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旅の体験談

平賀源内記念館でエレキテルを体験しよう、平賀源内ゆかりの地を巡る

庭園に立つ平賀源内の銅像

平賀源内(ひらがげんない)といえば、歴史の授業で習う江戸時代の天才発明家ですね。

様々な発明品の中でも静電気を発生させる「エレキテル」は特に有名。名前を聞いたことがある人は多いでしょう。

平賀源内の出身地である香川県さぬき市志度には、源内先生の業績や発明品を学べる「平賀源内記念館」があります。

さらにこの記念館の近くには、平賀源内旧邸があるので共に訪れよう。そこでは源内先生ゆかりの薬草園を見物できる。そして、源内通りを歩きながら、源内先生のお墓詣りへ足を運んでみませんか。

本記事では、平賀源内記念館を中心に、平賀源内ゆかりの地を巡ります。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 平賀源内に興味がある
  • エレキテルを体験してみたい
  • 平賀源内ゆかりの地で見どころを知りたい

平賀源内記念館とは

平賀源内記念館
平賀源内記念館

平賀源内は発明家だけでなく、科学者・文学者・芸術家など多才な能力を発揮した人物ですね。

1728年(享保13年)に高松藩の白石茂左衛門の三男として、志度浦(現在のさぬき市志度)に生まれました。

源内先生の生誕地である、さぬき市志度では2009年03月に平賀源内記念館をオープンし、源内先生が全国各地で活躍した業績や発明品、遺品を集めて一般公開しています。

また、この記念館から西へ約500mほど離れたところには、平賀源内旧邸や薬草園を見学できるので、合わせて足を運ぼう。

歴史好きな人はもちろん、そうでなくても源内先生の独創的な発想に触れれば、知識欲が刺激されて楽しめます。

日本初の静電気発電装置「エレキテル」を体験

エレキテルの体験
エレキテルの体験

エレキテルは、源内先生が復元した日本初の静電気発生装置です。

江戸時代中期に作られた現存するエレキテルは2台あり、1台は郵政博物館(東京都墨田区)、もう1台は平賀源内記念館に保存されています。

実物は見学のみで触れることはできませんが、館内にはこのエレキテルの仕組みを用いた装置を使って体験できる。これはチャレンジするしかないでしょう。

装置上部はクリア板になっており、中の仕組みが見えますね。金網を巻いた筒とガラス瓶を歯車仕掛けで対向して擦り合わせるようだ。

なるほど、これが静電気を起こす仕組みですね。

では、早速実験開始。ありがたいことに記念館のスタッフに手伝ってもらいました。

エレキテルの実験

蛍光灯を持って、エレキテルの黒いハンドルを回しながら、エレキテルのアンテナ部分に蛍光灯の先端を近づける。

残念ながら、蛍光灯は光ってくれません。(ガックシ)

その後、何度もチャレンジしコツをつかむと、少しだけですが蛍光灯内が光始めました。(ヤッター!)

面白いのは、指先を蛍光灯の先端近くや、先端から離れた位置に色々持ちかえて静電気を起こすと、指先の位置までしか蛍光灯が光らないこと。

このことから電気が流れているのは、指先の位置までだと勘違いしそうですが、実は指先を通して体内に電気が流れているという。

スタッフからその話を聞いて、ビックリしましたね。これが世にいう「エレキテル治療」ですよ。ぜひお試しあれ。

エレキテルにまつわる面白いエピソード

エレキテル治療の様子
エレキテル治療の様子

源内先生の逸話には、「土用の丑の日には、ウナギを食べる」が有名ですが、発明したエレキテルにも面白いエピソードがあります。

エレキテルを使って体内に電気を流し「ビリビリさせて治療する」のですが、本当に効果があるのかは不明なんだそうな。

しかし、当時はいったものがち。「治療完了」といえば、治療が完了したことになる。当時の人からしてみれば、体がビリビリするなんて未知の体験。その結果、治療できたと強く思い込んだに違いありません。

病は気からという言葉があるように、エレキテル治療はプラシーボ効果の可能性がありますね。

平賀源内の胸像
平賀源内の胸像

また、源内先生には商才もあったようだ。患者から治療費を受け取るだけでなく、エレキテル治療の見物人からも見物料をとっていました。

ある日、「エレキテルのような道具ならば、俺もつくれるわい!」という人物が現れ、エレキテルの偽物を作ったそうな。

しかし、源内先生は「エレキテルは私の物だから、勝手に似たような物で治療してはならない」と大名に訴えた次第です。

その結果、勝手にエレキテルと似たような物を作るのは禁止になりました。つまり、これが今でいうところの特許にあたります。

そういう意味では、源内先生は国内で初めて特許を取得した人物ともいえますね。

日本では、1885年(明治18年)7月1日、専売特許条例が施行されました。第1号は、京都府の堀田瑞松の「堀田式さび止め塗料とその塗法」ですよ。

源内先生の業績を学べる展示品の数々と源内奇才劇場

源内先生が活動した場所
源内先生が活動した場所

平賀源内先生は、博物学研究や鉱山開発・指導のため、志度・高松から旅立ち、日本全国へ歩いています。それは、江戸を始め、長崎、静岡、大阪、秋田など各地で八面六臂の活躍をしていました。

