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旅の体験談

福岡・大濠公園の観光、日本庭園や浮見堂など自然と調和した都会のオアシスを歩く

「大濠公園」の紹介サムネ

福岡県福岡市には、日本庭園や大濠池、浮見堂など自然と調和した「大濠公園(おおほりこうえん)」があります。

福岡市民にとっては、都会のオアシスと呼べるほど貴重な公園ですね。福岡市の中心部にあるため、アクセスが良好。なので、福岡へ訪れた際には観光してみてはいかがですか。

ウォーキングやランニング、サイクリングしても良し。また、大濠池で白鳥ボートに乗って水上散歩を楽しもう。ゆっくりと時間が流れる中、思い思いの時間を過ごして下さいね。

本記事では、優れた景観美を誇る「大濠公園」を紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 福岡県へ観光する予定がある
  • 公園や庭園に興味がある
  • 大濠公園の見どころを知りたい

大濠公園とはどんなところ

大濠公園
大濠公園

大濠公園は、福岡城の外堀を利用して造られた福岡県営の都市公園(総合公園)です。

大きな大濠池が特徴的であり、池を貫くように島がいくつも存在しています。特に中の島にある朱塗りの「浮見堂」の景観が素晴らしい。青空の下で良く映える絶好のフォトスポットですよ。

池の周囲には、約2kmの遊歩道が整備されていて、野鳥の森や四季折々の花が織りなす景色を楽しみながら、散策やサイクリングなどを楽しんで下さいね。

1927年に開催された東亜勧業博覧会をきっかけにして、公園造成工事を行った結果、1929年に開園しました。

また、園内には、カフェ(スターバックスコーヒー、アンドローカルズなど)や美術館、能楽堂もあります。

夜になると、中の島東側の水辺と樹木がライトアップ。その水鏡が、より美しく幻想的な雰囲気を醸し出します。(ライトアップ点灯時間 毎日18:00~22:00(4月~9月は19:00~22:00))

ウォーキングやランニング、サイクリングを楽しめる園路

大濠公園の風景

園内の道は、内側と外側により舗装路の状態が異なっています。

内側半分では、のんびりと散策している人やランニングしながら汗を流しているランナーをよく見かけるだろう。

内側の路面を観察すると、陸上競技専用のゴムシートで被われているではないですか。なるほど、これならば足にかかる衝撃が少ないですね。なので、旅行先で気軽にランニングを楽しめます。

