石がカラコロ鳴り響く「鳴り石の浜」をご存じですか。
鳥取県の琴浦町には、波の満ち引きにより音が鳴り響く珍しい海岸があります。
この音が良く鳴ると言う事から「良く成る」に通じ、大変縁起が良いとされていますね。
また、この鳴り石を使ってアート作品を作り、ストーンバランシングを楽しみましょう。
本記事では、鳥取県の不思議なパワースポット「鳴り石の浜」を紹介し、音が鳴り響く秘密についてお伝えします。
鳴り石の浜とは
鳴り石の浜は、鳥取県東伯郡琴浦町赤崎に位置し、波の影響で丸くなった石が、カラコロと琴のような音色を奏でる珍しい海岸です。
この石の多くは、輝石安山岩であり、13万年以前に古期大山(だいせん)の活動期に形成された火山岩が元になっていると言われています。石が敷き詰められた海岸は、礫浜(れきひん・れきはま)と呼ばれるため、礫質海岸と呼ぶこともありますね。
尚、この海岸では、岩や石を積み上げて作るアート作品、所謂「ストーンバランシング」が盛んです。色んな形をした丸い石を使って、世界で一つだけのオリジナル作品を作ってみませんか。
鳴り石の浜を見渡せば、そこら一帯にアート作品があふれています。不思議な音色を耳にしながら、浜辺を歩き、気に入った場所でストーンバランシングへ挑戦してみましょう。
鳥取の不思議なパワースポット、鳴り石の浜の景色
鳴り石の浜の駐車場へ辿り着いたら、案内板に従って浜へ向かって歩いて行きましょう。
道中見つけた立札には、「鳴り石の浜」でのお願い事項が書かれていました。
どうやら石の持ち帰りはNGのようです。
このような立札があると言う事は、過去に石を持ち帰る人が結構いたのでしょう。
個人的に気になったのが、この立札の下側にあった、こちらの注意書き!!
なぜか大量の注射器が漂着するみたいです。
う~ん、なぜこの海岸に漂着するのだろうか、気になりますね。
尚、この海岸だけでなく、周辺の海岸にも同じ注意書きがありました。謎が深まります・・・
海岸へ到着すると、辺り一帯は丸い石コロばかり。
そのため、非常に歩きづらい!(これは仕方がないですね。)
尚、足元には、このような木材が埋められている所もありますので、石の上を歩くのが苦手な人は、木材の上を歩きましょう。
私が訪れた日はあいにく曇りでしたが、目の前に広がる日本海の景色は美しく、爽快感を感じました。
また、辺り一帯には、沢山の石積されたアート作品が作られており、多くの人に親しまれているのでしょう。
この海岸は、石が良く鳴る浜のため、「よく鳴る=良く成る」に通じ、物事が良くなると言う縁起が良い場所と言われています。
「運が良くなる、成績が良くなる、体調が良くなる、恋人と仲が良くなる」何でもござれです。
しばらくの間、海岸に佇み、しっかりパワーを頂きましょう。
記念撮影する場合は、こちらのベンチに座って撮影するのは如何でしょうか。
ベンチの隣りには「鳴り石の浜」と書かれた杭がありますので、自分が今どこの海岸にいるのか一目瞭然です。
この杭の裏側を見てみると、鳴り石の浜をしっかりアピールしていました。(笑)
この鳴り石の浜には、ヒマワリ畑があるようなので、ヒマワリが見頃な8月がベストシーズンでしょう。
こちらの写真は、海岸へ向かう途中で見つけた鳴り石の浜の案内板にあった物です。
沢山のヒマワリに囲まれた、美しい景色が広がっていますね。
こちらの写真は、駐車場に展示されていたのですが、2020年に開催された「鳴り石の浜フォトコンテスト」の最優秀賞になった作品です。
夕暮れの中で、石積された塔と周りの風景が見事に溶け合い、幻想的な景色は哀愁を感じます。
鳴り石の浜は、季節や時間帯で色々な顔を見せてくれるため、機会があれば何度も足を運んでみましょう。
【パワースポットの紹介】
日本全国には、沢山のパワースポットがあり、旅先で良く訪れますので下記記事で紹介します。
なぜ石が鳴くのか、その仕組みとは
最初は大きかった石も、長い年月をかけて波にもまれていると、小さくなっていきます。
波の力で石と石がぶつかり合い、辺り一帯に音が鳴り響くのです。
春から夏にかけては、波の高さが1m以下と小さいため、動く石は小さな物ばかりですが、秋から冬にかけては、4mを越える波が発生する事もあり、大きな石も動きます。
石の大きさにより、奏でる音色は様々です。
また、風向きや潮の満ち引きにより、波のうねりが変わってきますので、その日によって鳴り響く音は変わってきますね。
海岸には、こちらの立札が立てられていました。
季節によっては、浜の下を流れる伏流水の音を聞けるようです。
ちなみに私が訪れた日は、残念ながらほとんど聞こえませんでした。(泣)
どんな音が聞こえるのか、またの機会に確認したいですね。
アート作品の作成、ストーンバランシングに挑戦
先ほども触れましたが、鳴り石の浜には、石を積み上げて作り上げたストーンバランシングが沢山ありました。
通常、ストーンバランシングは、ほとんど河原で行うもの。海辺でできるのは希少です。
そのため、鳴り石の浜プロジェクトの一環として、ストーンバランシングに力を入れているようですね。
また、近年では、TVや新聞でも取り上げられており、注目を集めています。
このストーンバランシングはレベルにより、初級編~上級編に分かれていますので、この海岸に掲示されていた写真を使ってレベルを説明しましょう。
こちらが初級編です。
石を立てるだけなので、適合する石を探し当てれば、何とかなりますね。
お次は中級編です。丸い石を何段も縦に積みます。
これは確かに初級編より遥に難しそう。
最後に上級編です。これは難し過ぎるでしょう。
こんな作品を接着剤を使わずに作れるなんて、凄すぎます!
