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旅の体験談

伊賀忍者に縁ある「敢国神社」へ参拝、雰囲気が異なる表参道と裏参道を歩こう

敢国神社の紹介サムネ

忍者に興味がある人にとっては、伊賀と甲賀は特別感があるのではないでしょうか。

伊賀忍者の故郷といえば三重県伊賀市。この伊賀市には、伊賀忍者と縁がある「敢国神社(あえくにじんじゃ)」があります。

敢国神社では、伊賀流忍術の祖といわれ伊賀忍者の頭領・服部一族の私的な祭り「黒党祭(くろんどまつり)」があったことから、伊賀忍者と深いつながりがあることを伺い知れるだろう。

また、伊賀国一宮として古くから由緒正しい神社です。特に雰囲気の異なる表参道と裏参道の両方をゆっくりと歩いてみよう。凛とした空気感を感じて下さいね。

本記事では、敢国神社の魅力を感じる様々な見どころを紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 神社仏閣巡りが趣味
  • 伊賀忍者に興味がある
  • 敢国神社の見どころを知りたい

伊賀国一宮「敢国神社」のご祭神・ご利益・所要時間

敢国神社(拝殿)
敢国神社(拝殿)

敢国神社は三重県伊賀市一之宮に位置し、神奈備山・南宮山を遙拝する形で鎮座しています。

飛鳥時代の658年に創建されたと伝わっており、奈良時代にこの地に大きな勢力を持っていた安部氏(敢氏)の氏神をお祀りするようになりました。

その後、875年(貞観15年)には延喜式内大社に位置づけられると、伊賀国一宮として今に至ります。

本殿は一段高いところにあり、周囲は瑞垣に囲われている
本殿は一段高いところにあり、周囲は瑞垣に囲われている
伊賀酒造組合より奉納された蔵の酒(伊賀越、半蔵など)
伊賀酒造組合より奉納された酒樽

敢国神社のご祭神は以下の通り。

  • 主祭神   :大彦命(おおひこのみこと)
  • 配神(右座):少彦名命(すくなひこなのみこと)
  • 配神(左座):金山比咩命(かなやまひめのみこと)

大彦命は日本書紀によると、四道将軍の1人として北陸道へ派遣さており大活躍したそうな。その活躍から交通安全・健康長寿の神様として崇められています。

また、少彦名命は国造りの際に尽力した医学や農耕、酒造りの神様であり、金山比咩命は鉱山師や鍛冶職人が信仰してきた子孫繁栄の神様。

これらのことからご利益は「交通安全・健康長寿・商売繁盛・大漁豊穣・縁結び・安産・子孫繁栄・夫婦和合」など多岐にわたります。

敢国神社の境内
境内の風景

参道をゆっくり歩きながら境内を一通り見て回ると、所要時間は30~60分もあれば十分です。

境内社には、市杵島神社や若宮八幡社、子授社、大石社、神明社など数多くある。特に「むすび社」は縁結びのパワースポットなので、良いご縁に巡り会えるように足を運んでみよう。

【周辺の見どころ】

敢国神社周辺の見どころを、下記記事で紹介します。

伊賀忍者と黒党祭

忍者の顔出しパネル

伊賀忍者の頭領・服部一族が行っていた「黒党祭」は、基本的に神輿を担ぐ神事に携わる者は服部一族に限られていたといいます。

そのため、服部一族以外が参加するには、一時的に服部の姓を与えられたという徹底ぶりだったそうな。このことから、何かしらの伊賀忍者のルーツが隠されていても不思議ではないと思う。

全員が黒装束に身をまとっていたというのだから、「忍者の正装 = 黒装束」というイメージが広まったのではないだろうか。

確かに黒装束のいうのは、闇に生きる者といったイメージにガッチリと一致するかな。実際の伊賀忍者の装束は、赤茶けた中間色の服装だったというのですから全然違いますね。

ガラス張りの室内が美しい
敢国神社の獅子舞

黒党祭はかなり大規模な祭りだったそうで、ご神体の前で流鏑馬(やぶさめ)や歌舞などの芸能を7日間も通して奉納したり、仮設の大座敷に大勢の人を招待したりしていました。

もちろん一般人の参加もOK。そう聞くと、秘密の祭りではなくオープンなものだったのでしょうね。

そのような大規模すぎる祭りをすれば、必然的に大量のお金が必要なのは自明の理。経済的な負担がそうとうなものだったようで、戦国時代末には廃止されました。

戦国初期頃には「苦労当祭」と皮肉られていたというのだから、そうとう運営が厳しかったのだろうな。

そんな黒党祭は、1995年に450年ぶりに大復活。現在の黒党祭は、毎年11月23日に獅子舞の演舞や「伝統忍者集団 黒党」による伝統の忍術を駆使した忍者ショーが奉納されています。

