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旅の体験談

広島・浄土寺は鳩と縁が深く尾道水道の風景美を楽しめるフォトスポット

浄土寺の紹介サムネ

瀬戸内海に面し、情緒あふれる町並みや由緒あるお寺が点在する広島県尾道市。

そんな尾道市には、1,400年以上の歴史を持つ古刹・浄土寺(じょうどじ)があり、海の見えるお寺として知られています。

特に奥の院が建つ浄土寺山山頂からの眺めは、尾道水道や尾道市街、しまなみ海道の島々の風景美を堪能できるフォトスポットですね。尾道を代表する絶景スポットの1つなので、ぜひ足を運んでみよう。

また、境内にはたくさんの可愛い鳩がお出迎えしてくれるのだからテンションが上がるというものだ。実は浄土寺は鳩と縁が深く、伝書鳩を積極的に活用したというのだから、何やら謎めいていませんか。

本記事では、浄土寺山の登山を中心に浄土寺の魅力を紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 尾道の絶景スポットに興味津々
  • 浄土寺山を登山する予定
  • 浄土寺の見どころを知りたい

浄土寺とは

浄土寺(本堂)
浄土寺(本堂)

浄土寺は、広島県尾道市東久保町に位置しており、616年に聖徳太子が創建されたと伝わる真言宗泉涌寺派大本山の寺院です。

山号は転法輪山(てんぽうりんざん)、院号は大乗院、ご本尊は十一面観音ですね。また、中国三十三観音霊場第九番札所になっています。

室町幕府初代征夷大将軍として有名な足利尊氏(あしかが たかうじ)が、九州平定や湊川の戦いを行なう際に立ち寄り、戦勝祈願をしたお寺としても知られているという。

境内西側へ目を向けると、方丈や庫裏、客殿など近世建築群が建ち、長谷川川柳が造園した名勝の庭園など見どころが多いですね。

多宝塔
多宝塔
阿弥陀堂
阿弥陀堂

個人的には、国宝の「本堂」と「多宝塔」を始め、山門や阿弥陀堂などの国の重要文化財がバランスよく配置されているように感じました。

本堂は、鎌倉時代後期の1327年(嘉暦2年)に建てられた、中世折衷様仏堂建築の代表作ですよ。それに加え、多宝塔は1328年(嘉暦3年)に建てられた中国地方における古塔の一つに数えられています。

また、奥の院は浄土寺山の山頂に建っており、そこへ至る道はハイキングコースとしておすすめ。道中には、巨石群や抜群の展望が待っているので楽しみにして下さいね。

2017年4月に尾道市は日本遺産に認定され、浄土寺はその構成文化財に選ばれています。

浄土寺の境内には鳩がいっぱい

鳩の絵馬
鳩の絵馬

浄土寺は、鳩との縁が深いお寺だということを知っていますか。

足利尊氏が戦勝祈願をする際に、白い鳩が浄土寺へ案内したそうですよ。それにちなんでか、郵便物を入れたバッグが描かれた鳩の絵馬が可愛いですね。ちなみにバッグの色は、赤や黄、緑など複数あります。

その絵柄は、まるで伝書鳩を彷彿させるではないですか。実は、浄土寺は江戸時代に伝書鳩を使って大阪の相場情報を伝達させていたそうな。いち早く、相場情報をキャッチすることで、北前船での売買で利益を得ていたというのだから、商魂たくましすぎる。

さすがは商人の町・尾道といえますね。その結果、尾道を繁栄させる原動力になりました。

鳩たちの散歩に癒される
鳩たちの散歩に癒される
龍vs鳩
龍vs鳩、どちらが勝つかな
ここにエサがあるよ~
ここにエサがあるよ~

境内には、たくさんの鳩が集まっているぞ。鳩の餌も販売されているので、鳩に餌をあげてみよう。

私が訪れた時は、丁度親子でエサをあげている人がいたためか、私の腕にも鳩が飛び乗ってきたりして面白かったですね。きっと、エサをねだりにきたのだろうな。

運が良ければ、鳩の集団飛行を目撃できるかも。一般公開されていませんが、浄土寺の裏門には今でも江戸時代の鳩小屋があるそうです。

導きの白鳩を奉納しよう
導きの白鳩を奉納しよう

おっ、本堂には小さな白鳩の置物が、たくさん並んでいるではないですか。これは「導きの白鳩」という縁起物ですよ。

ぜひ導きの白鳩を授かり、ご縁を感じた場所へ奉納してみてはいかがですか。

奥の院のある浄土寺山は尾道水道の絶景スポット

浄土寺(東門)
浄土寺(東門)

