
世界各国では、毎年様々なロードバイクが誕生しています。ロードバイクのブランドは、大手からニッチまで含めると、数百社もあるといわれるほどあり、ブランドにより特徴は様々です。
初めてロードバイクを購入する時は、ブランドについてさほど気にしない人も多いだろう。もちろん色々と情報を仕入れて、自分に合うブランドから選ぶ人も少なくありません。
ロードバイクを通じて経験や知識を積むことで、色々とくわしくなってくると、2台目以降の購入や買い替えを考え中に判断材料の一つとして、俄然ブランドに注目する機会が多いですね。
本記事では、ヨーロッパの主要ブランドの特徴とイメージを、私の主観や印象を交えて紹介します。
目次
ロードバイクの本場はヨーロッパ

自転車の歴史は古く、1817年にドイツで発明された「ドライジーネ」が始まりです。その後、ヨーロッパでは、2輪の乗り物が各地で作られていきました。
19世紀後半からは、フランスやイタリア、ベルギーなどの国々では自転車競技(ロードレース)として発展してゆき今に至ります。
ロードレースは、非常に人気の高いスポーツとして子供から大人まで楽しんでおり、アマチュアレベルでも毎週小さなレースがあるほどですよ。プロともなれば、年間に100レース以上もあるという。
そもそも各地域にはサイクリングチームがたくさんあり、子供の時からしっかりとした育成プログラムがあるほどですね。年齢に合わせた練習を、みっちりできる環境が整っているというのだから凄すぎませんか。日本と比べると、自転車文化の成熟度が桁違いといえるでしょう。
世界三大グランツールの全てはヨーロッパで開催されており、本番には多くの熱狂的なファンが沿岸に集まります。
イタリアの主要ブランド

イタリアには歴史あるブランドが多く、伝統を重視する傾向があります。ブランド力に魅力を感じるならば、イタリア製のロードバイクを選べば外れはないでしょう。
それに加え、芸術的な美しさと高い走行性能のバイクが素晴らしい。また、トップクラスの実力を持つバイクも多く、レースで培われた技術と共に伝統的な職人技が光ります。
そこで、主なブランドを以下にまとめました。
- ビアンキ(Bianchi)
- ピナレロ(PINARELLO)
- コルナゴ(COLNAGO)
- ジオス(GIOS)
- デローザ(DE ROSA)
それぞれのブランドの特徴とイメージを紹介します。
ビアンキ(Bianchi)
1885年にイタリアのミラノで創業した世界最古の自転車ブランドです。
ビアンキといえば、やはり伝統色である「チェレステカラー(天空の碧空)」でしょう。パステルグリーンのような緑色は、マルゲリータ王妃の瞳の色が由来と言われています。
そのチェレステカラーによるデザインはとてもお洒落で、親しみやすさや上品な印象を感じてやみません。所説はありますが、現地の職人がミラノの空の色を見て色を調合しているため、毎年微妙に違った色になっているとか。
世界的な数多くのレースで輝かしい実績を残しており、ジロ・デ・イタリアでは個人総合優勝を10回以上もしているほどの自転車界の一流ブランドです。ロードバイクだけでなく、クロスバイクやミニベロなども販売しています。
日本国内にも直営店が増えているので、町中でチェレステカラーの自転車を見かける機会は割と多いですね。
ピナレロ(PINARELLO)
1953年に元プロ選手のジョバンニ・ピナレロ氏が、イタリアのトレヴィーゾで工房を立ち上げたのが始まりです。
2016年には、ルイヴィトングループ傘下に入ることで、更なる高級ブランドに磨きがかかりました。
そのデザインは日本でも人気が高く、過去にロンドン・デザインアワードで金賞を受賞するほど。芸術的な美しさを追求した独創的なフォルムやカラーリングに、一目ぼれする人も多いと思います。
もちろん美しさでけでなく、性能もピカ一。見るからに「速そう」と感じてしまうかな。
フラッグシップモデルである「DOGMA(ドグマ)」は、快適性・剛性・軽量性・エアロ性能など全てが高い次元で両立しており、プロが使用する最高性能のロードバイクですよ。
GAN (ギャン)やPRINCE (プリンス)など高性能ながらも、より幅広いユーザーが楽しめるモデルもあります。
コルナゴ(COLNAGO)
1954年に創業したイタリアを代表する老舗ブランドです。高い技術力と品質に定評があり、「ロードバイクブランドの頂点」と称されることもあるほどですね。
伝統的なラグフレームやクロモリフレームを生産し続けていることから、伝統を大切にしているのが良く分かります。
ロードレースでは、勝利を重ねてきた高性能バイクを誕生させていて、最期まで堅実に力強く走り抜くバイクを提供するイメージが強いです。
また、美しいフレームフォルムや芸術的な塗装、コルナゴの象徴ともいえる「クローバーマーク」が印象的。性能と共に深い所有欲を満たしてくれます。愛好家からは「憧れのブランド」と言われるほどですよ。
速さだけでなく、乗る楽しさや所有する喜びを重視する人に向いていると思います。
ジオス(GIOS)
1948年にイタリア・トリノで創業した老舗ブランドです。ジオスといえば最初に思い浮かべるのは、「ジオスブルー」と呼ばれる鮮やかな青色のカラーリングだろう。
イタリアのペンキ色の見本には「ジオスブルー」があるほど有名で親しまれています。近年では、ブラックやホワイト、グレー、レッド、グリーンなど豊富なカラーリングがありますが、やはりジオスはブルーでしょう。
個人的にその印象が一層強いためか、町中で初めてブルー以外の色を見かけた時は、新鮮な驚きがありました。
もちろんデザインだけでなく、フレームの性能の良さに定評があり、イタリア製ながらもドイツ的な印象を受けるほどの精度の高さが特徴です。
現在も素材としてクロモリフレームのモデルも多く、日本では通勤・通学からサイクリングまで幅広く人気があります。
デローザ(DE ROSA)
1953年に創業した伝統あるイタリアの老舗高級自転車ブランドです。コルナゴやピナレロとともに「イタリア御三家」として、長年高い評価を受けています。
カーボンやチタン、アルミなどの素材を使いこなし、1本1本丁寧にハンドメイドされる製品が多いですね。その分、品質へのこだわりが強く、イタリア美学と情熱の集大成ともいえる美しいデザインと性能は素晴らしい。
印象的なハートマークのロゴと共に、ロードレースでの輝かしい歴史を持ちます。
サイクリストの間では、特別なブランドとして「デローザ様」と呼ばれることも。多くのサイクリストに愛されてやみません。
ドイツの主要ブランド