表参道と裏参道の両方を歩くのがおすすめ

駐車場
駐車場

敢国神社の駐車場からは、表参道と裏参道の入口が並んで見えます。

どちらから向かっても良いですが、それぞれの参道は一目見て分かるほど雰囲気が全く違っているので、できれば両方を歩いてみよう。

ちなみに私は、表参道を歩いて神社へ向かい、帰路は裏参道を使いました。

ポケモントレーナーに対するお願い事

駐車場には、ポケモントレーナーに対してお願いがあるで心当たりがある人は気を付けて下さいね。ここに出るのは野生のポケモンではなく、神様のお使いかも知れないということ。

他の参拝者へご迷惑をかけないようにマナーを守りましょう。

表参道を歩いた先には色鮮やかな一の鳥居が待っている

表参道の入口
表参道の入口

こちらは表参道の入口。どうですか、パッと見た目はどこにでもありそうな生活路ではないだろうか。そういう意味では親しみを持てますね。

左手側には、裏参道が並列している様子が見えているぞ。駐車場から敢国神社の入口となる鳥居前までは、約170mほどの距離があります。

松尾芭蕉の歌碑
松尾芭蕉の歌碑
市杵島姫社
市杵島姫社

表参道の道中にて、伊賀国出身の俳聖・松尾芭蕉の歌碑や市杵島姫社(いちきしまひめしゃ)を発見。

歌碑には「手ばなかむおとさへ梅のにほひかな」と刻まれているぞ。自然や庶民生活を詩情豊かに表現する芭蕉らしい作品だと思いました。

それに、市杵島姫社は鳥居も社殿もすべてが朱塗りとは珍しい。これは目を引きます。

敢国神社の表参道の風景

表参道には、神社でお馴染みの石灯籠などが見当たらなかったのですが、その代わり敢国神社と書かれたのぼり旗が等間隔に並んでいました。

もしこの旗がなければ、参道とは思わない人も多いだろうな。

敢国神社の鳥居
敢国神社の一の鳥居

しばらくして一の鳥居前へ到着。コンクリート製の両部鳥居で、三重県ではあまり見かけないそうですよ。

このような鮮やかな朱塗りの大きい鳥居というのは、とても目を引きます。

敢国神社の鳥居の扁額

そして、大きな木彫り扁額には「敢国神社」の文字が良い感じに記されている。

敢国神社へ参拝にきてこの鳥居を見ないのはもったないと思う。見るだけで自然にテンションが上がる鳥居は貴重ではないでしょうか。

まさに表参道のゴールとして相応しいですね。

裏参道の凛とした空気感がいい

裏参道の入口
裏参道の入口

裏参道の入口を目にすると、いかにもこの先に神社があるのだろうなと思わせる雰囲気があります。

両端には大きな木々が並び、中を歩いていると降り注ぐ陽光により神秘性を感じ取れる。それに砂利道というのが良い感じ。これがアスファルトの道ならば興ざめです。

このような道のため、奥へ進むにつれて凛とした空気感をヒシヒシと感じました。神社巡りが好きな人にとっては、実に好ましい参道ですね。

裏参道の風景

そもそも砂利道はというのは、見た目だけでなく、雨が降った時に土がはねて足元が汚れる心配が少ないのがGood。

なので、雨が降った後に着物を着て参拝へ訪れても安心感があるかな。

若宮八幡宮
若宮八幡宮
大石社
大石社

裏参道には、大石社や神明社、楠社、若宮八幡宮、むすび社といった多くの境内社が鎮座しているのも特徴です。

シャチホコの狛犬
シャチホコの狛犬

特に大石社の前には、シャチホコの狛犬があるぞ。これは珍しいのでお見逃しなく。

また、くわしくは後述しますが、縁結びに興味があるのであれば、むすび社へ足を運ぶのがおすすめです。

距離は表参道とほぼ変わらず一本道ですよ。神饌殿前を通り抜けると、直ぐに拝殿へ上る階段前へ辿り着きます。

敢国神社の御神木
御神木

周囲の斜面には、注連縄(しめなわ)が巻かれた御神木を発見。樹高30mほどで、双幹に分かれた特徴的な姿をぜひ見上げてみよう。

御神木の周辺には、陶器製の灯籠が並んでいます。もちろん境内には石灯籠もあるぞ。

切り株

ちなみに境内には、こちらのような切れ株がありました。

注連縄をしているところからして、かつての御神木だったのでしょうね。

病に良く効くといわれる「御神水」

御神水井戸
御神水井戸

敢国神社では南宮山を水源として、井戸へ湧き出ていますが、現在は塞がれており利用できません。

実はこの湧き出る水というのが、健康長寿・延命にご利益があるといわれている「御神水」ですね。そう聞くと利用できないのにガックリときてしまいます。ですがご安心召されよ。