聞くところによると、実業団や高校の駅伝部など本格的なランナーが、練習に使用しているそうな。つまり、それだけ走り込みをしても足を痛める心配が少ないといえますね。

外側半分は、通常の舗装路なので、人通りに注意しながらサイクリングを楽しもう。特に内側と外側にて仕切りがあるわけでないので、必ず徐行するように。

走行距離の表記は意外と便利
走行距離の表記は意外と便利

路面は100m間隔で走行距離を表示しているぞ。何度も周回したのであれば、周囲の風景のみで直観的に距離を判断できますが、初見ではとてもありがたい。

1周2kmの距離なので、この表記を確認して、簡単に残りの距離を判断できます。

都会ならではの風景
都会ならではの風景

都市部にある公園のため、周囲には高層ビルが建ち並びますが、個人的に園内から望む風景は、とても開放的で優しく感じました。

これは園内の豊かな自然がなせる技でしょうね。

ベンチに座って一休み
ベンチに座って一休み
東屋でくつろごう
東屋でくつろごう

園内には、至るどころにベンチや東屋があるので、ウォーキングやランニングなどの途中で気軽に休憩できます。場所によっては、自販機もあるので水分補給も容易です。

また、石碑や石像、アート作品が点在しており、それらを見物しながら散策するのも楽しいですね。

デーメーテール像
デーメーテール像

おっ、これはとても目を引く銅像だ。両手を広げた女性の肩に天使が舞い降りて停まっているではないですか。どうやら「デーメーテール」を表現した像のようです。

デーメーテールといえば、ギリシャ神話に登場する豊穣の女神様。母なる大地を意味しています。

気になったので調べてみると、1975年に山陽新幹線が博多駅まで延伸されたことを記念して開催された「福岡大博覧会」にさいし制作されました。

大濠公園では、今でも様々なイベントが開催されていますが、大規模な博覧会が開催されると今以上に盛り上がると思います。

園内でくつろぐ鳩たち
園内でくつろぐ鳩たち
スズメは可愛い~♪
スズメは可愛い~♪

また、大濠池では鯉が泳ぎ、園内の至るどころでは野鳥の姿を見かけるぞ。鳥のさえずりに耳を傾けながら、バードウォッチングをするのも楽しそう。

鳥にもよりますが、人慣れしていたりするので、意外と近くまで近寄れるかな。園内には、野鳥の森という場所があるので、興味がある人はぜひ足を運んで下さいね。

中の島を歩いた先にあるシンボル「浮見堂」は必見

皐月橋を渡って菖蒲島へ
皐月橋を渡って菖蒲島へ

大濠池の中央には、北から柳島・松島・菖蒲島の3つの島が並んでおり、「中の島」の総称で呼ばれています。

それぞれの島は、4つの橋でつながっていて自由に行き来できる。一番南側にある橋がが皐月橋ですね。この橋を渡り中の島を縦断して、北岸へ抜けてみよう。

それぞれの島には、公園開設当初から松の木が植えられていて、広大な水面に彩られた島々の景観は、大濠公園の象徴的な風景ともいえます。

池の大きさは、約22万6千平方メートルもあるという。だいたい東京ドームの約4.8個分の大きさをイメージしてもらうと分かりやすいかも。中の島側から外周を眺めると、今までとはまた違った美しさを感じ取れます。

茶村橋から眺めた風景
茶村橋から眺めた風景
松林の景観がいい感じ
松林の景観がいい感じ
ヨチヨチ歩きするカモに癒される
ヨチヨチ歩きするカモに癒される
浮見堂が見えてきた
浮見堂が見えてきた

特に池の中で佇む中華風の建物が印象的。この建物が「浮見堂」です。もともとは、東公園内にあった動物園のオットセイ池にあったものなんだそうな。

当時来園者は、この浮見堂からエサをあげていたそうですよ。残念ながら動物園は戦争の影響で閉園してしまい、1947年に大濠公園へ移築されました。

晴天の下、池に浮かぶ浮見堂が映える
晴天の下、池に浮かぶ浮見堂が映える

今では、大濠公園のシンボルとなり、フォトジェニックスポットとして有名。そのためか、私が訪れた時も多くの観光客が浮見堂の中でポーズを決めながら、記念撮影していましたね。

なので、タイミングによっては順番待ちになるかも。ゆっくりと滞在するならば、早朝が良い気がします。

観月橋から浮見堂を望む
観月橋から浮見堂を望む

ちなみに浮見堂への最短ルートは、北側にある有料駐車場から大濠公園へ入り、観月橋を渡って柳島へ行くルートです。

先ほども触れましたが、中の島東側の水辺と樹木は、毎夜ライトアップされており、季節に合わせて色を変化させるという。さらに福岡タワーのライトアップを見ることもできるので、夜間の散策はロマンチックな雰囲気を味わえます。

福岡県内最大級の日本庭園の景観美

日本庭園の入口
日本庭園の入口

園内の南側には、約1.2ヘクタールの敷地面積を持つ築山林泉廻遊式の庭園があります。

大濠公園開園50年を記念して築庭されました。足立美術館の庭園で知られる作庭家・中根金作さんが手掛けた庭園ですね。

園内は白壁の築地塀と樹林に囲まれており、築山の大池泉庭、枯山水庭、数寄屋造りの茶室、曲水の流れなどが配置されているので、ゆっくりと歩いて見て回ろう。

5月には新緑会、11月には紅葉会などのイベントが開催されるので、その時期に合わせて訪れるのも良いです。

大池の風景がGood
大池の風景がGood
滝もあるぞ
滝もあるぞ

庭園の大部分を占めるのが大池。池に浮かぶ3つの島は、神仙三島を表現しているという。

神仙三島とは、古代中国の神仙思想に由来しており、東方絶海の彼方に存在するとされる仙人が住む3つの島(蓬莱・方丈・瀛州)なんだそうな。なので、不老長寿や永劫の繁栄を意味しているのだろうと思います。

また、池の周囲には緩やかな築山が配置されていて、中央に大滝、築山の狭間に渓流の滝、東築山に布落ちの滝が流れている。それぞれの滝を様々な角度で眺めたりしながら、マイナスイオンをいっぱい感じ取って下さいね。

高い樹木に囲まれた美しい庭園の風景は、今いる場所が都会の中心にいるのを忘れさせてくれます。

枯山水の風景
枯山水の風景

こちらの「枯山水」にも注目。日本庭園といえば、枯山水という人も多いのではないだろうか。その風景に人里離れた奥深い山や静かな谷間をイメージを感じてやまないです。

それに「わびさび」が実に良し。見る人の心に癒やしや落ち着きを与えてくれます。

  • 営業時間
    • 5月~9月 9:00~18:00(入園は17:45まで)
    • 10月~4月 9:00~17:00(入園は16:45まで)
  • 休園日
    • 月曜日(月曜日が休日の場合はその翌日)
    • 年末年始(12/29~1/3)
  • 料金
    • 一般 250円(200円)
    • 児童(15才未満)120円(100円)
    • ※30名以上で団体割引きあり、( )内の金額は割引き後の料金

