
鳥取県の山中を縫うように走る智頭急行。停車駅の一つである「恋山形駅(こいやまがたえき)」を知っているだろうか。
智頭町の小さな集落に位置し、1日あたりの乗降客は10人に満たない駅ですが、縁結びスポットとして注目を集めています。
ハート形の駅名標を始め、恋ロードや恋の待合室、恋がかなう鐘など見どころがいっぱい。また、恋ポストにて、気になるあの人へ手紙を出して想いを届けてみよう。それに、鉄道むすめがお出迎えしてくれます。
ピンク色に染まる駅一帯は、まさにフォトジェニックスポット。旅の記念にポーズを決めて撮影を楽しんで下さいね。
本記事では、全国でも珍しい恋が叶う可愛らしい「恋山形駅」を紹介します。
目次
「恋駅プロジェクト」の一環によりピンク色の空間へ進化

恋山形駅は、1994年に鳥取県八頭郡智頭町大内に設置された智頭急行・智頭線の無人駅です。
もともとは「因幡山形駅」という駅名になる予定でしたが、地元の人たちの要望により、「来い山形」をもじって現在の駅名になりました。
2013年6月には、全国で「恋」がつく4つの駅(恋山形駅・母恋駅・恋し浜駅・恋ヶ窪駅)による連携企画「恋駅プロジェクト」の一環として、駅の様々な地上設備がピンク色に変更。その後、年を重ねるごとに「恋ポスト」や「恋ロード」などが増えて今に至ります。
その景観には、愛情・優しさ・幸福感を感じるだろう。そして何よりも、ときめきを象徴する色合いがグッジョブですね。
恋愛の伝わりやすさを感じさせる駅なので、足を運ぶことで今の恋を深めたり、新たな恋の始まりを期待できるのではないでしょうか。
【周辺の見どころ】
恋山形駅周辺の見どころを、下記記事で紹介します。
「恋ロード」を歩いてホームへ

智頭町の玄関口として、多くの人が利用する智頭駅。この駅から国道373号線を東南へ約6kmほど進み、千代川に架かる小さな橋を渡ると、奥に山道が見えてきます。
その山道の手前には、大きなピンク色のハート型の案内板が設置されているので目を引きますね。その案内板には、天使のシルエット共に「恋がかなう駅 恋山形駅 あと100m」と書かれているではないですか。
よいよ恋山形駅とご対面に胸を膨らせます。


山道をのぼっていると、等間隔にピンク色の街灯を発見。中々ニクイ演出ですね。高架橋の橋脚を通過していると、駅まで残り50mの案内板を見かけました。
そして、橋脚を抜けて直ぐに左側へ曲がると、路面に描かれたピンク色のラインが飛び込んできます。

そうです、これが「恋ロード」です。このような演出をされると、「この先には、いったい何があるのだろう?」と好奇心を刺激されてやみません。
もちろんこの先に、駅があるのは分かっていても嬉しいものですね。まさに縁結びスポットの駅へと向かう参道といえるだろう。

ピンク色に塗装された小道を歩いていると、辺り一帯はピンク色だらけ。これはインパクト抜群ですよ。
また、ホーム内の待合スペースの裏側に描かれた鮮やかな赤色のハートマークがいい感じ。ハートマークの正面には、カメラスタンドが設置されているので、記念撮影するのに丁度良し。自撮りするのに便利です。
十字に描かれた恋ロードには、小さなハートマークがあるのでその上に立って、ポーズを決めて記念撮影を楽しんで下さいね。

さて、記念撮影を終えたら短めの階段を上ってホームへ。
無人駅なので入場券の販売や改札がなく、そのまま中へ入れます。危ないので線路内には絶対に入らないように。(当たり前か)
普通の駅なので、周りに迷惑がかからないようマナーを守って観光を楽しみましょう。
ピンク色に染まるホームを歩く

恋山形駅は、恋が叶うご利益にあずかろうと願う人たちが訪れます。また、珍しいピンク色の駅ということで、物見遊山に訪れる人も多いですね。
人気のある駅なのに鉄道を利用する人は少なく、車で訪れる人が多いという。そういう駅は日本全国に少なからずあり、たとえば「海に近い絶景駅」として知られる愛媛県の下灘駅も同じです。
ホームへ一歩足を踏み入れると、壁や椅子、くず入れ、そして電話ボックスまでもが全てピンク色に染まり、不思議な空間を醸し出しています。
ボックスの中に入っている電話までは確かめていませんが、電話もピンク色なのかな?

