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旅の体験談

岩神神社の御神体「ゆるぎ岩」、岡山にある落ちそうで落ちない不思議な岩

「岩神神社・ゆるぎ岩」の紹介サムネ

日本全国には、落ちそうで落ちない絶妙なバランスで支えられた「ゆるぎ岩」と呼ばれる巨石が点在しています。

岡山県赤磐市の山奥にもそのような巨石が佇んでおり、受験生に人気のパワースポットになっている。

実はこのゆるぎ岩は、岩神神社(いわがみじんじゃ)の御神体ですよ。ゆるぎ岩以外にも神岩や畳岩など多くの巨石があるのも面白い。また、麓からちょっとした登山道を歩くので、登り終えた後は達成感を味わえるのも良いですね。

本記事では、登山道を歩きながら魅力的な「ゆるぎ岩」を祀る岩神神社を紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 受験生である
  • パワースポット巡りが趣味
  • ゆるぎ岩を見てみたい

岩神神社のご祭神・ご利益・所要時間

岩神神社(拝殿)
岩神神社(拝殿)

岩神神社は、岡山県赤磐市惣分地区に位置しており、標高240mの岩神山の中腹に鎮座しています。

創建は不明ですが、拝殿奥へ足を運ぶとたくさんの巨石群があり、その中の一つには約5mの「ゆるぎ岩」がある。巨石には注連縄(しめなわ)がされていて、小さな祠がありますね。

ゆるぎ岩を含めた巨石群は、大自然の力を醸し出しており、神秘的な雰囲気がいい感じ。パワースポットとして人気を博しているのも納得です。

ご祭神は、大国主命(おおくにぬしのみこと)ですよ。大国主命といえば、日本の神話に登場する国づくりや縁結びの神として知られており、神社仏閣に興味がある人はもちろん、そうでない人でも名前は聞いたことがあると思います。

特に出雲大社のご祭神として有名で、多くの伝説や信仰の対象になっているほどだ。

境内では多くの巨石が見られる
境内では多くの巨石が見られる

ご利益には、受験生の合格祈願や脳の病気の治癒などがある。岡山藩主も参拝したそうな。そう聞くと、昔から県内では霊験あらたかな存在だったんだろうな。

麓から登山道を経て境内へ辿り着くので、所要時間は30~40分ほど(登山のみで20~30分)。毎年4月の第3日曜日には、「岩神様」祭りが開催されます。

岩神神社へ向けてプチ登山

岩神神社へ向かう登山口
左側の坂道が岩神神社へ向かう登山口、右側に岩上神社の案内標識が立つ

赤磐市坂辺地区から光木地区へ向けて坂辺吉井線(県道257号)を進んでいると、右手側に「岩神神社」の案内標識が見えてきます。

うっかりしていると、見逃してしまう恐れがあるので注意しよう。近くには、惣分地区の八幡宮があるので、こちらを目印にするのも良いですね。

登山口からゆるぎ岩まで山道を20~30分ほど歩くのですが、足元が悪いところがあったりするので、動きやすい服装でスニーカや運動靴をはいてくること。それに近くには、商店やコンビニ、自動販売機がないので、飲み物の事前準備を忘れずに。

近年の豪雨の影響により、参道の一部が崩落していたりするので、十分に気を付けて歩いて下さいね。また、当たり前ですが火気厳禁ですよ。もしゴミを出したら必ず持ち帰ること。

岩神神社までの距離は全体的に短めですが、結構勾配があるので気を付けて登りましょう。

最初は歩きやすい登山道

石碑の隣にある坂道を上る
石碑の隣にある坂道を上る

登山口には「岩神」と彫られた石碑があります。この石碑の奥にある小さなスペースが駐車場ですね。

駐車場の奥には、少し大きめな石がゴロゴロ積まれていますが、岩神山の中腹にある巨石は、比べ物にもならないくらい迫力があるぞ。期待して参道を歩きましょう。

ちょっとした大きさの石
ちょっとした大きさの石

ちなみに、駐車場の奥にある巨石がこちら。どうですか、中々のものでしょ。まぁ~、これくらいの大きさの石ならば、それほど珍しくないかも。

石碑の隣にある坂道を道なり上っていくと、山道へつながります。最初は舗装された坂道が続くので、歩きやすいですね。途中から急に視界が開け、のどかな風景が見えてくる。

鬱蒼な道が続くと思ってしまう・・・
鬱蒼な道が続くと思ってしまう・・・
のどかな風景が広がる
のどかな風景が広がる
山道が始まる分岐点が見えてきた
山道が始まる分岐点が見えてきた