ドイツのイメージといえば「質実剛健」「真面目」「時間に正確」などを思い浮かべる人が多いだろう。自転車業界も多分に漏れず、イタリア製のような華やかさよりも、堅実で力強いイメージが強いです。
さらに工業国らしく、高い精度と実用性を重視した設計が魅力的。そこで、主なブランドを以下にまとめました。
- フォーカス(Focus)
- フェルト(FELT)
- キャニオン(Canyon)
それぞれのブランドの特徴とイメージを紹介します。
フォーカス(Focus)
シクロクロスの世界チャンピオンに3度も輝いたマイク・クルーゲ氏が、立ち上げた自転車ブランドです。
創業は1992年と比較的新しく、ロードバイクだけでなく、マウンテンバイクやシクロクロス、E-Bikeなど幅広いラインナップをそろえています。
最先端技術を惜しげもなく投入し、高い戦闘力と機能性を誇るバイクは、まさにレースに勝つために誕生したものだろう。そのため、レース志向のサイクリストに人気が高いですね。
また、実用性と競技性能を両立させたモデルも多く、ドイツらしい質実剛健な作りが特徴です。
フェルト(FELT)
元モトクロスのメカニックとして、その腕を振るった「フレームの魔術師」と称されるジム・フェルト氏が、1980年代に立ち上げたスポーツバイクブランドです。
フェルトは、現代エアロロードのパイオニアとしても有名。空気抵抗を極限まで減らして、高速走行を可能なエアロロード (ARシリーズ)を提供しています。
また、エンデュランスロード(VRシリーズ)では、快適性と安定性を重視した長距離ライドやオールロードにも対応。
技術に裏打ちされた性能であり、ブランドコンセプトでもある「FAST(速さ)、LIGHT(軽さ)、SMOOTH(乗り心地の良さ)」を追求した品質が魅力的ですね。
キャニオン(Canyon)
1996年創業と比較的新しいスポーツバイクブランドです。
ロードレースだけでなく、通勤用や長距離ライドなど幅広いニーズに対応しており、その先進的な設計と品質にて高い評価を得ています。
それに加え、他のメーカーとは一線を画したデザインが特徴的。直線的なフォルムと独特なブランドロゴに目を引く人が多いだろう。
通販限定のため、公式サイト(日本語対応あり)を通してからしか入手できません。専門店を介さずメーカーから直接オンライン販売する「D2Cモデル」を採用することで、同価格帯の他のメーカーの製品と比べて安価なのが最大の特徴と魅力と言えるでしょう。
高品質なバイクが、手頃な価格で手に入るとなれば、世界的に人気が高いのも頷けます。
フランスの主要ブランド

