
通勤通学や買い物、ちょっとした移動に大活躍してくれるママチャリは便利な乗り物ですね。そのため、普段から愛用している人も多いと思います。
平坦路が続くのであれば気分良く走れますが、困るのが坂道ではないだろうか。ちょっとした勾配ならともかく、急坂を目の当たりにすると、とたんに気が思くなるものだ。そんな時は、力任せにペダルを漕ぎ続けたり、自転車を降りて手押しして対処するしかないと思っていませんか。
どうせなら自転車を降りずに坂道を楽に上りたいですね。実は、サドルの高さや姿勢、足の置き方など少し工夫しただけでも効果が抜群ですよ。
本記事では、ママチャリで出来るだけ楽に坂道を上る方法を紹介します。
目次
ママチャリで坂道を上るのがキツイ理由

一般的にママチャリの重量は約20kgもあり、変速ギアがついていなかったり、付いていたとしても数段しかありません。そのような構造のため、坂道を上るとなると一気に負荷が増大します。
そもそもママチャリは平坦路向きの自転車なので、どうしても坂道ではパフォーマンスを発揮しづらいですね。そのため、坂の多い町では、ママチャリに乗らない人が多いとか。そのような町は、電動アシスト自転車が最強でしょう。
たとえ変速があったとしても勾配に適したギアでなければ、重い状態のままでペダルを漕がなければなりません。勾配が大きくなるほど、漕ぐ足が疲れやすくなる。
また、ママチャリのメンテナンスが不十分ですと、必要以上に力を使うことになります。タイヤの空気圧やチェーンの状態などを定期的に確認して、調整して下さいね。
坂道を上れない理由の多くは、体力がないのではなく、ママチャリの構造上の問題と普段のメンテナンス不足によるところが大きいです。
ママチャリはどれくらいの勾配からキツク感じるのか

ママチャリで「キツイ」と感じる坂道の勾配はどれくらいなのか、知っていますか。
大抵の人は勾配が3%までならば、苦も無く上れるでしょう。それでも平地と比べて、明らかにキツイと感じられます。
一概にはいえませんが、勾配が4%以上から明確にキツクなるだろう。5%を越えると、立ち漕ぎをしなければ上れない人が多くなり、6%以上からは自転車を降りて手押しする人は少なくありません。体力や脚力がある人でも10%以上ともなると、ママチャリに乗ったままで上るのは、もはや不可能でしょう。
勾配の大きさだけでなく、坂道の長さによってもそのキツサが変わってきます。たとえ急勾配でも距離が短かければ、立ち漕ぎで一気に駆け抜けれるし、緩い坂道でも距離が長くなるほど、ジワジワと脚にかかる負担が大きくなります。
ママチャリで出来るだけ楽に坂道を上る方法
ママチャリは、構造上の問題により坂道が苦手ですが、工夫次第では楽に上れます。そこで、出来るだけ楽に坂道を上る方法を以下にまとめました。
- サドルは高めにして少し前かがみの姿勢をとる
- 足指の付け根でペダルを踏む
- 呼吸はリズミカルにする
- 坂道へ入る前に軽いギアにして、肩や手に力を入れすぎない
- 荷物は背負わず前カゴに入れる
それぞれについて説明します。
サドルは高めにして少し前かがみの姿勢をとる

ロードバイクやクロスバイクなどスポーツ向けの自転車に乗っている人をみると、よく分かるのですが、お尻が高い位置にあります。
これはサドルの位置を高くすることで、効率よくペダルに脚の力を伝えられるのです。どういうことかというと、ちょっとした立ち漕ぎの状態になるので、ペダルを漕ぐ脚がスムーズに動かせるからですね。
反対にサドルが低すぎると、膝だけを使って漕ぐことになるので、かえって膝だけに負担がかかってしまいます。
最も効率よくペダルを漕ぐことができるサドルの高さは「ペダルが一番下にきた時に、膝がやや曲がるくらいの高さ」です。
ただし、足を地面に着けづらいと感じて不安を覚えるのであれば、より安全を重視するためにも、この高さを基準にしてサドルを1~3cmほど下げて対処して下さいね。

また、サドルの高さを調整するだけでなく、少し前かがみになるのも効果的。だからといって、極端に前傾姿勢を取るのはNGです。坂を上っている最中に、かえって疲れやすくなります。
ママチャリのハンドルでは、深い前傾姿勢を取ると腕でハンドルを引きにくい構造ですよ。なので、力を入れすぎないで、自然にやや前かがみになる程度の姿勢を保ちましょう。
足指の付け根でペダルを踏む