浄土寺の裏山となる標高約179mの浄土寺山は、千光寺山と西國寺山と並び尾道三山に数えられています。

山頂の眺望は、尾道水道や尾道市街が広がる絶景スポットとして有名。道中には、たくさんの観音様や磨崖仏などを見物できることから、尾道巨石文化の宝庫といえるだろう。

麓から頂上までは「観音のこみち」と呼ばれる遊歩道が整備されているので、比較的歩きやすい。ただし遊歩道の一部には、足元に注意が必要です。動きやすい服装はもちろんのこと、運動靴やスニーカーを履いて下さいね。

所要時間は約30~40分ほど。山頂には自販機やトイレはないので、事前にトイレはすませておき、飲料を持参しましょう。

東門を出て左手側に見える道
東門を出て左手側に見える道
橋を渡ろう
橋を渡ろう

遊歩道の行き方は、浄土寺の東門を出て左手側に見える道を進みます。しばらくすると、橋があるので橋を渡り、そのまま道なりに進もう。周辺にはお墓が見えますね。

そして、突き当りを左側へ向かえば遊歩道へ入ります。

ちなみに東門から遊歩道入口までは、徒歩約1~2分ほどで辿り着く。

瘡守大明神
瘡守大明神

遊歩道の入口前には、海龍寺の鎮守社となる「瘡守大明神(そうもりだいみょうじん)」があるぞ。

せっかくなので、登山の無事を祈願しつつ遊歩道を登りましょう。

浄土寺山には、車が通れる狭い道があります。ただし、道の狭さから対向車とすれ違うのが難しい。なので、対向車に出会うと、広い道へ出るまでバックで戻らなければなりません。運転に自信がない人は、利用しないのが賢明ですね。

石段を上り山頂を目指す

観音のこみち
観音のこみち

遊歩道(観音のこみち)は、石段が崩れたりしていないので比較的安全に歩けます。

それに周囲には落ち葉が多いこと。けれど、石段はそれほど落ち葉に覆われておらず、定期的に掃除をしているみたい。(私が訪れた日も掃除をしている人を見かけました。)

しかし、これだけの落ち葉があると、石段が落ち葉で覆われる日があっても不思議ではないだろうな。雨上がりなどで落ち葉が濡れていると滑りやすいので、足元によく注意して歩きましょう。

観音様にご挨拶
観音様にご挨拶
巨石と観音様
巨石と観音様

遊歩道の脇には、33体の観音様が祀られています。観音様に掛けられた赤い前掛けが似合っている。中には、柄や色違いの前掛けをした観音様も見かけたぞ。

また、鬱蒼とした森の中には、あちこちで巨石が見られます。

ひたすら石段で登っていかなければならないので、運動不足の人には堪えると思いますが、この先には絶景という名のご褒美が待っているので頑張ろう。

天空の鳥居から望む尾道水道

天空の鳥居
天空の鳥居

しばらく石段を上っていくと、森を抜け空が開けてきます。そのまま歩き続けていると、目の前に立派な鳥居が登場。

「おっ、もうすぐ頂上か?」と思いましたが、実際はまだまだ先が続きますよ。

鳥居のある場所からは、眼下に雄大な尾道水道と尾道市街の景色が広がっており、思わず息を飲むほどです。

尾道水道の景色
尾道水道の景色

ここまでそれなりの距離を登っているため結構疲れましたが、この景色はまさにご褒美。疲れが吹き飛ぶというものだ。

個人的には、この場所にベンチが欲しいかな。休憩スポットに適していると思いました。それにしても高台に佇む鳥居と絶景の組み合わせは、本当に素晴らしいですね。

巨岩には磨崖仏が掘られている

不動岩と不動明王
不動岩と不動明王

天空の鳥居を後にして、頂上目指して登っていると、ひときわ大きな岩が現れます。

その巨岩は「不動岩」と呼ばれており、側面に不動明王(ふどうみょうおう)が彫られているぞ。不動明王といえば、真言密教の最高仏である大日如来の化身とされている。また、インド神話のシヴァ神ですね。

