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旅の体験談

尾道の千光寺はパワースポット、玉の岩・石鎚山鎖修行など見所紹介

千光寺の景色

レトロな雰囲気を味わえる尾道観光で、足を運びたい寺院の1つには「千光寺(せんこうじ)」があります。

千光寺には、玉の岩・鏡岩などの巨石や石鎚山鎖修行といった見所が多く、パワースポットとして有名ですね。

岩山の断崖絶壁に建てられているため、眼下には尾道市街や穏やかな瀬戸内海の尾道水道、向島などの多島美が楽しめる風光明媚なお寺ですよ。

また、諸願成就の観音様が安置されており、多くの参拝客が今でも後を絶ちません。

尚、千光寺から撮られた写真が観光案内などに採用されています。初めて訪れる方にとっては、どんな場所なのか期待に胸が膨らむのではないでしょうか。

本記事では、歴史ある古寺「千光寺」の見どころを紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 神社仏閣に興味がある
  • 千光寺の見どころを知りたい

歴史ある古寺「千光寺」とは

千光寺の様子
千光寺の様子

千光寺(せんこうじ)の歴史は古く、創建されて1,200年以上の歴史があります。

広島県尾道市東土堂町の千光寺公園内に建てられており、真言宗系の単立寺院ですよ。

山号は大宝山(たいほうざん)。本尊は千手観世音菩薩。

この菩薩様は、聖徳太子の御作と伝わっています。すごい歴史ロマンを感じますね。

弘法大師(空海)により806年(大同元年)に創建された後で、源氏の名将・多田満仲公が再び繁栄させ今に至ります。

山全体が聖地として修験道の修行の場だったそうですよ。

境内の至るどころには、沢山の菩薩様がおられます。

菩薩
大日如来
菩薩

個人的には、こちらの小さなお地蔵様が気に入りました。すごく可愛くないですか。

お願い地蔵さん
お願い地蔵さん

開運や厄除など願いがかなう「お願い地蔵さん」が沢山並んでいますよ。

また、境内や山頂付近には、見どころ満載の巨石がありますのでお見逃しなく。

観光スポットとしても人気が高く、境内からは尾道市街や尾道水道が織りなす絶景を楽しめます。

【見所①】玉の岩と鏡岩などの巨石

玉の岩
玉の岩

千光寺のシンボル的存在として「玉の岩」があります。この岩に関する伝説が、現代でも語り継がれていますね。

玉の岩は、平安時代のお貴族様が頭にかぶる烏帽子(えぼし)のような形をしており、岩のてっぺんには、光り輝く宝玉(如意宝珠)がありました。

この宝玉の輝きで海上を照らしていたため、この地を「玉の浦」と呼んでいたとか。

特に漁師などには、灯台の役割を果たす岩の存在は、とても親しみを覚えていたことでしょう。

聞くところによると、異国にその宝玉の存在が知られ、奪われてしまったそうですが、賊が船で逃げだそうとしたところ、誤って宝玉を海の底に落としてしまったそうな。

非常に残念な話ですが、今ではその宝玉を再現したものが置かれています。

それがこちらの玉。夜になると優しく光が灯るようですよ。(恐らく電灯ですね。)

光る玉
光る玉

尚、この宝玉の光を海に向けて反射していた「鏡岩」があったそうですが、周辺にはそのような岩が見つかりませんでした。

しかし、伝説と思われていた鏡岩が、2000年に発見!

その鏡岩がこちらです。

鏡岩
鏡岩

言い伝えを知った後で眺めると「いかにも、反射板のような感じがする」と思いますよ。(私はそう思いました。)

