
昔から春の訪れを告げる花といえば「梅」を挙げる人が多いだろう。そして、毎年梅を見るのを楽しみにしていたりします。
もちろん私もその中の一人であり、今年(2025年)も岡山市の梅林スポットである神崎梅林と神崎緑地公園へ訪れる予定を立てていました。
しかし、色々あって時間がとれずすっかりと見頃を過ぎてしまいましたが、一縷の望みを託し出かけた次第です。
ちなみに昨年は見事な梅を見れました。(去年の梅見サイクリングの様子は、こちらの記事で紹介。)
また、以前から気になっていた「備前の龍穴」があると噂される、湯次神社のりゅうごん様にも訪れます。りゅうごん様の磐座までは、ちょっとした登山をしなければなりませんが頑張るぞ!!
本記事では、早春に岡山平野を駆け抜けて、梅の景色と龍穴を求めてサイクリングした様子をお届けします。
沖田神社から旅立つ

本日のスタートは沖田神社からです。まずは拝殿にて、サイクリングの安全を祈願しました。それでは、出発しましょう。
空を見上げると、ところどころで晴れ間が見えるのですが、全体的に曇り空。こういう日は、少しばかり気分が乗りません。
しかし、本日を逃すと梅の風景にありつけないかも知れないということで、サイクリングを決行した次第です。
天気予報によれば、徐々に青空が広がるみたいなので、それを信じましょう。

沖田神社の真横に流れる百間川を渡り、県道215号を東進。しばらく道なりに進む。進行方法には、曇り空が広がります。
しかし、後ろを振り向けば、所々で青空が見て取れる。できれば、進行方向にこそこうして欲しかったな。
住宅街や畑が混在する景色が、疾走する自転車のスピードに合わせて流れていくの心地よい。ただ走るだけで、そんな気持ちになる自転車というのは、本当に自分に合っていると思います。
そんな感慨にふけっていると、上南中学校が見えてきました。

校舎の壁面には、でかでかと「挑戦」と書かれたパネルを掲げているぞ。実にいい言葉だ。
挑戦しなければ新たな気付きを得ることもなく、変化も起こりません。そのような状態が続くと、やがて衰退の一途を辿るのみ。挑戦することで、経験を積みスキルアップを図れますね。
人間年を取ると、どうしても保守的になりがちです。それが悪い訳ではありませんが、ゆっくりでもいいので、常に前を向いて進む生き方のほうが絶対に面白い。
なので、何かしらの目標を掲げ「挑戦」し続けることは大切だと思います。

しばらくすると、吉井川沿いの道へ合流。そこから北上して、永安橋を目指すのがいつものパターンとなっている。
近年、神崎梅林へは梅見によく出かけているので、サイコンに表示されるマップを見なくても既に道は把握済み。スイスイと先へ進みます。


永安橋へ渡っているといつも気になるのが、西大寺ハローワークの建物の上に建つテレビ塔(電波塔かも?)が見えることだ。
なぜこのような建て方にしたのか興味深い。他に条件にあう立地場所が、なかったのかも知れないですね。

永安橋を渡り、そのまま岡山牛窓線(県道28号)を道なりに進むと、西大寺浜交差点へ到着しました。
そこからは、岡山牛窓線から一本南側にある道へ入ります。

道なりに進んでいると、遠くには高台の上に建つ展望台が見えてきました。あれは神崎緑地公園の展望台ですよ。(こちらの写真ですと、分かりずらいです。)
その後、神崎緑地へ目掛けてスピードアップ。こうして、あっという間に神崎緑地公園の入口へ到着しました。
【サイクリングに役立つアイテムの紹介】
サイクリングで役立つ様々なアイテムを、下記記事で紹介します。
神崎緑地公園にて梅林を楽しむ

神崎緑地公園の駐車場へ自転車を停めて、歩いて園内へ入ります。
いつもは広場へ向かう通路の端には、しだれ梅が並びますが、本日はほとんど枯れていて、少しばかりの梅の花しか見られませんでした。
そのため「やはり、遅すぎたか」と覚悟しましたが、広場にはまだ十分に見られる紅梅が咲いていたので、胸をなでおろした次第です。



うん、これですよ。これが見たかった。こうしてしばらくの間、梅見を楽しみました。
梅は桜に比べると、少し地味な印象がありますが、梅の方が好きという人もいるでしょう。

早春の時期に陽光に輝く梅を見たかったのですが、残念ながら太陽はまだ雲に隠れている。梅を見ていると、上品さや高潔さを感じてしまうのは、きっと私だけでないはず。
それにまだ寒い時期に咲き誇る姿というのは、凛々しさを感じてやまないです。

