※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
旅の体験談

三重・伊賀上野の町並みを歩く、伊賀忍者の故郷を偲ぶ趣きある景観が素敵

伊賀上野の町並みを紹介するサムネ

伊賀忍者の故郷として知られる三重県伊賀市。

滋賀県と奈良県と隣接する山々に囲まれた盆地の中で文化や産業を発展させてきました。大和街道や伊賀街道などを通じて、周囲のまちをつなぐ役割を果たしている地域です。

また、藤堂高虎(とうどうたかとら)が領主として城下町を発展させており、伊勢神宮の参拝者が通る宿場町だったことで知られています。

そんな城下町の町並みは、碁盤状に区画されており、三筋町通りや寺院七ヶ寺が並ぶ寺町など趣きある景観に注目しよう。さらに町のシンボルとしてそびえ立つ「伊賀上野城」は見逃せません。

本記事では、伊賀忍者の故郷を偲ぶ趣きある伊賀上野の町並みを紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 伊賀市へ観光する予定
  • 古い町並みに興味がある
  • 伊賀上野の町並みの見どころを知りたい

伊賀上野の城下町について

伊賀市の風景
伊賀市の風景

かつて伊賀市は、江戸幕府を開いた徳川家康にとって大阪の豊臣勢に対する備えとして重要な拠点でした。

そこで1608年(慶長13年)に伊勢と伊賀の領主になった藤堂高虎の手によって、当時の都市計画が造られた次第です。

五目地割法によって造られた町並みは、京都の町並みと同じく碁盤状に区画されており、三筋町(本町、二の町、三の町)には、レトロな建築物が点在しています。

伊賀は永い間大きな戦禍がないこともあり、江戸・明治・昭和など様々な時代を歩んだ建築物が残っているのは、それほど不思議なことではないのでしょうね。

城下町は、政治や行政の中心はもとより、商工業の拠点として発展をしてゆき、能や俳諧などといった伊賀の文化がはぐくまれました。

伊賀市の玄関口となる「忍者市駅」

上野市駅(忍者市駅)
上野市駅(忍者市駅)

100年以上の歴史を誇る伊賀鉄道。その停車駅の一つには、伊賀市の玄関口となる上野市駅があります。

伊賀市は伊賀忍者の故郷として知られていることから、上野市駅は「忍者市駅(にんじゃしえき)」という愛称がある。

駅を正面から見てみると、明らかに上野市駅の表記より忍者市駅の表記が大きく目立っているではないですか。それに黒装束を身にまとった忍者が忍んでいないぞ。(笑)

ツートンカラーが可愛らしい外観が良い感じ。駅舎は1917年頃に建てられたそうで、特徴ある三角屋根は、マンサード風屋根なんだとか。以前は3階が駅長室として使われていたといいます。この駅舎は、2021年2月4日に国の登録有形文化に指定されました。

アルミ製の柵に可愛い忍者たちが歓迎している
アルミ製の柵に可愛い忍者たちが歓迎している
カッコイイ駅名標
カッコイイ駅名標

伊賀鉄道といえば、名物・忍者列車などユニークな車両が知れている。また、駅周りには様々な忍者のデザインがあるのも面白い。

大きなクナイ
大きなクナイ、これほど大きいと暗器というより鈍器だろう

忍者のお馴染みの武具であるクナイをモチーフにした大きなオブジェなども見られます。

メーテルと鉄郎のツーショット
メーテルと鉄郎のツーショット

忍者の町ということで、何となく駅周りの情景は私も想像できていましたが、駅前に銀河鉄道999のブロンズ像があったのにはビックリしたぞ。

どうやら原作者の松本零士先生が、デザインを手掛けた忍者列車のご縁で設置されたという。もともとは伊賀市内に設置されていましたが、2013年に今の位置へ移設されました。

ふくにん
ふくにん

その他にも伊賀鉄道のマスコットキャラクター「ふくにん」を発見。駅正面からジッとこちらを見ていますが、愛嬌があって可愛らしいですね。忍者の化身であるフクロウをモチーフにしているそうな。

切符売り場には、「叶結び ふくにんキーホルダー」が販売されており、受験生の方に人気が高いといいます。

そういえば、伊賀上野城には虎をデフォルメにした「た伊賀ーくん(タイガーくん)」というマスコットキャラクターがいるぞ。藤堂高虎のトラがネーミングの由来なんだろうな。

何にしてもマスコットキャラクターを見かけると、何かいいことが起こりそうな予感がしませんか。

三筋町通りには時代ごとの赴きのある建築物が点在する

伊賀上野の町並み

伊賀上野の町並みは、様々な時代を歩んだ建築物が入り混じってはいますが、落ち着いた良い雰囲気が漂っています。

藤堂高虎により三筋町は商売免許の特権が与えられていたため、商人や職人でにぎわっていたそうな。それが津や奈良などの周辺の町との間で盛んな交流を得ることにつながり、人や物が循環していきました。

