自転車用のライトには、フロントライトとテールライトの2種類があります。フロントライトの必要性は、理解されやすいですが、テールライトも重要なアイテムですね。
「リフレクター(反射板)を付けるから、テールライトは付けないよ」という意見もありますが、周囲へのアピール性を考慮すると、テールライトの方が優れている。
そのため、テールライトをロードバイクやクロスバイクに取り付けるサイクリストは多いです。
けれど、各メーカーから様々なテールライトが販売されているため、どれを買えばよいのか、迷う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ロードバイクやクロスバイクなどスポーツ系自転車に似合う、テールライトのおすすめを紹介します。
自転車用のテールライトの役割りと明るさの目安
テールライトは、リアライトとも呼ばれ、自転車の後方から近づく車のドライバーに対して、自転車の存在をアピールするために使用します。
もしテールライトを点灯させていなければ、ドライバーは自転車の発見が遅くなる可能性があり、気付いた時には手遅れで、衝突してしまう危険性がある。
そのようなリスクを減らすためには、夜間走行時に必ずテールライトを点灯させよう。
テールライトの明るさは、一般的に自転車の後方100m離れた場所からでも、車のドライバーが自転車を発見できる程度の明るさが必要です。
すると、10~15lm(ルーメン)ほどの明るさが目安となる。
気を付けたいのは、あまりにも明るすぎるテールライトは、自転車に車が近づくにつれ、ドライバーの目が眩しくなり、事故を誘発する原因になりかねないので気を付けましょう。
テールライトを点滅させる時の注意点
大抵のテールライトには、点灯と点滅の機能があります。
「目立つために点滅を使っている」という方は、少なくないと思いますが、夜間やトンネルなど暗い場所を通過する際には、ライトを点灯させなければいけません。
これは、道路交通法に定められているので、守らなければ違反行為に問われます。テールライトを点滅のみで使っているのは、以下の理由の人が多いでしょう。
- バッテリーの持ちが良い
- 気付いてもらいやすい
気持ちは分かるのですが、法律でNGになっているには、それなりの理由がある。点滅のタイミング次第では、車のドライバーに自分が発見される機会を失いかねない。さらに、自分の速度や進行方向が伝わりにくい欠点があります。
どうしても点滅を使いたいならば、点灯と点滅を併用すること。そうすれば、点滅の欠点を補えるだけでなく、最も相手へアピールできる。
結果的にテールライトを2つ以上取り付けることになりますが、個人的にフロントライトとテールライトは、それぞれ2つ以上取り付けるのをおすすめしています。
くわしくは、下記関連記事で紹介していますので、参考にして下さい。
ロードバイクやクロスバイクに似合うテールライトの紹介
国内の自転車用ライトで、有名なブランドといえば、大阪市に本社をおく「キャットアイ(CATEYE)」ですね。特に自転車用リフレクターでは、国内シェア70%もある。
そこで、キャットアイのテールライトを中心に紹介します。(ちなみに、フロントライトはこちらの記事で紹介。)
キャットアイ(CATEYE) ラピッドマイクロオート
自動点灯・消灯ができるコンパクトで軽量ボディが魅力的
約15lmの明るさを持つコンパクトで軽量なデザインが特徴的です。照度センサーと振動センサーにより、自動点灯・消灯を行なうオートモードを搭載。
そのため、ライトの付け忘れや消し忘れがありません。さらに残光機能により、停止後も約50秒間発光を維持してくれます。
オートだけでなく、マニュアルモードもあるので、必要に応じてオートとマニュアルを切り替えて使おう。点灯・オルタネイト・ラピッドなど3種類のモードを搭載。オルタネイトモードでは、2つのLEDが交互に点滅してくれる。
付属のブラケットを使うと、シートポストに簡単に取り付けられます。
重量 | 21g |
使用時間 | 点灯:約6時間 オルタネイト(交互点滅):約24時間 ラピッド: 約35時間 |
電源方式 | 充電池 |
防水性能 | IPX4 |
