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旅の体験談

大山祇神社は愛媛のパワースポット、生樹の御門は不老長寿にご利益あり

大山祇神社

スポーツや受験などで絶対に勝ちたいときにお詣りしたい神社が「大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)」です。

昔から山の神・海の神として歴代の朝廷や武将たちから尊崇を集めており、戦で勝利してきた多くの武士が参拝しました。

大山祇神社は、愛媛県今治市の大三島に鎮座しており、全国に点在している三島神社の総本山ですね。

広々とした境内には、多くの見どころがある。たとえば、平手命御手植(おちのみことおてうえ)の楠やヒノキの総門、宝物館など。

また、境内から少し離れている奥の院へ向かえば、不老長寿のご利益がある「生樹の御門(いききのごもん)」に出会えます。これは必見ですよ。

本記事では、生樹の御門の行き方などを含め、大山祇神社の見どころを紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 大山祇神社の見どころを知りたい
  • 生樹の御門の行き方を知りたい
  • 神社仏閣に興味がある

伊予国一宮「大山祇神社」とは

大山祇神社の神門
大山祇神社の神門

大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)は、平安時代に朝廷から「日本総鎮守」の号をたまわった、四国唯一の大社です。

また、全国1万社余りの山祇神社・三島神社の総本社。そして伊予国一宮として知られる有名すぎる神社ですね。

大山祇神社が鎮座する大三島は、古くは「御島」と呼ばれ、神の島とされていました。この大三島に鎮座した由来には様々な諸説があります。

その内の1つが、大山祇神の子孫である「小千命(おちのみこと)」が大三島に勧請したのが始まりといわれている。すると、創建は約2,600年前までさかのぼるのではないだろうか。

大山祇神社の境内
境内の様子(その1)
大山祇神社の境内の様子
境内の様子(その2)

3年間続けて参拝すれば、どんな願いでも一生に一度、叶うといわれている。昔からこのことは、多くの人々に信じられており、強い願いを持った人の参拝が後を絶たない。

古代から現代に至るまで、数多くの歴史上の偉人たちが参拝していることでも有名。源頼朝や平重盛など、有名な武将たちが頻繁に訪れていたという。

近代では、日本の初代総理大臣の伊藤博文、旧帝国海軍連合艦隊司令長官の山本五十六など大物が多い。現在でも海上自衛隊・海上保安庁の幹部などが参拝しています。

境内には、国の天然記念物「大山祇神社のクスノキ群」があり、国宝・国の重要文化財の指定をうけた日本の武具類の約8割が宝物館にあります。

大山祇神社のご祭神・ご利益・所要時間

大山祇神社の鳥居
大山祇神社の鳥居

大山祇神社のご祭神は、大山祇伸(おおやまづみのかみ)の1柱です。大山祇神の意味は「大いなる山の神」ですよ。

日本全国の山を管理する山の神の総元締として、何でも叶えてくださる有難い神様。

そのご神徳は、農業・漁業・工業など諸産業や酒造などの文化的分野まで幅広く及んでいます。また、古来より海の神として、水軍を率いる武将たちがこぞって勝利を願い参拝に訪れました。

境内社
数多くの境内社が鎮座している

大山祇伸は、偉大なパワーを持つ厳格な神様として知られ、そのご利益には「縁結び」と「勝負運」が特に有名。その他にも「山林守護」「漁業守護」「鉱山業守護」「諸願成就」などがある。

信仰の対象の源泉となる山や海のパワーを集めて結び付けているため、男女の間の縁も結ぶ。

また、古来から戦で勝利してきた武士が多いことから分かるように、必ず勝ちたいならば願わずにはいられない場所なんでしょう。

なので、スポーツや受験などで勝利を願いたい場合に参拝へ訪れてみてはいかがですか。

ユニークな表情の狛犬
ユニークな表情の狛犬

境内は広く見所も多い。奥の院まで足を運ぶことを含めると所要時間は、60~90分ぐらいはみておきたい。宝物館や博物館へ足を運ぶならば合わせて2~3時間は必要ですね。

