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旅の体験談

山口・秋吉台の観光、爽快感抜群のカルストロードを巡る旅

「秋吉台」の紹介サムネ

山口県を代表する観光スポットの一つには、日本最大のカルスト台地「秋吉台(あきよしだい)」があります。

広大な草原の中、車やバイク、自転車などで颯爽とカルストロードを駆け抜けてみよう。長い年月を経て、隆起した石灰岩があちこちに見渡せる。晴天の下、草原と石灰岩のコントラストが織りなす風景は感動的ですね。

また、カルストロード沿いには、絶景スポットの秋吉台カルスト展望台や原生林が生い茂る「長者ヶ森」など見どころが多い。そして、日本屈指の鍾乳洞である「秋芳洞」を冒険できるのは魅力的です。

本記事では、爽快感抜群の秋吉台カルストロードを巡りながら、足を運びたい見どころを紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 山口県へ観光する予定がある
  • 絶景ドライブ・ツーリングスポットに興味がある
  • 秋吉台カルストロードの見どころを知りたい

雄大な秋吉台の魅力

秋吉台カルストロードの風景
秋吉台カルストロードの風景

秋吉台は、山口県美祢市の東部に広がるカルスト台地です。

カルスト台地とは、石灰岩などが雨水や地下水によって浸食されてできた台地のこと。日本国内には、阿哲台(岡山県)や帝釈台(広島県)、平尾台(福岡県)など多くのカルスト台地がありますが、その中でも秋吉台は国内最大の広さを誇ります。

その広さは東西約17km、南北8kmに及び、台地上の総面積は約54平方キロメートルもあるのだから凄くないですか。さらに石灰岩の分布を含めると、約93平方キロメートルまで広がるという。

そんな壮大なカルスト台地を南北に縫うように縦断する約13kmの「秋吉台カルストロード(県道242号線)」では、日本とは思えない牧歌的な異国情緒あふれる風景を楽しめます。

突然、目の前にカルスト台地が現れると、思わず声が漏れてしまう
突然、目の前にカルスト台地が現れると、思わず声が漏れてしまう
秋吉台カルストロードを征く
秋吉台カルストロードを征く

ドライブやツーリングを楽しむのであれば、秋吉台展望台から北側がおすすめ。緩やかなカーブが続きながら、草原の中を疾走する感覚を味わえる。冬から春先ならば、草原の草木の背丈がそれほど伸びていないので、石灰岩の存在がより印象的に目に映ります。

また、道路脇の草原地帯には、鉄製の柵が配置されており、遊歩道以外は中へ入れないですね。

それにバイクや自転車でツーリングするのであれば、カルスト台地をバックにして、愛車と一緒に記念撮影したくなるものだ。交通量はそれなりに多いので、気を付けて撮影して下さいね。

数えきれないほどの石灰岩がいっぱい
数えきれないほどの石灰岩がいっぱい
青空の下、石灰岩がよく映える
青空の下、石灰岩がよく映える

秋吉台は、もともとは海でした。その証拠となるのが石灰岩の存在です。この石灰岩には、古生代時代に海に生息していた生物の化石が多く含まれているとのこと。

そもそも石灰岩は、サンゴ礁が時間が経ってできたもの。約3億5千万年という長い年月を経て、海から山へ堆積しながら移動して、雨水で少しずつ溶けながら、今の台地が出来上がりました。

今も秋吉台は変化を続けており、私たち人間の時間感覚からすれば、大きな変化をつかみとるのは難しいだろうな。きっと1,000万年後には、今とはまた違った景色に変化しているかと思うと、ワクワクがとまりません。

長い年月をかけて創られた大自然というのは、そこに存在するだけでたいへん魅力的です。

思わず「うぉ~」と声が出てしまう
思わず「うぉ~」と声が出てしまう

また、秋吉台の地下には秋芳洞や大正洞、景清洞など400を超える鍾乳洞があるぞ。一部の鍾乳洞は、一般公開されているので、ぜひ足を運んでみよう。特に日本三大鍾乳洞の一つに数えられている秋芳洞はおすすめです。

秋芳洞へ一歩踏み込むと、私たちが暮らす世界とは全く違った世界が広がっており、神秘的な地下世界の冒険を楽しめます。

秋吉台では、夜になると美しい夜空が広がるという。見渡す限りの澄んだ星空は、幻想的で吸い込まれそうな美しさなんだとか。昼間とはまた違った魅力を感じましょう。

カルスト台地最大の窪地「帰水」とドリーネ畑

帰り水
帰り水

カルスト台地には、至るどころで地面がすり鉢状にへこんでいる場所があります。この場所のことを「ドリーネ」と呼んでおり、秋吉台最大のドリーネが「帰水(かえりみず)」ですね。

