
岡山県南部には、鷲羽山や王子ヶ岳、鬼ノ城など瀬戸内海の風景と共に急勾配を楽しめるヒルクライムスポットが点在しています。
特に玉野市の児島半島へ目を向けると、金甲山や貝殻山が定番ですね。以前、金甲山をヒルクライムして八浜の町並みを巡ったことについては、こちらの記事で紹介します。
サイクリストには、ふと山へ登りたくなる、いわゆる「山登りたい病」という習性があり、私もその例にもれません。苦労して頂上へ達した時の達成感や充実感は格別ですよ。それに山頂から見る絶景にて疲れは吹き飛ぶし、下り時の爽快感は病みつきになる。
ということで、本日は貝殻山へヒルクライムをすることに決定。そもそも本格的なヒルクライムをするのは久しぶりかな。なので、どうなることやら。
本記事では、玉野市の児島半島へ赴き貝殻山をヒルクライムする様子をお届けします。
目次
児島半島に入り小串地区へ

ようやく寒かった冬があけ、春の息吹が感じられるようになった3月上旬。本格的にサイクリングを再開するのに、丁度よい季節となりました。
今年の冬は自転車で全く遠出していなかったので、なまった体にカツを入れたいと思います。
さて、私は今、児島湾締切堤防にある夕日の広場にいますね。個人的に児島半島を巡る時は、この広場をスタート地点にすることが多いかな。
まずは、児島半島の北東に位置する小串地区へ向かい、そこから貝殻山山頂へ向けてヒルクライムを行ない予定ですよ。
それでは、小串地区を目指してレッツゴー♪



いつも通りに児島湾締切堤防を渡ると、道なりに進み岡山玉野線(県道45号)へ合流します。そこで、進路を東へ向けて疾走。そういえば、前回来た時は、北浦地区にある箱崎八幡宮へ立ち寄ったのを思い出しました。
箱崎八幡宮には、伊勢神宮や明治神宮、出雲大社などたくさんの遙拝所があるのが面白いですね。また、古墳もあります。(前回のサイクリングについては、こちらの記事で紹介)
北浦地区をあっさりと通過して、児島湾へ向けて北上すると、児島湾大橋が見えてきました。その後、倉敷飽浦線(県道74号)を道なりに東進します。

道中で見かけたとある家屋には、フクロウのオブジェが吊るされているのを目撃。思わず二度見して、自転車を停めてしまいました。
「なぜ、フクロウが?」と思う人も多いのではないだろうか。フクロウは幸運や商売繁盛のシンボルとして知られており、魔除けの役割もあります。なので、家に吊るしたくなるのも分かるかな。
「不苦労(苦労しない)」「福来朗(福が来る)」といった語呂合わせから、気になる人も多いのではないでしょうかね。
個人的に玄関や部屋に飾っているパターンが多いと思っていたので、屋根に吊るされた光景には、良い意味で驚きました。



内陸部に広がる里山を抜けると、再び海岸線へ出ます。そして、そのまま道なり進んでいると、小串地区へ辿り着きました。
小串地区は、江戸時代に岡山藩の米蔵が置かれた交通・物流の要衝。昔から米作りや野菜栽培、のり養殖が盛んな地域ですね。

そんなのどかな自然が広がる小さな町を縦断する倉敷飽浦線を南下していると、ヤギやニワトリといった動物たちを発見。本日は何かと動物に縁があるようです。

先ほど近くの用水路で泳いでいた野生のカワウソとバッチリ目が合うことに。カワウソは、あっといまに逃げてしまったので、写真が撮れなかったのが残念。
そういえば、水族館以外でカワウソを見かけたのは初めてでしたね。なので、しばらく用水路を探し回りました。結局見つかることがなく、少し落胆していると、今度はニワトリやヤギに出会った次第です。

小串地区へは何度も訪れているのですが、牛以外にこのように動物と立て続けに出会ったのは初めてです。そもそもニワトリやヤギが飼われている?のを知らなかったぞ。
餌を食べているニワトリの姿に思わず「ゲルベルガ様」と叫びそうになりました。個人的な話ですが、丁度とあるWeb小説を読んでいた最中だったので、それに登場する神鶏・ゲルベルガに重ねた部分があったのかも。(笑)

動物たちに別れを告げると、しばらくして貝殻山山頂へ向かう入口に到着。
それでは、よいよ本日のメインイベント・貝殻山ヒルクライムへしゃれ込みます。
貝殻山ヒルクライムにチャレンジ

貝殻山は、岡山市南区と玉野市にまたがる標高約289mの山であり、山頂付近では弥生時代の貝塚が発見されました。今はハイキングやキャンプ、自然観察が楽しめる市民の憩いの場となっています。
サイクリストにとっては、ヒルクライムの練習場所として良い環境ですね。平均勾配は約5%前後ほどですが、劇坂区間がそれなりに長いのもいい感じ。ともて走りごたえがあります。
上り始めて直ぐに勾配10%前後となり、その後いったん勾配が落ち着くも、再び10%前後の勾配が襲うといったような感じですね。なので、経験が浅いサイクリストならば、途中で心が折れるかも知れません。


長谷小串線(県道463号)を道なりに上っていると、前回ここをヒルクライムした時のことを思い出しました。確か季節は冬だったはず。気温は12度と結構高めだったかな。
上っている最中に粉雪が降ってきて、綺麗だったのが印象的でした。そんな思い出に浸りながら、黙々と上っていた次第です。


ふと振り返ると、目の前に見える山の表面は巨石に覆われているではないですか。その景観は凄いの一言。この辺り一帯は、巨石の宝庫なので見応えがありますね。
このような景観を目の当たりにすると、長い年月をかけて創られてきた自然の雄大さを感じてやみません。