発見の経緯は、千光寺客殿の裏の松が枯れてたので、それを取り除いたら丸く磨かれた岩を見つけたそうです。うん、千光寺関係者からすれば、世紀の大発見ですね。

鏡岩

鏡岩は、高さ約7mの岩に直径約2mの円形が削られている。宝玉だけでなく、太陽や月の光を反射させ海を照らす。なんとも不思議な岩に驚くばかりです。

玉の岩や鏡岩以外にも沢山の巨石・奇岩がありますので簡単に紹介します。

こちらは「夫婦岩」。この岩の前で2人が愛を誓うと、願いが叶うそうですよ。

夫婦岩
夫婦岩

こちらは「三重岩」。迫力が物凄いです。

三重岩
三重岩

その他にも「鼓岩(通称:ポンポン岩)」があり、なぜか表面を叩くと「ポンポン」と音がするという。

巨石マニアはもちろんのこと、そうでない方でも見応えのある巨石に目が離せません。

【巨石の信仰】

古来から世界中で行われてきた巨石信仰。旅先では、そのような巨石に出会ったりしますので、下記記事で紹介します。

【見所②】石鎚山鎖修行

石鎚山鎖修行
石鎚山鎖修行

千光寺の本堂裏には、鎖修行の体験ができる場所がありますよ。

その名も「石鎚山鎖修行」。石鎚山といえば、西日本最高峰の山ですね。標高1,982mもあり古くから信仰の山として知られています。

この鎖場の頂上には、石鎚蔵王権現(いしづちざおうごんげん)が奉られており、1926年(大正15年)には鎖が既に取り付けられていたそうです。

しかし、大平洋戦争中のさなか鉄不足に陥り、1943年(昭和18年)に鐘とともに提供されたという。

その後は忘れられた存在となっていましたが、2003年(平成15年)頃に住職が再整備。2006年(平成17年)には一般公開されました。

鎖場
鎖場

最初の方は、比較的登りやすそうですが、頂上が近づくにつれ厳しそうです。

腕力や握力に自信がない方は登頂が難しいかも。登頂の所要時間は10分程度ですよ。チャレンジするには、奉納料として大人は100円かかりますね。(小学生以下は無料)

興味がある方は、是非チャレンジしてみて下さい。

尚、登り始めると元の場所には戻れないので、境内を見て回った後でチャレンジするのがお勧めです。

石鎚山鎖修行のマップ
石鎚山鎖修行のマップ

プチ修行を行って、かつての修行僧の気持ちや見ていた景色を体験できるでしょう。

石鎚山鎖修行の注意事項
  • 悪天候は参拝できない
  • 一方通行
  • 子供は大人同伴
  • 自己責任で登る

【見所③】本堂と境内から見える抜群の眺望

千光寺の本堂
千光寺の本堂

千光寺には、朱色で華やかな本堂があります。

海抜約100mの場所に建てられており、その外観から別名「赤堂」と呼ばれていますよ。

本尊の千手観世音菩薩は、33年に一度開帳される秘仏なので、開帳の機会には是非その姿を目にしたいものです。

火伏せのご利益があり、「火伏せの観音」とも呼ばれているとか。

これは、火事が起きた際に、この菩薩様を一心に拝んだことにより、火事がおさまったそうですね。

今も昔も火事は大敵です。そんな火事を治めてくれるのは、本当にありがたい。

愛染明王も祀られており、ご利益は縁結び。そのため、境内には、ハート型の絵馬が沢山奉納されていました。

愛染明王とハート型の絵馬
愛染明王とハート型の絵馬

本堂や境内からは、尾道の町並みや尾道水道、瀬戸内の多島美が広がっており、実に素晴らしい。

その景色がこちら。

千光寺からの眺望(その1)
千光寺からの眺望(その1)
千光寺からの眺望(その2)
千光寺からの眺望(その2)
千光寺からの眺望(その3)
千光寺からの眺望(その3)

休憩所もあるので、休みながら絶景を堪能しましょう。

休憩所
休憩所

由緒ある古寺の参拝と心満たす絶景を同時に味わえる。

千光寺には、そんな魅力があります。

【見所④】鐘楼とカチカチ数珠

鐘楼
鐘楼

千光寺の名所として、忘れてはならないのが龍宮造りの「鐘楼」ですね。

古くから時を告げる鐘として知られていましたが、近年では除夜の鐘として有名になり、鐘を突こうと毎年行列ができるほど人気が高いです。

ちなみに普段は、鐘を突くことは禁じられているので注意しましょう。

鐘

尚、夕方6時頃には、その鐘の音が鳴り響くそうなので、耳を傾けてみては如何でしょうか。

ゴーンと鳴り響いた後に、更にゴーンと反響する。うん、想像するだけでも癒されます。

1996年には、日本の音風景100選に選ばれました。

鐘の上部には、108個のイボ(乳)がなく、梵字100字の真言と五智如来の種子が浮彫りになっています。このような曼陀羅の鐘は、この地方では珍しいですね。

志賀直哉の「暗夜行路」にも描かれている千光寺の鐘楼を隅々まで見学してみましょう。

そして、こちらは三十三観音堂にある尾道名物の「カチカチ数珠」です。

カチカチ数珠
三十三観音堂(カチカチ数珠)