なぜ「帰水」という地名が付いているのか、ピンとこない人も多いだろう(私もそうでした)。けれど、ドリーネが形成される過程を知ると納得すると思います。

そもそも石灰岩は水による浸食が激しいものだ。雨水が地表に流れると、石灰岩の割れ目から地下へしみ込み、石灰岩が溶解と浸食を繰り返すことで、くぼ地や鍾乳洞が造られいく。

ドリーネを通じて、地下へ水が帰っていくため「帰水」と呼ばれるようになりました。なるほど、面白い話ですね。

ちなみに、複数のドリーネが成長してつながったものを「ウバーレ」と呼んでいます。

一時的にできた湖(案内板に掲載)
一時的にできた湖(案内板に掲載)

ドリーネのことを知ると「くぼ地ならば、雨水が溜まらないの?」と疑問を覚える方、実に鋭い。

というのは、ドリーネを通じて雨水が鍾乳洞へ流れるため、基本的に地表には雨水が溜まってできあがる川や湖が見当たりません。しかし、大雨が降り続ければ、湖ができることがあります。もし、観光中に偶然見られる機会があれば、超ラッキーですね。

車の避難場所
車の避難場所

カルストロードには「帰水」の案内標識に立っており、その案内標識の近くには、車の避難場所があります(数台しか駐車できない)。絶好のビュースポットなので、ぜひ立ち寄ろう。

あくまで、一時的な駐車場なので長居はしないようにして下さいね。景色を見たり、写真撮影をしたら早急に立ち去るのが無難です。

ドリーネ畑
ドリーネ畑

また、帰水にはドリーネを利用した畑を目撃できます。ドリーネの底は、比較的平らで水はけが良いので、畑作には適してるそうですよ。

江戸時代には、既に耕作が行わていたそうですが、農作業の機械化が進み農業用機械が大型化してくると、機械が侵入できない農地がでてきました。

そのため、そのような農地は次第に放棄されることに。今では、近隣の農家により、数ヶ所のドリーネにてゴボウや里芋、白菜などを栽培しています。

秋吉台カルスト展望台でカルスト台地の景色を一望

秋吉台カルスト展望台
秋吉台カルスト展望台

秋吉台カルスト展望台では、360度のパノラマ絶景を堪能できます。山口市側からカルストロードへ入ると、一番最初の観光スポットですね。

駐車場から歩いて1~2分ほどで展望台に辿り着き、風景を眺めるだけならば所要時間は10~20分もあれば十分でしょう。

気軽に秋吉台の地形を一望できるのがGood。石灰石が織りなす風景と共に、すり鉢状の窪地(ドリーネ)や周辺の山々の並びの違いを楽しんで下さいね。

展望台(正面)、Karstar(展望台の右隣)、お土産屋(一番右)
展望台(正面)、Karstar(展望台の右隣)、お土産屋(一番右)

また、展望台の隣には「Mine秋吉台ジオパークセンター Karstar(カルスター)」という観光案内施設(営業時間 9:00~17:00、無休)やお土産屋があります。

休憩スペースやカフェもあるので、カウンターからカルスト台地を眺めながらコーヒータイムを楽しもう。

展望台からの風景
展望台からは壮大な風景を一望できる
秋吉台の石碑あり、記念撮影場所にピッタリ
秋吉台の石碑あり、記念撮影場所にピッタリ

展望台周辺には、遊歩道が整備されているので、変化に富んだ石灰岩の高原を歩きながら、自然観察をするのも面白いです。

石灰岩をじっくり観察してみよう
石灰岩をじっくり観察してみよう

特に徒歩約10分程度で制覇できる「若竹山」のルートが人気なんだそうな。また、Karstarでは、有料ですがガイド付きの「ジオツアー」に申し込みができます。

ガイドさんの案内の下、秋吉台の物語や植物などについて学びながらトレッキングを楽しんでみてはいかがですか。

秋吉台カルスト台地で唯一の原生林「長者ヶ森」

長者ヶ森
長者ヶ森

長者ヶ森は、タブの木やヤブツバキ、ヤブニッケイなど約66種類の植物からなる原生林です。パワースポットとして知られています。

森の誕生には様々な諸説がありますが、平家の落人の子孫が江戸時代に植樹したのではないかといわれているそうですね。

カルストロードの中央付近にある長者ヶ森駐車場から続く遊歩道を歩くと、約5分ほどで辿り着くので、ぜひ足を運んでみよう。

遊歩道を歩いていると、遠くにポツンと小さな森が見えてくる。そして、近付くにつれ生い茂る樹木が壁のように立ち塞がるのを感じ取れるだろう。

鬱蒼と生い茂る森の中
鬱蒼と生い茂る森の中

隙間から入ると、中は意外と広く静かで薄暗い。周囲を囲う木々の中央には、岩が小山のように集まっているのが印象的。ほぼ等間隔に並ぶ木々から、人の手が入っているのは間違いありません。

