
近年、通勤通学や週末のサイクリングだけでなく、健康志向の高まりから自転車に乗る人が増えています。
その際、財布やスマホなど荷物を持ち運ぶのに便利なアイテムとして、バックパックを使っている人が多いです。
バックパックは、色々なメーカーからたくさんのモデルが販売されているので、もし何も考えずに抵当に選ぶと後悔することも。また、容量だけを確認していませんか。それだけでなく、他にも見るべきポイントはたくさんあり。自転車で使うならば、容量だけで判断してはいけません。
本記事では、自転車で使う失敗しない「バックパック」の選び方を紹介します。
目次
バックパックを選ぶ重要ポイントは容量と機能性

バックパック(backpack)とは、一言で表すと「背中に背負うバッグ」のことです。
もともとはアメリカで野山を旅するために作られたアイテムなので、アウトドアや登山用をイメージする人が多いだろう。けれど、現代ではバリエーションが増えており、ビジネスシーンや日常的に使うものまで幅広い選択肢があります。
実際、自転車に乗る際にも使われる便利なアイテムとして重宝している人が多いでしょう。
バックパックは、通勤通学やサイクリング、登山などの用途から男女兼用で使えるデザインのものが多く、サイズは10~75Lくらいまで幅広い。なので、用途に応じて適切な容量と機能性が重要になります。
自転車で求められる機能として、通気性や防水性、体にフィットする装着感が大事。また、夜間走行を想定して、リフレクター機能を備えておきたいですね。
バックパックの選び方
自転車で使うバックパックの選び方を以下にまとめました。
- 用途に合わせて容量や形状を選ぶ
- 装着感が高いものを選ぶ
- 長時間自転車へ乗るならば通気性が大事
- 自転車旅には防水性が必須
- 夜間走行するならばリフレクター付きを選ぶ
それぞれについて説明します。
用途に合わせて容量や形状を選ぶ

大きなバックパックであれば、たくさんの荷物を収納できて便利に思えますが、重すぎると体への負担が大きいです。そうなると、走行に悪影響を及ぼしてしまいます。
自転車で使うことを考えると、ペダリングに集中できる範囲の重さに抑えるのがポイントとなる。具体的には、通勤通学や短時間のサイクリングであれば、10L前後もあれば十分。軽量でコンパクトなものを選ぼう。
一方、ロングライドや1泊2日程度の自転車旅では、15~20Lの容量がおすすめです。これほどの容量があれば、財布・スマホ・補給食・着替え・雨具など常に携帯したい物から宿泊に必要となる物までが容易に収納できます。
ただし、着替えはかさばるので、圧縮袋を利用して小さくして収納しましょう。ちなみに、30Lあれば余裕をもって自転車旅ができますが、あまり物を詰め込むと、人によっては短時間でもきついかも。そうなると本末転倒なので気を付けて下さいね。

また、サイクリングでは前傾姿勢になりやすいです。特にクロスバイクやロードバイクのようなスポーツ向けの自転車であれば、前傾姿勢で走るのが当たり前ですよ。
そのため、腰に重心をかけやすい洋ナシ形状のバックパックを選んでおきたい。たとえ洋ナシ形状でも、着替えや雨具など柔らかいものを入れる際には、柔軟に形を変えて収納できるので問題ないです。
ちなみに、通勤通学で使うならば四角い形状の方が良いかも。ノートやクリアファイルの形状を考えると分かるように、バックパックも四角でないと収納できない可能性が高い。形状にそぐわない形で無理に収納すると、ノートなどがそったりして変なクセが付くかも知れません。
装着感が高いものを選ぶ