園内に一台のランドナーを目撃。思わずシャッターを切っていました。
ランドナーは、簡単にいえばツーリングを目的とした自転車です。なので自転車旅のお供に良く似合う。なので、愛用者が多いのも頷けます。
おっ、テント前には行列ができているぞ。何をしているのか確認してみよう。

テントの中では、臼に入った餅米を杵で付いているではないですか。これは「餅つき」ですね。テントの後ろ側を覗くと、セイロを発見。もち米を炊いているのだろうな。
ということで、行列に並びましたが10~15分並んでも全く列が少なくならない。まぁ、餅つきには時間がかかるものなので、気長に待ちます。
すると、スタッフから「1時間待ちです」という案内があり、どうしようか思案する。聞くところによると、先ほども1時間待ちで買った人がいたそうだが、たいそう喜んでいたそうな。
そういう話を聞くと、並んでいたい気持ちはあるのだけど、この後に湯次神社へ向かう予定があるので断念しました。

隣接する神崎梅林へ向かうと、ほとんどの白梅が枯れている、ナンテコッタイ。これは時期が遅すぎましたね。
そのため、そそくさと離れ再び神崎緑地公園へ移動。梅林を眺めながら園内を歩き駐車場へ戻りました。
湯次神社へ向かう道中にて

神崎緑地公園を後にして、神崎邑久線(県道231号)を東へ向かう。住宅街が見えてくると、そこにも梅の花が咲いています。
このようにサイクリングの最中に梅を見つけると、思わず自転車を停めてしまうので、遅々として先へ進めません。(笑)
しかし、それが私のスタイルなのだから仕方がないですよ。神崎邑久線を離れ知町川を渡り、西大寺門前地区へ入ると北上。周囲は畑ばかりのどかな風景となる。
しばらくすると、牛窓邑久西大寺線(県道226号)へ合流。今度は西側へ向けて約350mほど走ると、再び西大寺西交差点へ到着しました。

この交差点を右折して、西大寺備前線(県道69号)を北上しながら道なりに進むと、左手側に千田川が見えてきたぞ。
しばらく千田川に沿って進む。川面を見ると、カモが自由に泳いでいたので自転車を停車して、しばらくカモを見て過ごす。いや~、癒されるな~。

おっ、煙突を発見。こちらのような煙突を見かけると、どうしても備前焼と関連付けてしまうかも。
備前焼のお膝元では、こちらのような煙突をよく見かける機会が多いから、私の頭ではそうなっている。

しばらくすると、瀬戸内市の長船町へ入りました。どうやらいつの間にか、瀬戸内市へ入っていたみたいです。
目の前には、干田川親水公園があったので、少し休憩していきます。

干田川親水公園は、長細い公園ですね。トイレや遊具はありませんが、ベンチや東屋があります。
小さな公園ですが、広々とした景色を楽しめる。ベンチに座りながら、川の流れを見るのが心地よいぞ。


地元の人たちにとっては、散歩中に少し休憩したり、のんびりと過ごす場所として良さそう。まさに近くを通りかかると、ふらっと寄りたくなる雰囲気がありました。
長い藤棚があるので、藤シーズンが一番楽しめそうです。

お腹が減ってきたので、干田川親水公園を後にして飲食店を探します。湯次神社へ向かう前に腹ごしらいといきましょう。
正通寺前にある干田川に架かる橋を渡ると飯井宿線(県道83号)へ入る。
そして、そのまま東へ進みます。私の記憶によれば、このまま真っ直ぐ行くとJAがあるのですが、飲食店は中々見つからなったはず。

JAの手前側にある信号機を左折して、北上すれば湯次神社へ向かえるので、その道中に飲食店があることを祈っていると、その祈りが通じたのか、飲食店が建ち並ぶ「福里village」を発見。
そして、その中にある「RESTAU&CURRY かぼちゃ」へ入りました。


「RESTAU&CURRY かぼちゃ」は邑久町箕輪地区にあるカレーと洋食・カフェのお店です。
メニューを見ると、ハンバーグやエビフライ、霧島豚とんかつ、オムライス、ハラミステーキ丼、デザートなどがあり、どれも美味しそう。
ということで、好物の一つであるハンバーグを注文。お腹が減っていたこともあり、あっという間に完食しました。
うむ、美味しかったな。また、こちら方面へくる機会があれば立ち寄りたいですね。
りゅうごん様へお詣り

福里villageから湯次神社までは、距離にして約3kmほどしか離れていません。なので、食後の軽い運動に丁度良いかも。
道なりに北上していると、石灯籠(磯ノ上社日塔)と白壁の蔵が見えてきた。そこを右折して少して左折したあとは、道なりに真っ直ぐ北上すると湯次神社へ辿り着きました。

湯次神社は、備前国内の128神社の祭神を合祀した、備前国総社本ですね。
江戸時代までは、家高山の中腹に鎮座していましたが、1441年(嘉吉元年)に麓にある今の位置に移転されました。
まずは駐車場に自転車を停めると、階段を上り拝殿へ向かい、参拝を済ませます。さて、それではりゅうごん様へお詣りにいきますか。ということで、裏山へ向かうぞ!!

