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自転車乗りによる「アクエリアス」と「ポカリスエット」の違いとは

「「アクエリアス」と「ポカリスエット」の違い」の紹介サムネ

世の中には、様々なスポーツドリンクがありますが、特に知られているのは「アクエリアス(略:アクエリ)」と「ポカリスエット(略:ポカリ)」でしょう。

運動後の水分補給に適したドリンクなので、愛飲している人も多い。どちらを飲んでいるかは、人によって意見が分かれます。そのため、これから飲んでみたいと思っている人は、どちらを選ぶべきか悩ましいですね。

ちなみに、私はどちらかというとアクエリ派です。実は、それぞれのドリンクは似て非なるものなんだそうな。成分や味わいが異なり、シーン別に使い分けた方が効果的ということなので、その違いを色々と調べました。

本記事では、自転車乗りによる「アクエリアス(Aquarius)」と「ポカリスエット(Pocari Sweat)」の違いについて紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 普段あまり運動をしていない
  • 自転車趣味を始める予定
  • アクエリアスとポカリスエットの違いを知りたい

スポーツドリンクは水よりも水分保持力が高い

スポーツドリンク

人間の体は、運動をすると汗が流れますね。この汗をかく行為は、体の中から水分と電解質(ナトリウムやカリウム)が失われます。

そのため、運動後に水を摂取される方が多いのは納得できるでしょう。実は、より水分を効率良く吸収することで、脱水や熱中症を防ぐのに効果的な飲み物がスポーツドリンクというのを知っていますか。

スポーツドリンクには、水だけでは補うのが難しい成分であるナトリウムやカリウムが比較的多く含まれており、これらが不足すると筋肉の痙攣や血液循環の低下を引き起こします。

アクエリやポカリでは、十分にこれらの成分を補える訳ですね。さらに栄養分野の主要学術雑誌・ニュートリエント誌に掲載されたランダム化比較試験によると、水よりも明かにスポーツドリンクの方が、運動により水分を失った後に飲んだ後の水分保持力が高かったそうです。

具体的な試験内容は、運動で体重の2.6%の水分を失った後に水とスポーツドリンクを飲んで、体内の保持された水分量を比較しました。すると、3.5時間後の体内保持率は「水が約58%」、「スポーツドリンクが約74%」という結果が出ています。

「アクエリアス」と「ポカリスエット」は似て非なるもの

ポカリスエット

アクエリアスとポカリスエットに対して、あなたはどのようなイメージを持っていますか。

調べてみると、多くの人は以下のようなイメージを持っていることが分かりました。

アクエリのイメージ
  • 水分補給
  • 熱中症対策
  • みずみずしい
  • さわやか
  • アスリート
  • すっきり、あっさり
ポカリのイメージ
  • 水分補給
  • 熱中症対策
  • さわやか
  • 甘め
  • 風邪のときに飲む
  • 飲む点滴

これらのことから似たようなイメージもありますが、若干違っているのが分かるでしょう。

特に「すっきり、あっさり」と「甘め」に注目。たしかに両方飲み比べすると、よく分かるのですが口当たりが全然違います。

これは主成分の違いからくるものでしょうね。両者の100ml当たりの主成分を見てみると、以下の通りになります。

主成分アクエリアスポカリスエット
エネルギー(kcal)1925
炭水化物(g)4.76.2
ナトリウム(mg)4049
カリウム(mg)820
マグネシウム(mg)1.20.6
食塩相当量(g)0.10.12
タンパク質(g)00
脂質(g)00
カルシウム(mg)2
イソロイシン(mg)1
バリン(mg)1
ロイシン(mg)0.5
クエン酸(mg)60

これらのことから主要な成分が違うのは一目瞭然です。

特にアクエリアスに含まれるクエン酸やイソロイシン、バリン、ロイシンに注目しよう。クエン酸は、疲労回復や筋肉痛の軽減が期待できるし、アミノ酸の一種であるイソロイシンやバリン、ロイシンは、筋肉の保持や増量を果たす成分ですよ。

