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旅の体験談

香川・歯ART美術館で珍体験、歯を大切にしたくなる美術館を巡る

「歯ART美術館」の紹介サムネ

香川県高松市に位置する庵治半島。その半島にある庵治町生の国(いきのくに)では、生きるために大切なことを教えてくれる美術館があります。

それが「歯ART美術館」ですね。名前からして何だか面白そうではないですか。「歯」をテーマにした美術館ですが、お堅い雰囲気はなく、個性的な歯の作品や驚くべき研究資料を展示しています。

また、歯だけでなく、カメラコレクションや世界の仮面も展示。瀬戸内海を望む風光明媚な海岸にて、歯とアートがコラボした異色の世界を堪能しよう。

本記事では、より歯を大切にしたくなる「歯ART美術館」を紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 香川県高松市へ観光する予定がある
  • 珍しい美術館に興味あり
  • 歯ART美術館の見どころを知りたい

歯ART美術館とはどんなところ

「歯ART美術館」へようこそ!
「歯ART美術館」へようこそ!

歯ART美術館は、歯科技工の会社「和田精密歯研株式会社」が設立した美術館です。

館内には、歯に関する展示を始め、期間限定の展示コーナーや世界の仮面、クラシックカメラなどが展示されています。

瀬戸内海の志度湾に面した高台にて、ひっそりと佇む4階建ての建物やその敷地内には、面白い演出が盛り沢山。真面目な研究成果はもちろんありますが、それだけでなくアートの部分にも注目しよう。

それに名称の「歯」と「ART」から「HEART」とも読み取れる。アート作品や美術工芸品などで心を癒して下さいね。

入館すると4階から始まり、下へ下へと進みながら2階までを見学する流れです。各階には以下の展示室があります。

  • 4階 企画展示とカフェ「Happy」
  • 3階 クラシックカメラと世界の仮面、キッズコーナー
  • 2階 歯に関する展示室

駐車場付近には面白い演出がいっぱい

歯ART美術館の入口
歯ART美術館の入口

庵治半島を通過する高松牟礼線(県道36号)を海岸沿い沿って北上すると、歯ART美術館の入口が見えてきます。

白いゲートをくぐり抜けると、その先には駐車場が見えてくる。駐車場から真っ直ぐ美術館の建物へ向かってもいいですが、周辺には面白い演出が色々あるので、スルーするのはもったいないですね。

道しるべの標識、この情報必要か?
道しるべの標識、この情報必要か?

たとえば、駐車場内にある標識。それを見て思わずきょとんとなりました。

この標識は、歯ART美術館から他の場所までの距離を表してますが、ロンドン、ホノルル、ケープタウンなどの距離なんて必要かな。

国内では東京(514km)や那覇市(1,100km)までの距離を表示しており、これはまだ分からなくもないですが、ケープタウンなんて14,222kmも離れているぞ。この標識からして、何やら面白そうな予感をさせます。

石の椅子の形が面白い
石の椅子の形が面白い

おっ、手の形をした石の椅子を発見。目の前の金網には「この椅子に座ってみませんか?きっと幸福になれます!!」と書かれたメッセージカードを掲げている。

ということで、お言葉に甘えて座って見ると・・・

志度湾の風景
志度湾の風景

うん、正面に見える志度湾の風景良し!!

見晴らしの良い景色に思わずニッコリです。実際、歯ART美術館へ向かう道中では実に良い景色が続くので、自転車で走ると気持ちが良いですね。

しゃぼん玉で遊ぼう
しゃぼん玉で遊ぼう
どれだけ長いシャボン玉が作れるか、レッツチャレンジ!
どれだけ長いシャボン玉が作れるか、レッツチャレンジ!

また、しゃぼん玉で遊べるみたい。設置されている洗面器の中には洗剤が入っており、数種類のシャボンスティックも完備。

こういうのを見ると、無性に遊びたくなるのはなぜだろうな。童心にかえり、無邪気にシャボン玉を作り始めたのは言うまでもありません。

カバさんからのメッセージ「歯は一番」
カバさんからのメッセージ「歯は一番」
土偶たち、口を開けて歯をアピール?
土偶たち、口を開けて歯をアピール?