「くじら」と「どんぐり」の名を冠した2つの児童遊園

くじら公園
くじら公園

園内の東側と西側には、子供たちが遊べる遊具を備えた公園があります。東側にあるのは「くじら公園」です。

その名前の通り、「くじら」を模した遊具があるぞ。また、潮吹きを表現している遊具や大波を表わす砂場など、くじら関連のものが多いかな。

見た感じだと、小学生くらいの子供向けの遊具が多い。見通しが良いので、子供が思いっきり走って動き回っていても見守りやすいと思いました。

くじら模した遊具の表面にて、ピンククジラを発見
くじら模した遊具の表面にて、ピンククジラを発見

くじら公園内には、ビンククジラやカニ、ホタテ、貝、魚、イカ、タコがそれぞれ1匹づつ隠れているので、探し出してみるのも面白い。

大人も子供と一緒になってぜひチャレンジして下さいね。

どんぐり公園
どんぐり公園

一方、西側にあるのが「どんぐり公園」です。くじら公園と比べると、未就学児でも遊べそうな小さな遊具が多い。オムツ型ブランコや小さめの滑り台、複合型の滑り台などがあります。

高さはあまりないので、これならば小さな子供も安心して遊べそう。また、随所にはベンチやテーブルもあるので、座りながら子供たちをゆっくりと見守ることができると思います。

大濠池は「白鳥ボート」で水上散歩を楽しめる

白鳥ボート
白鳥ボート

大きな池や湖での定番の遊び方と聞かれたら、白鳥ボートを思い浮かべる人が多いと思います。

もちろん大濠公園でも白鳥ボートで遊べるぞ。足漕ぎ式でハンドルで運転するボートを操作しながら、吹き抜ける爽やかな風の中で水上散歩としゃれ込もう。

白鳥ボートだけでなく、普通の手漕ぎボートもあるので、カップルにおすすめです。ご家族や友達、知人と一緒に水面から眺める景色を楽しんで下さいね。

営業時間は以下の通り。

  • 4月~8月平日 11:00~18:00、土日祝 10:00~18:00 (受付最終は17:30まで)
  • 9月~3月平日 11:00~ 土日祝 10:00~ (受付最終の目安は日没1時間前)

時期により日没の関係上、閉店時間が前倒しになったり、雨や風などの影響で営業時間が急遽変更します。

  • 白鳥ボートの料金
    • (EV)2,200円/30分(大人2名+小学生1名または5才以下2名まで)
    • (大)1,800円/30分(大人4名+5才以下1名、大人3名+小学生2名まで)
    • (小)1,200円/30分(大人2名+小学生1名または5才以下2名まで)
    • ※それぞれに重量制限があります。

ゆっくりと食事ができる「福岡市美術館」

福岡市美術館
福岡市美術館

大濠公園内には、落ち着いた雰囲気の福岡市美術館があります。2019年3月にリニューアルオープンしました。

九州出身の作家や福岡ゆかりの黒田家伝来の重要文化財など約1万6000点の作品を所蔵しています。一番の見どころは、コレクション展ですね。所蔵作品を定期的に入れ替えて展示しているので、訪れる前に公式ホームページでチェックしよう。

1階にはカフェがあり、2階には地元食材の料理を楽しめるレストランがあるので、園内を眺めながら食事を楽しめます。

  • 営業時間
    • 9:30~17:30(入館は閉館の30分前まで)
    • 7~10月の金・土曜日は20:00まで開館
  • 休館日
    • 月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は、その後の最初の平日)
    • 年末年始(12/28~1/4)
  • 料金
    • 一般 200円(150円)
    • 高校・大学生 150円(100円)
    • 中学生以下 無料
    • ※20名以上で団体割引あり、( )内の金額は割引き後の料金

大濠公園の基本情報とアクセス

住所福岡県福岡市中央区大濠公園1-2
電話番号092-741-2004(大濠・西公園管理事務所)

【アクセス】

  • 福岡市地下鉄空港線「大濠公園駅」から徒歩約1分
  • 西鉄バスに乗って大濠公園バス停または黒門バス停で下車後、徒歩約5分
  • 福岡都市高速1号線「西公園ランプ」から車で約7分

大濠公園の駐車場

大濠公園の北側には、有料駐車場があります。(普通車 101台)

  • 料金 220円/2時間(2時間以降は30分毎に160円の追加料金が発生)
  • 営業時間 7:00~23:00

まとめ

大濠公園の入口

大濠公園は、福岡市の中心部でありながら、約40haの広大な敷地を誇ります。

園内は、自然と調和した優れた景観美が見事なり。中の島を歩き、浮見堂から大濠池の向こう側に広がる福岡市街の景観を楽しもう。

また、日本庭園や美術館、カフェ、児童遊園もあり、楽しみ方は千差万別ですね。アクセスが良好なので、福岡観光の合間に一息つくのにもピッタリな場所ですよ。

都会のオアシスと呼べる園内を散策しながら、思い思いの時間を過ごしましょう。



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この記事を書いた人

年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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