自転車へ乗るたびに、適当な位置でペダルを踏んでいると、力の伝わり方が毎回変わります。
ペダルはかかとや土踏まずではなく、指のつけ根辺りでペダルを押すように漕ぐのが一番力が伝わりやすいですね。実際に試してみるとよく分かるのですが、足に力が込めやすいのが分かるだろう。
また、ペダルを踏む位置だけでなく、一定の強さでペダルを漕いで下さいね。ムラのある漕ぎ方では、余計に力を使うことになり、かえって足の筋肉が疲れます。
慣れていない内は、しっかりと意識して行なうこと。次第に慣れてくると、それほど意識しなくても自然にできるようになれるでしょう。
呼吸はリズミカルにする

ペダルを一定の強さで踏むテンポに合わせて、リズムよく呼吸しましょう。
疲れてくると、どうしても呼吸が浅くなりがちです。そのような状態が続くと、疲れてきて直ぐにバテてきます。それに加え、集中力の低下や自律神経の乱れが生じ、良いことが何もありません。
自転車を運転する際には、無理のないペースで呼吸が乱れないように意識することが大事。もし急勾配などで呼吸が追いつかない場合は、自転車から降りて息を整えて下さいね。
坂道へ入る前に軽いギアにして、肩や手に力を入れすぎない

ギアのあるママチャリならば、坂道へ入る前には軽いギアに切り替えておきましょう。これだけでも脚への負担がかなり減らせます。
また、余計な場所に力を入れるのは、疲れやすい原因になりかねません。急いでいる時や坂道を上る時は、思わずハンドルに体重をかけすぎてしまい、肩や手がガチガチになる人がいますが、これは明らかに力の入れすぎです。
そんな状態では疲労感だけでなく、肩こりや手首の痛みが増すばかり。緊張状態が続くと、リラックスできていないので上半身の筋肉が強張り、血行不良を起こす可能性があります。
荷物は背負わず前カゴに入れる

ママチャリへ乗る際、荷物をバックパックに入れて背負うか、前カゴに入れるか悩んだりしますが、前カゴに入れるのが正解です。
というのは、荷物を背負うと重心が高くなるので、バランスを取るのに余計な力が必要になるからですね。それに、夏場は背中が蒸れやすいですよ。
前カゴに入れることで、自転車全体の重心が少しだけ下がるので、安定感が増します。自転車通勤や通学をしている人は、必要に応じて荷物を減らせなかったりするので、どうしても背負わなければならない機会があります。
その時は、走行中にズレにくい装着感の優れたバックパックを選びましょう。
立ち漕ぎは自転車を左右に振るイメージが大事

急坂に遭遇すると良く使われるのが「立ち漕ぎ」です。具体的には、短い坂道を一気に駆け上ったり、坂道の途中で加速する場合に使います。
サドルから腰を浮かせてペダルに体重をかけながら漕ぐため、自転車は力強く前へ進みますが、その分体力の消耗が激しいので長時間できる人は少ないでしょう。
単純にペダルを漕ぐのではなくて、ペダルを踏むリズムに併せて自転車を左右に振るイメージを持つと楽に坂道を上れます。ただし、派手に動かしていると、かえって危険ですよ。それに自転車ではなくて、誤って体を振ってしまうと、よりリスクが高まります。
そもそも立ち漕ぎ中は、比較的不安定な状態になるので、ギアを変えるのであれば切り替えるタイミングにも気を付けて下さいね。
手入れされたママチャリは速い

ママチャリは、ロードバイクのようなスポーツ向けの自転車と違って、それほどメンテナンスをしなくても普通に乗り続けられる自転車です。
乗り続けていると確実に消耗しますので、定期的なメンテナンスが大事になります。
これまで、ママチャリで楽に坂道を上るコツを紹介してきましたが、コツ以前にママチャリの状態が悪いとスムーズに動かないですね。
具体的なメンテナンスは、タイヤの空気圧やブレーキの効き具合の確認。チェーンの洗浄や注油、そしてフレームなどの汚れの拭き取りぐらいで十分です。最初の内は面倒に感じるかもしれませんが、どれもが簡単にできる作業なので、慣れるのも早いだろう。
もしブレーキの効き具合が悪いといった問題が見つかれば、自転車へ乗るのはやめて、ご近所の自転車屋に整備を依頼して下さいね。
まとめ

本記事では、ママチャリで出来るだけ楽に坂道を上る方法を紹介しました。最後にもう一度、その方法を以下にまとめます。
- サドルは高めにして少し前かがみの姿勢をとる
- 足指の付け根でペダルを踏む
- 呼吸はリズミカルにする
- 坂道へ入る前に軽いギアにして、肩や手に力を入れすぎない
- 荷物は背負わず前カゴに入れる
これらの方法を実践すれば、今までキツイと思っていた坂道でも楽に走れるのを感じ取れるだろう。
特にサドルの高さを調整するのが効果的ですね。シートポストを少し上げただけでも立ち漕ぎの状態になり、脚がスムーズに動かせるようになります。
ただし、どうしても無理な急勾配であるならば、素直に自転車を降りて手押しして対処するのが吉。体力の消耗を避けるだけでなく、無理な運転は、かえって安全を損ないます。

