であり、すでに500年以上の伝統がありますね。

真夜中に住職によって投げられる幸せを呼ぶ宝木(しんぎ)をめぐり、数千人の裸の男たちが争奪戦を行ないます。

本堂から境内へ複数のグループに分かれてもみ合い、宝木を奪取した後で、境内から出られた者が、その年一番の「福男」です。

例え競い合っていても、最後には参加した皆が福で終わる神事なので多くの人が当日参加します。

ちなみに講談社から販売されている日本全国の祭りを紹介した「日本の祭り歳時記」という本には、「なまはげ(秋田県)、吉田の火祭り(山梨県)、西大寺会陽の裸祭り(岡山県)」の3つが日本三大奇祭として記載されているよ。

マンダラ三重塔巡りのすすめ

マンダラ三重塔巡りの看板

境内にある三重塔のそばには、「マンダラ三重塔巡り」の説明板がありました。

看板を読んでみると、西大寺と西大寺から約4.5kmほど離れたところにある餘慶寺の三重塔を巡りマンダラを完成させるようです。

マンダラとは、「円・輪および中心のつながり」と言う意味があり、互いの力を調和させる力がありますね。

実に興味深い教えです。

マンダラ巡りの手順は以下になります。

マンダラ巡りの手順

  1. 三重塔を時計回りで円を描くように三周する。
  2. その際、塔の四方にあるお釈迦様の足跡(仏足石)を踏んで塔に向かい、合掌礼拝を行なう。(東→南→西→北の順番)
  3. この時に大日如来のご真言「オン アビラウンケン バザラ ダトバン」と唱え念じ、所願成就を祈る。
  4. お参りを済ませた証として、納経所にて特別御朱印を頂くことがおすすめ。
仏足石
仏足石

こちらの写真が「仏足石」です。見ているだけでもありがたく思う不思議な足跡ですね。

私は手順に則り、三重塔の周りを3周しながら、仏足石を踏んで合唱礼拝を行ないました。

三重塔
三重塔

尚、後日、餘慶寺でマンダラ巡りを行ないマンダラを完成させた次第です。(嬉)

この三重塔の前には裸祭りのパネルが設置されていますので、記念撮影は如何ですか。

裸祭りの記念撮影用パネル

本堂でお参り

西大寺の本堂
西大寺(本堂)

本堂の姿を見た時に、長い年月をかけて迷える人々を導いてきた風格のようなものを感じました。

江戸中期の寛政年間に完成された本堂は、重要文化財に指定されています。

西大寺の本堂

「永病平癒 世界安穏」の言葉は、まさに今のコロナ渦の世界では胸に刺さりますね。

西大寺の本堂の垂れ幕

本堂には、仏様のガチャガチャが設置されていましたので、集めている人にとっては嬉しい配慮です。(ちなみに私はガチャガチャには興味はないためスルーしました。)