しばらく歩いていると、岩神神社の案内板が見えてくるので、案内板が指し示す方角に続く山道を歩いて下さい。

さて、ここからが本番です。準備は整えていない人は回れ右。よいよ山登りが始まります。

よいよ山登りを開始する

参道の入口
参道の入口

駐車場から5分ほど歩いたでしょうか。ここから道が狭くなり、よいよ岩神神社の参道が始まります。

ここから先は車両は通行禁止ですね。というか、車が通るのは無理でしょう。地道に歩くしかありません。

最初は緩い道なのですが、次第にどんどん険しくなる。散歩感覚ならば、それは舐めすぎです。しっかりと準備を整えて下さいね。

竹林地帯を歩く
竹林地帯を歩く
夜は絶対に一人で歩きたくない!
夜は絶対に一人で歩きたくない!
所々に岩神神社の案内板があるぞ
所々に岩神神社の案内板があるぞ

最初は陽光の当たる明るい道なのですが、5分もしない内に鬱蒼とした樹林に変わってくる。周囲の樹林には、クネクネに折れ曲がった枝があったりするので、小さなお子さんであれば怖がるかも。

それに道中の所々には、岩神神社の案内板があるのが安心材料かな。道が間違っていないことを確信できます。

しばらく道なりに歩いていると、分岐点に差し掛かりました。

「本参道」と「裏参道」、どちらから登るのが正解?

参道の分岐点
参道の分岐点

分岐点には、「本参道」「裏参道」と書かれた案内板があります。左手側が本参道で、右手側が裏参道ですね。

結果的にどちらの道を歩いても岩神神社へ辿り着くのですが、選んだルートにより大変さが全然ちがってくる。

ちなみに私が選んだのは「本参道」ですよ。行きしなは本参道を歩き、帰りしなは裏参道を歩きました。

本参道の風景、足元が急に悪くなる
本参道の風景、足元が急に悪くなる
2本の石柱が見えてきた境内はすぐそこ
2本の石柱が見えてきた境内はすぐそこ

本参道は裏参道より近道なのですが、ゴツゴツした大きな石が埋まっていたり、でこぼこな石段が続く。それに急坂なので必死によじ登る必要があるぞ。まさに「ザ・山道」を地でいきます。

少し息切れはしますが、登りがいはあるかな。運動不足の人には堪えるかも知れませんが・・・

しばらく歩いていると、目の前に2本の石柱が見えくるので、そこを通り抜けると岩神神社の境内へ辿り着きます。

裏参道の風景、このような道がずっと続く
裏参道の風景、このような道がずっと続く

一方、裏参道では本参道と比べると、まだ楽に歩けます。本参道よりも勾配が気持ち的にまだましですね。

それに、普通に整備されているので歩きやすいですよ。急がば回れという言葉があるように、サクサク歩ける人ならば、裏参道を歩いた方が早く岩神神社へ辿り着けると思いました。

どちらを選ぶかはあなた次第ですが、個人的には思い出を残したいならば本参道を歩き、楽をしたいのであれば裏参道が正解だと思います。

拝殿にてお詣りして境内を散策

岩神神社の境内
岩神神社の境内(右手に見える建物が岩神神社の拝殿)

境内は参道と打って変わり、陽光に照らされた平坦で明るく視野の開けた場所です。

本参道から境内へ入ると、すぐ右手側に岩神神社の拝殿がありますが、この拝殿の中に入ったすぐ奥には神岩が見えてくる。神石前には小さな祠があるので、そこでお詣りしましょう。

神岩と祠
神岩と祠

拝殿の前にある案内板によると、脳の病気に霊験あらたかなんだそうな。脳の病気で有名なものには、脳卒中・認知症・脳腫瘍・パーキンソン病などがあり、どれもが一大事なものばかり。

また、私たち日本人が片頭痛に悩まされている人の割合は、総人口の約8.4%と推定されているそうです。脳の病気は怖いので、神様のお力にあやかろうとする人は多いと思います。

たくさんの切り株のスツールが並ぶ
たくさんの切り株のスツールが並ぶ
拝殿の奥には巨石がいっぱい
拝殿の奥には巨石がいっぱい

ご祭神の大国主神は多くの別名や称号で呼ばれていますが、その中の一つに八千矛神(やちほこのかみ)があります。これは、多くの「矛(ほこ)」を持つ神様なんだとか。

矛といえば武器をイメージしてしまいますが、一説によれば悪霊払いの宗教儀礼の用具だったという。この矛が、いつしか刀に取って代わり、備前岡山藩の第9代藩主・池田茂政が黄金の脇差を奉納しました。

手作りの木刀が奉納されているぞ
手作りの木刀が奉納されているぞ

大きな願いや目標が叶ったお礼に、日本刀を奉納するのが慣例になっています。なので、手作りの木刀や模造刀が納められているのですね。

参拝を終えたら、境内を一通り見て回ろう。それほど広さはないので、5~10分もあれば十分です。

受験生に人気のパワースポット「ゆるぎ岩」

ゆるぎ岩
ゆるぎ岩

神岩のさらに奥には、一面に大きな自然岩が群がっています。

その中でもひと際目を引くのが、最奥に鎮座する岩神神社の御神体「ゆるぎ岩」ですね。このゆるぎ岩は、赤磐市の天然記念物なんだとか。また、ゆるぎ岩の前には、小さな祠があるので参拝していこう。

