
冬のサイクリングでは、防寒対策が必須です。特にフルフィンガーグローブとシューズカバーをしていないと、手足の末端が冷えてしまいます。
どちらも様々なメーカーから豊富なラインナップを提供しているので、どれを選べばよいのか悩んだ人は多いだろう。
シューズカバーは、性能によって冬場だけでなく雨天時のライドにも重宝する優れものですよ。サイズや防風性能など選ぶポイントを押さえて、自分に合う一品を探しましょう。
本記事では、冬の防寒や雨天時に使いたい、ロードバイク用シューズカバーの選び方を紹介します。
目次
冬場のビンディングシューズは寒いという事実

ロードバイク用のビンディングシューズは、大きく分けて「SPD-SL」と「SPD」に分かれています。
どちらもオールシーズン向けのものが多く、通気性のためにメッシュや通気穴がついているのが普通ですね。このおかげで夏場では蒸れにくくなるので、大変ありがたく感じている人は多いだろう。
しかし、この通気性があだとなり、秋が深まり冬場になると、冷たい風が中へ入ってくるため寒すぎる。夏と冬では、状況が一変してしまうのは避けれません。
お手軽な対処として、厚手の靴下にしたり、靴下を二重に履くことを思いつくのだけど、残念ながらビンディングシューズとのフィット感が変わったりするので、中々シックリとこないですよ。
そこで、注目を集めるのがビンディングシューズに使える「シューズカバー」の存在です。シューズカバーは、ビンディングシューズの性能を補う効果があります。
ロードバイク用シューズカバーの効果

