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旅の体験談

広島県東部をサイクリング、神社仏閣を巡る旅(福山市→三原市)

広島県東部をサイクリング、神社仏閣を巡る旅(福山市→三原市)

建築物がリニューアルされるのは、良くある話です。

昔から知っていたなじみの建物が、突然リニューアルして全く違う形になっている姿を見ると、結構衝撃は大きいですよ。

今回の旅では、まさにそのような出来事に遭遇する訳ですが、良い意味でサプライズでしたね。

旅の舞台は、広島県福山市から三原市までの広島県東部です。福山駅を旅立ち、様々な神社仏閣へ足を運びました。

訪れた神社仏閣は、草戸稲荷神社、明王院、艮(うしとら)神社、千光寺。

特に千光寺のある千光寺公園では、尾道市街や尾道水道、瀬戸内の多島美が織りなす景色を大漫喫!尾道観光には欠かせない絶景スポットですね。

本記事では、広島県東部を巡る自転車旅の様子をお届けします。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 自転車旅やサイクリングが好き
  • サイクリングの道中で見聞を広めたり、様々な体験をしたい
  • 福山市から三原市の道中で立ち寄りたい神社仏閣を知りたい

福山駅から旅立つ

いつものように電車へ自転車を載せて、今回の旅のスタートとなるJR福山駅へ向かいます。

今回の旅のきっかけは、「久しぶりに、さざなみ海道を走ろう」と思い立ったから。

さざなみ海道をサイクリングするだけならば、起点の尾道駅からスタートする方が良いのだけど、ただ走るだけでなく、様々な場所へ訪れ観光するのが私の旅のスタイル。

そういうことで、広島県の東端の都市「福山市」からさざなみ海道の終点「呉市」へ向けて旅することに決めました。

岡山駅から電車にゆられ、福山駅へ到着。

JR福山駅
JR福山駅

うん、やはり輪行は便利ですね。岡山駅から福山駅までは、山陽本線で約1時間、新幹線を使えばわずか15分ていどで辿り着くので、アクセスが非常に良い。

福山駅前には、福山城があるので思わず愛車(自転車)とツーショット写真を撮りました。(笑)

福山城と自転車
福山城前

これもサイクリストのたしなみかな。(違うか!)

福山市といえばバラの町ですね。駅前にも綺麗なバラが咲き誇っていますよ。

バラ
バラ

バラの香りを楽しんた後は、よいよ旅のスタートです。

今回の旅で訪れるのは、様々な神社仏閣たち。その前に気になっていた「福山自動車時計博物館」へ向かいますよ。

福山自動車時計博物館を見学

福山自動車時計博物館
福山自動車時計博物館

福山駅から自転車を走らせれば、10分もかからず福山自動車時計博物館へ到着です。

この博物館では、クラッシックカーやアンティーク時計、蝋人形、昭和レトロな生活用品などが展示されており、自由に見学できますよ。

それに普通の博物館と一線を画しているところも。ほとんどの博物館は展示物の見学がメインになる訳ですが、この博物館ではなんと手で触れてもOKなのです。また、一部のクラッシックカーには実際に運転席へ乗車できる。

プジョーとT型フォード
プジョー(左)とT型フォード(右)

そもそも博物館自体のキャッチコピーが「のれ!みれ!さわれ!写真撮れ!」ですから。実に面白い。

1番の見どころと言えば、やはりクラシックカーですね。

私が訪れた日は、どうやら小学生の社会科見学を行っていたみたいで、子供たちの賑やかな声を聴きながら、色々見て回りました。

クラシックカーの展示
アンティーク時計
アンティーク時計

尚、館内だけでなく、道路を挟んで向かう側にある建屋には、沢山の消防車やボンネットバスが展示されていますよ。

消防車
消防車
ボンネットバス
ボンネットバス

福山自動車時計博物館では、館長である能宗孝(のうそう たかし)氏が収集したコレクションを展示しています。あまりにも規模が大きいので私立博物館とは思えないですね。

ゆっくり展示品を見て回りながら、充実した時間を過ごしました。

尚、福山自動車時計博物館については、下記関連記事でくわしく紹介します。

朱色の要塞、草戸稲荷神社にビックリ

橋の上

福山自動車時計博物館を後にして、草戸稲荷神社(くさどいなりじんじゃ)へ向かいます。

一級河川・芦田川沿いを走っていると、涼やかな風を身に浴びながら、のどかな風景が流れます。なんとも心地よい空間に嬉しくなりました。(笑顔)