すると、何やら視線を感じるではないですか。ふと振り向くと、そこに見えたのは歯を磨いている大きなカバですね。さらにたくさんの小さいな土偶たちがこちらを見ています。

さすがは「歯」の美術館だ。こういうのはあると思っていたかな。しかし、この後でもっとすごい像を見ることになるとは、この時は思ってもいませんでした。

日本一?のトイレ
日本一?のトイレ

美術館の建物へ向けて歩いていくと、トイレを発見。

扉の前には「日本一?のトレイ使ってね!」の言葉と共に歯のキャラクターが描かれている。中へ入ってみましたが、何が日本一なのか今一つ分かりません。

こういう空間のトイレはいいかも
こういう空間のトイレはいいかも

後で、スタッフに聞いてみると、ガラス張りの天井や窓から見える景色なんだそうな。日本一はともかく、確かに良い景色ですね。

歯の妖精エミーですよ
歯の妖精エミーですよ

美術館の建物へ到着すると、入口前には歯の妖精がお出迎えしてくれます。

こちらの妖精は、和田精密歯研株式会社のイメージキャラクターなんだとか。創業者の和田弘毅氏とハリウッドのキャラクターデザイナーとの会話にて生まれました。

顔に口しかない不思議な頭の像

インパクト抜群な頭の像
インパクト抜群な頭の像

先ほど駐車場から歯ART美術館の建物までの演出を簡単に紹介しましたが、特にインパクト抜群な像があるので紹介します。

その像は、目や鼻が描かれていなくて、口元だけが妙にリアルに表現された頭部ですね。

その姿から、ゲゲゲの鬼太郎に登場してもおかしくないほどだ。妖怪の像だといっても信じてしまいそう。そのような像が、道中にいっぱい見かけるので、ビックリします。

口をアーンと開けたので、歯の状態を見てね
口をアーンと開けたので、歯の状態を見てね
きれいな歯並びでしょ
きれいな歯並びでしょ

実は、これらは高石覚さんが手がけた「message from gaia」という作品なんだとか。直訳すると「大地(地球)からの言葉」となる。なるほど、これは意味深です。

地球で思い出したのが、虫歯があると宇宙に行ってはダメという話。何でも宇宙服内の減圧状態により、虫歯の空洞が内側から圧迫されてしまい、激しく歯が痛み出すおそれがあるそうですよ。

宇宙旅行ができる未来は着実に近づいてきており、実現した暁には、旅行する際に「歯」の状態がチェックされると思います。

歯に関する展示室にはビックリするお宝アリ

歯に関する展示室
歯に関する展示室

歯に関する展示室では、「歯」がいかに大切な存在なのかを、インプラントや入れ歯の歴史などを通して伝えています。

健康な歯をいつまでも保ち続ければ良いですが、そうでなければインプラントなどの義歯にお世話になる可能性が高いですね。

ちなみに、インプラントとは歯を失ったところに人工の歯根を顎の骨に埋め込んで、その上に人工歯を装着する治療法のこと。

入れ歯のぐらつきやズレを大幅に軽減できるので、天然歯に近い強力な噛み心地が得られるそうな。ただし、健康保険が適用されないので、高額になりがちです。

取り外し式のインプラント総入れ歯(左)、インプラントの上に装着した固定式入れ歯(左から2つ目)
取り外し式のインプラント総入れ歯(左)、インプラントの上に装着した固定式入れ歯(左から2つ目)

普段、義歯に関するくわしい話を聞く機会は少ないと思うので、展示室の貴重な資料はとても勉強になるのでお見逃しなく。

また、音声ガイドを備えているので、各展示ごとに音声でくわしく説明してくれるのはありがたいですね。

貴重なデモンストレーション用義歯モデルがあるぞ(120年前にドイツで作成)
貴重なデモンストレーション用義歯モデルがあるぞ(120年前にドイツで作成)
歯医者を体験してみよう
道具を使って歯医者を体験してみよう
入れ歯はたくさんの種類がある
入れ歯はたくさんの種類がある

現存する日本最古の入れ歯は、1538年(天正7年)に74歳でお亡くなりになった仏姫が使っていた、黄楊(つげ)の木で作られた入れ歯なんだとか。

当時あらゆる分野で日本より進んでいたヨーロッパと比べてみても、日本の方が進んでいたそうですよ。それに当時の入れ歯の製作は、あごの型を取って、実際に合わせて削る方法で行われていたそうで、根本的には現代も変わっていません。

そう考えると、当時から入れ歯作成の技術がいかに優れていたのかを物語っています。

ケースの中に入れ歯がいっぱい
ケースの中に入れ歯がいっぱい

この美術館の最大の見どころは、何といってもアクリルのケースの中に詰め込んだ5,000個の入れ歯だろうな。

見た瞬間に強烈なインパクトを感じるし、人によっては「これは一体何の冗談だ」と思うかも知れませんが、ある意味すごいお宝です。

入れ歯供養なんだそうな
入れ歯供養なんだそうな

実は、この使用済み入れ歯は研究用に全国から集められた物で、1個当たり平均で7万円もするそうですよ。つまり「7万円 × 5,000個 = 3憶5千万」となる。どうですか、凄くないですか。

