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旅の体験談

子宝スポットで有名な阿伏兎観音(磐台寺)はスリル満点の福山のお堂

阿伏兎観音

沼隈半島の最南端「阿伏兎岬(あぶとみさき)」は、断崖絶壁になっており、そこへそびえ建つ阿伏兎観音(あぶとかんのん)は、スリル満点の眺望を楽しめます。

この阿伏兎観音は、子宝・子育てスポットとして名が知られていますね。

是非、観音様へ珍しい絵馬を奉納して、願を叶えてみませんか。

本記事では、インスタ映えする阿伏兎観音(磐台寺)の景観やスリルを味わえる眺望について紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 子宝・子育てスポットについて興味がある
  • インスタ映えスポットを探している
  • 阿伏兎観音(磐台寺)について知りたい

阿伏兎観音(磐台寺)とは

磐台寺
磐台寺

阿伏兎観音(あぶとかんのん)は、広島県福山市の沼隈半島の最南端に位置する臨済宗妙心寺派の寺院です。

正式名称は磐台寺(ばんだいじ)、山号は海潮山(かいちょうざん)であり、断崖絶壁な阿伏兎岬に建っているため一般的に阿伏兎観音の名前で通っています。

986年頃の平安時代には、花山天皇(かざんてんのう)が、阿伏兎岬の岩上にご本尊である十一面観音菩薩を祀り、辺り一帯の海上を行き来する船の航海の安全を祈ったのが始まりだそうです。

また、十一面観音菩薩は航海安全だけでなく、古くから子授けや安産に御利益があることで知られており、人々の厚い信仰に支えられてきました。

阿伏兎観音は、源平合戦で被害を受けましたが、1570年代に中国地方の覇者となった毛利元就の孫、輝元(てるもと)によって再建されます。

江戸時代になると、福山藩主の水野氏により、石垣や鐘楼、回廊などが増築・補修され現在の姿へ至った次第です。

1956年には、観音堂が国の重要文化財に指定されました。

沼隈半島の最南端「阿伏兎岬」に建つ観音堂からの景色

阿伏兎観音
阿伏兎観音

阿伏兎観音の最大の見所と言えば、何と言っても観音堂の景観でしょう。

断崖絶壁の上にそびえ立つ朱塗りの優美な観音堂と、複雑な地形を含む雄大な自然とのコントラストが非常に美しく、見る物の心を鷲掴みします。

まさにインスタ映えスポットに持って来いですね。

この周辺一帯は、侵食が進みやすい花崗岩質が多く、波で削られた岩肌が複雑な地形となり、独特の景観を醸し出しています。

この観音堂へは、階段を使って上って行けますので、是非そこからの眺望を楽しみましょう。

観音堂へ向かう階段

磐台寺の入口で受付を済ませた後、奥へ向かうと朱色の回廊を発見。

この回廊の階段を上ると、観音堂へ辿り着きます。

観音堂へ向かう回廊

階段を上っていると、途中で左側へ向かう通路がありますが、この通路を進めば海岸線へ出ますので、そこから断崖絶壁にそびえ立つ観音堂の全景を見ることができますね。

まずは、観音堂へ向かうため、真っ直ぐ上へ向かいましょう。

観音堂の入口

観音堂は土足厳禁です。靴を脱いでゆっくり廊下を歩いて下さい。

通路は少し狭く、若干海側へ傾いています。

観音堂の景色

通路の周囲には、安全対策のため欄干が設置されてはいますが、高さは大人の膝くらいなので、見学には十分注意を払いましょう。

観音堂からの眺望がこちらです。思わず「ビューティフル!!」と声を出してしまいました。(笑)

阿伏兎観音からの眺望

多島美を満喫できる瀬戸内海の美しい景色が広がっています。

阿伏兎観音の景色

特に夕日や日の出の時間に訪れると、最高の場面に立ち会えるのではないでしょうか。

観音堂から下を覗くと、波が打ちつける様子が見えてスリル満点です。

断崖絶壁から覗いた海面

この時、何故か私の頭の中で、昔テレビで見ていた火曜サスペンス劇場のオープニングテーマ「フラッシュバックテーマ」のメロディーが流れました。(笑)