そのように紡がれて歴史が、今も続く伊賀の地域社会と多様な文化形成の基盤となっています。

古い町並み
歴史を感じさせる家屋

三筋町の3つの通りを歩いていると、時代を感じさせる商家を見かけたりしますね。

商家は基本的に京風の造りとなっており、塗込め格子(虫籠窓のこと)の窓を持つ平屋建てですよ。このような外観の建物を眺めていると、なぜか哀愁を感じてしまうのは、日本人のDNAのなせる業なのでしょうかね。

北泉家住宅(旧上野警察署庁舎)
北泉家住宅(旧上野警察署庁舎)

おっ、見るからにお洒落な建物を発見したぞ。こちらの建築物は、国の登録有形文化財に指定されている北泉家住宅(旧上野警察署庁舎)です。

もともとは、城内の東大手にありましたが、1938年(昭和13年)に今の位置に移築されました。1888年(明治21年)に建てられたそうで、県内の警察庁舎のモデルというのだから面構えに風格を感じます。

個人的には、このようなモダンな建築物は大好き。中を見てみたいと思ったのですが、個人所有のため内部は非公開ですよ。

かぎや餅店
かぎや餅店

こちらに見えるのは「かぎや餅店」です。

店構えからして老舗感がプンプン感じ取れるぞ。それもそのはず、江戸時代から続くお店なんだとか。

和菓子やあられ・おかき・飴などといった昔ながらのお菓子などが売られており、その種類は200種類以上というのだから驚きだ。それに三重県では、量り売りで購入できる唯一のお店です。

町中には、時代を感じさせる建築物がほとんど連なってはいませんが、町を巡っていると突然目の前に現れるので、まるでビックリ箱のような驚きを感じました。

そんな伊賀上野の町並みをダイジェストで紹介。

伊賀上野の城下町の風景(その1)
伊賀上野の城下町の風景(その2)
伊賀上野の城下町の風景(その3)
伊賀上野の城下町の風景(その4)

レトロな建築物には、成瀬平馬(なるせへいま)家長屋門や西町集議所、寺村家住宅などがありますね。

それに古い町並みで見かける旅館といえば、NIPPONIA HOTELではないだろうか。

NIPPONIA HOTEL(旧栄楽館)
NIPPONIA HOTEL(旧栄楽館)

こちらは、国登録有形文化財である旧栄楽館。江戸時代には、生薬問屋だったそうな。今ではリノベーションされて旅館になっています。

一乃湯
一乃湯

生活臭があふれている通りを歩いていると、昭和レトロな銭湯を発見。

正面から建物を眺めて見ると、石門には据え付けられた温泉マークのネオンに目を引かれます。こちらの銭湯は、1950年に開業した「一乃湯」ですね。

建物自体は、創業よりずっと前で1926年(大正15年)に建てられたという。2013年6月に石門と共に国の登録有形文化財に登録されました。

夜になるとネオンに明かりが灯し、昭和ムードを醸し出す。そんなネオンを見ていると、何か魅惑的な感じがするのは私だけだろうか。

そもそも銭湯というのは、知らない人とのコミュニティーの場所として役に立ちます。文字通り、裸のお付き合いとなるのだから、旅先ではより非日常を満喫できるというものですね。

忍者のトリックアートを探してみよう

忍者のトリックアート
忍者のトリックアート

伊賀上野の城下町の至るどころには、様々な忍者を題材にしたトリックアート(だまし絵)があります。

お城の屋根の上を駆け抜けたり、隠れ身の術を使ったり、美麗なイラストによる忍者のデザインが秀逸ですね。全部で約10ヶ所ほどあるので、町を歩きながらぜひ探し出してみよう。

だまし絵を手掛けたのは、伊賀流看板屋アート工房の2代目社長・前田欣也さんです。伊賀を訪れた人に、気軽に忍者を感じてほしいという願いから作成しました。

だまし絵の前に立ち、思い思いのポーズを決めて、ぜひ記念撮影に活用して下さいね。

忍者のだまし絵(その1)
お命もらった~~~⁉
忍者のだまし絵(その2)
闇夜に乗じて駆け抜けろ!

寺院七ヶ寺が並ぶ寺町の風景

寺町通りの風景
寺町通りの風景

上野市駅から南東へ約10分ほど歩くと、たくさんの寺院が並んでいる寺町通りへ辿り着きます。

美しい白壁が続く閑静な通りが続いており、城下町を守るために7つの大きな寺院が配置されました。そのような背景を知っていると、歴史の面影をヒシヒシと感じ取れるだろう。

私なんて、思わず襟を正して歩いたほどですよ。

7つの寺院には「上行寺、妙典寺、妙昌寺、萬福寺、善福院、念仏寺、大超寺」があるので、気になるお寺のみに足を運ぶのもよし。時間に余裕があれば、全てを参拝するのも良いですね。

上行寺
上行寺

これらの寺院の中でも藤堂家と関係があるのは、上行寺と大超寺です。

上行寺は、1588年(天正16年)に藤堂高虎によって創建されたという。高虎が死去すると、藤堂家の菩提寺となりました。そのため、境内には歴代の藤堂家の墓碑が建立されています。

