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旅の体験談

大津の三尾神社は兎だらけ、関西で有名な「うさぎ神社」に癒される

三尾神社の神紋

日本全国には「うさぎ神社」と呼ばれる珍しい神社があることをご存じですか。

関西に目を向けると、京都の岡崎神社や宇治神社、大阪の住吉大社などが該当しますね。

それに滋賀県大津市には、境内の至るどころで「うさぎのデザイン」が目撃できる有名な三尾(みお)神社が鎮座しています。

このような話を聞くと、「どのような物があるのだろうか?」と気になりますね。

たとえば、うさぎの手水鉢や見返りうさぎ、めおと卯などがあり、様々なうさぎのデザインを探してみるのは楽しいです。

本記事では、うさぎのデザインを中心に三尾神社を紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 三尾神社のうさぎのデザインを見てみたい
  • うさぎ神社に興味がある

卯年生まれの守り神「三尾神社」とは

三尾神社の境内の様子

三尾神社は、滋賀県大津市園城寺町に鎮座しており、859年(貞観元年)に三井寺園城寺の鎮守社として創建されました。

裏手にある長等山(ながらやま)に、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が降臨したのが始まりです。

伊弉諾尊は、腰に赤・白・黒の3つの帯を付けていたそうで、この3つの帯が尾を引くように見えたことから「三尾神社」と名付けられたといいます。

後にこの3つの帯がそれぞれ赤尾神、白尾神、黒尾神に変わり、その中の本神である赤尾神が、卯の年・卯の月・卯の日・卯の刻・卯の方向から現れたことから、うさぎが神の使いとなりました。

そのためか、境内を見て回ると、数多くのうさぎのデザインが見て取れますね。(くわしくは後述します。)

神紋(真向き兎紋)
神紋(真向き兎紋)

神紋は、正面を向いたうさぎの姿の「真向き兎(まむきうさぎ)紋」です。

ちなみに授与品の中には、うさぎがデザインされたお守りや土鈴などがあり、可愛いうさぎが描かれたピンク色と水色の御朱印帳もある。うさぎ好きの人には嬉しい限りです。

うさぎの御朱印帳
うさぎの御朱印帳

尚、御朱印集めをしている人に向けて、お洒落な御朱印帳をこちらで紹介します。

また、毎月卯の日に「卯の日参り」が開かれ、特別な御朱印を頂くことができるとか。このような催しは大歓迎。

聞くところによると、三尾神社は「卯年生まれの、卯年生まれによる、卯年生まれのための神社」というではありませんか。つまり、卯年生まれの守り神として崇められています。

三尾神社のご祭神・ご利益・所要時間

参道
参道

三尾神社のご祭神は、先ほど触れたように伊弉諾尊(いざなぎのみこと)です。

ご利益は、ずばり縁結び。その他にも子授け、安産などのご利益があり、信仰を集めています。

境内はそれほど広くないので、約10~15分もあれば一通り見て回れますね。拝殿で日頃の感謝を伝え終えたら、うさぎのデザインを探してみましょう。

「えっ、こんな所にあるの」なんて思えたりして、まるで宝探し感覚で楽しめます。

境内を歩いてうさぎを探そう

うさぎのデザインは、一目でわかる場所にあるのが大半ですが、中には意外な場所にあったりしました。じっさい私が発見したうさぎを紹介しますね。

うさぎの手水舎

うさぎの手水舎
うさぎの手水舎

参道を歩いた先に神門が見えてきます。この神門の左手側には手水舎があり、ここで最初のうさぎを発見しました。

うさぎの口から手水が出ていますね。それにしても躍動感を感じるうさぎの姿は可愛らしい。

それに波を渡るうさぎが上手く表現されているのには驚きます。精巧に作られた波の造形も注目ですよ。まずは、手水で手を清めましょう。

燈籠のうさぎ

燈籠のうさぎ
燈籠のうさぎ

手を清めた後は神門を抜けようと考えるものですが、少し待って下さい。

神門前の階段の左手側には燈籠が立っていますが、この燈籠の足元に注目してみると、うさぎが佇んでいるではありませんか。

私はたまたま見つけたので良かったのですが、視線を下に向けなければ、普通の燈籠にしか見えないためスルーしてしまうかも知れません。

神門のうさぎ

神門
神門

神門には、うさぎの可愛いイラストが描かれた神社幕や提灯が掲げられています。よく見てみると、顔立ちが違っていますね。

先ほどの燈籠のうさぎより、どうしてもこちら側に目が留まるのは仕方がありません。これらは、ある意味トラップかな。(笑)