人々を救うために怒りの表情をした仏様ですが、悪魔を滅ぼし障害を打ち砕く力を持つ勇ましい出で立ちが印象的です。

多くの石仏が集まっている
多くの石仏が集まっている
子宝観音
子宝観音

また、不動岩を過ぎてから頂上の近くまで歩くと、再び仏様が掘られた巨岩を発見。今度の磨崖仏は、子宝観音です。

巨岩の周囲には、たくさんの石仏が集まっていることからして、子宝を祈願した多くの参拝者が置いたものなのかも知れません。

それに巨岩をよく見ると、岩穴が女陰(女性器)を連想させるかも。男女の生殖器を神聖視するというのはよくある話。子宝観音の存在が、より一層そのようなイメージを彷彿させます。

不動岩展望台の絶景

不動岩展望台
不動岩展望台

不動岩から子宝観音の磨崖仏がある巨岩の間には、左右に道が分かれるところがあります。

右折すれば頂上へ向かいますが、左折すると不動岩展望台があるので、まずは展望台へ足を運んでみよう。数十メートル歩くと、落下防止の手すりが整備された場所へ入りました。

不動岩展望台の眺望
不動岩展望台の眺望

天空の鳥居があった場所より高度があるため、こちらの方がより遠くを見渡せます。展望台は、大人が6~8人ほどでいっぱいになるほどの広さかな。

私が訪れた日は、他に人がいなかったため、ゆっくりと尾道水道と尾道市街が織りなす景色を楽しめました。ちなみにこの場所は、尾道を舞台にしたアニメ「かみちゅ!」の主人公・ゆりえと健児が登って眺めた景色ですよ。

個人的には、頂上の展望台よりこちらの展望台の方が、岩場があるため風情を感じましたね。

奥の院へ参拝

奥の院
奥の院

頂上へ辿り着くと、浄土寺の奥の院があるので参拝していこう。

実物を見るまでは、もっと小さな社を想像していましたが、思った以上に大きかったです。コンクリート製だったのは意外だったかな。

けれど、神社仏閣巡りをしていると、そのような社殿はそれなりに見かけるので不思議ではありませんね。

奥の院周辺からの眺望も悪くはありませんが、この場所から少し登った所に展望台があります。ここまできて、見逃すなんてもったいない。さて、よいよラストスパートです。

浄土寺山展望台の風景美

浄土寺山展望台
浄土寺山展望台

奥の院からさらに20~30mほど奥へ歩いていくと、八角形の展望台が見えてきます。

展望台のらせん階段は、少し急になっているので気を付けたい。そのため、上るより降りる時の方が神経を使いました。

階段を上り終えると、ベンチが並んだ広い場所へ出る。展望台は360度を見渡せる造りとなっていますが、すこぶる眺望が良かったのは西側方向だけでした。

実際、西側方向だけでも十分すぎるので、それほど気にならないだろうな。

尾道一帯の風景美
尾道一帯の風景美
ベンチに座りながら景色を楽しもう
ベンチに座りながら景色を楽しもう
千光寺が見えるぞ
千光寺が見えるぞ

展望台からは、斜めに横切る尾道水道を始め、尾道市街や向島にある造船所、しまなみ海道に属する島々が見渡せます。

また、カメラのズーム機能を使うと、尾道を代表する絶景スポットの一つである千光寺や千光寺公園がハッキリと見えました。あちらはロープウェイが運行しているので、移動が楽なのがありがたい。

澄み渡る空の下、自然と調和する街の風景に癒されます。聞くところによると、夕日や夜景スポットとしても知られているそうですよ。

下から吹きあがる風が強いので、帽子やスカーフなどが飛ばされないように気を付けて下さいね。

【尾道水道の絶景スポット】

浄土寺山以外にも尾道水道の絶景スポットがありますので、下記記事で紹介します。

山門付近から尾道市街を眺める

浄土寺(山門)
浄土寺(山門)

国道2号線に面した石段を上り続けると、国の重要文化財に指定された山門が見えてきます。

山門は室町時代初期に建てられており、足利家の家紋二ツ引両を見ることができる。特に掲げられた提灯が良い感じ。明かりが灯っていると、さらに良い雰囲気になりそうです。

それに山門には、鳩の絵馬がたくさん奉納されていました。

山門から望む風景
山門から望む風景

山門をくぐり抜けたら、一度振り返ってみて下さい。すると、山門の向こう側には、尾道水道が見渡せる。ちょうど門が額縁のように見えて、絵になる風景を楽しめます。

晴れた日には、海面がキラキラ光って見えるのでとても綺麗ですよ。

石碑と狛犬
石碑と狛犬

こちらは、山門前に配置された狛犬たち。石碑とじゃれ合う姿が珍しい。こんな石碑と狛犬なんて初めてみました。

石碑は江戸時代の漢詩人・頼山陽のもので「柔能制剛弱能制強」と彫られており、柔軟性のある者が硬直した者より強いという意味なんだそうな。

う~む、これはいつの時代にも言えることですね。凝り固まった固定観念というのは、いつの時代にも新しい発想や概念に駆逐されていくものです。

尾道市街の眺め
尾道市街の眺め

山門は高台にあるため、山門前の石畳みの通りからは尾道市街を見渡せます。

ここで、尾道水道を行き交う船舶や向島の風景を眺めながら一息つくのもいいですね。

浄土寺山には鎖場がある

鎖場
鎖場(第1の鎖)

