
全国には数多くの神社仏閣が点在しており、徳島県には約1,900の神社仏閣があります。
旅行へ出かける際には、有名な神社やお寺へ参拝する人も多いだろう。また、旅行の計画中に興味を引く神社やお寺を知ったりするものですね。
徳島県には、阿波国一宮「大麻比古神社」を始め、西日本最長のロープウェイに乗って訪れる「太龍寺」や厄除けの寺として全国的に有名な「薬王寺」など魅力的な神社やお寺が多い。
また、猫神様や金長狸など動物を祀る神社やお寺があるのも面白いです。
本記事では、徳島県へ旅行した際に訪れたい見どころ満載な神社仏閣のおすすめを紹介します。
徳島県下一の格式を誇る阿波国一宮「大麻比古神社」

徳島県きってのパワースポットといわれる「大麻比古神社(おおあさひこじんじゃ)」。阿波国の一宮として、「おおあささん」と親しみを込めて呼ばれています。
ご祭神は、農業・産業の守り神である大麻比古大神(おおあさひこのおおかみ)と、天狗の容貌をした導きの神様と呼ばれる猿田彦大神(さるたひこおおみかみ)の二柱ですね。
正確な創建年は不明ですが、平安時代中期に編纂された律令の施行細則において、「阿波の国の大社」と記載されていたため、創建は1,100年以上も前なのは確実ですよ。


境内には、前掛けをした愛らしい狛犬や恋愛スポットの「心願の鏡池」がある。
また、板東俘虜収容所で暮らしていたドイツ兵が築いた「めがね橋」と「ドイツ橋」があるぞ。これらの橋は、ドイツ兵と地元住民による自由な交流を経て、感謝の気持ちを込めて造られました。
さらに御神木が一番のパワースポットなんだとか。特に幹に空いた大きな穴を見続けていれば、「才能の扉が開かれる」といわれているので、ぜひ試して下さいね。
大麻比古神社については、下記関連記事でくわしく紹介します。
西日本最長のロープウェイに乗って訪れる「太龍寺」

お遍路の旅として知られる四国八十八ヶ所霊場の巡礼の中でも、険しい坂道が続く難所の一つが第21番札所の「太龍寺(たいりゅうじ)」です。
標高約600mの山頂付近に建てられていますが、現在はロープウェイが運行されているので、簡単に移動できるようになりました。
そのロープウェイは、麓から全長2,775mも延びており、西日本最長といわれているぞ。山頂駅までの約10分間におよぶ空中遊泳を楽しもう。
眼下には、蛇行する那賀川や田園風景が広がっており、その壮大な景色は目を見開くほど素晴らしいですね。さらに、山犬ヶ嶽に設置されたニホンオオカミのブロンズ像が現れるのが面白い。


太龍寺は、真言宗準別格本山の格式をもつ名高いお寺です。また、高野山奥の院と伽藍配置が似ているため、「西の高野」とも称されているほどだ。
大迫力の「龍」の天井画や日本のお寺に数ヶ所しか現存しない「相輪橖(そうりんとう)」は、ぜひ見物しよう。
太龍寺については、下記関連記事でくわしく紹介します。
厄除けの寺として全国的に有名な「薬王寺」

四国八十八ヶ所霊場の第23番札所「薬王寺(やくおうじ)」は、弘法大師が42歳の時に自分と衆生の厄除け祈願を行なったお寺です。
厄払いのパワースポットとして全国的に知られており、境内には様々な厄払いスポットがあります。
その中でも厄坂と呼ばれる石段に注目したい。厄年と同じ数だけの石段があり、「女厄坂(33段)」「男厄坂(42段)」「還暦厄坂(61段)」に分かれている。
一段ごとにお賽銭を置きながら厄を落として歩く独特な祈願方法が特徴的ですね。


また、境内からは「あわえ」と呼ばれる細い路地が残る古い日和佐の町並みを一望できる。
日和佐川の河口や日和佐湾、緑豊かな山々の景観がGood。四国八十八景に選ばれた風景をぜひ満喫して下さいね。
それに本堂や大師堂を始め、仁王門、鐘楼、肺大師、絵馬堂、地蔵堂、十王堂、霊牌堂、瑜祇塔(ゆぎとう)などがありますので、感謝の気持ちを忘れずに、ゆっくりと見て回りましょう。
薬王寺については、下記関連記事でくわしく紹介します。
猫神さんの合格祈願で知られる「お松大権現」

お松大権現(おまつだいごんげん)は、勝負事や受験のパワースポットとして名高いですね。また、日本三大怪猫伝の舞台の一つとしても知られています。
正義を貫き命を落としたお松という名の女性と、飼い猫(三毛ちゃん)にまつわる悲しい実話が語り継がれおり、最終的に猫が悪を討つ正義のお話になっている。
その話に出てくる猫が「お松大明神」として祀られています。


境内にある約2mの巨大な招き猫や、奉納された1万体以上の招き猫にビックリするだろう。また、猫の七福神や猫不動などの猫仏や狛犬ならぬ珍しい狛猫は見逃せません。
もちろんリアル猫ちゃんもいますので、見つけたらぜひ可愛がって下さいね。猫好きの旅行者にも人気が高く、訪れる人たちの笑顔が絶えない神社です。
お松大権現については、下記関連記事でくわしく紹介します。
阿波狸合戦の主人公・金長狸を祀る「金長神社」

金長神社(きんちょうじんじゃ)では、狸の伝説がたくさん残る徳島県において、圧倒的な知名度を誇る金長狸を祀っています。
稲荷神社は全国にたくさんありますが、狸を祀る神社というのは珍しくないですか。
金長狸は阿波の狸の総大将であり、四国の三名狸に数えられている。それに天保年間に起こった狸同士の戦い「阿波の狸合戦」の主人公にあたります。


また、金長神社から少し離れたところにある小松島ステーションパークでは、世界一大きな狸の銅像があるのでお見逃しなく。そこには、面白い仕掛けがあるので注目しよう。
それに狸をモチーフとした様々な漫画やアニメに登場しているぞ。中でもジブリアニメ「平成狸合戦ぽんぽこ」にも登場しているので、知っている人も多いのではないだろうか。
そのため、聖地巡礼として多くのファンの方が参拝へ訪れますね。
金長神社については、下記関連記事でくわしく紹介します。
「快神社」のバリエーション豊富な御朱印は魅力的

徳島市の南佐古に鎮座する「快神社(こころよしじんじゃ)」では、月替りの御朱印や誕生日用の御朱印などバリエーションが豊富な御朱印が用意されています。
社務所にあるテントの中には、たくさんの御朱印の見本があるので、用意された紙に希望の御朱印を書いてお願いして授かって下さいね。
また、快神社の宮司は、自然にできた日本一低い山「弁天山」に鎮座する厳島神社の宮司を兼ねているぞ。なので、厳島神社の御朱印も授かれます。


御朱印だけでなく、眉山周辺の湧き水でNo.1の水質を誇る「青龍水」が特に有名。
雑菌がほとんどないため、煮沸させなくてもそのまま飲めるなんて嬉しすぎる。口当たりが柔らかく、まろやかなとても美味しい水ですよ。
快神社については、下記関連記事でくわしく紹介します。