提灯
提灯

実はこの神門の唐破風の下にある懸魚(げぎょ)の部分にもうさぎがいるそうです。そのうさぎは「兎の毛通し」と呼ばれているとか。

私は参拝時に気付かず、後からそのことを知って悔しい思いをしましたのでお見逃しなく。

拝殿のうさぎ

三尾神社(拝殿)
三尾神社(拝殿)

神門を抜けた先には拝殿が見えますが、その周辺には遠目からでも沢山のうさぎが見て取れます。

まずは拝殿のうさぎを紹介。拝殿の唐破風の最も高い部分にうさぎのデザインがありました。(上手に撮影できず申し訳ない)

拝殿の唐破風
拝殿の唐破風

少し視線を下に向けると、続けざまにうさぎがいますよ。良く見てみると、3匹ともデザインが違っていますね。

拝殿のうさぎ

波をかき分けて前へ進むように感じられる凛々しい顔立ちのうさぎがいると思えば、耳を横に垂らし、やや頬がこけているように見えるうさぎもいたりする。

うん、色々な表情のうさぎを見られるようにデザインしたのでしょうかね。そのような配慮は嬉しいかも。いずれのうさぎも正面を向いていますので、見比べて違いを見つけてみるのも面白いですよ。

うさぎの絵馬
うさぎの絵馬

拝殿内には、奉納されたうさぎの絵馬が飾られていました。その愛らしい姿に癒されます。

また、神社幕に描かれた真向き兎紋は、神門にあった神社幕や提灯のデザインとまた顔立ちが少し違っているのにも注目です。

神社幕
神社幕

それにしても、同じ神紋で顔立ちに違いが合ったりして芸が細かい。個人的にはこういうのは大好きですね。(笑)

日頃の感謝を伝えながら、手を合わせて心を込めてお詣りしましょう。

めおと卯と大きな絵馬

めおと卯
めおと卯

拝殿正面には、2匹のうさぎの石像が見て取れます。この石像は「めおと卯」という夫婦のうさぎなんだとか。

その愛らしい姿から、多くの参拝者が写真を撮っていましたね。(もちろん私もです。)

このうさぎたちですが、奉納時期が異なるため、どちらが夫でどちらが妻なのかハッキリしません。向かって左側は1996年、右側は2007年に奉納されたものです。

絵馬
絵馬

拝殿前には、めおと卯の他にもうさぎが描かれた大きな絵馬がありました。

うさぎが描かれた絵馬は、予め必ずあると思っていたので全く驚きませんでしたが、親子うさぎが仲良く元気に跳ねている姿と「絆」の文字が印象に残ります。

ちなみにこちらが通常サイズの絵馬ですよ。

三尾神社の絵馬

塀瓦のうさぎ

築地塀
築地塀

拝殿の奥にある本殿をぐるりと囲む築地塀の軒丸瓦には、うさぎが隠れています。

全ての軒丸瓦にうさぎのイラストが描かれている訳でなく、菊紋とうさぎ紋がバラバラに並んでいますね。

塀瓦のうさぎ
塀瓦のうさぎ

うさぎは神紋と同じように正面を向いた姿ですが、神紋と比べて体が小さくて、顔や耳が大き目かな。特に横長の目が特徴的です。

そのような姿のため、少し可愛らしさがかけて見えますね。

見返りうさぎ

西門
西門

境内左奥へ歩いて行くと、西門が見えてきます。

屋根には修理中のためか防水シートで覆われていました。けれど屋根の一部が覆われていない部分があるので、そこを注目して下さい。

よく見てみると、見返りうさぎがいますよ。

見返りうさぎ
見返りうさぎ

特に見返りうさぎの案内はされていないので、見落とす人も多いと思います。

見返りうさぎといえば、京都の宇治神社の伝説が有名です。なぜ、三尾神社の西門にあるうさぎが見返っているのかは理由は分かりませんが、見応えがあるだけで十分ですね。

親子うさぎ

親子うさぎ
親子うさぎ

個人的に三尾神社で見かけたうさぎの中で最も可愛いと感じたのが、親子のうさぎの像です。

母うさぎの背中に腹ばいになっておぶさっている子うさぎの姿が実に可愛い!