これは、108の煩悩を滅するもの。数珠をゆっくり引けば、珠が落ちてきて、カチカチと音がしますよ。

その音に耳を傾けながら、幸せを念じて下さい。

そうすれば、きっと煩悩が滅され、晴れやかな気持ちになれるでしょう。

【見所⑤】磨崖仏と梵字岩

石造物

千光寺には、多くの石造物があります。

その中の1つには、立派な磨崖仏(まがいぶつ)もありますね。磨崖仏とは、自然の岩壁や露岩、転石に彫刻された仏様です。

室町時代中期に製作された「阿弥陀三尊磨崖仏」は見ものですよ。

阿弥陀三尊磨崖仏
阿弥陀三尊磨崖仏

高さ約120cmの岩面の中は、舟形に彫りくぼめられており、そのくぼみの中には、それぞれ中尊に阿弥陀坐像、脇侍は観音・勢至の立像を半肉彫りされています。

この阿弥陀三尊磨崖仏は、千光寺の石造物を代表する物なのでお見逃しなく。

そして、こちらの梵字岩がカッコイイ!!

梵字岩
梵字岩

この梵字岩には、蓮の花の上のところに円形に並んだ光明真言が刻まれ、その中央には、大日如来のご真言である「オンアビラウンケン」が刻まれていますよ。

シンプルながら素晴らしい梵字曼荼羅に乾杯したいですね。

千光寺公園の展望台や猫の細道など合わせて訪れよう

展望台「PEAK」
千光寺公園の展望台「PEAK」

千光寺から「文学のこみち」と呼ばれる散歩道を歩き、山頂へ向かいましょう。

そこは、千光寺公園として整備されており、お洒落な展望台が設置されていますよ。

展望台から望む景色は、尾道市街や尾道水道、瀬戸内海の多島美が実に素晴らしい。千光寺より標高が高いため、より遠くまで見渡せますね。

また、参道には古民家をリノベした雰囲気のよいカフェ(みはらし亭)があるので、一息つくのもよいでしょう。

みはらし亭
みはらし亭 カフェだけでなくゲストハウスとして宿泊も可能

更に参道途中から「猫の細道」と呼ばれる路地へ入れば、猫に関するお店があったり、可愛らしい猫に出会うことも。猫好きにはたまらないですね。

くわしくは、下記関連記事で紹介します。

千光寺の基本情報とアクセス

住所広島県尾道市東土堂町15-1
電話番号0848-23-2310
拝観時間9:00~17:00

【アクセス】

千光寺へ向かうには、千光寺ロープウェイ乗り場でロープウェイに乗って山頂駅で下車後、散歩道(文学のこみち)を歩いて移動するのがお勧めです。

  • JR尾道駅から千光寺ロープウェイ乗り場まで徒歩約15分
  • JR尾道駅より路線バスに乗って「長江口」バス停で下車後、千光寺山ロープウェイ乗り場まで徒歩約3分(バスの乗車時間は約3分)
  • JR尾道駅から徒歩約20分(ロープウェイを利用せず、千光寺新通と千光寺通を歩く場合)
  • 山陽自動車道「尾道IC」から車で約20分(千光寺公園の駐車場まで)

千光寺の駐車場

千光寺公園にある無料の千光寺グラウンド駐車場を利用しましょう。(車222台)

ただし、この駐車場から山頂までは約10分ほど歩き、そこから約5分ほど下って千光寺へ辿り着きます。

尚、ロープウェイ乗り場の近くには、有料駐車場が数件ありますので、ロープウェイを利用する場合は、そちらの方へ駐車すると良いでしょう。

バイクや自転車で訪れた方は、「ゆとり広場」に駐輪すると便利です。(無料で駐輪できます。)

ロープウェイ乗り場には、駐輪できる場所がありません。ゆとり広場からロープウェイ乗り場までは、徒歩約2分ほどですね。

まとめ

千光寺へ向かう階段

千光寺は、玉の岩・鏡岩などの巨石や石鎚山鎖修行など実に見所が多く、風光明媚な由緒ある古いお寺です。

また、観光スポットとしても人気が高く、毎年多くの観光客が訪れます。

特に巨石マニアには堪らない場所ですよ。それに、参道などの坂道を猫がトテトテ歩いている姿はとてもキュート。癒されますね。

千光寺周辺には、千光寺公園や猫の細道など見所が多いので、合わせて足を運べば、より満足感が高まります。

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