一方、ポカリスエットでは、アクエリアスに比べると糖類が多く含まれているので、より人間の体液に近い成分ですね。

これらの主成分の違いから飲むのに適したシーンが異なっており、必要に応じて飲み分けるのが正解だろうな。それでは、両者に適した飲むシーンについて紹介します。

アクエリアスを飲むのに適したシーン

アクエリアス(Aquarius)
アクエリアス(Aquarius)

アクエリアスは、体液とほぼ同じ浸透圧で設計された飲料です。水分や電解質をスムーズに吸収できるので、優れた水分補給とパフォーマンス維持をサポートします。

ポカリスエットと比べると、カロリーは少なめ。なので、短時間や軽めの運動にて、カロリーを抑えたい人や甘さが気になる人に向いているでしょう。

また、主成分にクエン酸やアミノ酸があるので、激しい運動中や運動後に筋肉のエネルギー補給にピッタリ。それに熱中症予防に有効ですね。ただし、脱水症状が強い時は、より高ナトリウムの経口補水液の方が良いと思います。

ポカリスエットを飲むのに適したシーン

ポカリスエット

ポカリスエットは、体液に近い成分を適切な濃度で含んだ電解質溶液です。スポーツや入浴後など様々な「汗をかくシーン」に適しています。

病院で使用される点滴を参考にして作られたので、体調が悪い時や水分・栄養補給が必要な時に飲みたいですね。さすがは「飲む点滴」と言われることだけはあります。

また、スポーツを始め、仕事中や入浴後、寝起きなど発汗や体液のバランスが崩れやすい様々なシーンにも適している。どちらかというと、運動中より運動の前後に水分補給をするのに向いているかな。

ナトリウム量が高めなので、持久運動や暑い環境のような大量に汗をかくシーンもOK。汗に含まれる塩分をしっかり補給できて、熱中症対策にも有効です。

結局、自転車乗りは「アクエリ」と「ポカリ」のどちらが良いのか

ロードバイクでサイクリングへ行く

ロードバイクやクロスバイクなどスポーツ向けの自転車に乗る人は、サイクリングへ出かける機会が多いです。

アクエリアスとポカリスエットの主成分や適したシーンを踏まえて考えると、アクエリアスに軍配が上がるでしょう。

特に自転車は、走行中に飲む機会が多く、ポカリより甘さ控えめでスッキリとした飲み口であることからも運動中の水分補給に使いやすい。

個人的には、ずっと飲み続けていると甘さが気になり、水を飲みたくなってくるぞ。それに、長距離走行する時はアクエリアスを飲む機会が多いし、そうでなければ水の方が多い。または、水とアクエリアスそれぞれを飲んで走行しています。

帰宅後は、軽いストレッチで体をほぐしたりする人が多いと思いますが、運動後にポカリスエットを飲むのはアリですね。

糖質とカロリーの摂りすぎにご注意

ママチャリ

アクエリアスやポカリスエットは、運動でカロリーを消費していない状態での飲みすぎには、注意しましょう。

アクエリアスでは、500mlで約23gの糖質があり95kcalとなります。一方、ポカリスエットでは500mlで約31gの糖質となり125kcalもあるので、エネルギーの過剰摂取は、血糖の急上昇につながることも。その結果、肥満や糖尿病になりかねません。

また、糖分を含む酸性のため、歯の表面を溶かし虫歯の原因につながります。

特に高血圧や腎疾患で塩分を制限している人は、飲む量に気を付けて。運動をしないのであれば、飲むのを避けるのが無難です。

まとめ

ロードバイクで海岸線を走る

アクエリアスとポカリスエットは、どちらも優れたスポーツドリンクです。水分と電解質を効率よく補給できますが、用途によって向き不向きがあります。

アクエリアスは、運動中や運動後の疲労回復に適しており、カロリーを抑えたい人向け。一方、ポカリスエットは、体調不良や持久運動など大量発汗時に飲みたい。どちらかというと、運動中よりも運動の前後に飲むのが良いですね。

どちらを選ぶにしても、必要なときに適量を飲むこと。運動をしていないのに、スポーツドリンクを多量に飲むのは避けましょう。



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この記事を書いた人

年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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