だからといって、入れ歯の集合体を欲しいとは思いませんが・・・

虫歯になるとこうなる
虫歯になるとこうなる

3階のキッズコーナーでは、幼児ほどの大きさがある歯の模型があります。

健康な歯の模型は、見た目がきれいなので気にしない人が多いだろうな。しかし、虫歯は少しグロイかも。特に歯にこびり付いた歯石がリアルすぎ。

こういうのを見てしまうと「絶対に虫歯になりたくない!」と思う人が大半でしょう。はっ、それが狙いならば大成功です。

歯のおかげで、健康的に食事が出来ることへの感謝の気持ちを常に忘れないように心掛けたいですね。

クラシックカメラと仮面の世界

クラシックカメラのコーナー
クラシックカメラのコーナー

歯ART美術館では、今では珍しくなったアナログ時代のレトロなカメラが、たくさんショーケースに並んでいます。

約300台のカメラがあり、製造年ごとに並ぶ様は壮観なり。また、カメラ単位に簡単な紹介があるぞ。クラシックカメラに興味がある人は、ぜひ足を運んで下さいね。

展示品には、国産二眼レフの中ではトップクラスの人気を誇る「ミノルタコード」を始め、マルカフレックスⅡやグラフレックス22などがあります。

不思議な文様の仮面がいっぱい
不思議な文様の仮面がいっぱい
日本の仮面といえば、キツネ・般若・天狗でしょ
日本の仮面といえば、キツネ・般若・天狗でしょ

また、カメラだけでなく世界中のお面も展示されている。一見すると個人のコレクションを展示しているような気がしますが、そうではありません。

実は、民族による骨格や歯並びの違いを知るための資料なんだとか。つまり、良い入れ歯を作る研究のために収集されたということ。

う~む、入れ歯の研究とは何とも奥深きものよ。そもそも仮面とは、宗教儀礼や演劇などに使われていて、魔除けや特定の身分を隠す目的で使われることが多い。

まさか、入れ歯の研究のために使われていたとは、思いもよりませんでした。収拾された仮面には、日本や中国、インドネシア、アフリカなどの仮面があり、部屋だけでなく廊下にも並んでいます。

ツタンカーメン黄金マスク(レプリカ)
ツタンカーメン黄金マスク(レプリカ)

個人的に目を引いたのは、こちらの黄金マスクですよ。御存じの通り、古代エジプト第18王朝のファラオだったツタンカーメンのミイラに被せられていたものですね。

展示品はレプリカですが、そのデザインの美しさや神秘性を感じ取れると思います。

カフェと志度湾の風景

カフェ「Happy」
カフェ「Happy」

4階にはお洒落なカフェ「Happy」とお土産コーナー、そして期間限定の企画展のコーナーがあります。

目の前が海なので、フロアー全体が明るく感じるかな。窓際から美しい志度湾を眺めながら、ティータイムとしゃれ込もう。

隅の棚には歯に関する商品(歯ブラシや歯磨き粉など)がズラリと並んでいます。さすがは、歯をテーマにする美術館ですね。

歯をデザインとした時計
歯をデザインとした時計

個人的には、カフェにあった時計のデザインが気に入りました。こちらの写真を見て下さい。どうですか、結構お洒落でしょ。

どうみても売り物ではないことは分かりますが、一体どこで売っているのかしら。

大きく湾曲している志度湾
大きく湾曲している志度湾

こちらは志度湾の風景。東岸はさぬき市、西岸は高松市であり、カキや海苔の生産などが行われている。晴天の下、穏やかな海の景色を眺めていると、心が落ち着きますね。

さぬき市といえば、江戸時代に活躍した発明家・平賀源内の生誕地です。歯ART美術館から約8kmほど離れた場所に源内先生の旧邸(生家)や平賀源内記念館があるので、合わせて足を運んでみてはいかがですか。

おっ、ハート型の芝だ
おっ、ハート型の芝だ

また、志度湾の風景だけでなく、庭には注目しよう。というのは、浜へ続く前庭には、ハート型の刈込みがされているではないですか。

これもアートの一環何だろうな。特に案内はなかったと思うので、お見逃しなく。

歯ART美術館の基本情報とアクセス

住所香川県高松市庵治町生ノ国3180-1
電話番号087-871-0666
営業時間10:00~17:00
休館日年中無休
入館料大人(18歳以上)600円
中高生 200円
小学生以下 無料
65歳以上 300円

【アクセス】

  • ことでん・八栗駅からタクシーで約15分
  • JR高松駅からタクシーで約30分
  • 高松自動車道「さぬき三木IC」から車で約25分
  • 高松自動車道「高松東IC」から車で約30分
  • ※当館までの公共交通機関はありません。

歯ART美術館の駐車場

歯ART美術館には、無料駐車場があります。(普通車 約30台)

まとめ

歯の置物

歯ART美術館では、歯とアートがコラボした珍しい世界を体験できます。

歯科技工の会社が開いた経緯があるため、歯に関する大切なことを学べますね。食べるためには健康な歯が必要であり、普段から美味しく食事ができるのは歯のおかげ。そんなことを改めて気づかされる美術館ですよ。

瀬戸内海に面した場所に開設されているので、館内の見学後はカフェから風光明媚な景色を眺めて過ごすのもいい感じ。

高松市街から少し離れた場所にあり、決してアクセスがよい訳ではありませんが、興味がある人は足を延ばして訪れて下さいね。



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この記事を書いた人

年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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