芦田川の風景
草むら

そんな時間を満喫していると、いつの間にか草戸稲荷神社へ到着。早速、お詣りしていきましょう。

草戸稲荷神社
草戸稲荷神社

草戸稲荷神社は、初詣の参拝者数が広島県内で2番目に多く、40万人以上が訪れる人気のパワースポットですよ。

それに何といっても、本殿の存在が凄い!初見では誰しもが「なんだ、あれ!」となります。

私がこの神社へ訪れるのは、今回で2度目になりますが、それでもやはりビックリしますね。

草戸稲荷神社の本殿
草戸稲荷神社の本殿

こちらがその本殿。写真では遠近感が分かりずらいかも知れませんが、高さは実に23mもある。階高3mのビルならば、7~8階の高さです。

あまりのド迫力に、私はこの本殿を「朱色の要塞」と呼んでいる。体を表した良いネーミングとは思いませんか。(自画自賛)

本殿の階段を上り、最上階へ行けば、福山市街を一望できます。是非、堪能あれ!

階段
階段
本殿からの眺望(その2)
本殿からの眺望、芦田川の向こう側には福山市街が見て取れる

また、全国的にも珍しい大吉を越える「大大吉」を引けるおみくじも魅力的。

何でも100年以上前から「大大吉」のおみくじがあるとか。是非チャレンジしてみましょう。

「こーさん、おみくじの結果はどうだったの?」という声が聞こえてきそうですが、結果は秘密です。(笑)

尚、草戸稲荷神社については、下記関連記事でくわしく紹介します。

国宝のあるお寺「明王院」へ立ち寄る

明王院の山門
階段を上った先には山門が見える

草戸稲荷神社の隣りには、明王院(みょうおういん)がありますので合わせて訪れることをお勧めします。

広島県に存在する国宝は全部で7つあるそうですが、その内2つがこの明王院にありますよ。

まずは、階段を上り山門をくぐり抜けて境内へ入りましょう。

階段の途中で見かけてお地蔵様が愛らしいですね。少し気に入りました。

お地蔵様
お地蔵様

境内へ入ると、本堂と五重塔に目が留まりますね。何を隠そうこの2つが国宝です。

明王院の本堂と五重塔
本堂(右)、五重塔(左)

本堂の朱色に塗られた美しい外観にうっとり。鎌倉時代末期の1321年(元応3年)に建てられたそうです。全国的にみても最も古い部類に入る建築様式と言われています。

本堂の中に安置されているのは、本尊・木造十一面観世音菩薩立像ですよ。33年に1度、一般公開されるという。次回の公開は2024年の予定ですね。

また、明王院の象徴であり、地元のシンボル的存在でもある五重塔は、先ほど訪れた草戸稲荷神社の本殿よりわずか高く、29.14mもあります。

五重塔
明王院の五重塔

それに、この五重塔は、南北朝時代の1348年(貞和4年)に民衆が少しずつお金を出しあって建てたそうです。民衆が建てた塔としては、日本最古ですよ。(全国の五重塔では、5番目の古さを誇ります)

大抵、塔は貴族や武家などの権力者が建てるものですが、民衆が建てるとは、すごくないですか。その話を知ったときは「そんなこともあるんだ!」と驚きましたね。

明王院は、1,200年以上の古い歴史があり、創建は、平安時代初期の807年(大同2年)に弘法大師(空海)が開いたそうです。

境内には、国宝を始め、国や福山市指定の重要文化財など沢山ありますので、ゆっくり歩きながら見て回りましょう。

明王院の境内
明王院の境内

いざ、尾道へ向けて進め!

明王院を後にすると、よいよ福山市を離れ、尾道市を目指します。

自転車のぺダルを回すスピードを速め疾走!!その姿はまるで獲物を狙う豹のようです。言葉にすると「俺は獲物を狙う野生の豹。何人たりとも俺には追いつけない!」そんな感じかな。(笑)

そんな感じで進んでいると、こちらの看板を目撃。

「ゆっくり走ろう」の看板

看板には「ゆっくり走ろう」の文字が書かれていました。確かにその通りですね。

すると、何か憑き物が取れたようにペースを落とした次第です。決して疲れた訳ではないですよ。(言い訳)