私もストーンバランシングにチャレンジしてみました。
そして、試行錯誤の末、完成した作品がこちら。
何のひねりもなく「五重の石」と名前を付けました。
これを見て「ただ石を平面に積んだだけじゃないか」なんて怒らないで下さい。
このストーンバランシングは、結構難しいですよ。
ちなみに辺り一面には、私と似たよう作品ばかりが見受けられました。
尚、私の作品と比べてみると、明らかに石段が多い物ばかり。
中には10段以上の石塔もあり、良く出来ていたため感心した次第です。
大人だけでなく、子供も楽しめますので、親子で一緒にストーンバランシングにチャレンジしてみては如何でしょうか。
【アート作品の紹介】
世の中には、屋外に様々なアート作品が展示されており、自由に見学できたりしますね。そんなアート作品を下記記事で紹介します。
石絵馬で願を叶えよう
海岸に落ちている綺麗な鳴り石に、あなたの願い事を書いてみて下さい。
ペンは石絵馬の賽銭箱の中にあります。
尚、ペンのインクが切れている可能性があるため、念のためにマイペンを用意していると確実です。
賽銭箱の中には見本がありましたので、こんな風に石の表面に願い事を書きましょう。
石に願い事を書き終えたら、海に向かって願い事を思いながら、石を投げ込みます。
投げた石が、波にもまれてカラコロとよく鳴れば、きっとあなたの願いが叶うでしょう。
尚、鳴り石には、こちらのようなハートの形をした物もありました。
このハート型をした鳴り石を使えば、恋愛相談の願い事も効果が大きいはず。
恋愛に関する願い事をする場合は、是非探してみて下さい。
鳴り石カフェで「鳴り石の浜」のスタンプを入手
駐車場のあった敷地内には、「鳴り石カフェ」があります。
残念ながら私が訪れた日は、営業していませんでした。
後日このカフェについて調べてみると、営業しているのは金・土曜のみ。
地元食材を使用した、限定20食のヘルシーランチがお勧めのようです。
尚、店前には「鳴り石の浜」のスタンプがありました。
記念にスタンプを押して帰っては如何でしょうか。
鳴り石カフェ
- 住所 鳥取県東伯郡琴浦町赤碕1929-11
- 電話番号 090-7378-4207
- 営業時間 11:00~14:00
- 定休日 日曜日~木曜日(金・土曜日のみ営業)
鳴り石の浜の基本情報とアクセス
住所 | 鳥取県東伯郡琴浦町赤碕1929-11 |
電話番号 | 0858-55-7811(琴浦町観光協会) |
【アクセス】
- JR赤埼駅から徒歩で約15分
- JR赤埼駅からタクシーで約3分
鳴り石の浜の駐車場
鳴り石の浜には、無料駐車場があります。(普通車50台、大型バス5台)
まとめ
鳴り石の浜は、打ち寄せる波により、大小様々な石がぶつかり合い、独特の響きが聞こえる珍しい海岸です。
「良く鳴る」浜であることから、「良く成る」に通じ、縁起の良いパワースポットとして注目を集めています。
鳴り石に願い事を書いて海へ放り投げ、願掛けをしてみませんか。
また、ストーンバランシングに挑戦し、オリジナルのアート作品を作ってみて下さい。
カラコロと鳴り響く音色に耳を傾け、不思議な体験をしましょう。