西大寺にあったガチャガチャ

本堂の隣りには、観音様(南海観音)がおられますので、手を合わせておきましょう。

西大寺の観音様

牛玉所殿と活力の楠

西大寺の広い敷地内では、様々な建造物が建てられています。

仁王門や千手堂、西大寺客殿などがあり、その中で国の登録有形文化財に指定されている牛玉所殿 (ごおうしょでん)を紹介します。

牛玉所殿
牛玉所殿

牛玉所殿は、拝殿と本殿、奥殿と分かれる神仏習合の鎮守堂ですね。

ここで祀られている神仏は不動明王と毘沙門天であり、今の香川県のこんぴらさんに祀られていた仏像であるため、金毘羅大権現の本地仏になります。

普段は秘仏のため、見ることはできませんが、元旦から14日間のみご開帳していますね。

牛玉所殿の近くには、大きな楠が見て取れます。

活力の楠
活力の楠

この楠に前に立てられていた立札には「活力の楠」と書かれていました。

活力の楠

楠は薬の木とも称されていて、悩みや苦しみを消し去る霊妙があると言われています。

お寺に生えている木としては、まさしくぴったりですね。

牛玉所殿と楠の木

向州公園の犀の銅像

向州公園へ向かう通路にある橋

牛玉所殿の近くからは、赤い橋を渡って向州公園へ行くことができますので、この公園へ立ち寄ってみましょう。

園内は広々としていて、過ごしやすいですね。平日であったためか、私が見た範囲内にはそれほど人は多くありませんでした。

向州公園
向州公園

園内に設置されていた犀(さい)の銅像が目を引きます。

犀の銅像
犀の銅像

なぜ犀の銅像があるのでしょうか。

犀の銅像

その昔、安隆上人(あんりゅうしょうにん)の前に犀角を持った仙人(龍神)が現れて「この角をもって地をかため本堂を建立せよ」と霊告したそうです。

これにちなんで建てられた寺は「犀載寺」(さいだいじ)であり、今の西大寺のことを表しています。

西大寺の基本情報とアクセス

住所岡山県岡山市東区西大寺中3-8-8
電話番号086-942-2058
営業時間講堂拝観受付 9:00~16:00
御祈祷・ 御供養受付 9:00~16:00
納経(朱印)他、授与品販売受付け 8:30~17:00
境内参拝 24時間可能

【アクセス】

  • JR西大寺駅から徒歩約15分
  • 山陽ICから車で約30分

西大寺の駐車場

無料駐車場があります。(普通車70台、バス5台)

西大寺の駐車場

© OpenStreetMap contributors

上図の「駐車場」と表示している駐車場は狭いため、普通車が数台しか駐車できません。

自転車もこちらで駐輪しましょう。

「駐車場(更地)」と表示している駐車場は広いのでバスなども駐車できます。

その他にも岡山市立西大寺公民館前にある無料駐車場で駐車して、徒歩で向州公園の中を通り抜けて西大寺へ行けますね。

窪八幡宮で三葉の松を見に行こう

窪八幡宮とは

窪八幡宮
窪八幡宮

窪八幡宮は、859年に創建されており、勝運・武運の神が祀られています。

ご祭神は応神天皇、神功皇后、仲哀天皇、伊邪那岐命、伊那那美命です。

初代征夷大将軍である足利尊氏の参詣で知られており霊験あらたかですね。

宇喜多直家、宇喜多秀家、池田光政など岡山にゆかりのある人物も参詣していたと言われています。

古くは、備前国四大社(吉備津彦神社、岡山神社、安仁神社、窪八幡宮)の1社に数えられていました。

【神社仏閣の紹介】

旅で訪れた神社や寺院には様々な楽しみ方があります。私が訪れた神社仏閣で面白い体験や怖い体験をしたところを下記記事でお伝えします。

窪八幡宮へ行こう

窪八幡宮の案内版
窪八幡宮の案内版

個人的には、西大寺と窪八幡宮の両参りをする場合は、まずは窪八幡宮へ参拝した後で西大寺へ向かっています。

JR西大寺駅方面から県道224号線を走り、吉井川に架かる永安橋を渡る手前の交差点には、「窪八幡宮」の案内版がありますので、ここを折曲がりましょう。

窪八幡宮のルート

© OpenStreetMap contributors

少し道を進むと、沿岸には狛犬たちがお出迎えしてくれています。

窪八幡宮の狛犬

狛犬たちの間を通り抜けて、真っすぐ進みましょう。

道路

すると、窪八幡宮の鳥居が見えてきました。

窪八幡宮の鳥居

鳥居の近くへ自転車を止めて、徒歩で階段を上り、拝殿へ向かいます。

石垣の階段は歩き易く、段数もそれほどありません。

窪八幡宮の鳥居
窪八幡宮の鳥居
窪八幡宮へ上る階段

階段の上には大きな門が立っており、この門を通り抜けると拝殿が見えてきました。

門

拝殿で参拝しよう

窪八幡宮の拝殿
窪八幡宮(拝殿)