高さは約10mほどあり、高所恐怖症の人は足がすくむかも知れないので、覗き込まない方が良いですね。

また、強風や大雨など悪天候の時は、危ないため見学は控えたほうが良いでしょう。

子宝・子育てにご利益がある阿伏兎観音へ珍しい絵馬を奉納

阿伏兎観音の観音堂

観音堂の正面を見てみると、その光景にビックリしました。所狭しにオッパイ型の絵馬が奉納されているじゃないですか。

これはインパクトがありますね。確かに子宝を願うには、お勧めの絵馬なのかも知れません。

オッパイ絵馬

阿伏兎観音では、子宝のご利益を始め、産後に母乳が沢山出て子供がスクスクと育つ子育てのご利益や、安産のご利益があると言われています。

そのため「子供がどうしても欲しい」「安産で生まれてきて欲しい」「子供を母乳で育てたい」「元気に子供が育って欲しい」と言った願を持った多くの人が訪れ、この珍しい絵馬に願い込めて奉納して行くのです。

尚、絵馬の奉納については、受付所へお伝え下さい。

また、祈願については、事前に寺へ予約を入れましょう。

磐台寺では、オッパイの付いたお守りも販売されています。

お守りは、肌身離さず身に付けておけますので、赤ちゃんの健やかな成長や母乳育児を願う方へお勧めですね。

足摺さんから眺める阿伏兎岬と観音堂の見事な景色

阿伏兎観音の鐘楼

観音堂へ上ってきた階段を下りて、先ほど紹介した途中にあった通路へ曲がると、そこには鐘楼があり、その奥には六地蔵が見て取れました。

更に奥にある階段を下ります。

海岸線へ出る下り階段

すると、間近で波浪や潮流によって浸食された陸地を目撃しました。

奇岩が見える海岸線

そんな景観を横目で眺めながら、海岸線を30mほど歩いて行くと、「足摺さん(あしずりさん)」と呼ばれる石塔へ辿り着きます。

足摺さんと呼ばれる石塔
観音堂から見た足摺さん
観音堂から見た足摺さん

足摺さんは、海沿いの岩の上に建てられており、石塔の中には石仏が祀られていました。

足摺さんの石仏

足摺さんから眺めた観音堂がこちら。青空の下、石垣の上にそびえ立つ朱色のお堂が良く映えています。

阿伏兎観音の観音堂

この足摺さんからは、様々な角度で阿伏兎岬と観音堂の見事な景色が見られますので、心ゆくまで景観を楽しみましょう。

阿伏兎観音

尚、足摺さんへ向かう道は整備されており歩き易いですが、奇岩などに乗り上げると足元が不安定になるため、十分に気を付けて下さい。

海岸沿いの奇岩

浮世絵師の歌川広重(うたがわ ひろしげ)は、六十余州名所図絵の中で阿伏兎観音を描いています。

きっと、阿伏兎観音で体験した感動を浮世絵に残そうと思ったのではないでしょうか。

彼が生きていた時代と違い、交通機関が発達した現代では、阿伏兎観音へ訪れるのはそれほど困難ではありません。

広島県福山市へ訪れる機会があれば、足を延ばして阿伏兎観音を訪ねてみませんか。

透明な海の輝きと荒々しい岩肌に、不思議と調和が取れている朱色の観音堂の景観は、瀬戸内海の中でも特別に素晴らしい景色の一つと言っても過言はないでしょう。

磐台寺の境内と周辺を見て周ろう

磐台寺の入口
磐台寺の入口

阿伏兎観音(磐台寺)の入口前には、境内全体を表した境内図がありました。

こちらがその境内図です。

阿伏兎観音の境内図

境内図には、客殿や白鳳稲荷神社、鐘楼、六地蔵、観音堂、足摺さんが描かれていました。

阿伏兎観音の境内図(拡大)