毎年7月に開催される世界三大スポーツの一つ「ツール・ド・フランス」。参加するプロレーサーの走りには、いつも感動と興奮を与えてくれます。
まさにフランスの自転車文化を象徴するロードレースですね。プロを目指すサイクリストの中には、このロードレースへ出場することが「夢」の人も多いでしょう。
その影響で、フランスは競技用ロードバイクのイメージが強い。そこで、主なブランドを以下にまとめました。
- ルック(LOOK)
- タイム(TIME)
それぞれのブランドの特徴とイメージを紹介します。
ルック(LOOK)
ツール・ド・フランスに世界初となるカーボンフレームを投入し、勝利に貢献したことで知られています。また、1984年にロード用のビンディングペダルを世界で初めて開発することで、自転車界に革命を起こしました。
高いカーボン技術を持ち、自転車業界をリードする先進性が特徴です。そんなブランドが提供するロードバイクは、踏み出しが軽くて、スプリントや登りでの加速力が魅力的。高いレベルでの快適性を維持しています。
高級ロードバイクのイメージが強く「一度は乗ってみたい憧れのバイク」と思っている人も多いだろう。なので、初心者には少し敷居が高く感じます。
タイム(TIME)
先ほど紹介したルックと並ぶフランス高級ブランドの代表格です。ペダリング効果を最大限に高められる、最強のフレームメーカーとの呼び声もありますね。
独自のカーボン成形技術(RTM)を採用し、軽量で強靭、そしてしなやかな乗り心地を実現するバイクを提供しています。長距離走行でも疲労感が少なく、踏めば踏むほど加速するような反応性が魅力的。
ロングライドやグランフォンドでは、より実力を発揮するイメージが強いですね。
また、大量生産には向かなく、フレームセットでの販売が中心であり、価格が高くなりがち。その性能と品質には高い定評があります。
その他の主要ブランド

これまで紹介してきたイタリア・ドイツ・フランス以外の国にも数多くのブランドがあります。
私の経験にて日本国内で見かける機会が多い?と思われるブランドを以下にまとめました。
- スコット(SCOTT)
- リドレー(RIDLEY)
- ビーエムシー(BMC)
それぞれのブランドの特徴とイメージを紹介します。
スコット(SCOTT)
アメリカで誕生してスイスに本社を移した、カーボン素材の技術開発に定評がある実力派ブランドです。
1㎏を切るフレームを最初に開発したことで知られ、軽さへのこだわりが半端ない。また、世界初となるエアロハンドバーを開発したのもスコットですよ。
世界で一番厳しいといわれるドイツの検査機関「EFBe」を合格した自転車のみを販売するそうで、その品質は折り紙付き。代表的なモデルには、オールラウンドカーボンロードの代表格「ADDICT (アディクト)」があり、その圧倒的な軽量性や優れた快適性は魅力的でしょう。
その他にもカムテール形状をいち早く取り入れたエアロロード「FOIL (フォイル)」など、ストイックに性能を追求するブランドイメージがあります。
リドレー(RIDLEY)
自転車が国技というベルギーで生まれた、ヨーロッパのトップブランドの一つとして知られています。
天候が変わりやすく、石畳の多い過酷な環境で開発されるため、頑丈で信頼性が高いイメージが強いですね。もともとはシクロクロスから始まったブランドなので、この分野では実績と人気が高いですよ。
これらのことから分かるように、荒れた路面に対応するバイクの開発に定評があります。
ビーエムシー(BMC)
スイス発のレースシーンで活躍する人気のスポーツバイクブランドです。ツール・ド・フランス総合優勝や世界選手権制覇、オリンピック金メダル獲得など数多くの実績を誇ります。
スイスならではの堅実な作りは、プロ仕様の性能と快適性を両立しており、理想のバイクを求めるサイクリストに人気が高いですね。
人気漫画「弱虫ペダル」の主人公・小野田坂道もBMCのロードバイクに乗っており、そのことからブランドの知名度が急上昇しました。そのため、サイクリストでなくても知っている人は、割と多いと思います。
まとめ

ロードバイクの本場となるヨーロッパには、人気ブランドが多く、日本国内でも良く見かけるモデルが多いです。
デザインがカッコ良かったり、お洒落なモデルが多いので、性能だけでなく所有欲を満たすバイクがいっぱい。なので、どのブランドから選べば良いのか悩ましいのではないだろうか。ロードバイク本体の性能だけでなく、アフターサービスを含むサポート体制も購入の決め手になると思います。
今回紹介したブランドは、ほんの一部であり、まだまだ沢山のブランドがあるので、興味ある方はより深く調べてみると楽しいかも。
本記事で紹介した内容には、私の主観や印象が多く含まれているので、あくまで参考程度に捉えて下さいね。