しばらくマイペースで走っていると、ゴルフの練習場が目に留まりました。

山間の自然豊かな練習場では、池に向かってボールを打つ姿は楽しそう。

ゴルフ練習場
ゴルフ練習場
ゴルフ練習場の光景

私はゴルフをしませんが、水面にすぽっと吸い込まれていくボールを見るのは結構楽しいかも。また、人によっては、良いストレス発散にもなるかな。

山間を抜け、国道2号へ合流すると、そこはもう尾道市。

国道2号
国道2号

後は、このまま国道2号を突き進めば、尾道駅前に到着しますね。

瀬戸内海も見えてきて、テンションも爆上がり。そんな感じで進んでいれば、向島へ向けて架っている尾道大橋を目撃します。

尾道大橋
尾道大橋

いつも向島へ移動するのに渡し船を使っているので、1度も尾道大橋を渡ったことがありません。

一応は渡れるらしいけど、橋の上は強風がふき、歩行者や自転車が通るスペースも狭く、危険だということ。

無理して渡る必要もないので、この先も通ることはないかな。しかし、歩道が整備されることがあれば1度は渡ってみたいものですね。

そんなことを考えていると、あっという間に尾道市街へ到着。尾道観光としゃれ込みましょう。

市街地

艮神社へ参拝、樹齢900年の御神木

艮神社の鳥居
艮神社の鳥居

尾道市でまず始めに向かったのは、艮(うしとら)神社です。

艮神社は、806年に建立された旧尾道市内で最古の神社といわれている。

艮神社
艮神社

私のお目当ては、樹齢900年の楠(クスノキ)。境内には4株の楠があり、「艮神社のクスノキ群」として、広島県の天然記念物になっています。

楠

大きく繁茂した枝葉が境内を屋根のように覆っていました。

楠の枝ぶり
楠の枝ぶり
楠

圧倒的な生命力を感じますね。壮厳な神社な雰囲気によく似合っています。

残念ながら周囲は簡易な柵に囲まれており、そばへは近づけません。

拝殿へ参拝後は、いつもの境内巡りを行うのですが、至るところに柵が立てられており、自由に歩けるスペースが限られています。

拝殿の隣りには、見事な巨石がありましたが柵があったため、近づくことができませんでした。(泣)

巨石

実はこの神社は、大林監督の映画「時をかける少女」や「ふたり」のロケ地になっています。

時をかける少女では、主人公の芳山和子のタイムリープ中(時かけ)に神社西側の下り坂が登場したり、和子が神隠しにあった後で境内の大きな楠の裏から登場するシーンがあるそうですよ。

私も昔、テレビで見ましたが、細かいところまでは覚えてなくて、そういえばそんなシーンもあったかもと思った程度。

どちらかというと、今は細田守監督のアニメ映画版の方が記憶に新しいですね。

こちらは、艮神社の手水舎。

手水舎
手水舎

1枚岩をくり抜いて作ったと思われる。亀の外観が面白く、口から水が流れていますよ。

こちらは、狛犬だと思われるもの。

狛犬?
狛犬?

顔が崩れているのでハッキリとは分からないですが雰囲気から狛犬だと感じました。見るからに年季が入っており、失礼ながらボロボロの状態。

あえて修繕しないのは、恐らく「形ある物はいずれ無くなる」ということが分かっており、最後までありのままで大切に保存していくという愛情の現れではないでしょうか。(崩れていない狛犬もあるので悪しからず)

また、すぐ近くにはロープウェイ乗り場があるため、艮神社からは頭上を移動するロープウェイが良く見えます。

門とロープウェイ

このロープウェイに乗って千光寺公園と園内にある千光寺へ向かいましょう。

千光寺公園・千光寺から望む尾道水道の絶景

千光寺山ロープウェイ
千光寺山ロープウェイ乗り場

ロープウェイに乗って、標高約144mの千光寺山の山頂へ上ります。

山頂から中腹にかけて整備された千光寺公園では、とっておきの絶景が楽しめますよ。

過去に何回も訪れたことがありますが、それでも毎回その絶景には感動しますね。

山頂には、展望台が設置されているので、いつも通りそこを目指します。

すると、予想もしていなかった建築物があり、ビックリ!

