新春を彩る花と言えば「梅」を想像する人が多いでしょう。
岡山県津山市には、西日本最大級の梅林「神代(こうじろ)梅の里公園」があります。
この公園では、梅の開花時期に合わせて梅まつりが開催されており、毎年多くの人で賑わいますね。
本記事では、幻想的な美しさを醸し出す「神代梅の里公園」の見どころを紹介します。
神代梅の里公園とは
神代梅の里公園は、高台から那岐山や泉山などが遠望できる4ヘクタールの丘陸地にある公園です。
広大な敷地内には、14品種の梅の木が約2,000本も植えられており、訪れる人々の目を楽しませてくれます。
遊歩道をゆっくりと歩きながら綺麗に咲き誇る梅の花を近くで眺め、展望台から梅林の全景を楽しみましょう。
例年の梅の見頃は3月中旬あたりだよ。その年によっては梅の開花時期は変わっていくため、開花情報をしっかりとチェックしよう。
【公園の紹介】
旅の道中では様々な公園へ立ち寄りますので、下記記事で紹介します。
神代梅の里公園の見どころを紹介
梅の遊歩道を散策
神代梅の里公園は、高低差のある丘陸地となっています。
下の方から遊歩道を歩きながら、ゆっくりと梅の花を観賞すると良いでしょう。
駐車場にあったこの公園の説明板によると、神代梅の里公園は、1991年(平成3年)と翌年に財団法人 岡山県郷土文化財団から頂いた梅の苗木を植えて園内の遊歩道や展望台などを整備し、1995年(平成7年)3月に開園しました。
この公園の案内図がこちらです。
案内図を見てわかるように分かりやすい遊歩道ですね。
展示館や東屋と表示されているところには、飲食ができるお店が並んでいます。
駐車場から遊歩道へ向かう道中にも、たくさんの梅の木が植えられており、傍を通る度に足を止めて梅の花を眺めていました。
やはり花を観賞すると時は、急いで見て周るのではなく、ゆっくりと歩きながら気になったところで足を止めてじっくりと花を観賞するスタイルが私には合っています。
花の形や色、香りなどじっくりと観察することで、その花の良さが十分に伝わってきますね。
この公園には、14品種の梅の木が約2,000本も植えられており、八重寒梅や鹿児島紅梅、寒紅しだれ梅、鶯宿、南高、甲州小梅などを鑑賞できます。
梅の花には気品を感じますね。
気品だけでなく、可憐と言う言葉も実に似合います。
遊歩道には、梅の花のトンネルができているのも嬉しい限りです。
梅の開花は、一般的に2月から4月であるため、まだ肌寒い時期に咲き始めます。
花の直径は約1cm~3cmほどであり、色はピンクや白、赤などが多いですね。
梅の花の香りは上品で甘酸っぱく、花が満開時の時より蕾のほころび始めた頃の方が強いです。
また、香りを嗅ぐのならば、日中より早朝のほうが強い傾向にあると言われています。
遊歩道の道中には、ベンチが設置されていますので、ベンチに座って梅を花を眺めてみましょう。
梅の花には「高潔」という花言葉があります。高潔とは心が気高く清らかなことですね。
まさにその言葉通りに梅の花には、凛とした雰囲気が漂っていました。
その他にも「忠実」や「不屈の精神」、「忍耐」の花言葉があり、早春とは言え、まだ冬の寒さが残る冷たい風が吹いている中で、可憐な花を咲かせる梅の花にピッタリと思わずにいられません。
花びらの色によって更に意味が加わり、白色ならば「気品」「澄んだ心」、ピンクならば「清らかさ」、赤色ならば「優美」です。
どの色の花びらでも梅の花の気品さは、失われる物ではありませんね。
こちらはカメラの機能を使って、日陰(夕景)風味に仕上げた写真です。
中々味のある出来栄えに自画自賛してしまいました。(笑)
被写体が良いと、写真を撮るのも楽しいですね。
遊歩道を歩いていると、展望台への案内板を発見しました。
遊歩道の周辺に植えらえている梅の木を鑑賞するだけでも満足感を得ることができますが、折角、神代梅の里公園へ訪れたのならば、丘陸地の頂上から見下ろす景色を眺めないのは実に勿体ないです。