先ほど浄土寺山の遊歩道の行き方を説明しましたが、遊歩道と並行して鎖場があります。

鎖場とは、登山コース上の岩場に安全確保のため鎖やロープなどの補助物が設置されている場所のこと。急斜面に設置されていることが多い。

日本屈指の鎖場として、西日本最高峰の「石鎚山」が有名ですね。

浄土寺山の鎖場には、第1の鎖・第2の鎖・第3の鎖があり、それぞれの試練を乗り越えると、遊歩道(観音のこみち)へ合流します。

上の方は絶壁すぎないか
上の方は絶壁すぎないか

麓の方は比較的緩そうに見えますが、上を見上げると明らかに大変そう。体力や腕力に自信があるのであれば、旅の記念に挑戦してみるのも面白そうですね。

ちなみに私は絶対無理なので、素直に遊歩道を登りました。(登山は無理をしない、これが一番大事です。)

願掛け石を回して願いを叶えよう

願掛け石
願掛け石

本堂手前には、願掛け石と呼ばれる丸石がドーンと置かれています。

この丸石は、第十二代横綱・陣幕久五郎が奉納した石なんだとか。この丸石の前でお祈りをして、丸石を一周回すことができれば、願いが叶うといわれている。

ということで、早速チャレンジしてみましたが、ピクリとも動きません。(涙)

最初は軽い気持ちだったのですが、いつしか全力を込めており、それでも全くダメでした。「本当に回せる人がいるのかな~」と思えるレベルですよ。

二人以上であれば、回せるような気がします。後から知ったのですが、どうやらコツがあるみたいで、石を前後にゆすったりしながら回すと動きやすいそうです。

お守りを作ってみてはいかがですか

お守り作り体験の案内
お守り作り体験の案内

浄土寺では、事前予約なしでお守り作りの体験ができます。これは参拝者にセルフで体験してもらうプランですね。

自分のご褒美でも良いし、大切な人にプレゼントしても良し。あなたの願いを込めたお守りを作ってみませんか。

お守り袋の色柄は選べるので、好みで選ぼう。所要時間は15~30分ほど。本堂を正面にして左手側にある受付(9:00~15:00)にて、申し込みができます。

作成したお守りは、後日御祈祷した後で郵送しますので悪しからず。

また、開催日指定で事前予約が必要となりますが、お坊さんからお守りの作り方やお寺の案内が聞けるプランもあります。

浄土寺の基本情報とアクセス

住所広島県尾道市東久保町20-28
電話番号0848-37-2361
拝観時間9:00~16:30
拝観料境内は自由(無料)
内拝:600円(団体:540円)
宝物館:400円

【アクセス】

  • JR尾道駅より徒歩約30分
  • JR尾道駅よりバスに乗って、「浄土寺下」のバス亭で下車後、徒歩約2分(バスの乗車時間は約10分)
  • 山陽自動車道「尾道IC」より車で約30分

浄土寺の駐車場

浄土寺の境内には、無料駐車場があります。(普通車 15台)

まとめ

浄土寺の境内の風景

広島県尾道市に位置する浄土寺は、お寺でありながら伝書鳩を活用し、相場情報を入手することで尾道に利益をもたらしました。これも商人文化が根付く、尾道ならではなのかも知れません。

また、境内には本堂や多宝塔の国宝を始め、様々な重要文化財や国の名勝に指定される庭園があります。さらに奥の院が建つ浄土寺山山頂周辺の景色は、尾道を代表する絶景スポットの1つですよ。

山頂まで続く登山道は、整備されているので歩きやすいのですが、一部足場が悪いところがあるので動きやすい服装と靴を準備するようにして下さいね。

体力に自信があるのであれば、鎖場を挑戦してみるのも面白いかも。

四季折々の景観を楽しみながら、歴史と情緒ある尾道の町並みを散策しつつ、浄土寺へ訪れてみてはいかがですか。



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この記事を書いた人

年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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