展望台「PEAK」の形状
展望台「PEAK」
展望台「PEAK」

第一声からして「どういうこと!?」でしたからね。(笑)

見るからに展望台というのは分かるのですが、私が知っている物とは全くの別物。すごくお洒落な姿になっていました。

後から調べて分かったのですが、展望台はリニューアルされ2022年3月29日より一般開放されたという。これは、嬉しいサプライズですね。

旧展望台は円形でしたが、新展望台は細長い橋のような形状です。

全長63mもあり、尾道水道に対して平行に歩きながら景色を楽しめるのは、実に素晴らしい。

尾道市街はもとより、尾道水道、瀬戸内海の島々、四国連山が広がっています。

尾道市街と尾道水道の風景
尾道市街と尾道水道の風景

これですよ。この景色が見たかった。しばらくの間、展望台でずっと景色を見ていました。

いやー、満足満足。そして、園内にある千光寺へ向かった次第です。

千光寺は、弘法大師(空海)により創建されて1,200年以上の歴史がある由緒正しい古刹(こさつ)ですよ。

千光寺の本堂
千光寺の本堂

本尊は千手観世音菩薩。この菩薩様は、聖徳太子の御作という。歴史ロマンを感じますね。

境内には、近くで多くの巨石が見て取れますので、巨石マニアはもとより、そうでない方も満足するでしょう。

特に境内中央にある「玉の岩」や「鏡岩」は、伝説が残っている見所です。

玉の岩
玉の岩

また、修験道で良く見られる鎖場があり、プチ修行(石鎚山鎖修行)を楽しめますね。

石鎚山鎖修行
石鎚山鎖修行

先ほど訪れた展望台同様、境内や本堂からは、尾道市街と尾道水道が織りなす景色が広がっているのも千光寺の魅力です。

千光寺の景色
千光寺からの眺望

流石は、我が国随一といわれている景色ですよ。

尚、千光寺の参道の途中から路地へ入ると、猫の散歩道こと「猫の細道」がありますので、合わせて訪れてみて下さい。

可愛い猫に合えたり、猫のアート作品(福石猫など)や猫に関するお店が開いているので、楽しく散策ができます。

福石猫
福石猫

ちなみに福石猫は、大小様々な大きさがあり、デザインも異なっていますよ。

尾道市内には、1,000匹以上も隠れ住んでいるとか。探してみるのも面白そうですね。

尚、千光寺公園・千光寺・猫の細道については、下記関連記事でくわしく紹介します。

さざなみ海道を走り三原市へ

三原市へ入る道

尾道観光を終えて、三原市へ向かいます。本日のお宿は、三原駅周辺にあるホテル。

本日はもう観光地へ立ち寄るつもりはないので、後はゴールの三原駅へ向かうだけですね。

距離にして、尾道駅から約12km程度なので、国道2号を使って爆走しました。

気分的には新開隼人。「箱根の直線鬼」ならぬ「瀬戸内の直線鬼」が現れたのです。(笑)

猛々しいスプリントを続けていると、あっという間に三原市へ入ります。

左手側に瀬戸内海が見え出してくると、理性が戻ったのか新開隼人は休眠。

海の向こうには、島々をつなぐ因島大橋が見て取れました。

瀬戸内海の景色
因島大橋
因島大橋

多島美を横目にしながら走れるのが、さざなみ海道の魅力ですね。

ずっと走っていたいのですが、辺りはオレンジ色に染まり始め、夕暮れが近づいてきました。

夕景の道

心配しなくても暗くなるまでには、ホテルへ到着するでしょう。

沿岸に倉庫群が並ぶ道を突っ切ったりしながら走っていると、美しい夕景に出会います。

倉庫群

個人的に好きな景色の1つ。工場と夕景の組み合わせ。

工場と夕景

工場の巨大で複雑な装置が、夕景によく映えますね。旅を続けていると、そのような場所へ偶然訪れる。こういう予想外の嬉しいサプライズは、何度経験しても良いものです。

しばらく工場と夕景のコラボを楽しんだ後で、三原駅へ向かいました。

三原駅
JR三原駅

三原駅にあったタコのオブジェ。タコは三原市の名物ですよ。

タコのオブジェ
タコのオブジェ

三原市は、遠浅な海に囲まれた海城のため、タコにとって住み心地が良いという。

色々なところでタコのオブジェがありますよ。タコのオブジェ探しをしながら、食べ歩きするのも楽しそう。

駅前で少し休憩した後で、周辺にあるホテルへ向かい、本日の旅は終わりを告げました。

まとめ

今回の旅では、様々な神社仏閣へ足を運び、福山・尾道観光を満喫しました。

1日で草戸稲荷神社、明王院、艮神社、千光寺の4社を見て回るのは、それなりに時間がかかるのは仕方がないですね。

余裕を持って時間調整ができるのならば、神社仏閣のはしごも全然大丈夫。(むしろお勧め)

今回の旅では、千光寺公園・千光寺からの景色が最高でした。私にとっては、今後も度々訪れることが約束された地ともいえます。

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