それに、見るからに隠れ家要素が満載ですね。聞くところによると、とある富豪が世を逃れてこの地に住んでいたという言い伝えが残っており、それが名前の由来なんだとか。

森の中でゆっくりと目を閉じて、エネルギーを感じ取ってみて下さい。

北山山頂から眺める大自然の景観

北山
北山

長者ヶ森の北側には、小高い丘にみえる北山がそびえ立ち、その西側には冠山が並んでいます。

長者ヶ森駐車場から遊歩道を歩いて長者ヶ森へ向うと、途中で遊歩道が枝分かれしており、北山へ向かうルートが延びている。

せっかく秋芳台へ訪れたのだから、手軽な山を登山して、そこからの景色を堪能してみてはいかがですか。個人的におすすめなのは「北山」です。北山は標高約376mほどであり、山頂までは長者ヶ森駐車場から約15分ほどで辿り着くのでお手軽ですよ。なので、長者ヶ森と一緒に見て回ろう。

北山山頂は平べったい
北山山頂は平べったい

北山は、緩い坂道が山頂まで続き、視界が常に開けているのがいい感じ。登山するならば、動きやすい服と靴を準備して下さいね。本格的な登山ではないので、軽装でも大丈夫。

また、遊歩道の周囲には木々がないため、風を感じやすかったですね。風が強い日は、注意して歩いた方が良いかも知れません。

途中で冠山へ向かう道が分岐しており、こちらの方は北山山頂へ向かうより、明らかに距離が長いみたい。時間に余裕があるのであれば、北山と冠山の両方を制覇するのもいいだろうな。

私は時間の都合で冠山はパスしたので、またの機会に訪れたいと思います。

山頂からの眺め、長者ヶ森駐車場や長者ヶ森が見える
山頂からの眺め、長者ヶ森駐車場や長者ヶ森が見える
カルスト台地の独特な景観に息を飲む
カルスト台地の独特な景観に息を飲む

山頂からは、カルスト台地を遠くまで見渡せ、そこにはほとんど人工物がありません。草原と石灰岩が織りなす景観に拍手喝采を贈りたい。

かつてこの場所は、陸軍の演習場だったそうです。戦後には、米軍の爆撃演習場として使用されたことがありました。そのような歴史があるため、南斜面には当時の塹壕が今でも残っています。

カルスト台地が造り上げた地底世界「秋芳洞」

秋芳洞の入口
秋芳洞の入口

秋吉台のカルスト台地が、他のカルスト台地と比べて特筆すべきなのは、たくさんの鍾乳洞による地下世界が広がっていることだろう。

特に象徴的な鍾乳洞は、総延長11.2kmもあり日本第2位の長さを誇る「秋芳洞」ですね。実際、観光できるのは約1kmぐらいですが、初めて訪れる人は、一歩洞窟の中へ入った瞬間から、圧倒的なスケールの大きさに驚くだろうな。

個人的には「かつてここには、地下王国があったに違いない」と思ったほどですよ。

黄金柱、高さ15mもある強大な石灰華柱にビックリ
黄金柱、高さ15mもある強大な石灰華柱にビックリ

洞内には、神秘的な景観が広がっており、畔石池からなる石灰華段「百枚皿」や、宮殿の円柱のような美しい造形が見事な「黄金柱」など見どころが多い。

大自然が長い年月をかけて創り上げた景観美を堪能して下さいね。くわしくは、下記関連記事で紹介します。

秋吉台の基本情報とアクセス

住所山口県美祢市秋芳町秋吉台
電話番号0837-62-0115(美祢市観光協会)

【アクセス】

  • JR新山口駅からバス(約45分)に乗って「秋芳洞」のバス停で下車後徒歩約30分
  • 山口市街から車で約40分
  • 小郡萩道路「秋吉台IC」から車で約5分

秋吉台の駐車場

秋吉台カルストロード沿いには、無料駐車場が2つあります。

  • 秋吉台緑地公園(普通車 約200台)
  • 長者ヶ森駐車場(普通車 約100台)

まとめ

秋吉台の風景

山口県美祢市にある秋吉台は、日本と思えない絶景スポットです。

地表には数えきれないほどの石灰岩が連なり、地下には秋芳洞や大正洞、景清洞など無数の鍾乳洞があります。

大草原が広がるカルストロードを車やバイク、自転車などで颯爽と走りながら、地球の生命力を感じてみよう。あまりの感動的な風景に、思わず何往復もしたくなるかな。

また、カルストロード沿いには、秋吉台カルスト展望台や長者ヶ森など足を運びたいスポットが目白押しなのでお見逃しなく。

雄大な自然を満喫できるアクティビティを、ぜひ楽しんで下さいね。



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年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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