
旅行へ出かける際、キッチリと計画を立てる人がいれば、反対に全く計画を立てない人もいます。
計画派の人からすると、「無計画の旅なんて、リスクばかりで楽しめないのでは?」と考えてしまいそうですが、無計画ならではの楽しさを知れば、価値観が変わるかも知れません。
あまりにも計画にとらわれすぎると、かえって窮屈な旅行になりがち。それでは、面白いみが欠けてしまうだろう。もちろん無計画でも、最低限決めておくべきことはありますね。
必ずしも無計画な旅行をおすすめしている訳ではありませんが、たまには気楽にノープランな旅も楽しいものですよ。
本記事では、旅行の計画を立てない人の理由やそのメリットについて紹介します。
目次
旅行する際、計画を立てない人の理由

旅行の計画を立てる際には、「いつどこへ行くのか」「一人旅、それともグループ旅行なのか」「何をするのか」など移動手段や宿泊先、見て回る観光スポットなど全てを考える必要があります。
旅行期間が長くなるほど、考えるべきことが多くなり、計画を立てるのがしんどく感じる人は少なくありません。
たとえ計画を立てたとしても、必ずしも計画通りにいくとは限らずに、予定外の出来事にうんざりすることもあるでしょう。苦労して立てた計画が、水の泡になるのは、それなりに苦痛を伴います。
そういう経験をしたり、話を聞いたりすると、「いっそ計画を立てない方が良いのでは?」となる訳ですね。そこで、具体的に計画を立てない人の主な理由を以下にまとめました。
- 決められたスケジュールが細かいと、息苦しさを感じる
- 予定通りに行動できるか不安
- どうせ計画通りにならないのであれば、立てるだけ無駄
特にグループ旅行では、旅行計画を立てたくないと思う理由が顕著です。たとえば、過去に幹事を任されて疲れてしまった経験や、参加者に気を使って計画を立てるプレッシャーに押しつぶされることも。
計画者は「自分が全部考えて決める必要がある」「参加者全員を満足させられるのか分からない」といった不安があり、旅行そのものを楽しめなくなる可能性があります。それならばズボラな計画かノープランでいいやと思うのも納得ですね。
そもそも旅行計画を立てるのが苦手な人でも、無計画旅行ならば「とりあえず行ってみるか」という軽いノリで旅立てるのが良いところといえます。
無計画でも最低限決めておきたいこと

本当に何一つ決めない無計画な旅行は、リスクが高すぎます。なので、最低限決めるべきことは必ず決めよう。主な決め事とは以下の通りです。
- 旅行先
- 予算
- 防犯対策
- 初日の移動手段と宿泊先
あとは現地に着いてから、観光案内所で観光スポットを尋ねたり、地元の人のおすすめを聞いたりしながら、見て回りたい場所をピックアップして下さいね。
あらかじめ予算を決めておかないと、観光費や交通費、食費など思った以上に散財してしまい、あとから後悔する可能性が高いです。
それに旅行へ出かける際には、しっかりと防犯対策をしておくこと。お金やクレジットカード、スマホが盗まれてしまったら旅行どころではありません。いざという時に備えて、緊急連絡先は用意しておきましょう。

また、旅行を円滑に進めるためにも、初日だけは現地までの移動手段と宿泊先は決めておこう。初日からよけいな苦労をすると、旅行そのものがしんどく感じるし、その後の行動に不安が付きまといます。
特に現地までの移動手段はあらかじめ予約しておくこと。新幹線や飛行機、夜行バスなどで長距離移動するのであれば、予定通りに乗車できないと、旅行そのものが破綻しかねません。
現地での移動は、バスや電車、タクシーなどで行き当たりばったりでもどうとでもなるので、あまり心配しなくても大丈夫。なので、主要なアクセスだけは、事前に確認して下さいね。
無計画ならではのメリットとは

2024年に行なったNTTドコモの調査によると、日本はスマホの普及率が高く、すべての年代で約9割以上の人が保有しているそうです。
スマホがあると、交通手段や宿泊先などを即時に探し出せるし、予約もできるので便利。もちろん観光スポットも検索して、情報を取得できます。
事前に計画を立てていなくても、いざとなればいつでも調べられるのは、かなりの安心感がある。そのため、あえてあらかじめ調べないという選択もできるし、事前に候補だけ上げておいて、現地で決めるという考えだって有効です。
キッチリした計画を立てなくても、無計画でも楽しめる下地ができていますね。そこで、無計画な旅行ならではの主なメリットを以下にまとめました。
- 自由な時間を確保しやすい
- 予想外の体験ができる可能性が高い
それぞれについて説明します。
自由な時間を確保しやすい