受付した後で、境内へ入ると客殿が見て取れます。

阿伏兎観音の客殿
阿伏兎観音の客殿の外観
客殿

この客殿は、広島県の重要文化財に指定されており、観音堂と並ぶ見どころの一つですね。

元亀年間(1570年~1573年)に毛利輝元によって、観音堂と共に再建されました。

この客殿は、入母屋造(いりもやづくり)という構造であり、中央に仏壇の間を設け、左右に書院と奥の間を配置した禅宗の方丈建築(ほうじょうけんちく)です。

客殿は海に向いて建てられていますので、縁側に座って瀬戸内海をゆっくり眺めてみるのも良いでしょう。

客殿の南側には、白鳳稲荷神社がありました。

白鳳稲荷神社と子育て地蔵

明治時代へ入る前までにあった、仏教と神道が融合していた神仏習合の名残が見て取れますね。

個人的に印象に残ったのは、この神社の隣りに立っていた子供を抱いているお地蔵様です。

腕に抱えている赤ん坊だけでなく、二人の赤ん坊が元気にしがみついていました。

流石は子宝・子育てで有名な阿伏兎観音ですね。

スクスクと元気に育つ赤ちゃんを思い浮かべます。(喜)

海を眺めれる遊歩道

阿伏兎観音の入口周辺にも見どころはあります。

こちらは阿伏兎観音へ向かう途中にある遊歩道です。

遊歩道を歩きながら、瀬戸内海の絶景を楽しみましょう。

瀬戸内海の絶景

遊歩道には、こちらの注意喚起がありました。

【注意喚起】海にゴミを捨てるな
【注意喚起】生き物が可哀そう

海には沢山の生き物が住んでいます。絶対にゴミなどを捨てて汚してはいけません。

遊歩道を歩いていると、立派な公衆トイレを発見。

公衆トイレ

トイレの前にはバス停があり、個人的には素晴らしい位置にトイレがあるものだと感心した次第です。

阿伏兎観音のバス停

その他には、宝篋印塔(ほうきょういんとう)や山本瀧之助 頌徳碑 (やまもとたきのすけ しょうとくひ)がありました。

宝篋印塔
宝篋印塔です。
山本瀧之助 頌徳碑
山本瀧之助 頌徳碑

山本瀧之助氏は、1873年(明治6年)に今の福山市沼隈町に生まれ、青年が学ぶことの大切さと青年の全国的な組織の必要性を訴え、著作活動や全国で講習活動を行なった人物です。

山本氏は様々な活動を通じ、青年たちと交流を深め「青年の父」と呼ばれるほど尊敬されました。

阿伏兎の地は、山本氏が講習活動を始めた縁ある場所です。

阿伏兎観音へ参拝し終えた後は、少し周辺を散策してみては如何でしょうか。

きっと、色々な発見があるかも知れません。

阿伏兎観音(磐台寺)の基本情報

住所広島県福山市沼隈町1427-1
電話番号084-987-3862
拝観時間8:00~17:00
休観日無休
拝観料中学生以上:100円
小学生:50円
未就学児:無料

【アクセス】

  • JR福山駅南口からトモテツバス新川線・松永駅南口からトモテツバス沼南線で「阿伏兎観音入口」で下車後、徒歩約15分
  • JR松永駅からタクシーで約35分
  • 西藤ICから車で約35分

阿伏兎観音(磐台寺)の駐車場

阿伏兎観音から少し離れたところに無料駐車場が2つあります。

第1駐車場から阿伏兎観音までは、約150mぐらいです。(普通車5台)

また、第2駐車場から阿伏兎観音までは、約350mぐらいですね。(普通車10台、大型4台)

まとめ

阿伏兎観音は、沼隈半島の最南端「阿伏兎岬」に建っています。

断崖絶壁な岬のため、スリル満点で眺望は大変素晴らしいですが、足元には十分注意しましょう。

また、子宝や子育てに御利益がありますので、珍しい絵馬を奉納して願いを叶えてみませんか。

瀬戸内海の絶景スポットとして、訪れる価値は十分にあります。

【サイクリストの管理人からの一言】

神社仏閣巡りを行なうに当たり、自転車を活用しませんか。更に自転車を趣味に加えてみるのも良いでしょう。自転車趣味を始めると、様々なメリットがありますので下記記事で紹介します。

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