静謐な雰囲気を感じる境内をゆっくり歩きながら、大山祇神の偉大なるパワーを肌で感じ取って下さい。

必見!奥の院へつづく生きた樹木の門「生樹の御門」

生樹の御門
生樹の御門

大山祇神社へ参拝へ訪れたら絶対に足を運んで欲しい場所が「奥の院」です。

この奥の院の入口には、樹齢3,000年の大木(楠)が茂っており、根本の部分がまるで門のように開いている。

この生きた樹木の門は、「生樹の御門(いききのごもん)」と呼ばれています。

生樹の御門

このような自然の門を見かける機会なんてそうそうない。その圧倒的な存在感だけでなく、神秘的な雰囲気が印象的。

根元周りは約30mもあり、高さは20mほどかな。天に向かって広がっていて、大地のパワーが全身に感じられる。

天に向かって枝が伸びる大木

愛媛県だけでなく、全国でも有数のパワースポットとして注目されています。

実はこの樹木の門は、くぐり抜けますよ。中を覗くとこんな感じ。

樹木で出来た門
樹木で出来た門(拡大)

写真でみると小さいのように見えるかも知れませんが、実際は大人が少しかがめば通り抜けれるほど広い。

昔の人々は、この生樹の御門をくぐって奥の院へ参拝していたという。なので先人たちにあやかりましょう。

それに生樹の御門をくぐると、不老長寿のご利益があるといわれています。

この門をくぐり抜けると、目の前にはお堂がみえる。阿弥陀三尊像が祀られている奥の院のお堂へ参拝するのを忘れずに。

奥の院
奥の院

ちなみに、生樹の御門の横には、細い道が続いておりお堂へ直接向かえます。参拝の帰路に使うとよいかも。

弥生時代から現代に至るまで、この地で多くの人々を見守り、変わり行く時代を過してきた生樹の御門。

話すことはできないけど、神秘的な存在感の中に優しさを感じ取れる。これからもきっと、多くの参拝者が訪れるのを待っているのでしょう。

【神聖な巨木の紹介】

神社では、御神木として巨木が植えられているところは少なくありません。下記記事では、巨木の御神木を紹介します。

生樹の御門の行き方

拝殿に向かって左手側の門
回廊の門

生樹の御門の行き方ですが、まずは大山祇神社の拝殿に向かって、左手側にある回廊の門を抜けましょう。

そのまま真っ直ぐ歩けば、路地が見えてきます。

目の前に路地が見える

路地に出て振り返った写真がこちら。

大山祇神社の境内の眺め

路地へ出たら右手側(東側)へ歩いて下さい。

細い路地

少し歩くと、曲がり角のところで生樹の御門の案内板が見えてきます。

曲がり角
曲がり角
生樹の御門の案内板
生樹の御門の案内板

後は案内板が指し示す通りに歩くだけですね。

開けた道

要所に案内板が立てられている。尚、必ずしも大人の目線と同じ高さぐらいに案内板がある訳ではないので気を付けるように。

地面から1mも高さがない案内板もありました。

細い路地

開けた細い道を歩いていくと、楠(生樹の御門)が見えてきますよ。

楠が見える道
楠

道なりに、そこへ向かって歩けば生樹の御門へ辿り着きます。

大山祇神社の拝殿から徒歩約10分くらいかかる。道は細いので車ではいけません。

【見所①】ヒノキで再建された総門

総門
総門

大山祇神社の総門は、2010年に新しく再建されました。1332年に戦火で焼失していらい、実に688年ぶりとなる総門の再建。

これは、神社関係者だけでなく多くの参拝者にとっても嬉しい出来事ですね。

約3億2000万円の総工費をかけて、約2年がかりで完成させた次第です。

総門(拡大)

全てヒノキで造られた朱塗りの外観は、とても綺麗。それに総門に飾られているのは、重さ250kgの武者の姿をした2体の随身像ですよ。

カメラの撮影スポットとしても絵になります。

最近では、この総門で舞台を組んで能や歌舞伎などのイベントも多く開催されているという。イベント開催時に足を運び、ぜひ記憶に残る1枚を撮ってみてはいかがでしょうか。

【見所②】室町時代に再建された拝殿

大山祇神社(拝殿)
大山祇神社(拝殿)