手水舎
手水舎

というのは、手水舎の水というのは、南宮山より一旦地中へ入り、社殿脇から湧き出して使われているという。

少彦名命のご加護を受けて、様々な病に良いといいます。そのため伊賀市民はもとより県外から多くの参拝者が汲みに来られるとか。もし水筒を持参していなくても、社務所でボトルを購入できます。

お水を飲まれる方は、静かに龍の口からお汲みして下さいね。生水なので一度煮佛してから飲みましょう。

むすび社へ参拝しよう、社は小さくてもパワーは強い

むすび社の入口
むすび社の入口

むすび社には、裏山の高台に位置しており、裏参道にあるこちらの鳥居をくぐり抜けて向かいます。

この鳥居前からずっと続く階段を眺めていると、なぜか他の境内社とは違う特別感を感じるのは私だけだろうか。

こういう第6感というのは、意外に重要だと思う。いざという時に自分自身を助けてくれることがあったりするので大事にしたい。

むすび社へ向かう階段を上る

細長い階段の両脇には、むすび社ののぼり旗が立ち並んでいるのが良い感じです。

階段はそれほど長くなく、体感にして1分以内にむすび社へ辿り着けました。

むすび社
むすび社

むすび社は、縁結びのパワースポットとして、高皇産霊神(たかみむすびのかみ)をお祀りしています。

尚、むすび社へ向かう前に社務所へ立ち寄り、丸い木の玉に赤い糸が付いた「大願むすびの実」を事前に授かっておこう。この実の中に入っている紙に願い事を記入して蓋を閉じ、むすび社へ糸を結んで祈願するのが習わしです。

社の前に積まれたドングリ
積まれたドングリ

たまたまだったのか、社の前にはドングリが積まれていたぞ。

こういうのを見るとほっこりしますね。

「桃太郎岩」は安産・子授けの守護がある

桃太郎岩
桃太郎岩

南宮山の山頂には末社・浅間社が祀られており、550年前にそこからうつしたと伝わるのが「桃太郎岩」と呼ばれる霊岩です。

浅間社は安産・子授けの神様である「木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)」を祀っていることから、この霊岩も同様に安産・子授けのご利益があります。

個人的には「なぜ、桃太郎?」という名前に疑問を持ちました。桃太郎のモデルとなったのは、吉備津神社のご祭神・大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)です。

実は彼も四道将軍の一人であり、敢国神社のご祭神「大彦命」とは血縁関係にあったそうな。そう考えると、その縁で桃太郎と名を付けたのかな。少し無理筋の解釈だと思いますが、そう考えると歴史ロマンを感じます。

「伊勢三郎義盛忍者みくじ」はいかがかしら

伊勢三郎義盛忍者みくじ
伊勢三郎義盛忍者みくじ

社務所前には、見た目にインパクトがある面白いおみくじがあります。

それが「伊勢三郎義盛(いせさぶろうよしもり)忍者みくじ」ですよ。大きな手裏剣のデザインが、一目で忍者を彷彿させますね。

伊勢三郎義盛といえば、源義経が率いる武蔵坊弁慶と並ぶ四天王の一人。義経は忍びを使った言われており、それが伊勢三郎義盛一党だと考えられています。

おみくじの試し方は、まず手前の刀を強く引き、出た番号を覚えておこう。そして引いた刀は元の位置に戻して下さいね。初穂料400円を添えて、出た番号を宮司さんたちへお伝えします。

さて、どんな運勢が待ち受けるのか、運試しとしゃれ込んでみよう。

敢国神社の基本情報とアクセス

住所三重県伊賀市一之宮877
電話番号0595-23-3061
社務所開設時間8:00~16:00

【アクセス】

  • JR佐那具駅から徒歩約30分
  • 伊賀鉄道・上野市駅から伊賀支社行きのバスに乗って「敢国神社」のバス停で下車後直ぐ(乗車時間は約15分)
  • 名阪国道「伊賀一之宮IC」から車で約5分

敢国神社の駐車場

敢国神社には無料駐車場があります。(普通車 約20台)

まとめ

狛犬

敢国神社は、伊賀忍者と縁がある神社であり、伊賀国一宮として古くから伊賀国に住む人たちを見守ってきました。

駐車場から参道を見ると、表参道と裏参道が並列に続いているのが面白い。できれば両方を歩いてみて雰囲気の違いを肌で感じて下さいね。

御神水や桃太郎岩、むすび社など見どころが多いので、ゆっくりと境内を見て回ろう。

伊賀市街から離れた場所にありますが、神社好きな人はもちろんのこと、そうでない方もぜひ参拝に足を運んでみてはいかがですか。



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年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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