キャットアイ(CATEYE) リフレックスオート
被視認性が素晴らしいリフレクター兼オートライト
照度センサーと振動センサーを内蔵しているため、夜間やトンネルなどで周囲が暗くなると、自動的に発光します。自転車を停止した後でも約50秒間発光を保つ。
LEDの光は、後方180度以上に広がるため、被視認性がすこぶる良いのが素晴らしい。
また、リフレクターとしても非常に優秀で、各国の安全基準をクリアしています。なので、ライトとしてだけでなく、リフレクターだけでも十分活躍してくれる。
そのため、たとえ走行中に電池が切れたとしても、安全性を損ないません。
尚、本製品のくわしいレビュー記事をこちらで紹介します。
重量 | 66.8g (本体・乾電池のみ) |
使用時間 | 点灯:約30時間 点滅:約100時間 ラピットモード:約60時間 ロングライフモード: 約120時間 パルスモード: 約30時間 |
電源方式 | 単4形乾電池2本(アルカリ乾電池推奨) |
防水性能 | S1 (JIS D0203に基づくS1の防滴性能) |
キャットアイ(CATEYE) TL-SLR220 ソーラー充電付き
ソーラー充電を搭載したリフレクター兼オートライト
電池充電にソーラー充電が追加されたオートライトです。シートステーに取り付けて使います。
夜間やトンネルなど暗くなれば自動的で点滅する。ソーラー充電と自動点滅のおかげで、安全性と手入れに手間がかからないのが魅力的ですね。
初めて使う際は、太陽光での充電を忘れずに。また、暗い場所に自転車を保管すると、充電できずに動作しないかも知れませんが、太陽光を当てて充電すれば、正常に戻ります。
尚、あくまで点滅用のライトのため、他のライトと併用して使うのがおすすめです。
重量 | 48g(本体・部品・充電池) |
使用時間 | 点滅:22時間(直射日光下4時間充電時) |
電源方式 | 太陽電池+ニッケル水素充電池 |
防水性能 | S1 (JIS D0203に基づくS1の防滴性能) |
キャットアイ(CATEYE) タイト キネティック
防水性に優れた乾電池で使えるブレーキモード搭載のライト
LEDを5個使用し、コンパクトながらも360度の配光を実現した高輝度、低消費電力のライトです。後方だけでなく、あらゆる角度に自転車の存在をアピールしてくれる。
また、加速度センサーを内蔵しているため、減速を感知すると、約2.5秒間点灯します。
シートポスト・シートステーの取り付けは、工具不要で確実に固定できる。それに防水性能は、IPX7を誇り、大雨の中でも安心して使えるのはありがたい。
走行中の振動に強いボディのため、通勤・通学や週末のサイクリング、ロングライドにおすすめします。
重量 | 49g(本体・乾電池のみ) |
使用時間 | 点灯(ロー):約70時間 点滅:約160時間 ラピットモード:約140時間 ※ブレーキ(キネティック)モードが働く頻度が多いほど、使用時間は短くなる |
電源方式 | 単4形乾電池 2本(アルカリ乾電池推奨) ※二次電池(充電式電池)は、動作保証対象外 |
防水性能 | IPX7 |
ロックブロス(ROCKBROS) テールライト Q3
スマートブレーキ警告と自動点灯を備えたコンパクトボディが凄い
コンパクトなボディに20個の高輝度LEDライトが配置され、360度のワイド配光を実現しています。ブレーキセンシング機能を搭載しており、振動や重力加速度を感知すると、ライトを発光して後方にアピール。
感光センサーと振動センサーのおかげで、走行中に暗くなるトンネルにさしかかったり、夕暮れ時に自動点灯するので便利ですね。自転車を停止しその状態が約30秒続くと、自動的に消灯しますが、再度振動を与えると、自動的に点灯します。
バッテリーインジケーターも搭載。そのため、電量が不足すると、青いランプが速く点滅するので、充電が必要なタイミングがわかりやすいのもポイントが高い。
IPX6相当の防水性能を有しているため、走行時の急な雨でも安心できます。
重量 | 約33g(マウント含む) |
使用時間 | 点灯:約12時間 点滅:約30時間 呼吸点滅:約30時間 速い点滅:約30時間 |
電源方式 | 充電式 |