大山祇神社と拝殿と本殿は、共に国指定の重要文化財に指定されています。

拝殿は1332年の戦で全焼しましたが、その後1427年に再建されて1602年には大修理がされました。

素木造で屋根は切妻造檜皮葺の外観は、年月の積み重ねを感じる風格が漂います。

大山祇神社の拝殿
切妻造檜皮葺
切妻造檜皮葺

また、両サイドには摂社(上津社・下津社)がある造りとなっている。

摂社
摂社

拝殿へ向かうには、神門か回廊の門を通過しなければなりませんが、時間に気を付けるように。

私が参拝した時のことですが、17時頃になると「ドン!」という太鼓の音が響いてきたのです。その後、奥の院へ訪ねて戻ってくると神門と回廊の門は閉ざされていました。

後から調べてみると、開門時間は日の出頃から17時までのこと。参拝時間にお気を付け下さい。

【見所③】願いを叶えてくれる御神木

平手命御手植の楠
平手命御手植の楠

大山祇神社のクスノキ群の中には、特別に目立つ楠が存在します。

それが御神木「平手命御手植の楠(おちのみことおてうえのくす)」ですね。

大山祇神社をお造りになった乎知命(小千命とも表記する)が植えたもので、強いパワースポットとして有名。

樹齢約2,600年の巨木は、根回り20mの大きさを誇り、境内を歩いていると遠目でもその存在がよくわかる。近くで見れば、思わず「うぉ!」と声を漏らすほど迫力満点だ。

実はこの楠は、息を止めたまま楠の周りを3周すれば願いを叶えてくれるといいます。

楠の様子

私が訪れた時は、多くの参拝者がチャンレジしていました。えっ、私ですか。大山祇神社へ辿り着くまでに、自転車で結構体力を消耗していたので、スルーした次第です。

またの機会にチャレンジしますよ。

【見所④】樹齢3,000年の雨乞いの楠

能因法師雨乞いの楠
能因法師雨乞いの楠

拝殿前左手には、今にも朽ち果てそうな楠があります。それが「能因法師(のういんほうし)雨乞いの楠」です。

樹齢約3,000年といわれ先ほど紹介した平手命御手植の楠より長寿。日本最古の楠なんだそうな。

1041年の大干ばつの際に、当時の僧侶・能因法師が大山祇神社で雨乞いを行ったところ、3日3晩雨が止むことなく降り続いたことにちなんで、名付けられたといいます。

残念ながら1332年の兵火により枯れてしまいました。けれど、現在でも幹の一部が残っています。

【見所⑤】十七神社

十七神社
十七神社

大山祇神社の境内社の1つには、室町時代に建てられた十七神社があります。

その外観は、諸山積神社と十六の社殿が横に連続して並ぶ細長い建物となっており特徴的ですね。

十七神社の眺め

愛媛県の重要文化財に指定されています。中には神像群が鎮座しており、どれも国指定の重要文化財ですよ。

ぜひお詣りに足を運んでいきましょう。

【見所⑥】大山祇神社宝物館・大三島海事博物館

大山祇神社宝物館・大三島海事博物館の受付
大山祇神社宝物館・大三島海事博物館の受付

海事博物館では、水軍や海事関係資料、瀬戸内海を中心とした動植物の標本、全国の鉱山から集められた有名な鉱物などが展示されています。

収蔵点数は951点と多く、瀬戸内海の自然や歴史を学べますね。

大山祇神社宝物館では、鎧・兜・刀剣類などたくさんの武具が奉納されており、国宝8点、国重要文化財469点、県重要文化財14点という凄まじさ。

日本最古の大鎧「沢瀉威鎧」を始め、源頼朝が奉納した「紫綾威鎧」、武蔵坊弁慶の太刀、村上水軍の「法楽連歌」など歴史的にも非常に貴重な展示品が多いです。

大山祇神社宝物館・大三島海事博物館

  • 営業時間 8:30~17:00(入館は16:30まで)
  • 休館日 無休
  • 料金(宝物館と博物館共通)
    • 大人1,000円
    • 大学・高校生800円
    • 中学・小学生400円

大山祇神社の基本情報とアクセス

住所愛媛県今治市大三島町宮浦3327
電話番号0897-82-0032
営業時間8:30~17:00

【アクセス】

  • JR今治駅からバスに乗って「大山祇神社前」のバス停へ下車後すぐ(バスの乗車時間は約60分)
  • 西瀬戸自動車道「大三島IC」から車で約10分

大山祇神社の駐車場

大山祇神社には、無料駐車場があります。(普通車 約10台)

大山祇神社の駐車スペースは少ないので、神社近くにある大三島藤公園の無料駐車場がおすすめです。(普通車 約50台)

まとめ

大山祇神社の鳥居

大山祇神社は、古い歴史がある非常に格式高い神社であり、大山祇神を祀る強力なパワースポットです。

広大な境内には、多くのパワースポット、国宝や重要文化財、天然記念物が点在しており見所満載。

特に「生樹の御門」は必見ですよ。拝殿の参拝後に足を運んでみて下さい。

しまなみ海道のサイクリング中に大三島へ辿り着いたならば、ぜひお詣りに足を運んでみてはいかがでしょうか。



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この記事を書いた人

年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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