また、道中には岩壁や奇岩がむき出しなこともあり、景色が劇的に変わってくるのもいい感じ。特にヒルクライム中にこのような場所に出会うとテンションが急上昇するだろうな。
まぁ、本当に余裕がない時は、それどころではないですが・・・

道中で見かけた巨石に対して、勝手に「クジラ岩」と命名。どうですか似ているでしょ。

貝殻山へ向かう道中には、三頂山や八丈岩山へ向かうコースがあり、駐車場にはトイレもあります。
貝殻山山頂付近の駐車場内にもトレイがありますが、そこ至るまでにはまだ距離があるので、途中でトレイ休憩が出来る場所があるのはありがたい。
生理現象はいつ起こるか予想するのは難しいので、トイレがある場所は貴重そのものです。

駐車場へ少し立ち寄りましたが、私が訪れた日は三頂山の登山道は立入禁止になっていました。
2025年3月に発生した大規模な山林火災により、登山道の一部が損傷したと聞いているので、その影響ではないだろうか。
話は変わりますが、八丈岩山の南腹支峰を立石山と呼んでいて、山上にそびえ立つ「番田の立石」に興味津々。また、瀬戸内海の多島美を望む絶景スポットということで、機会を作って訪れたいですね。

しばらくすると、大きな曲がり角に到着しました。個人的にこの場所は、貝殻山ヒルクライム時に立ち寄るお気に入りの場所です。
理由は至極単純であり、この場所は開けていて眼下の景色が素晴らしいからですね。

こちらの景色を見て下さい。眼下には玉野市下山坂地区や番田地区、瀬戸内海の多島美が織りなす風景が広がっています。
個人的には、貝殻山山頂の景色よりも気に入っています。


山頂山・八丈岩山の駐車場までは登りぱっなしでしたが、その後は下りのターンへ突入だ。いつもなら「ヤッホー!!!」となりますが、そうは問屋がおろしません。
というのは、単純に下り中は結構寒いからです。凍えるような寒さではないので、走りに影響はありませんが、早く本格的に温かくなって欲しいぞ。



アップダウンを乗り越えて、ついに貝殻山の駐車場へ到着しました。
さて、駐車場に自転車を停めて山頂目指して登山します。といっても駐車場からでは、2~3分も歩けば山頂へ辿り着くので楽勝ですね。
貝殻山山頂で過ごす

あっという間に山頂へ辿り着くと、そこには広々とした芝生広場が広がっています。小さな子供であれば、思わず駆けっこしたくなるような場所ですよ。
山頂は、静かでとても落ち着いていて、実に良い雰囲気。実はこの場所で弁当を食べようと思っていたのですが、肝心の弁当を買ってくるのを忘れてしまいました。
そのことをヒルクライム中に思い出したのですが、時すでに遅し。今度来る時にリベンジするぞ。(トホホ・・・)



一番高い場所へ登ると、遠くには瀬戸内海を望めます。ただし、周囲は木々に囲まれているので、近付くと木々の間からしか見ることができないのが現状ですね。
昔は周囲の木々も低く、今以上の展望を楽しめたのでしょう。そう考えると、少し残念でなりません。
山頂から少し離れたところに無料で利用できる虎口池キャンプ場(電話での予約要)があります。私は利用したことがないので、くわしいことは分かりませんが、キャンプしたい人にとっては朗報ではないでしょうかね。

そういえば貝殻山周辺は、かつて夜間に走り屋が集まり公道バトルを行なっていたと聞いたことがあります。
公道バトルといえば「頭文字D」や「MFゴースト」を思い浮かべますが、貝殻山のバトルとは一体どのようなものだったのだろうか。少し興味があるぞ。
何にしてもそれは昔の話であり、今は安全なハイキングコースとなっています。しばらくの間、山頂にてまったりとした時間を過ごすと、駐車場へ引き返しました。
夕日の広場へ帰還

帰路は来た道を引き返すのではなく、長谷小串線(県道463号)を西へ向けて下ります。
本日のゴール地点は、スタート地点と同じ「夕日の広場」です。距離にすると約9kmほどですが、その内下り区間は約5.5kmもあるので、ダウンヒルをそれなりの時間楽しめられるが素晴らしですね。
ということで、夕日の広場へ向けて発進!!!



長谷小串線を下っている最中では、眼下に岡山市南部の景観が広がっているが良いですね。そのようなポイントへ差し掛かると、つい自転車を停めてしまうことに。これは仕方がないでしょう。(笑)
長谷小串線を下り終えると、その後は右折して金甲山線(県道399号)を南下。そして一気に麓まで行くと、再び岡山玉野線(県道45号)へ合流しました。
ここまでくれば、本日のスタート地点となった夕日の広場までほんの少しでしたので、クールダウンしてゆっくりと進みます。


そして、夕日の広場へ到着すると、児島湖が薄っすらとオレンジ色に照らされていました。
しかし、実際に日が暮れるまでにはだいぶ時間がかかりそう。なので、そのまま帰路へついた次第です。いずれこの場所で、夕日を見てみたいですね。
まとめ

3月上旬ということもあり、若干肌寒さを感じた1日でした。
特に貝殻山では、標高が上がるにつれ肌寒さが増してきましたね。まだヒルクライム中の時は、さほど気になりませんでしたが、ダウンヒル中は明らかに寒かったですよ。
本格的なヒルクライムは久しぶりとなりましたが、その影響もあるのか貝殻山は中々手強かったです。なので、頂上に辿り着いた時の達成感は格別でした。また機会を作ってチャレンジしたいです。
そうそう貝殻山の近くには、金甲山があるので連続して上るのも魅力的かな。う~む、悩むな~(笑)