先ほど触れた通り、基本的にビンディングシューズは、通気性を意識した設計になっています。この通気性によるデメリットを帳消しにするアイテムが、シューズカバーですね。
ほとんどのビンディングシューズは、足裏の踏み付け部分(前足部)にクリートと呼ばれる留め具が付いています。なので、ロードバイク用のシューズカバーは、このような構造に配慮して作られているのでご安心して下さい。
シューズの上から履くため、シューズのフィット感に影響を与えにくい。それに加え、底面に穴が開いていたり、底面をマジックテープで留める仕様です。
また、「防風性・防水性・空気抵抗」に配慮した素材やデザインのモデルがあるため、快適なライディングができます。
ロードバイク用シューズカバーの選び方
ロードバイク用シューズカバーを選ぶ際、ビンディングシューズの規格に合っているものを選ぶ必要があります。まずここを間違えると、せっかく購入しても使えなくて後悔することも。
それ以外にも色々と見ておくべきポイントがありますので、主な選ぶポイントを以下にまとめました。
- デザインや種類で選ぶ
- シューズに合うサイズで選ぶ
- 防風性能や防水性能で選ぶ
- 空気抵抗で選ぶ
それぞれについて説明します。
デザインや種類で選ぶ
シューズカバーには、サイクルウェアなどと共にコーディネイトを意識したデザイン性の高いモデルがたくさんあります。
そこで、あなたが所有するウェア類と似合うものを選んでみよう。お気に入りのデザインというのは愛着がわいてくるものですね。
シューズカバーは主に以下の種類に分けられており、自分が使いやすいものを選んでおくと間違いがありません。
- ベルクロ・ジッパータイプ
- ソックスタイプ
- トゥーカバータイプ
ベルクロタイプは、開口部にマジックテープを採用。ジッパータイプでは、開口部にジッパーを使っていますが、どちらも脱ぎ履きが簡単なので使い勝手に優れています。
一方、ソックスタイプは伸縮性の高い素材を使用しているので、靴下のように伸ばして履けるのが特徴的だ。シューズに対してしっかりとフィットするので、ペダリングがしやすいですね。
最期に紹介するのがトゥーカバータイプ。こちらは、つま先を覆うタイプのものなので脱着が簡単なのがGood。不要な時には、コンパクトにまとめられるので、ポケットに入れておくと便利です。
そもそも「つま先だけで効果があるのか?」といった心配があると思いますが、そのような心配はご無用。つま先をカバーするだけでも、アルのとナイのでは全然違います。
シューズに合うサイズで選ぶ
シューズカバーを選ぶ際、サイズがあっていないと使えなかったり、使いずらいことが多いですね。
メーカーによりサイズの表記方法が違っているので注意しよう。多くのメーカーでは「S・M・L」とお馴染みの表記なので、大まかなサイズを把握できます。
- S:約24~25cm
- M:約25.5~26.5cm
- L:約27cm以上
また、メーカーによってはフレンチサイズで表記していることも。なので、cmに換算してシューズカバーを選びましょう。
ここで注意しておきたいのが、メーカーによっては同じサイズでも対応する靴のサイズが違っていることだ。各メーカーが用意している「サイズ換算表」で確認して下さいね。
表記に対するおおよそのサイズを以下にまとめました。
フレンチサイズ | 目安(cm換算) |
---|---|
38 | 23.8cm |
40 | 25.2cm |
42 | 26.5cm |
43 | 27.2cm |
44 | 27.8cm |
45 | 28.5cm |
これらのサイズ表記(S・M・L、フレンチサイズ)はあくまで目安なので、気になるモデルを見つけたら、メーカーの公式ホームページで確認すること。よく分からない場合は、自転車ショップへ足を運びプロのアドバイスに耳を傾けて下さいね。
防風性能や防水性能で選ぶ
シューズカバーの素材は、長靴のようなゴムやシリコンを使っていたり、靴下のような布生地などがあります。どのような素材であっても、基本的に風を通しにくいという点では変わりません。
その結果、ビンディングシューズの弱点ともいえる防寒対策を担っている訳ですね。防風性能はモデルにより違ってきますが、より保温性を高めたものであれば冬場に重宝します。
デザインによっては、最も冷えるつま先から足首上まで保温しているものもあるぞ。対応気温を目安に選んでみよう。
また、雨天時のライドには防水性能が大事。足元の撥水性を高め汚れを弾いたりしてくれる。それにタイトにフィットしやすいモデルであれば、隙間からの雨の侵入を防ぎやすいですね。ただし、ぴったりフィットするものは、脱着しにくいこともある。
防風性と防水性の両方が優れたモデルであれば、サイクリング中に突然雨が降っても安心感があります。
空気抵抗で選ぶ
ロードバイクは、自転車競技(ロードレースなど)と共に発展してきました。一分一秒を争う競技では、ライバルと競うだけでなく、自分自身との闘いも熾烈だろう。
なので、ロードバイクの走りに大きな影響を与える空気抵抗を考慮する必要があります。当然、そうなるとシューズカバーも考慮の対象になるのは避けれません。
表面にポリウレタンコーティング加工を施したり、シリコン素材などで縫い目無く作ることで、空気抵抗の削減を期待できます。特にレース志向の人であれば、エアロ効果を最大限に高めたデザインのモデルを選びたいですね。
シューズカバーは季節や気温に合ったものを選ぼう

気温が15℃を下回り、10℃以下になってくると、シューズカバーが必要になってきます。
より快適性を求めるのであれば、季節や気温にあうものを選んでおくと失敗しません。シューズカバーには、対応する気温の目安が表記されているので、その値を参考にして選びましょう。
モデルによっては、気温が0℃にも対応するものがあるので、極寒のライドには心強いですね。また、春や秋など、朝晩の寒暖差が大きな季節では、冷えやすいつま先や足の甲をカバーしてくれる、トゥーカバータイプのシューズカバーが活躍してくれます。
シューズカバーは、コンパクトに折りたたみできるので、突然の雨などに備えてバッグの中に入れておくと便利です。特に雨が多い季節にサイクリングへ出かけるのであれば、携帯しておきましょう。
ロードバイク用シューズカバーの紹介
ロードバイク用のシューズカバーを、下記関連記事で紹介します。
まとめ

本記事では、ロードバイク用シューズカバーの選び方を紹介しました。最後にもう一度、選ぶポイントを以下にまとめます。
- デザインや種類で選ぶ
- シューズに合うサイズで選ぶ
- 防風性能や防水性能で選ぶ
- 空気抵抗で選ぶ
ロードバイク用のシューズカバーというのは、ビンディングシューズの弱点となる防寒や防水を補ってくれるアイテムですね。冬場や雨天時に使用すると、快適にサイクリングができるので重宝します。
本記事で紹介した内容を参考にして、お気に入りのシューズカバーを選べたのであれば幸いです。