少年時代には、からくり掛け軸「お神酒天神(おみきてんじん)」を作り、「天狗小僧」と呼ばれていたそうですよ。

また、成長してからもそのアイデアは枯れることなく、様々な分野で成果を残している。

たとえば、薬のもととなる色々な物を日本中から集める仕組みを考えて「薬品絵(物産会)」を開きました。つまり、源内先生が博覧会の創始者なんです。

また、今も上演され続けている人形浄瑠璃や歌舞伎の演目のひとつ「神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)」は、源内先生が福内鬼外(ふくうちきがい)というペンネームで書いた作品ですね。

復刻版・源内焼
復刻版・源内焼

さらに源内先生の指導で志度の陶工達に焼かせた、アメリカ大陸の地図を模様とした源内焼などがあり、その多才はとどまるところを知りません。ちなみに、館内には復刻版・源内焼として皿などの陶器が販売されています。

もちろんエレキテル以外にも様々な発明をしており、江戸時代の万歩計「量程器(りょうていき)」やタルモメイトル(寒暖計)などを作りました。

エレキテル治療などを表現したパネル
エレキテル治療などを表現したパネル

こちらの大きなパネルの裏側が展示コーナーとなっていますが、展示コーナーは撮影不可なので気を付けて下さいね。源内先生が残した業績や様々な発明品をしっかり学びましょう。

また、展示品だけでなく、映像で紹介される「源内奇才劇場」も必見ですよ。

源内先生の創造力が詰まった興味深いお話は実に面白い。ぜひ視聴して下さいね。約10分ほどの映像で源内先生の生涯を学べます。

平賀源内旧邸と薬草園を見物

平賀源内旧邸
平賀源内旧邸

平賀源内記念館から少し離れたところには、国の登録有形文化財に指定された「平賀源内旧邸」があります。

源内先生が江戸へ出る前に平賀家の家督を妹・里与の婿養子・権太夫(ごんだゆう)に譲り、権太夫の孫・松三郎が1862年(文久2年)に建て替えているので、厳密にいえば生家ではありません。

平賀源内旧邸内の様子(その2)
平賀源内旧邸内の様子(その1)
平賀源内先生得絵伝

邸内では、源内先生関連の本が収められている「源内文庫」の本棚や、伝統工芸品「志度桐下駄」などを見物できる。

さらに源内先生の生き様を「平賀源内先生絵伝」としてパネル展示していました。

薬草園
薬草園

「薬草園」と呼ばれる庭には、源内先生が著者である「物類品隲(ぶつるいひんしつ)」に取り上げられた様々な薬草を中心に、みょうが・さんしょう・かりん・とくさ・そてつ等約100種類ほど植えられています。

私たちの身近にある植物に、様々な薬効があるのを知れて驚きましたね。

たとえば、イチョウの葉や銀杏に咳止めの効果があったなんて知らなかったな。

源内牡丹
源内牡丹

丁度私が訪れた時期はタイミングが良かったみたいで、綺麗な源内牡丹を見れました。(ラッキー!)

源内健康茶
源内健康茶

また、ドクダミ・エビス草・ジュズダマ・アロエが入った源内先生考案の「源内健康茶」を試飲させて頂きました。ありがとうございます。

薬草と聞くと苦そうなイメージがありますが、意外とすっきりと飲めて美味しかったです。

ちなみに源内健康茶は邸内で販売されていますので、お土産にいかがですか。

源内先生の銅像
源内先生の銅像

旧邸の隣にある小さな庭には、源内先生の銅像が立てられています。

源内先生の銅像

才気あふれる立ち姿の足元にあるのはエレキテル。ぜひ源内先生と一緒に記念撮影をしていこう。

天才・源内先生が間違えた「ホルトノキ」

ホルトノキ
ホルトノキ

平賀源内旧邸の入口前にそびえたつ「ホルトノキ」ですが、スルーしないように。実は、この木は紀州湯浅のお寺で源内先生が見つけて苗木を持ち帰って植えたものなんだそうです。

源内先生は、このホルトノキをオリーブの木だと思っていたみたい。

ホルトノキの葉
ホルトノキの葉

オリーブの葉と似ているいわれると、確かに似てはいるので間違えるのは無理がないかも。どんな天才でも間違えることはあり、完璧超人なんていつの時代にもいませんからね。

ちなみに、先ほど紹介した薬草園には、オリーブが栽培されていますので見比べてみよう。

源内通りを歩きながら源内先生のエピソードをチェック

源内通り
源内通り

平賀源内記念館や平賀源内旧邸に面した讃岐街道は「源内通り」と呼ばれています。

この源内通りにある店先や壁などには、「そうだったのか!?源内さん」と題したパネルがかけられており、源内先生に関する様々なエピソードをイラストと共に説明していました。

