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旅の体験談

香川・桃太郎神社や鬼ヶ塚の観光、桃太郎と縁ある鬼無町を巡る旅

「桃太郎と縁ある鬼無町を巡る旅」の紹介サムネ

日本人なら誰もが知る御伽噺は色々ありますが、その中でも「桃太郎」が特に馴染み深いですね。

桃から生まれた桃太郎が、家来の犬・猿・雉を引き連れて鬼退治に行く物語。この桃太郎の伝説が香川県高松市に伝わっています。

特に桃太郎や家来の墓が残っている「桃太郎神社」や、鬼ヶ島の決戦の後、逆襲してきた鬼と戦った場所「鬼ヶ塚」など高松市鬼無町には、桃太郎と縁が深い場所が多い。そもそも「鬼無(きなし)」の地名からして意味深です。

それに加え、高松市の沖合には女木島(めぎじま)があり、その島こそが鬼ヶ島なんだとか。そして、その島には鬼の住処であった洞窟が残っている。歴史ロマンを感じてやまないですね。

本記事では、桃太郎と縁ある鬼無町を巡り、桃太郎の舞台を紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 香川県高松市へ観光する予定がある
  • 桃太郎の物語に興味がある
  • 桃太郎神社や鬼ヶ塚など桃太郎の縁あるスポットを見て回りたい

鬼無町には桃太郎と縁ある場所が多い

JR鬼無駅
JR鬼無駅

香川県高松市には、「鬼が無い」とかいて「鬼無(きなし)」と呼ぶ地名があります。

地名から分かるように、桃太郎が鬼退治をしたことで鬼がいなくなった町(鬼無町)なんだそうな。その玄関口となるのが鬼無駅ですね。

高層ビルが立ち並ぶ高松市街の中心部には高松駅があり、そこから西側にある鬼無駅までは電車で約8分ほど。鬼無駅から周囲を見渡せば、昔ながらの里山の風景が広がっています。

桃太郎が最後の鬼を退治したという鬼無では、200年以上前から続く盆栽の産地として有名。さらに隣接する国分寺町と共に松盆栽では、全国シェアの8割を占めるという。

松盆栽畑
松盆栽畑

接木や剪定の高い技術が作り出す樹形や、松の皮肌や葉性が良いみたい。日本だけでなく海外でも評判が高く、今ではヨーロッパやアジアの国々からバイヤーが訪れるそうですよ。

桃太郎物語と共に盆栽の文化が融合した落ち着いた雰囲気の町ですね。

鬼無駅の駅名標
鬼無駅の駅名標

鬼無駅の駅名標には「鬼無桃太郎」の文字が表記されているぞ。このことからも桃太郎推しというのが読み取れます。

桃太郎電鉄のキャラクターがお出迎え
桃太郎電鉄のキャラクターがお出迎え

また、駅前にある桃太郎の石像に目が留まるだろう。よく見ると、ハドソン(現:コナミデジタルエンタテインメント)が開発した人気ゲームソフト「桃太郎電鉄」のキャラクターではないですか。

当時(1988年12月)、サイコロをふって日本全国を駆け巡ったゲーマーが多いだろうな。私も子供の頃に遊んだ記憶が薄っすらと残っている。今でも続編が作られている人気作ですね。

鬼無駅周辺の地図
鬼無駅周辺の地図

こちらの地図を見て分かるように、鬼無駅周辺には桃太郎に縁ある場所が多い。

その代表的な場所が桃太郎神社であり、その隣には柴山がある。柴山といえば、おじいさんが柴刈りに行った山のこと。さらに町の中を流れる大津川(ほんづがわ)は、おばあさんが洗濯に行った川なんだとか。

つまり、ここには桃太郎物語の冒頭に描かれる場所がそろっています。ちなみに、おじいさんとおばあさんの家が、大古家ですね。大古家は一般公開されておらず、普通に人が暮らしている民家なので、桃太郎のゆかりの地を巡る際には、外から眺めて雰囲気だけ味わおう。

また、鬼無町には雉ヶ谷と呼ばれる地名があり、近くには犬島(岡山県)、猿王(綾川町)という地名もある。それに、先ほども触れましたが、高松市の沖合にある女木島には鬼が住む洞窟があります。

ここまで、ピタリと符号が一致すれば、「桃太郎のふるさと」と呼ばれるのも納得ですね。

鬼のいない平和な風景
鬼のいない平和な風景

それに桃太郎物語がどのように誕生したのかも興味深い。

調べてみると、学問の神様として知られる菅原道真(すがわらのみちざね)公が、讃岐守として赴任中に地元の漁師から「稚武彦命(わかたけひこのみこと)が3人の勇士と共に海賊を退治した」という話を聞いたことに関係があるという。

実は、その話を御伽噺としてまとめたものが、桃太郎物語のルーツですよ。その後、その物語が全国に広まったといわれています。

桃太郎神社の案内板
桃太郎神社の案内板
桃太郎神社が見えてきた、位置的に奥に見えるのが柴山だろうな
桃太郎神社が見えてきた、位置的に奥に見えるのが柴山だろうな

まずは、桃太郎神社に訪れてみよう。車で訪れる場合は、高松市と丸亀市をつなぐ丸亀街道(県道31号)を通過していると、鬼無駅から南西方向に約1kmほど離れた場所に大きな桃太郎神社の案内板が見えてくる。

