自転車をテーマにしたマンガ(漫画)は、世の中にたくさん販売されており、アニメ化された作品もありますね。一言で自転車マンガと括っていても、その内容は様々です。
たとえば、自転車レースを中心にした熱いバトルを描いたものもあれば、自転車と過ごす日常を描いたユルいものもある。
個性豊かな登場人物と同じ目線で楽しめます。そんなマンガを読めば、思わず自転車に乗りたくなる。実際、マンガやアニメの影響でロードバイクを始めた人も多いです。そして、自転車の世界にハマっていくでしょう。
本記事では、数多くの自転車マンガの内、厳選したおすすめを紹介します。
マンガの影響で自転車の世界にハマる
マンガは、日本が世界に誇るサブカルチャーですね。子供から大人まで、あらゆる世代で読まれています。マンガと一言でいってもあらゆるジャンルがあり、学園物・ファンタジー・サスペンス・ホラー・歴史物・キャンプなどがある。
そんなジャンルの中には、もちろん「自転車」もあります。自転車は私たちにとって身近な乗り物であるため、マンガのテーマに取り上げられるのも、自然なことではないでしょうか。
自転車マンガをきっかけに、サイクリングを趣味として始めるほど、私たちに与える影響は大きい。特に人気マンガは、アニメやドラマ、映画になり、さらに多くのファンを獲得しています。
マンガの登場人物の活躍や葛藤に、一喜一憂しながらハマる人も多いですね。そんなマンガに出会えれば、時間を忘れ没頭するのも無理はありません。
自転車をテーマとするマンガの紹介
自転車をテーマにしたマンガは、様々な楽しみ方があります。自転車競技や部活動、普段の日常など自転車を軸として、ドラマチックな展開を繰り広げる。
そんな自転車の魅力を感じ取れる作品を紹介します。
弱虫ペダル
自転車ブームの火付け役、高校生の自転車競技を題材にした人気作
主人公・小野田坂道が、高校の自転車競技部に入部して、仲間との絆を大切にしながら、才能を発揮していくストーリーです。
ライバル高校との戦いは、少年漫画らしい王道的な展開であり、実に胸アツですよ。男女問わず人気の作品で、この作品に出会ってロードバイクを始める人が続出したという。
2023年7月時点で、累計発行部数は3,000万部を越えており、アニメ化・ドラマ化・映画化・舞台化など様々なジャンルに展開されました。
自転車に興味がある人はもちろん、そうでない人にも一度は読んでほしい作品ですね。
連載中・完結 | 連載中 |
作者 | 渡辺航 |
出版社 | 秋田書店 |
掲載誌 | 週刊少年チャンピオン |
アニメ化 | あり |
ろんぐらいだぁす!
ロングライドを題材にした、ほのぼのストーリーが秀逸
大学生の主人公・倉田亜美が、マイペースながらも仲間と一緒に、自転車へ取り組むほのぼのストーリーに癒されます。
ロングライドのシーンが多く、サイクリストの聖地「しまなみ海道」やヤビツ峠など実在する人気スポットが描かれる。そのため、読み始めてみると、いつか絶対に走りに行きたいと思うでしょう。
2019年に「月刊ブシロード」へ移籍し、「ろんぐらいだぁすとーりーず!」と改題して連載中。2019年7月時点で、シリーズ累計発行部数は100万部を越えました。
自転車女子の魅力が満載な作品で、ロングライドや日常系のマンガが好きな人におすすめです。
連載中・完結 | 連載中 |
作者 | 三宅大志 |
出版社 | ブシロードワークス |
掲載誌 | 月刊ComicREX |
アニメ化 | あり |
Over Drive
内気な少年が自転車と通して成長する青春ストーリー
主人公・篠崎ミコトは、自転車に乗れない高校男子ですが、中学生のときから気になっていた深澤ゆきに自転車部へ誘われて、自転車に興味を持つようになります。
その後、自転車に熱中していき、ロードレースを通して成長を遂げていくストーリーですね。自分に自信を持てない、思春期特有の繊細な心理描写を見事に表現しています。
なので、手に汗を握る展開や胸キュン展開は素晴らしく、「自転車×青春ストーリー」を楽しめる自転車マンガの名作です。
2008年3月時点で、累計発行部数は250万部を越えており、アニメ化や原作マンガの後日談に当たるストーリーが小説化されました。篠崎ミコトの成長ストーリーを、ぜひ見届けてみよう。
連載中・完結 | 完結 |
作者 | 安田剛士 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 週刊少年マガジン |
アニメ化 | あり |
南鎌倉高校女子自転車部
鎌倉を舞台に、自転車と共に日常の素晴らしさを発見する女子高生たちの物語
主人公・舞春ひろみが、春に鎌倉の高校へ転校してきて、そこで自転車や仲間と出会い、日常の素晴らしさを発見していくストーリーです。
基本的には、自転車を通した日常を描いていますが、レースやロングライドなどのイベントに参加し、仲間とともに挑戦したりもします。
鎌倉を中心に、実在するスポットが描写されるので、思わず「ポタリングしながら楽しみたいな」と思わせる。また、女子校ならではの友人関係や空気感が十分伝わってきますので、かわいい女子たちの日常系作品が好きな方におすすめ。
ぜひ自転車を楽しむ、ひろみたちの日常に触れてみて下さい。
連載中・完結 | 完結 |
作者 | 松本規之 |
出版社 | マッグガーデン |
掲載誌 | 月刊コミックブレイド |
アニメ化 | あり |
のりりん
自転車ビギナーの入門書として高い評価の作品
主人公・丸子一典(まりこ かずのり)は、自転車嫌いでしたが、徐々に仲間とともにサイクリングを楽しむようになる、大人の青春ストーリーです。
読んでいると、道交法やマナーなど、スポーツ系自転車で安全に走るための知識が身につくため、自転車ビギナーにありがたい作品。また、自転車に乗ることそのものの楽しさが、わかりやすく描かれています。
博多弁が魅力的なキュートな女子高生ロードレーサー「織田輪(おだ りん)」を始め、かわいい女の子のキャラクターも多く登場するので、美少女漫画がお好きな方にもおすすめです。
連載中・完結 | 完結 |
作者 | 鬼頭莫宏 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | イブニング |
アニメ化 | ー |
シャカリキ!