自転車の走行中では、ペダリングやハンドル操作など体を動かす機会が多いです。そのため、走行中に背負ったバッグがずれてしまうと、走りに集中できなくなりますね。
快適に走行するためには、走行中にズレにくい装着感の優れたものを選ぶのが大事。肩ベルトやウエストベルトを搭載しているものであれば、体にしっかりと固定できます。
さらに装着感を調整できるアジャスター付きのものを選んでおこう。というのは、背中にフィットしすぎてしまうと、汗がたまって蒸れるからです。
ここで注意したいのは、立った状態での装着感のみで選ばないこと。自転車の走行中での装着感を確認しておかなければ、違和感を感じてペダリングに集中できないですね。
長時間自転車へ乗るならば通気性が大事
バックパックを背負って自転車に乗っていると、背中とバックパックが密着した部分に汗がたまり蒸れやすくなります。
特に気温の高い夏場ともなれば、他の季節と比べて短時間で汗がたまりやすくなる。自転車でバックパックを使うならば、優れた通気性のものでなければ不快感を禁じ得ません。
具体的には、通気性の良いメッシュ素材などを利用しているものがおすすめ。各メーカーから背中の通気性のよいバックパックが販売されていますが、そこだけでなく、肩ベルトやウエストベルトの通気性もチェックすること。
また、後付けで取り付けられるメッシュパネルや、空調機の付いたバックパックなどが販売されているので、必要に応じて使用しましょう。
自転車旅には防水性が必須
ロングライドや自転車旅のように長時間走行するのであれば、夕立やゲリラ豪雨など急な雨に降られる可能性があります。また、宿泊込みであれば、今日は晴れていたとしても、明日は雨天かも知れません。
特にパソコンやバッテリー、書類など水に弱いものを収納するのであれば、バックパックの防水性は必須ですね。
バッグ全体の防水加工や撥水コーティングだけでなく、縫い目やチャックにも防水加工が施されているか確認すること。大抵のバックパックは、水を通しにくい素材を使っていますが、モデルによってはファスナーから浸水する可能性があるからです。
また、専用のレインカバーが付いたバックパックもおすすめ。レインカバー専用の収納スペースがあるのであれば、スムーズにカバーを取り出せます。
夜間走行するならばリフレクター付きを選ぶ
通勤通学や自転車旅などで夜間走行を考えるのであれば、バックパックにリフレクターが付いていると、夜間に車からのライトを反射するので視認性を高めてくれます。
リフレクターは、バックパックのフロント部分に配置されているものが多いのですが、モデルにより大きさはまちまちです。もし頼りないと感じるのであれば、市販のリフレクターやリアライトを後付けできるものを選ぶのが吉。
自転車用のリアライトは、数十グラムしかない軽量なものが多いので、バックパックに取り付けたとしても、重さを気にしないでしょう。
あると便利な機能を紹介

バックパックの中には、自転車乗りにとって、あると便利な機能を持っているものがあります。そこで、その主な機能を以下にまとめました。
- ボトルを収納できるポケット
- 補給食など小物を収納できるポケット
- アイウェア用のポケット
- ヘルメットを収納するヘルメットホルダー
- シューズの収納スペース
これらの機能があると、自転車を降りて出歩く際に重宝するケースが多いです。たとえば、ポケットにボトルを入れて持ち運ぶと、両手をフリーな状態で歩けるのがありがたい。ハイキングやちょっとした登山の際には重宝します。
自転車の走行中に絶対に必要な機能という訳ではないので、必要に応じて考慮しましょう。
まとめ

本記事では、自転車で使う「バックパック」の選び方を紹介しました。最期にもう一度、選ぶポイントを以下にまとめます。
- 用途に合わせて容量や形状を選ぶ
- 装着感が高いものを選ぶ
- 長時間自転車へ乗るならば通気性が大事
- 自転車旅には防水性が必須
- 夜間走行するならばリフレクター付きを選ぶ
バックパックは、より快適に通勤通学やサイクリングをサポートするためのアイテムです。選ぶ際には、容量と機能性を考慮して下さいね。
そして、お気に入りのデザインのものを選べば、自転車で出かけるのがより楽しく感じられるでしょう。