この看板が示す通りに路地へ入ると、その先に桃太郎神社が鎮座しています。

桃太郎神社には桃太郎と家来の墓がある

桃太郎神社
桃太郎神社

桃太郎神社という名称は愛称で、正式には「熊野権現(くまのごんげん)」といいます。

権現とは、仏様や菩薩様が衆生救済のために神様の姿を仮て現れること。つまり、里人から祀らている桃太郎は、神様でもあり仏様ともいえるのであろうな。

とても落ち着いた雰囲気のある場所に鎮座しているのがいい感じ。こじんまりとした境内は、10~15分もあれば一通り見て回れるほどだ。ご祭神は以下の通りです。

  • 伊邪那岐神(いざなぎのかみ)
  • 伊邪那美神(いざなみのかみ)
  • 稚武彦命(わかたけひこのみこと)

伊邪那岐神と伊邪那美神は、日本神話に登場する最初の夫婦神。国生みや神生みを行った創造神として超有名。

一方、稚武彦命は第7代孝霊天皇の皇子であり、兄の彦五十狭芹彦命(ひこいさせりひこのみこと)と一緒に、大和朝廷に対抗しうる強大な勢力を誇った吉備国の平定を行ないました。

その後、彦五十狭芹彦命は吉備を拠点にしたことから、吉備津彦命(きびつひこのみこと)と呼ばれることに。彼が初代・桃太郎のモデルとなった人物ですね。

桃太郎神社(拝殿)
拝殿
桃太郎神社の社号標
桃太郎神社の社号標
桃太郎の絵馬
桃太郎の絵馬
拝殿の屋根には桃がある
拝殿の屋根には桃がある

稚武彦命は、二代目の桃太郎なんだとか。兄弟で桃太郎と呼ばれるとは運命を感じます。桃太郎物語は、吉備津彦命がモデルとなる「桃太郎伝説」と、私たちが良く知る御伽噺の2つがあるぞ。

個人的には、桃太郎は個人を表すのではなく、その時代を救ったスーパーヒーローとして、脈々と受け継がれていく方がロマンがあっていいのではないかと思います。

桃太郎のお墓(左)、碑石(右)
桃太郎のお墓(左)、碑石(右)
犬(左)・猿(中)・雉(右)のお墓
犬(左)・猿(中)・雉(右)のお墓

桃太郎神社の特筆するところは、境内に桃太郎のお墓があること。それに加え、家来の犬・猿・雉のお墓もあることでしょう。

家来のお墓の前には木札があり、そこにはそれぞれに「犬」「猿」「雉」と書かれているので区別がつきます。

おじいさんとおばあさんのお墓
おじいさんとおばあさんのお墓

また、おじいさんとおばあさんのお墓もある。桃太郎は桃から生まれたのではなく、お二人が稚武彦命を気に入って、縁を結んで養子にしたという話があるみたい。そのことから「縁結びの神」と呼ばれています。

これにて、桃太郎物語に登場する全キャストのお墓があると思っていたら、敵役となる鬼のお墓が見当たりません。実は、鬼は桃太郎神社から少し離れた場所にある「鬼ヶ塚」にて、永眠しています。

桃太郎の凱旋碑
桃太郎の凱旋碑

おっ、これは桃太郎が鬼退治をして凱旋した様子を表した石碑ではないですか。

持ち帰った金銀財宝は、絵本の物語の結末によって色々ありますが、村の平和と繁栄に貢献したというのが良く知られていますね。

現代ならば、奪われた財宝を取り戻しただけでも所得税がかかるだろう。絶対に税務署が黙っている訳がありません。それに、そもそも鬼退治は、正当防衛でもないかぎり暴行罪や傷害罪に問われしまう可能性が高いです。

う~む、そう考えると夢やロマンが一気に覚めてしまうかも。けれど、桃太郎にはいつまでもヒーローとして語り継がれて欲しいですね。

土俵の上にある竹細工が目を引く
土俵の上にある竹細工が目を引く

毎年3月には「鬼無桃太郎まつり」が開催されており、子供たちの健やかな成長を願い小学生の相撲大会が行われます。

明かりが灯される夜に見てみたい
明かりが灯される夜に見てみたい

私が訪れた時には、土俵の上に立派な竹細工があったので驚きました。調べてみると、高松西高の生徒さんたちが製作した竹明かりなんだそうな。

2025年4月に設置したそうで、夜になるとイルミネーションが美しく点灯されるそうです。

  • 住所 香川県高松市鬼無町鬼無848
  • 電話番号 087-882-0875(鬼無コミュニティセンター)
  • 無料駐車場有り

鬼ヶ島の戦いの後に再戦した場所「鬼ヶ塚」

鬼ヶ塚
鬼ヶ塚

鬼ヶ塚は、鬼ヶ島(女木島)で降伏した鬼たちが鬼無に仕返しにやってきた際に、桃太郎が返り討ちにした場所です。

小さな丘になっており、この場所に鬼たちを埋葬したと伝わっています。

桃太郎神社から約500mほど離れた場所にありますが、特に案内板は設置されていないようなので、見つけるのに少し苦労しました。

鬼無駐在所(桃太郎駐在所)
鬼無駐在所(桃太郎駐在所)