一方、大超寺は藤堂家の分家である藤堂玄蕃家の菩提寺です。境内には、大津事件で有名な津田三蔵の墓があります。

ユネスコに登録された「菅原神社」

菅原神社(拝殿)
菅原神社(拝殿)

本町通りの東端には、菅原道真公を主神とする400年余の歴史を誇る「菅原神社」があります。

社名は菅原神社ですが、上野天神宮の呼び名の方が浸透しているみたい。また、地元の人たちには「天神さん」の愛称で親しまれている。

それに俳聖・松尾芭蕉が処女句集「貝おほひ」を奉納したことでも知られている神社です。

撫で牛
撫で牛

道真公の神使といえば「撫で牛」でしょう。全国の天満宮で祀られているので、見かけた人も多いと思う。この牛の像を撫でると知恵や願いの成就、病気平癒などのご利益があります。

ということで、私も毎度見かけるたびに撫でているかな。参拝者の中には、そういう人が結構多いと思う。

菅原神社(拝殿)の眺め
菅原神社(拝殿)の鈴と扁額

菅原神社では、毎年10月に「上野天神祭」が奉納されます。関西秋の三大祭の一つに数えられていて、国指定重要無形民俗文化財に指定されているほどだ。

特に上野天神祭で行われるだんじり行事は、ユネスコ無形文化遺産に登録された実績があるぞ。

神輿行列を先頭にして、百数十体の鬼行列が続き、絢爛豪華な9基のだんじりが城下町を練り歩くさまは圧巻ですね。

伊賀の文化と産業を見守る「伊賀上野城」

伊賀上野城
伊賀上野城

伊賀市のシンボル「伊賀上野城」の天守からは、伊賀上野の町並みを一望できます。

木造建築で3層3階建ての白亜のお城は、威風堂々としており、まるで鳳凰が翼を休めている姿に見えるということから「白鳳城」とも呼ばれるほどだ。

1585年(天正13年)に豊臣秀吉に仕えていた筒井定次(つついさだつぐ)により築城されましたが、その後に藤堂高虎よって大規模改修されました。

高石垣
高石垣

特に高虎が築き上げた高石垣は見事なり。その高さは約30mもあり、大坂城の高石垣とともに日本で一、二を競うほどの高さを誇ります。

かつて高虎は、伊賀上野城に5重の大天守を建設していたのですが、暴風雨の影響で完成目前だった天守が倒壊すると、長い間再建されませんでした。

現在の木造の天守は、伊賀出身の衆議院議員・川崎克(かわさき かつ)氏が私財を投じて再建したものです。ちなみに、天守の正式名称は「伊賀文化産業城」といいます。

現在、お城を含めた近隣一帯は上野公園として整備されており、市民の憩いの場となっている。園内には、お城だけでなく伊賀流忍者博物館や忍者伝承館、芭蕉翁記念館など見どころが多いです。

伊賀上野城について、くわしくは下記関連記事で紹介します。

伊賀市街へのアクセスと駐車場

【アクセス】

  • 伊賀鉄道・上野市駅から徒歩約5分
  • 名阪国道「中瀬IC」や「上野IC」から車で約10分

【駐車場】

駐車場は上野公園の有料駐車場を利用すると便利です。(第1駐車場 47台、第2駐車場 53台)

営業時間は8:00~17:00で、料金(1回/日)は以下の通り。

  • 普通車 600円
  • バイク 200円
  • マイクロバス 1,200円
  • バス 1,500

まとめ

伊賀市をアピールしている看板

伊賀忍者の故郷こと三重県伊賀市の町並みを紹介しました。

碁盤状に区画された通りには、江戸・明治・昭和から現代に至るまでそれぞれの時代に築かれた建築物が数多く点在しています。

また、忍者のだまし絵といった楽しい仕掛けがありますので、ゆっくりと町並みを散策しながら探してみよう。

特に上野公園には、伊賀上野城や忍者関連の博物館など多くの見どころがあるのでぜひ足を運んで下さいね。

伊賀市街から少し離れてはいますが、伊賀忍者と縁ある伊賀国一宮「敢国神社」があります。町並み散策と合わせて参拝へ訪れてみてはいかがですか。



日本ブログ村、人気ブログランキングへ参加しています。
記事を読んで頂いて、良かったらクリックして頂けると励みになります。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

にほんブログ村 自転車ブログへ   国内旅行ランキング




本記事を読んで頂きありがとうございました。
日本ブログ村、人気ブログランキングへ参加しています。

良かったらクリックして頂けると励みになります。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

にほんブログ村 自転車ブログへ   国内旅行ランキング


管理人
この記事を書いた人

年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

当ブログのURL:https://tabirin2021.com
ここをクリックすると当ブログの説明と管理人のプロフィールを紹介します。

こーさんをフォローする
たびりん ~ふるさと探訪記~
タイトルとURLをコピーしました