雨天時に自転車へ乗るならば、取り付けたいアイテムが「泥除け(フェンダー)」ですね。
クロスバイクやロードバイクには、基本的に泥除けは付いておらず、後付けしなければならないアイテムです。泥除けがあるとないのでは、雨天時の快適性は雲泥の差があるため、必要に応じて用意しておきたい。
各メーカーから実用性やデザイン性に富んだ様々な泥除けを販売しているので、どれを選べばよいのか悩ましいものだ。けれど、選ぶポイントをおさえて探せば、お気に入りの泥除けが見つかるでしょう。
本記事では、クロスバイクやロードバイクに向く泥除けのおすすめを紹介します。
泥除け(フェンダー)の種類と選び方
泥除け(フェンダー)は、大きく分けて「フルフェンダータイプ」と「ワンタッチタイプ」の2種類があります。
フルフェンダータイプでは、ママチャリで標準装備されているものなので、見慣れている方も多いでしょう。タイヤの広い面積を覆いしっかりガードし、泥跳ねの被害から完全に守ってくれます。しかし、携帯性は全くなく、脱着がとても面倒くさい。輪行を多用する人には向いていません。
一方、ワンタッチタイプは、デザインや携帯性に優れており、雨天時の時だけ取り付け可能となる。けれど、フルフェンダーと比べて泥除け性能が格段と落ち、ものによって性能はピンからキリまであります。
泥除けを選ぶポイントは、以下の通り。
- 車体に取り付けできるか
- タイヤサイズに対応しているか
- 泥除けの取り付け位置を確認
- 泥除けの素材や重量を確認
くわしくは、下記関連記事で紹介します。
フルフェンダータイプの泥除け(フェンダー )を紹介
クロスバイクやロードバイクに向く「フルフェンダータイプ」の泥除けを紹介します。
ディズナ ロードフェンダー
スタイリッシュな印象を与えるフルフェンダー
タイヤサイズが700×25C~32Cまでに対応したフルフェンダーなので、クロスバイクやロードバイクに活躍します。
前輪用と後輪用がセットになっており、前後からの泥跳ねをしっかりガード。復元力のある折れない材質を採用し、耐久性が高いです。
カラーには、ブラック・アルミシルバー・レッド・ブルーが用意されており、スタイリッシュな印象を与えるデザイン性もGood。
キャリーパーブレーキ用の止め穴が無いフレームには、取り付けできないので注意しよう。
ジーアールケー サニーホイル 700C用 PCフルフェンダー
衝撃と歪みに強いフルフェンダー
前輪用と後輪用がセットになった700Cバイクに最適なフルフェンダーです。
本体は、衝撃と歪みに強いポリカーボネート製で、V型ステーにはサビに強いステンレスを採用しました。また、本体とステーの接合部はスライド調整が可能です。
幅は約45mmもあり、対応できるタイヤサイズは700×32Cまで。重量は440gと多少重いですが、前後の泥跳ねをしっかりガードしてくれます。
ワンタッチタイプの泥除け(フェンダー )を紹介
クロスバイクやロードバイクに向く「ワンタッチタイプ」の泥除けを紹介します。
ブリヂストン ロードバイク用リヤフェンダー FD-SPR1
シンプルでスッキリとしたデザイン
様々なクロスバイクやロードバイクに合わせやすく、フレームの形状を選ばない泥除けです。
シートポストに取り付けるタイプであり、直径が25.4~31.6mmまで対応。ワンタッチで脱着できるので、雨天時のみに使用する運用もお手軽にできます。
重量は約130gと軽量なので、取り外した後で持ち運べるのはありがたい。対応するタイヤサイズは、26サイズや700×23C~35Cと幅広いのもGood。
ブラックベースを基調にしたシンプルデザインなので、バイクのスタイリッシュな外観を損ないません。
ゼファール リアフェンダー RC50
リフレクター付きなので視認性が高い
