山口広島自転車旅の2日目は、主に宮島観光がメインになります。
1日目では岩国市を観光して宮島へ渡り、厳島神社や大願寺などを参拝しました。(1日目の旅の様子はこちらの記事で紹介。)
2日目では、宮島を歩きながら町並みを見物したり、霊峰「弥山(みせん)」を登りますよ。特に弥山の登山は楽しみだ。
そして最終的には、戦艦大和のふるさと・呉市へ向かいます。その道中では、広島市へ訪れ、原爆ドームを見物する予定。さて、本日はどのような冒険が待ち受けているのか、ワクワクしますね。
本記事では、広島県廿日市(はつかいち)市の宮島から呉市まで、自転車で旅した様子をお届けします。
宮島へ渡ろう
青空の下、昨日宿泊したホテルを見上げ、「よし、宮島へ行くぞ!」と謎の気合を入れます。
昨日は、宮島へ渡るフェリーが出発する宮島口旅客ターミナルから、徒歩約1分という近場の宮島コーラルホテルへ宿泊しました。
時刻は8:00頃。旅人として出発するには早くもなく、遅くもない丁度よい時間帯。ホテルのチェックアウトをすませます。また、これから宮島へ向かうので、手荷物として、輪行袋に入れたロードバイクをホテルに預かってもらいました。ありがたいですね。
宮島口旅客ターミナルへ向かう前に、ちょっと寄り道。広電宮島口駅へ向かうと、電車が停車している。よく見ると行先表示機には、「原爆ドーム前紙屋町 広島駅」と表記されている。そこは、宮島観光後に訪れる場所だ。
本日は宮島の最高峰「弥山」へ登山するので、それだけでも3~4時間ほどみておきたい。また、島内を歩いて観光する予定なので、広島市を経由し、呉市へ向かうとなると、高確率で夜になるだろう。
久しぶりのナイトライドになりますが、峠ではないのであまり心配はしていません。もし、宮島観光の時間が延びるのならば、目の前の電車にのって広島市までワープすれば良いですね。
宮島口旅客ターミナルへ入ると、早速フェリーの乗車券を購入。フェリーの出発まで少し時間がありますが、約10~15分間隔で運行しているので、あまり待たなくてもよいのが、嬉しいですね。
ターミナル内では、季節の風物詩としてハロイン模様になっていました。
個人的には、こういう季節のイベントは興味津々。できるだけ、積極的に参加したいですね。
フェリーが到着するみたいなので、慌ててフォリー乗り場へ移動。桟橋には、数十人の観光客が集まっていました。
また、フェリーが近づくにつれ、フェリーのデッキにはざっと見ただけでも30~40人ほどの観光客が見て取れる。今の時間帯で、こんなに観光客が渡っていた事実に驚きましたね。
フェリーに乗り込み、つかの間の船旅を楽しみます。
デッキへ移動し、そこから桟橋を眺め、心の中で「いってきます」とつぶやく。よいよ本州を離れ、宮島へ向かいます。
しばらくすると、海面には数多くの牡蠣筏が現れました。
その理由は、広島県は牡蠣の生産量は日本一を誇り、全国の生産量の半分以上を占めるからだ。
そのため、牡蠣筏の光景なんて、ある意味当たり前でしょう。特に「かきしま海道」をサイクリングすると、そのことがよく分かる。
おっ、厳島神社の大鳥居が見えてきた。昨日も見ましたが、海にそびえ立つ朱塗りの鳥居はよく映えますね。少し靄がかかっていますが、これはこれで良し!