無計画の旅行では、気の向くまま自由に行動ができます。
現地で気になる観光地をみつけたら、ふらっと立ち寄っても良いし、その時の直感に従って行動しても良し。カフェをハシゴしたり、のんびりと公園で過ごしたりと、自由気ままな過ごし方が楽しいです。
ただし、あらかじめ行きたい観光地や温泉街などがあるのならば、位置関係だけは確認しておいた方が時間の無駄はありません。
また、人によっては自由過ぎると、かえって何をしていいのか分からなくなることも。なので、ある程度は事前に決めておいた方が良いだろう。
少なくとも計画がキッチリすぎると、時間に追われる機会が多く、余計なストレスを感じるので、自由時間は多めに取りたいですね。
特に自分のリズムを大切にしたい人にとっては、「自由」こそが理想的な旅行のスタイルといえます。

私自身は、以前は無計画派に属していましたが、今ではどちらかといえば計画派です。しかし、100%計画通りに行動しないことが多く、現地で必要に応じて計画を立て直しながら旅をすることが多いかな。
そもそもゆるい計画なので、時間調整もしやすく、それほど不自由を感じませんね。それが、かえって丁度良い塩梅なのではないかと思っています。
計画を立てるならば、詰め込みすぎないこと。自分にあった「自由」と「不自由」のバランスを上手に調整できると、より充実した時間を過ごしやすいです。
予想外の体験ができる可能性が高い

そもそも旅行へ出かけると、日常生活と比べて新しい発見や出会いの機会が比較的多くなります。
無計画の旅行であれば、それらの機会がより顕著になりがちですね。たとえば、地元の人と仲良くなり、ガイドブックに載っていない穴場の名所を教えてもらったとしても、即行動へ移せたりする。
もしキッチリした計画を立てていたとしたら、時間的に余裕がないので諦めてしまうことが多いだろうな。計画に縛られないからこそ、自由に使える時間が多くなり、思わぬ場所で心行くまで過ごせます。
また、現地で活動中に、ふと目に入った神社やお寺へ参拝したり、偶然見つけた公園や博物館などへ足を運ぶことも。自由に使える時間が多いからこそ、新しい発見や出会いに対応しやすくなり、予想外の体験ができる可能性が高いですね。
無計画ならではのリスクに注意

もちろん無計画な旅行には、主に以下のような様々なデメリットが伴います。
- 観光地そのものを見逃す
- 観光地の見どころを見落とす
- 調べものに時間がかかる
- 宿泊先や移動手段が確保できない
これらのデメリットは、時間とお金に余裕があれば取り返すのは難しくはありませんが、そうでなければ旅行後に後悔することが多いでしょう。なので、100%無計画な旅というのはおすすめしません。
たとえば、観光地へ訪れたとしても、季節限定や日程限定のイベントのことを知らなければ「せっかく来たのに体験できなかった」と残念な思いをすることも。
少なくとも行きたい場所は、営業時間や定休日、イベント、アクセス手段などを事前にチェックしておくのが無難です。
それに加えて、個人的には、観光地の見どころを事前に知っておくのをおすすめします。
計画時に詳細までくわしく知る必要はありませんが、現地で見逃してしまうと、何が面白いのか理解できないこともあり、「つまんなかったな」という感想になるのはもったいないですよ。
旅行後の記憶が薄くなる原因の一つは、満足感が得られなかったことなので、全く無計画な旅行では、そのリスクが伴う可能性があります。
まとめ

本記事では、旅行の計画を立てない人の理由やそのメリットについて紹介しました。最後にもう一度、無計画な旅行のメリットを以下にまとめます。
- 自由な時間を確保しやすい
- 予想外の体験ができる可能性が高い
無計画に旅行すると、旅の本質的な楽しさを存分に味わえますが、宿泊や移動の確保といったリスクや、観光地の見落としなどのデメリットもあるので注意が必要です。
必ずしも無計画な旅行をおすすめしている訳ではなく、たまには気楽にノープランな旅も楽しいものですよ。たとえ、ちょっとした問題が起きても慌てずに対処して乗り越えれば、その経験が人生に活かせたり、大きな思い出になります。