その特異な舟形の姿が印象的。それに2つの岩が重なり、わずかな支点で支えているのが信じられません。微妙に左右のモーメントが釣り合いをとっているのだろうか。眺めていると、謎は深まるばかりです。

下から見上げた「ゆるぎ岩」、今にも落ちそうに見える
下から見上げた「ゆるぎ岩」、今にも落ちそうに見える
ゆるぎ岩の支点
ゆるぎ岩の支点、ここで支えているとは不思議ですね

NPO法人地球年代学ネットワークの調査によれば、ゆるぎ岩は後期白亜紀(約1億年前~6500万年前)に地下深所のマグマが冷えて固まった花崗岩なんだそうな。

それに、もともとは2つに分かれていなくて、1つの花崗岩でした。長い年月を経て雨風にさらされた結果、外側がボロボロと剥がれ落ち、今の固い部分が現れてきて今の形になったということか。う~む、やはり自然の力は偉大です。

様々な角度から「ゆるぎ岩」を眺めよう
様々な角度から「ゆるぎ岩」を眺めよう

人の力で上下に揺り動かすことができるというので、早速チャレンジ。

本当に落ちてしまうと取り返しがつかなくなるので、恐る恐る試してみたのですが、ビクともしないぞ。それなりに力を入れたのですが・・・

後から知ったのですが、どうやら押すポイントがあるみたい。「上にある足形の石のかかと部分を持ち上げる」と動くという。なるほど、言われてみると、確かにテコの原理で動きそうだ。またの機会に試してみたいと思います。

ゆるぎ岩だけじゃない、巨石や奇岩が色々ある

神岩の右手奥側に「烏帽子岩」がとびえ立つ
神岩の右手奥側に「烏帽子岩」がとびえ立つ(一番右側の岩)

境内には、ゆるぎ岩以外にもたくさんの巨石がありますが、その中には名前のついた奇岩があるので紹介します。

その一つが先ほど紹介した「神岩」ですね。この神岩の少し右奥には、「烏帽子岩(えぼしいわ)」と呼ばれる特徴的な三角形の岩があります。

確かに外形は、平安時代の貴族がかぶっていた烏帽子に似ているぞ。目算で高さは、約2.5mほどあるみたい。平安時代では、一般的な烏帽子の高さは約26.5cmであり、長いものでも約30.3cmだったのだから、ずいぶんと長い烏帽子となりますが、長いほど迫力を感じます。

神岩(手前)と八畳岩(奥)
神岩(手前)と八畳岩(奥)
一番右奥にみえる巨石が「畳岩」
一番右奥にみえる巨石が「畳岩」

神岩の背後に見えるのは、「八畳岩」や「畳岩」です。このような巨石がゴロゴロしているぞ。神岩は長さ3m、幅1.8m、高さ0.9mです。

一方、八畳岩は長さ5.5m、幅4.3m、高さ3mもあるのでとても大きい。畳岩ともなれば、高さは2.5mほどですが、長さが6m、幅3mもあるのだから、その名に恥じない大きさだ。

岩の道を歩いて「ゆるぎ岩」に向かう
岩の道を歩いて「ゆるぎ岩」に向かう
巨石に刻まれた謎の数字?
巨石に刻まれた謎の数字?
拝殿横には立石がある
拝殿横には立石がある

また、周辺は岩の道になっている。足元が非常に悪いので、注意して歩いて下さいね。

この辺り一帯は花崗岩地帯のようで、苔むしたその特異な景観がいい感じ。それに、ほとんど巨石の下側には空間が見えるので、浮石のように見えてくるかも。大自然が造り上げた神秘の景観を堪能しましょう。

岩神神社の基本情報とアクセス

住所岡山県赤磐市惣分1172
電話番号086-957-4824(赤磐市赤坂支所 産業建設課)

【アクセス】

  • JR瀬戸駅からタクシーで約30分
  • 山陽自動車道「山陽IC」から車で約25分

岩神神社の駐車場

岩神神社の登山道入り口の隣には、無料駐車場があります。(普通車 4台)

まとめ

岩神神社の境内

赤磐市の山奥に、ひっそりと佇む「ゆるぎ岩」は、重なる岩と岩との接点がごくわずかしかありません。

そのため、押せばぐらっと揺れるという。ひやひやするけど、落ちそうで落ちない不思議な岩ですね。そんな姿を見れば、受験生が合格祈願に訪れたいと思うのはよく分かるだろうな。

また、麓からプチ登山するため、運動不足の体には少しきついかも。ただし、登り切った後の達成感や充実感を味わえます。

受験生またはパワースポット巡りを趣味にしているのであれば、ぜひ岩神神社の「ゆるぎ岩」へ赴き、その姿にあやかってみてはいかがですか。



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年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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