約10分ほど経つと宮島へ到着。まずは、島内を歩きながら観光としゃれ込みましょう。
宮島を歩いて観光三昧
宮島観光の起点となるのは、宮島桟橋ですね。桟橋前は広場になっており、時刻は8:40頃ですが、すでに多くの観光客があふれている。
そう思っていると、早速シカとご対面。
宮島を歩いていると、至るどころで見かけます。特に海岸通りに集まっているみたい。
まずは、メインストリートとなる宮島表参道商店街へ向かうと、多くの店舗はまだシャッターが閉まっていた。そのため、閑散としており歩きやすい。
おっ、にぎり天だと。美味しそう。食べ歩きに1本欲しいかな。
横目で眺めながら商店街を歩いていると、店舗に飾られた宮島名物のしゃもじを発見。
個人的に宮島といえば、「厳島神社・シカ・しゃもじ」が頭の中に直ぐ思い浮かぶ。きっと、私と同じように思う人も多いでしょうね。
弥山登山後には、時間的に考えて多くの店舗が営業していると思うので、後でまた立ち寄ることにします。
商店街へ抜けて海岸通りに出れば、観光客がわんさかいる。どうやら皆さん、方向からして厳島神社へ向かっているぽい。とりあえず人混みを避け、ベンチ前でゆったり海を眺めて気を落ち着かします。
しばらく歩いていると、御笠浜(みかさのはま)へ辿り着く。
御笠浜は、陸地から最も近くで大鳥居を見れるので、人気が高いですね。フォトスポットしても有名ですよ。
その後は、千畳閣や五重塔を参拝したり、白壁やベンガラ格子など伝統的な宮島商家が残る町屋通りで町並み見物などを楽しみました。
そこで、島歩きの様子をダイジェストで紹介。
滝小路(たきのこうじ)沿道では、石垣が並んでおり、これまでとはまた違った雰囲気。
そのような場所で、林家住宅を見つける。「上卿屋敷(しょうけいやしき)」とも呼ばれており、江戸時代の神職の住宅は、全国的にも貴重なんだとか。
今回は立ち寄らないけど、また宮島へ来たときの楽しみとして取っておきます。
町並み見物を終えると、よいよ本日のメインイベントとなる「弥山」へ向かいました。
尚、宮島の島歩きや千畳閣については、下記関連記事でくわしく紹介します。
弥山へ登山後、下山したら干潮になっていた
弥山への登山について、簡単にまとめると、紅葉谷公園内にある紅葉谷駅からロープウェイを乗り継ぎ、約15分ほどで獅子岩駅へ到着すると、約30分ほど登山して弥山山頂へ辿り着く。その後、約90ほどかけて下山しました。以上です。
となるわけですが、これだとあまりにもにも端折りすぎ。弥山登山は、結構濃い内容なので、本記事で紹介するとかなり長文となる。
そこで、弥山については、2つの下記記事に分けて、見どころ紹介と登山記に分けて紹介しますので、そちらでお読みくださいね。
本記事では、下山後の様子をお話ししましょう。
結構大変でしたが弥山を下山した後で、再び御笠浜へ足を運んでみると、潮が引いているじゃないですか。特に狙っていた訳ではなかったので、これにはビックリ。
と・い・う・こ・と・で、大鳥居まで近づきますよ。
間近で眺めた大鳥居は、迫力満点だ。干潮時の大鳥居も実に素晴らしいですね。
満面の笑みで第2形態の鳥居の姿を眺めながら、腕組をしてウンウンとうなづく。はた目からは、おかしな人?と思われるかも知れませんが、私は気にしないぞ。
しばらくの間、鳥居のそばで過ごしながら、商店街へ移動し休憩。その後、宮島の地を後にしたのでした。
広島市街へハリーアップ(Hurry up)!