せっかくなので、足元に注意しながらホームを隅々まで歩いて、ピンク色の空間を楽しんで下さいね。また、椅子に座ってのんびりとくつろぐのも良いかも。
その際、2番乗り場は列車が高速で通過したりするので、気を付けよう。


恋山形駅はリニューアルされてから益々進化を遂げており、2周年記念には「恋がかなう鐘」、3周年記念に「恋ポスト」が誕生。
4周年記念にて、縁結びスポットの参道となる「恋ロード」が登場すると、2018年の6周年記念には「恋の待合室」ができました。
クラウドファンディングによるご支援により、2026年3月に念願のトイレが完成。関係者一堂の協力により年が経つにつれ、より魅力ある駅になっています。

そして、忘れてならないのが「鉄道むすめ」の存在ですね。恋山形駅では、智頭急行キャラクター「宮本えりお」がお出迎えしてくます。
鉄道むすめとは、タカラトミーの子会社であるトミーテックが展開する、全国の鉄道事業者の制服を着たオリジナルキャラクターのこと。
20年以上の歴史があり、安定した人気を誇る彼女たちの存在は、地域活性化や鉄道に親しみやすさを生み出し、今や欠かせません。
ちなみに、えりおさんは、落ち着いた性格で丁寧な対応が好印象なんだそうな。もし鉄道むすめが、今大人気のVTuber化したら、さらなる人気が爆発するのではないでしょうか。

恋山形駅から鉄道へ乗る場合、運賃は基本的に列車内の運賃箱へ現金で直接支払う方式です。ICカードは利用できないので、あらかじめ小銭を用意して下さいね。
恋山形駅について調べていると、面白いことを発見しましたので紹介します。恋山形駅は列車交換が可能な駅ということで、時間によっては「特急スーパーはくと」にてその瞬間を目撃できるという。
これを「恋の待ち合わせ」と呼べば良いのか、中々興味をそそるシーンだと思います。
恋の待合室でオリジナルグッズをゲット!

恋ロードの終点に建つのは、ピンク色の四角い建物の「恋の待合室」です。
ホームで電車を待つのも良いですが、この待合室で過ごすのも楽しそう。一人物思いにふけったり、友人同士で楽しくお喋りの花を咲かせるのもいいですね。また、見知らぬ人との出会いがあるかも。
とある統計では、友人と呼べる人と出会う確率は、なんと2億4000万分の1なんだとか。そう考えると、人との出会いというのは「奇跡」と呼んで良いのかも知れません。
待合室というのは、色々な物語が始まる場所ともいえます。

中へ入ると自動販売機がありますが、よく商品を見て下さいね。ジュース以外にも「ハート型絵馬」や「駅名キーホルダー」といった恋山形駅のオリジナルグッズが販売されているではないですか。



旅の記念にグッズをゲットするのも楽しい。特にハート型絵馬は、当駅の「恋がかなう鐘」がある場所で奉納するのに便利ですよ。
ちなみに、これらのグッズは、智頭急行公式サイトのネットショップでも購入できます。
ネットショプであれば、自動販売機では買えない「恋山形駅の硬券入場券」や「アクリルキーホルダー鉄道むすめ 宮本えりお」といったグッズも販売しているので、興味がある方は検索してみよう。

恋の待合室へ入る前に気が付いてしまう、こちらの壁にも注目。ホースで出来た大きなハートマークにビックリ。
どこからどうみても記念撮影用にしか見えません。ということで、カメラを構えてはい、チーズ♪
写真映えする場所が、至るどころにあるのも恋山形駅の魅力です。
絵馬を奉納して「恋がかなう鐘」を鳴らそう