境内は静謐な雰囲気が漂っていますので、静かにゆっくりと歩いていきましょう。

窪八幡宮は、武運・勝運の神が祀られており、時の領主や武人の崇敬がとても厚い神社です。

負けられない戦いをする時に参拝すれば、きっと勝運を授けてくれるに違いありません。

例えば、以下のようなことが考えられますね。

  • 勝負に勝つ(スポーツ、恋愛)
  • 勉学に勝つ(志望校合格、学問成就)
  • 病気に勝つ(病気平癒、健康長寿)
  • 仕事に勝つ(商売繁盛、出世競争)
  • 災厄に勝つ(厄除け、開運、交通安全)

偶然、宮司さんとお会いすることが出来て、御朱印を頂くことができました。

こちらが御朱印です。三葉の松がプリティですね。

窪八幡宮の御朱印

周辺には、由緒のある「水飼の井戸」を見つけましたので紹介します。

水飼の井戸
水飼の井戸

室町幕府の初代征夷大将軍 足利尊氏が参られ時に、窪八幡宮の由来に感銘し、祈願書を奉ると共に馬一千頭に水を与えたとされる井戸です。

神社仏閣では、数百年前の古い物が今でも残っていることが本当に凄いですね。

三葉の松で三葉を探そう

三葉の松の立札

窪八幡宮には、日本全国でも珍しい「三葉の松」があります。

三葉の松とは、三又の葉がある松のことですね。

三葉の松
三葉の松

昔テレビで見たことがありますが、和歌山県にある高野山の「三鈷の松」が有名ですね。

縁結び、延命長寿のご利益があると言われています。また、葉が金色になってから落葉するため、金運のご利益があるそうです。

残念ながら、私が訪ねた時には、金色の葉を見つけることはできませんでした。(涙)

【珍しい木あれこれ】

旅先では、三葉の松のように珍しき木があったり、面白い見え方がする木やパワースポットになっている木などがありますね。下記記事では、そのような木について紹介します。

龍神様が住まう池

窪八幡宮の龍神池
龍神池

本殿の奥には龍神様は住まう「龍神池」がありました。

もし龍神様を見ることができれば、龍神様のパワーにあやかり何かご利益があるに違いありません。

窪八幡宮の基本情報とアクセス

住所岡山県岡山市東区久保618
電話番号086-230-3961

【アクセス】

  • JR西大寺駅からタクシーで約6分(徒歩で約25分)
  • 山陽ICから車で約30分

窪八幡宮の駐車場

無料駐車場があります。(普通車20台)

【番外編】窪八幡宮で神社仏閣カードについて知る

神社仏閣カードのポスター
神社仏閣カードのポスター

窪八幡宮へ参拝していた最中に、神社仏閣カードのポスターを発見しました。

そのポスターを見て「ほぉ、神社仏閣カードか。そのような物があったんだ。」と少し驚いた次第です。

後日、この神社仏閣カードについて調べてみると、神社や寺院の歴史や伝承、ご利益などを分かり易く伝えるために手のひらサイズのカード型で作ったことがわかりました。

この神社仏閣カードは、神社仏閣へ参拝した方のみ購入できます。

カードの絵柄は各神社仏閣毎に3種類あり、内1種類は仏像などのレアカードになっているそうです。

神社仏閣カード

ご利益については、健康・長寿、金運・商売繁盛などのご利益にパラメータを割り振り、八角形のレーダチャートで表しているため、とてもわかり易いですね。

神社仏閣カードは2020年8月18日より、中国観音霊場の8ヶ寺で開始しました。

まとめ

その昔、多くの人が行っていた西大寺と窪八幡宮の両参りを行なってみませんか。

ゆっくりと一歩一歩しっかりと歩きながら西大寺と窪八幡宮の間を歩いてみましょう。

仏様と神様の元へ馳せ参じる事で、より心の安寧を図れると思います。

今を生きる私たちが両参りを継続していくことで、後世にこの文化を残していけるでしょう。

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