安心しきっている子うさぎの姿に癒されます。

崩れた瓦のうさぎ

崩れた瓦

三尾神社の説明が刻まれた石板の前には、崩れた瓦が置かれています。

その瓦には、下側を覗き見るうさぎがいる。瓦が壊れる前は、屋根の上から訪れる人々を眺めていたのでしょう。

覗き見るうさぎ

また、直ぐ近くには、目を閉じたうさぎに見える石が置かれていました。

うさぎの形をした石

特に宮司へ確認したわけではありませんが、恐らく人の手を加えていない自然にできたものなのでは。要チェックです。

重要文化財の本殿と境内社

三尾神社(本殿)
三尾神社(本殿)

三尾明神の本殿は、1426年(応永33年)に再建されたもので、全体的に彫刻などがほとんど見られない簡素な造りですね。

室町時代の建造物で古風で雄大な外観をしています。また、園城寺の室町再興の様子が見て取れる希少な存在。

そのようなところに歴史的価値が見いだされ、2012年(平成24年)に重要文化財に指定されました。

また、境内には坂下稲荷神社や日御前神社、天満宮などの境内社が多数鎮座しています。

坂下稲荷神社は、五穀豊穣や商売繁盛などにご利益があるお稲荷さん。

坂下稲荷神社
坂下稲荷神社

日御前神社は安産子授けに御利益がある。

日御前神社
日御前神社

天満宮は言わずと知れた学問の神様ですね。

天満宮
天満宮

その他にも相殿となっている白髭神社・夷子神社、白山神社・愛宕神社がありますよ。

白髭神社は延命長寿の神様を祀り、夷子神社は商売繁盛の神様を祀る。

白髭神社・夷子神社
白髭神社・夷子神社

また、白山神社は結びの神を祀り、愛宕神社は火除けの神を祀っています。

白山神社・愛宕神社
白山神社・愛宕神社

合わせて参拝してみては如何でしょうか。

三尾神社と合わせて楽しもう、桜シーズンの琵琶湖疎水

琵琶湖疏水
琵琶湖疏水

三尾神社の隣りには、水量豊かな琵琶湖から京都へと水を運ぶ「琵琶湖疏水」があります。

特に桜シーズンでは、琵琶湖疎水を覆うように咲く桜が見事ですよ。三尾神社の参拝と合わせて是非足を運んでもらいたい場所ですね。

琵琶湖疏水の風景

私が訪れた時は、橋の上から多くの人たちが琵琶湖疏水を撮影しながら楽しんでいました。綺麗な景色を見ると、カメラで残したくなるものですね。

こちらは、琵琶湖から第1疏水へ水を取り入れるための取水口です。琵琶湖疏水の起点ともいえますね。

第1疏水取水口
第1疏水取水口

この琵琶湖疏水は、2020年(令和2年)6月に「京都と大津を繋ぐ希望の水路 琵琶湖疏水~舟に乗り、歩いて触れる明治のひととき」のストーリが認められ、日本遺産に認定されました。

【カメラに関する話】

絶景スポットを目の当たりにすると、自然にカメラで撮影したくなりますね。下記記事では、カメラに関する話を紹介します。

三尾神社の基本情報とアクセス

住所滋賀県大津市園城寺町251
電話番号077-522-3044
拝観時間9:00~17:00

【アクセス】

  • 京阪電鉄石山坂本線「三井寺駅」から徒歩約6分
  • JR大津駅から徒歩約20分

三尾神社の駐車場

三尾神社の境内には、参拝者用に無料駐車場があります。駐車した場合は、社務所へ連絡して下さい。

参拝しない方でも駐車はできますが、その場合は有料(500円)となります。

尚、駐車スペースは狭いので、利用できない可能性がありますね。

まとめ

狛犬

三尾神社の境内では、思いのほか多くのうさぎのデザインが見つかります。これは、うさぎ好きには堪らないですね。

特に親子や夫婦など仲睦まじいうさぎたちを見ていると、癒されますよ。

それに、うさぎの飛び姿はまさに「飛翔」や「向上」を意味するもの。うさぎ神社へお詣りして、飛躍した年が過ごせると良いですね。

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