なので、高松北警察署の鬼無駐在所を目印にするとよいかも。

この駐在所は、桃太郎駐在所とも呼ばれていて、掲示板の上にある桃太郎一行のイラストが目を引きます。

鬼ヶ塚前から駐在所の方向を見た景色
鬼ヶ塚前から駐在所の方向を見た景色

この駐在所から少し東へ歩くと東洋インキ(株)中四国事業所があり、その事業所と駐車場の間にある道路を南下すると、右手側に小さな丘が見えます。

小さな丘の上に祠が建つ
小さな丘の上に祠が建つ

駐車場の奥には、その丘が見えているので直ぐに分かるだろう。駐在所からは、歩いて1分ほどですよ。

聞くところによると、昔は周囲に家がなかったそうですね。何もない場所に、小さな丘にポツンと建つ鬼が眠る塚というのは、怖いイメージしか湧かないだろうな。

もしかしたら、昔は畏怖された場所であったのかも知れませんね。

本津川にあるお婆さんの洗濯場

おばあさんの洗濯場
おばあさんの洗濯場

桃太郎物語にて、おばあさんが洗濯を行なうために歩いて行った川が本津川です。

鬼無駅の近くを流れる本津川には、たくさんの橋が架けられていて、その中の一つに永代橋がある。鬼無駅から歩いて約700mほどの距離ですよ。

この永代橋の西側のたもとで、「おばあさんの洗濯場」と書かれた立札を発見。どうやらここが、流れてきた桃を見つけた場所のようです。

先ほど紹介した鬼ヶ塚と同じく、特に洗濯場の案内板が見当たらなかったので、探すのに迷う人も少なくないと思います。

永代橋からの眺め
永代橋からの眺め

永代橋から本津川を眺めながら、赤ちゃんが中に入るほど大きな桃が川を流れてくるイメージをしてみよう。なんだかシュールな感じがするぞ。

それにこの辺りは、台風被害による河川の改修が多かったそうな。おばあさんが洗濯していた当時とは、随分と様変わりしたのだと思いました。

顎無地蔵
顎無地蔵

橋を渡ると顎無地蔵(あごなしじぞう)を安置するお堂を発見。顎無地蔵といえば、歯痛の病気に効くというありがたいお地蔵様ですね。

また、永代橋はお遍路さんを接待したところだったので、以前は「接待橋」と呼ばれていました。今も第八十二番札所・根来寺から第八十三番札所・一宮寺へ続く遍路道です。

女木島には鬼の住処の洞窟がある

女木島の風景
女木島の風景

高松港から約4kmの沖合には、女木島があります。鬼ヶ島とも呼ばれるこの島の北部には、標高約187mの鷲ヶ峰(わしがみね)があり、その山頂直下には洞窟がある。

その洞窟の広さは4,000平方メートル、奥行きは400mもある大洞窟ですね。今では「鬼ヶ島大洞窟」と呼ばれ観光地化されているので、中へ入って鬼の住処の雰囲気を味わって下さいね。

鬼ヶ島大洞窟
鬼ヶ島大洞窟

洞内には、鬼の住処ならではの趣向が色々あるぞ。宝庫や監禁室などがあるので一つ一つ見物していこう。

また、鷲ヶ峰山頂にある展望台からは、瀬戸内海の多島美や高松市街を一望できるパノラマ絶景を楽しめるので、ぜひ足を運んでみてはいかがですか。

おにの館(モアイ像の後ろに見える建物)
おにの館(モアイ像の後ろに見える建物)

女木島の観光拠点は、おにの館がおすすめ。ここから鬼ヶ島大洞窟までバスが運行しています(1日5便)。時間に余裕がない人や島を一周するのであれば、おにの館でレンタサイクル(電動アシスト自転車)を借りると便利です。

女木島と鬼ヶ島大洞窟については、下記関連記事でくわしく紹介します。

まとめ

本津川と永代橋

桃太郎の伝説は、日本全国にいくつもありますが、特に有名なのは岡山と香川そして犬山でしょうね。毎年全国から集まって桃太郎サミットを開催しているというのだから、力の入れようも相当なものです。

香川県高松市鬼無町は、かつて桃太郎が瀬戸内海を渡ってくる鬼を退治し、「鬼がいなくなった」ことからその名が付けられた町として知られている。

そこには、桃太郎の登場人物たちが今も眠る桃太郎神社があり、そして大きな桃が流れてきた本津川もある。さらに鬼ヶ島の決戦後に再戦を行なった鬼ヶ塚があります。

また、高松市の沖合にある女木島には、鬼の住処であった洞窟があるので、鬼無町ともども足を運んでみよう。

高松市へ観光で訪れた際には、桃太郎のゆかりの地を訪ね、御伽噺の世界に触れてみてはいかがですか。



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年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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