そうだったのか、源内さん(その1)
そうだったのか!?源内さん
そうだったのか、源内さん(その2)
そうだったのか、源内さん(その3)

たとえば、エレキテルのイラストで平賀源内記念館について案内していたり、源内先生の少年時代やお家柄、江戸へ向かう船出などについて簡潔にまとめていますので、とても分かりやすいですね。

また、パネルに描かれたQRコードを読み取れば、より深く知ることができます。

源内通りのマップ
源内通りのマップ

こちらは、源内通りのマップです。

かつて平賀家が蔵番を務めた蔵の防犯灯だった石灯籠から、源内先生のお墓がある自性院常楽寺辺りまでの約1kmが「源内通り」ですよ。

この通りには、飲食店や和菓子屋、カフェなどが軒を連ねています。

源内通りの至るどころにパネルがあるので、志度の町歩きを楽しみながら、ぜひ探し出してみて下さいね。

【旅に役立つアイテムやサービスの紹介】

志度の町歩きを楽しみながら、写真撮影を楽しもう。下記記事では、旅先で役立つ様々なアイテムやサービスを紹介します。

平賀家ゆかりの石灯籠

平賀家ゆかりの石灯籠
平賀家ゆかりの石灯籠

平賀源内旧邸から源内通りを西へ約100mほど歩くと、小さな金毘羅宮の祠の隣には、立派な石灯籠が見えてきます。この石灯籠は、平賀家にゆかりがありますね。

平賀家は、年貢米を保管する蔵を管理していた役人の家系でした。源内先生は九人兄弟の三男だったそうです。

父・良房の死後、役職を受け継ぎましたが1754年(宝暦4年)に学問を目指して退役したため、平賀家4代98年間のお蔵番に終わりを告げました。

この石灯籠は、源内先生の死後70年ほど経った1851年(嘉永4年)に、大庄屋上野、岡田両氏がお蔵の用心のために建てられたものです。

当時この周辺にあった蔵や米俵を運んだお堀を偲ばせています。

源内先生のお墓詣りに行こう

自性院常楽寺の入口
自性院常楽寺の入口

自性院常楽寺には、源内先生のお墓があります。源内先生のお墓は2つあり、一般的に知られているのは、東京台東区にある方のお墓ですね。

自性院は、四国霊場第86番札所である志度寺の西隣にあり、志度寺の塔頭(たっちゅう)でした。

塔頭とは、本寺の境内にある小寺のこと。ここで「塔」とは「お墓」を表します。

平賀源内の墓
平賀源内の墓

志度寺はもともと平賀家の菩提寺であり、源内先生の死後、平賀家を継いだ妹の婿がお墓を建てました。

ちなみに、東京台東区にあるお墓は、源内先生の親友である解体新書で有名な杉田玄白が建てています。

平賀源内記念館の基本情報とアクセス

住所香川県さぬき市志度587-1(平賀源内記念館)
香川県さぬき市志度46-1(平賀源内旧邸・薬草園)
電話番号087-894-1684(平賀源内記念館)
087-894-5513(平賀源内旧邸・薬草園)
営業時間9:00~17:00(平賀源内記念館)
10:00~16:00(平賀源内旧邸・薬草園)
休館日月曜日(祝日、振替休日の場合はその翌日)
年末年始(12/29~1/1)
入館料平賀源内記念館のみ入館料あり
一般 500円
大学・高校生 400円
小中学生 250円
15名以上で団体割引きあり(2割引き)
※平賀源内旧邸・薬草園は無料

【アクセス】

  • JR志度駅から徒歩約6分
  • 高松自動車道「志度IC」から車で約8km

平賀源内記念館の駐車場

平賀源内記念館には、平賀源内旧邸・薬草園と共用の無料駐車場があります。

  • 普通車 13台
  • 大型バス 1台
  • マイクロバス 1台

まとめ

平賀源内記念館の入口
平賀源内記念館の入口

天才発明家・平賀源内の出身地である香川県さぬき市志度では、源内先生の業績や発明品について学べる平賀源内記念館があります。

様々な展示品を興味深く見学しました。特にエレキテルを実際に体験できたのは、面白かったです。また、平賀源内旧邸や薬草園は無料で見学できるので、ぜひ合わせて訪れて下さいね。

旧邸の隣にある源内先生の銅像が立つ庭園では、毎年3月25日の電気記念日に源内先生を偲ぶ慰霊祭が行われています。

源内通りをゆっくり歩きながら、源内先生ゆかりの地を巡りましょう。



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この記事を書いた人

年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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