自転車が大好きな少年が、夢に向かってひたすら突き進む物語
坂の町で暮らす自転車をこよなく愛する主人公・野々村輝。なかなか買ってもらえなかった自転車を手に入れて、夢に向かって突き進む爽快感が魅力的な作品です。
また、ロードレースをテーマにしており、ロードレースのエッセンスを盛り込んだ描写が楽しめる。2008年には、遠藤雄弥さん主演で、映画化されました。
実在する「ツール・ド・おきなわ」などのレースを通じ、日本でも有数の選手に成長していきます。負けず嫌いで強情っぱりの輝の物語を、ぜひ確かめてみて下さい。
連載中・完結 | 完結 |
作者 | 曽田正人 |
出版社 | 秋田書店 |
掲載誌 | 週刊少年チャンピオン |
アニメ化 | ー |
並木橋通りアオバ自転車店
心温まる自転車にまつわるストーリーを描く
アオバ自転車店に関わる人々を、優しい視線で描いた心温まる作品です。ママチャリやロードバイクなど、様々な車種が登場します。
本作品では、自転車を通して楽しいこと、悲しいこと、懐かしい出来事など多くの人間ドラマが、オムニバス形式で描かれる。
そのため、足掛け20年以上も続く長期連載作品ですが、1巻から読む必要がなく、中途巻からでも気軽に読み始められるのはありがたい。
尚、単行本では20巻分を1期分として区切っており、定期的に改題してますね。「アオバ自転車店」「アオバ自転車店へようこそ!」「アオバ自転車店といこうよ!」を含め「アオバ自転車店シリーズ」と称しています。
連載中・完結 | シリーズ連載中 |
作者 | 宮尾岳 |
出版社 | 少年画報社 |
掲載誌 | ヤングキング |
アニメ化 | ー |
サイクリーマン
サラリーマンに読んでもらいたい、自転車から広がる交流の輪
怪我で自転車選手になる夢を諦めたサラリーマン・和田竹繁が、会社の上司や同僚と「自転車趣味」でつながり、新しい世界が見つかるストーリーです。
自転車をきっかけにして、会社の上司と部下という関係を越えて、友情を育む姿を描いています。また、自転車を趣味にする人たちの生活風景に、思わずクスッと笑えることも。
爽やかな主人公・和田竹繁が織りなす物語に触れると、すぐにでも自転車に乗りたくなりますね。
趣味として楽しむ自転車が描かれているので、気軽に読みたい方におすすめします。
連載中・完結 | 完結 |
作者 | 原田尚 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | モーニングKC |
アニメ化 | ー |
かもめ☆チャンス
人生を自己再生したい人に贈りたい、ロードレース挑戦ストーリー
信金マンでシングルファーザーの更科二郎が、とあるきっかけでロードバイクと出会い、人生を変えていくストーリーです。
更科は、家庭や職場のストレスに挟まれながらも、仕事のため得意先をママチャリで駆け回る、変わりばえのない生活を続けていました。そんな彼が、1台のロードバイクと出会い、ひょんなことから自転車レースに出ると、彼の生活は一変していきます。
初心者の更科が主人公なので、初心者向けにくわしい解説があることも。まだ人生を諦めたくない人に、読んで欲しい作品ですね。
連載中・完結 | 完結 |
作者 | 玉井雪雄 |
出版社 | 小学館 |
掲載誌 | ビッグコミックスピリッツ |
アニメ化 | ー |
サイクル野郎
自転車で日本一周の旅に出る少年の物語
主人公・丸井輪太郎が、同級生の矢野陣太郎と日高剣吾とともに日本一周へ旅に出て、見分を広める物語です。
コメディ要素の強い作品ですが、犬を飼い主に届けたり、自転車が崖から落ちたり様々なトラブルにあいながらも、知らない土地を知る楽しさを描いています。
また、当時の複雑な装備の多い自転車や、当時の道路状況・社会環境を反映した内容になっている。なので、懐かしさを感じる方も少なくないでしょう。
1971年から1979年まで少年キングにて連載され、自転車マンガというジャンルを切り拓いた作品ですね。少年漫画の王道ともいえる人気作品で、全37巻の単行本が発行されています。
自転車旅が趣味な人や、笑える自転車マンガを読みたい人におすすめです。
連載中・完結 | 完結 |
作者 | 荘司としお |
出版社 | 少年画報社 |
掲載誌 | 少年キング |
アニメ化 | ー |
まとめ
自転車をテーマにしたマンガは、ロードレースが舞台の熱い展開が期待できるものや、純粋に趣味として楽しむものなど様々な作品があります。
細かなジャンルを問わず読み始めると、知らなかった自転車の魅力に気付かされることもある。マンガを通して自転車に向き合うのも面白いです。
ぜひ、お気に入りの作品をみつけてみてはいかがですか。