防水性能 | IPX6 |
レザイン(LEZYNE) KTV PRO ALERT DRIVE REAR
日常使いから本格的なナイトライドまで活用できる
広角レンズを搭載し、270度のワイドな視認性と加速度センサーにより、高い安全性を誇ります。
ブレーキをかけると、フラッシュ点滅で減速を知らせてくれる。また、最大光量75lmの明るさで高速点滅が可能なため、青天の日中でも、対向車にアピールが可能です。
5種類のライトパターンが選択可能。さらに本体上側にバッテリーインジケーターを搭載しているため、バッテリーの残量がひと目で確認できる。
それに取り外してもマウントが残らないストラップ式を採用し、エアロシートポストにも取り付け可能ですよ。
防水性能はIPX7と高く、突然の大雨でも安心。街乗りからロングライドまで幅広く活用できます。
重量 | 56g |
使用時間 | BLAST:25lm 約4.5時間 ECONOMY:5lm 約14時間 DAYTIME:75lm 約7.5時間 FALSH:30lm 約10.5時間 STROBE:30lm 約6.5時間 |
電源方式 | 充電式 |
防水性能 | IPX7 |
オーライト(OLIGHT) SEEMEE30
軽量ながら高い耐衝撃性能を備えた悪天候にも強いライト
ポリカーボネートを採用し、その頑丈な作りは、1mの高さの落下にも安心な耐衝撃性能を誇ります。省電力ながらも発光が強く、照射角が230度と広いのもポイントが高いですね。
光センサーを内蔵しているため、周囲の状況に応じて、DAYモードとNIGHTモードが自動で切り替わるのは便利です。
防水性能はIPX6相当と高く、悪天候でも安心して使える。そのスリムな形状は、シートポストやシートステーに取り付けると綺麗に収まります。その際、直径が22~35mm以内に対応可能なシリコンホルダーが付いているので、装着の手間がかかりません。
通勤・通学を始め、週末のサイクリングやロングライド、ハイキングなどアウトドア活動に活躍してくれます。
重量 | 24g |
使用時間 | 点灯(ロー):7lm 9.5時間 点灯(ミドル):14lm 4時間 点灯(ハイ):30lm 2時間 フラッシュ:7lm 40時間 ブレス:0-30-0lm 4.5時間 コメット:30-0lm 5.5時間 DAY:30lm 15.5時間 NIGHT:3-30lm/10.5時間 |
電源方式 | 充電式 |
防水性能 | IPX6 |
オーライト(OLIGHT) RN120
周囲の照明条件に合わせて明るさの調整が可能な防水ライト
半透明シェルの設計は、260度の広範囲において高い視認性を実現しています。そのため、後方だけでなく、横の車にも視認性も高く、運転の安全性が大幅にアップ。
また、高感度赤外線センサーにより、周囲の照明条件に合わせて自動的に明るさを調整。さらにブレーキがかかると、自動的に120lmの明るさで3秒間点灯し、後方の車に自転車の存在をアピールしてくれます。
1mの高さからの落下にも安心な耐衝撃性能を誇る。それに防水性能はIPX6レベルなので、突然の雨にも安心できます。
最大120lmの明るさで1,500mの照射距離に達し、遠くから車のドライバーが自転車の存在を発見しやすいですね。通勤・通学や週末のサイクリング、ロングライドなど幅広いシーンで活躍してくれます。
重量 | 26g |
使用時間 | 点灯(ロー):20lm 5時間10分 点灯(ミドル):45lm 2時間50分 点灯(ハイ):80lm 1.5時間 点灯(ブレーキ):120lm - 呼吸点滅:0-80-0lm 2時間50分 コメット点滅:0-80lm 3時間10分 通常点滅:40lm 10時間 交互点滅:120lm 20時間 夜間:10-80lm 16時間 昼間:30-80lm 2時間50分 |
電源方式 | 充電式 |
防水性能 | IPX6 |
まとめ
自転車の後方から近づく車のドライバーに対して、自転車の存在をアピールしてくれるテールライト。夜間走行には、フロントライトと共に欠かせないアイテムです。
各メーカーから様々なテールライトが販売されていますので、あなたの走りに合うものを選びましょう。