1880年にフランスで創業した自転車パーツの老舗ブランド「ゼファール」が販売する後輪用の泥除けです。
直径が25~32mmのシートポストに取り付けが可能であり、脱着に工具が不要なのはありがたい。また、重量は約125gと軽量なので、持ち運びも楽です。
後方には、車のドライバーなどの視認性を高めるリフレクターが付いているのは魅力的。なので、雨天や夜間走行に心強いですよ。バイクのスタイリッシュな外観を損なわないデザイン性も、ポイントが高いといえます。
ゴリックス リアフェンダー MG-PF12
コスパと携帯性に優れる簡易フェンダー
サドルレールに取り付ける脱着が簡単なフェンダーです。
使わない時は、折り目をおってサドル下に収納できるので携帯性が抜群に優れている。急な雨にもサッと取り出し、取り付けられるのは魅力的。
コンパクトで高い位置に取り付けるため、泥跳ねのカバー力は必要最低限ですが、泥除けはほしいけれど、普段は泥除けを取り付けず持ち運びたいと考えている方にピッタリ。
また、グリーン・ブラック・レッド・イエロー・ホワイトの5色からカラーを選べるので、フレームやサドルのカラーに合わせやすいですね。コスパの良い安価な泥除けを探している方にもおすすめできます。
トピーク ディフェンダー iグロウ
LEDライトを搭載したリアフェンダー
インジェクション成型耐衝撃プラスチックを採用した衝撃に強い泥除けです。
裏側は、汚れの付きにくいハイポリッシュ仕上げのため、お手入れが簡単なのはありがたい。メンテナンスの時間を短縮したい方に向いています。
直径25.4~45mmまでのシートポストに取り付けられて、タイヤサイズは700×25Cまで対応。2ヶ所のピボットで、お好みの高さと角度に調整できます。
特に後方や上方にも光を放つLEDライトを搭載しているため、視認性が高いのは素晴らしい。雨天や夜間走行により力を発揮できる。工具は不要で脱着が簡単、重量は約161gと軽量なので、持ち運びも楽ですね。
SKS S-BLADE
角度と長さが調整できるリアフェンダー
1932年にドイツで創業された自転車用品メーカー「SKS(エスケーエス)」は、泥除けやポンプなどで知られています。
直径が35mmまでのシートポストに取り付けられ700Cに対応。また、幅52mmと細身でスッキリしたデザインは魅力的。さらに角度と長さが調整できるので背面の泥跳ねをしっかり防いでくれる。その申し分のない性能には、拍手喝采を贈りたい。
重量が106gと軽量な上、簡単に脱着できるのだけど、固定力が非常に強くグラグラしないのもポイントが高いですね。
リンエイ ロード/クロスバイク専用フェンダー SW-670FR
脱着が簡単にできる前輪・後輪用のフェンダー
スマートでデザイン性に優れたロード・クロスバイク専用の泥除けです。前輪側のサイズは46×355mm、後輪側のサイズは46×445mmあります。
ステーカバーが付属されているので、泥除けを取り外した後でも安全性と外観を損ないませんね。樹脂を素材としているため、重量は250gと軽量で持ち運びにも便利。
フレーム形状や取り付け穴の有無によっては、取り付けできない可能性があるので注意が必要です。
まとめ
クロスバイクやロードバイクでは、軽視されがちな泥除け(フェンダー)ですが、雨天時の走行には必須アイテムです。
泥除けが取りついていなければ、タイヤが泥水を跳ね上げ、自分の衣服をビシャビシャにする可能性が高くなる。さらに、自分だけでなく、飛び跳ねた泥水が周囲にいる人たちにかかり、迷惑をかける恐れがあります。
普段から街乗りや通勤通学などで、よく自転車を使用したり、性能にこだわるならば「フルフェンダータイプ」を選ぼう。デザイン性や携帯性を優先するならば「ワンタッチタイプ」がおすすめ。
突然の雨に備えて、あらかじめ泥除けを用意しておきたいものですね。