始めのうちは、楽勝と思えるほど緩やかな坂道でしたが、次第に険しい山道に変貌。落ち葉の量が多く、足元が悪いところがあったりするので、気を付けて歩く。
それにしても、結構きつすぎる。もちろん山道ということもありますが、それ以上に運動不足を感じます。そういえば、今年の冬はあまり運動していなかったかな。
それが今このような形で、自分に振り返ってくるとは・・・・
これは大いに反省すべき点ですね。

麓から約700mほど登り、りゅうごん様の磐座へ到着。
りゅうごん様に触れると願いが叶うといわれているので、心を鎮めてそっと磐座に触れて、丁寧に参拝しました。

また、りゅうごん様の磐座前には、テラスのように見晴らしが良く、眼下に広がる長船平野を一望できる。このような景色というのは、疲れが癒されますね。
しばらくの間、ベンチに座りながらその風景を楽しむと、来た道を引き返しました。
湯次神社やりゅうごん様については、下記関連記事でくわしく紹介します。
トラブルは突然に

湯次神社を後にして、帰路に付きます。
湯次神社前の県道381号線を北上。距離は短いですが、勾配が10%もある劇坂となっている。
先ほどのプチ登山の疲労がまだ残っているため、いつも以上にしんどさを感じましたが、そこは気合と根性で乗り越えたぞ。
劇坂を越えて、しばらく県道381号線を道なりに進むと、途中から左折して西進しました。周囲には、福山通運やヤンマー中国流通センターなどを目撃したので、時間帯によっては、大型車が渋滞するかも知れませんね。
そんな渋滞にあうこともなく、西大寺備前線(県道69号)へ合流して南下すると、千田川が見えてきました。その後、進路を西へ向けて、岡山市方面へ向かいます。

どれくらい時間が経ったのだろうか。サイコンをチラ見したタイミングで、突然黒い物体が眼下をよぎってゆく。それが気になり、慌ててブレーキをかけて自転車を停車。
地面を見ると、なんとライトが落ちているではないですか。

後方には車がいなかったので、素早くライトを回収すると近くにあったベンチ前へ退避。
じっくりとライトを確認すると、マウント部分の支柱が破断しているぞ。思わず「嘘だろ!?」と声が出ましたね。
支柱の直径は3~4㎜ほどあり、それが2本もあるので強度はかなりあります。まさか何もしていないのに破断するなんて、想像の範囲外でした。

おそらくですが、マウントの先の方につけていたライトの重量が、支点となる支柱に負荷をかけ続けたのが原因ぽい。
さらにサイクリング中による振動により、ライトが微小に動くことで、てこの原理により、ますます支柱に負荷が加味されたと思われる。そして、ついに耐えきれなくなり、破断したのだろうな。
最後にこのようなトラブルに合うとは。けれど、見方をかえれば、もし県外へ自転車旅に出かけた際に同じトラブルに合っていると、旅のスケジュールを現地でそれなりに変更する必要が高かったぞ。
そうなると、絶対にテンションがただ下がりだったに違いない。そういう意味では、まだ救われと言えるかも知れません。
対策については、あとで考えることにして、とりあえず帰路に付きます。

そして、気分転換を図るつもりで、岡山城へやってきたぞ。うん、いつ見ても立派なものだ。
石山公園前からは、蛇行する旭川の奥に黒漆塗りの岡山城の勇姿は、実に見応えがあります。そんな風景を眺めていると、先ほどのトラブルも気にならなくなる。私も大概に単純な性格ですね。
こうして本日のサイクリングは、終わりを告げました。
まとめ

神崎梅林では、時すでに遅しでほとんど梅の花が見られませんでしたが、隣接する神崎緑地公園では、そこそこの梅の木に綺麗な花を咲かしており、十分に楽しめました。いや~、本当に良かったです。
そして、湯次神社のりゅうごん様にお会いするためにプチ登山をしましたが、冬場の運動不足がたたり、プチ登山といえども辛いこと。それなりに堪えましたね。けれど、登山自体は楽しかったので良しとします。
そうそうライトのトラブルについては、その日の内に対応しました。こういうのは、気が付いたときに出来るだけ早めに直すに限るかな。
さて、次回のサイクリングはどこへ行こうか。行き先を色々と考えるのも楽しい時間ですね。