案内板が指し示す方向へ歩き、頂上を目指しましょう。
坂道を上って行くと、少しずつですが高度が上ってきました。
遊歩道の周りには、綺麗な梅の花が咲き誇り幻想的な雰囲気に包まれています。
道中にピンクや白、赤色の梅以外に黄色の梅を発見。これは蠟梅(ロウバイ)ですね。
蠟梅は、ロウ細工のような黄色い花を咲かせます。
しばらく歩いていると階段の上に、白壁の建物が見えてきました。行ってみましょう。
どうやらここが終点(頂上)であり、展望台へ辿り着きました。
【花畑の紹介】
梅の花のように綺麗な花を見ていると心が優しくなりますね。旅の道中で出会った綺麗な花畑を下記記事で紹介します。
展望台からの光景
展望台には、休憩用の小屋やトイレがありました。
こちらの写真を見て下さい。展望台からの光景です。
ピンクや白色、赤色で彩られた景色が美しく、いつまでも眺めていたい景色ですね。
今でこそ花見と言えば「桜」ですが、その昔は「梅」だったことをご存じですか。
花見の歴史は古く奈良時代まで遡ります。
時代ごとに花見の形も偏差していきました。
奈良時代の花見は「梅」であり、貴族たちの間では造園する時に梅を植えることが定番になっていたそうです。
当時、遣唐使によって日本は中国と交易を盛んに行っており、中国から伝わった物の一つに梅がありました。
とても香り立つ梅の花は、桜より人気があり、万葉集で詠まれている歌の数は、桜が43首に対し梅は110首と圧倒的大差があることからもその人気の高さが伺い知れます。
平安時代になり、遣唐使が廃止されると日本独自文化が発展していきました。
これを境に花と言えば「桜」を指すようになったそうです。
生い立ちはどうあれ、梅も桜に負けないほど綺麗な花であり、新春を迎えるに当たり、欠かせない存在ですね。
【展望台の紹介】
神代梅の里公園の展望台のように、旅を続けていると様々な展望台から絶景を楽しめますね。下記記事では、そんな展望台を紹介します。
梅まつり
神代梅の里公園では、梅の開花の時期に合わせて梅まつりが開催されます。
こちらが梅まつりのポスターです。この公園の駐車場にあった掲示板へ貼られていました。
ポスターを見て分かるように梅まつりの期間中は、テント村がオープンしています。
各ブースでは、 梅干やジャム、ゼリーなど梅製品の販売を始め、津山名物ホルモンカレーやホルモンコロッケ、うどん、ぜんざいなどを食することができますね。
梅まつりのイベントとして、演芸やもち投げ、梅の種とばし大会、バンド演奏などをするそうですが、私が訪れた日はイベントをしている雰囲気は全くありませんでした。
特に確認はしなかったのですが、梅まつりのポスターにも特にイベントについて記載がないため、恐らく今年はコロナ渦のため中止になったのでしょう。
こちらが梅の種とばし大会で使用する会場のようですね。
早くコロナ渦が収まり、再び賑やかなイベントが復活することを願います。
神代梅の里公園の基本情報とアクセス
住所 | 岡山県津山市神代622-1 |
電話番号 | 0868-57-2075(津山市神代梅の里管理組合) |
定休日 | 無休 |
入園料 | 無料 |
【アクセス】
- JR津山駅からタクシーで約30分
- JR美作千代駅からタクシーで約10分
- 院庄ICから車で約10分
神代梅の里公園の駐車場
神代梅の里公園内に無料駐車場があります。(車86台)
まとめ
梅の開花に合わせて、西日本最大級の梅林である神代梅の里公園へ訪れてみませんか。
ピンクや白、赤など色鮮やかな約2,000本の梅の花が咲き誇り、見応えのある景観を保っています。
梅まつりも開催されているため、梅見をしながらの食事は、とても楽しいです。
遊歩道にある梅のトンネルをくぐり抜け、展望台からの絶景を堪能しましょう。