1番ホームへ上がる際に目に着くのは、「恋」の文字が描かれたハート型のモニュメントですね。このモニュメントの周りには、ハート型の絵馬がいっぱい。まるで神社のようです。
この「恋」の文字をよく見ると、一画目がハートマークのくぼみになっているのが意味深かな。絵馬と同じ形状なので、「ピン!」とくる人も多いのではないだろうか。
そうです、このくぼみにハート形の絵馬を嵌め込んで「恋」の文字を完成させて下さいね。そして、モニュメントの上の方にある鐘を鳴らします。
恋がかなう鐘なので、もちろん気になる方がいる人は積極的に鳴らしたい。たとえそうでなくても、良縁を願って鳴らしてみよう。また、カップルならば二人一緒に鳴らして、より深い縁を結んでみてはいかがですか。

鐘を鳴らす際の注意点は、近所迷惑になるので早朝や日没後は鳴らさないこと。また、列車が出発する際にも鳴らさないように。
マナーをしっかりと守って、願いを込めて鳴らして下さいね。もし日没後や早朝に訪れたならば、心の中で鳴らせば万事OKです。
毎年6月ごろにこの絵馬は、鳥取市内にある白兎神社へ奉納されます。白兎神社は「因幡の白兎(しろうさぎ)」神話で知られる白兎神をご祭神としており、縁結びのパワースポットとして人気が高い。
ということは、恋山形駅から白兎神社へ向かう絵馬には、恋愛成就のダブル効果が期待できます。

モニュメントの下側へ目を向けると、恋山形ノートと記入に使うペンを発見。旅先でこのようなノートを見かけると、どんなことが書かれているのかワクワクしませんか。
せっかくなので、日記やメッセージなど気軽にノートへ記入して下さいね。
想いを届ける「恋ポスト」へ手紙を投函してみては

ホーム入口の右手側には、ピンク色の「恋ポスト」があります。今やSNS大時代ですが、特別な想いを伝えるには、昔から変わらず手紙が魅力的な手段ですね。
「この恋が叶いますように」「いつまでも幸せに暮らせますように」といった想いをつづった手紙を投函してみませんか。
このポストは郵便局ではなく、智頭急行が設置しました。そのため、毎週月曜日に地域の人や智頭急行の職員が回収を行ない、回収した日に山形郵便局へ持ち込みます。
週に一度しか回収されない、なんとものんびり屋のポストですが、気持ちの準備を整えるのに丁度良いかも。せっかちなのは、恋が逃げてしまう原因になりかねないので、これはこれで良しでしょう。

郵便物には、ハート形にしたためた特性の風景印(消印)が押されるのもお洒落ですね。そんな手紙をもらったら、もの珍しさや嬉しさを感じると思います。
投函時の注意点としては、はがきや封書に切手などを貼り忘れないように。料金不足の場合には差し戻されたり、風景印が押されないこともありますので、気を付けて下さいね。
恋山形駅の基本情報とアクセス
| 住所 | 鳥取県八頭郡智頭町大内 |
| 電話番号 | 0858-75-6600(智頭急行株式会社) |
【アクセス】
- 智頭急行またはJRの智頭駅から車で約15分
- 鳥取自動車道「智頭IC」から車で約20分
恋山形駅の駐車場
恋山形駅前には、3~4台ほどの普通車を駐車できるスペースがあります。駐車スペースへ向かう道幅が狭いので注意して下さいね。
まとめ

駅一帯がピンク色に染まる「恋山形駅」は、インパクトが抜群です。また、「恋愛」と「駅」の珍しいコラボを楽しめます。
恋ロードや恋の待合室、恋がかなう鐘、恋ポストなど見どころが目白押しなので、電車の待ち時間も退屈しないのではないでしょうかね。
この地域活性化の取り組みにより、一人でも多くの乗客・観光客の増加につながって欲しいです。