本州へ戻り、JR宮島口駅へ立ち寄る。時刻はすでに15:00。ということは、7時間かけて宮島観光をしたことになります。
本来ならば「じゃ、ホテルに戻ってくつろぐか」となっていても可笑しくはありませんが、本日の自転車旅はここから開始です。本日のお宿は、すでに呉市内のホテルを予約しているので、何としてもそこまで行かなくてはなりません。
広島市へ目指して国道2号を走っていると、沿岸に「自転車は歩道へ」と書かれた標識を目撃。
「なんだ?この先、車道が狭くなるのかな」と思っていると、今度は先ほどの標識に対する答えが現れた。
それを見て「なるほど!」と思いましたね。ということで、歩道へ移動し、道なりに進む。すると、いつしか山側ではなく、海沿い側の国道2号へ合流。
その後、しばらくしてから国道2号を離れ、広島南道路を進みます。
頭の中では、弱虫ペダルの挿入化「恋のヒメヒメぺったんこ」が流れ出す。なぜこの曲が選曲された理由は分かりませんが、これも何か縁でしょう。
メロディーのリズムに合わせて、ペダルの回転数を上げる。サビの部分の「ヒーメヒメ!!ヒメ!! 」で加速。そんな感じで走っていれば、気付いたときには、広島市へ入っていました。
広島市街では、周囲にたくさんのビルが立ち並ぶ。さすがは、中国・四国エリアで一番人口の多い街の面目躍如といったところか。
その分、道には信号が多く。自転車は遅々として先へ進まない。これは都市部を走る際によく見られる傾向ですね。
おっ、遠くに見えるのは原爆ドームだ。本当は平和記念公園でゆったりしたかったのですが、日暮れまでにはそれほど時間に余裕がある訳ではないので、真っすぐ原爆ドームへ向かいました。
【自転車旅に役立つアイテムやサービス】
自転車旅に役立つ様々なアイテムやサービスを、下記記事で紹介します。
原爆ドームにて
久しぶりに原爆ドームへ訪れましたが、何度見ても核兵器による破壊のすさまじさを物語る建物ですね。
人の歴史を振り返ると、頻繁に戦争を繰り返しており、戦争と戦争の間につかの間の平和が訪れています。戦争を望む一部の権力者のため、平和を思う多くの人々が犠牲になってきました。けれど人類も少しづつですが、歴史を顧みて戦争のない世界を創ろうと前へ進んでいます。
特に日本は、世界で唯一原爆が投下された国。だからこそ、核兵器による破壊の悲惨さを、人類全体へ届けなければなりません。
この原爆ドームを見ていると、今を生きる私たちが、平和に暮らせていることが、いかに幸せなことなのか実感できますね。
【戦争遺跡の紹介】
旅先で訪れた兵庫県加西市や大久野島にある戦争遺跡を、下記記事で紹介します。
呉市へ向けて疾走
原爆ドームを後にして、呉市へ向けて自転車を走らせていると、空がオレンジ色に染まってきました。
サイクルコンピュータを確認すると、時刻は17:10頃。春であればまだ明るい時間帯ですが、秋は日が暮れるのも早く、17:00を過ぎれば、気付いた時には夜になっていたりしますね。
夕暮れの広島市街を抜けて、海沿いの国道31号へ合流。後はこのまま道なりに進めば、呉市へ辿り着きます。
本日は原爆ドームを最後に、どこにも立ち寄る予定はないので、ただひたすら自転車を走らせる。時刻は18:00。周囲はだいぶ暗くなってきた。
だし道楽 吉浦店の隣には、公衆トイレとベンチがあるので、ベンチに座って少し休憩。最初からナイトライドになることは分かっていたので、準備も万全だ。まったく慌てる必要はないですね。
もしここが峠であったならば、焦っていたかも。夜間の峠は、危険度が跳ね上がるので、走りたくないかな。
幸い?国道31号は交通量が多く、車のヘッドライトが路面を照らし、明るい状態が続きます。だからといって、交通量が多いのを歓迎はしていない。
フロントライトとテールライトを点灯させ、周囲に注意しながら、夜の海岸線を自転車で疾走しました。
しばらくすると、目の前に突如、巨大な潜水艦が現れた。
いきなり暗闇の中から現れたので、これにはビックリしましたね。けれど同時に「よし、呉市街へ到着だ!」と心の中で叫んでいた次第です。ここから呉駅までは、あと少し。
こうして呉駅周辺にある宿泊先のホテルへ向かい、無事本日の旅は終わりを告げました。
【自転車用ライトに関する話】
自転車用ライトに関する話を、下記記事で紹介します。
まとめ
山口広島自転車旅の2日目は、主に宮島観光を楽しみました。
島内では、主に海岸エリアやメインストリートの表参道商店街、町家通りなどを散策し、町並み見物などを満喫した次第です。
さらに千畳閣や五重塔などの参拝や、弥山山頂まで登山できたのは、良い思い出ですよ。特に弥山山頂は、瀬戸内海の多島美や、廿日市市街を一望できる絶景スポット。時間や体力のある方に、ぜひおすすめします。
明日は3日目となる最終日。「とびしま海道」を走るサイクリングがメインとなりますが、どんな発見や出会いがあるのか楽しみですね。