世界的にも有名なサイクリストの聖地「しまなみ海道」。
今回の旅は、愛媛県今治市から「しまなみ海道」をサイクリングして、広島県尾道市まで向かいます。私は、過去に何度もしまなみ海道をサイクリングしましたが、飽きるということはありません。
旅の道中では、来島海峡大橋からエレベーターで上陸できる馬島へ立ち寄りました。
馬島で静かな時間を過ごしていると、こころが穏やかになっていく自分にが気が付きますよ。また、定番の展望スポットへ立ち寄り、瀬戸内海の眺望を満喫した次第です。
本記事では、しまなみ海道をサイクリングした様子をお届けします。
今治市の市街地より旅立つ
本日の旅のスタートは、昨日宿泊した今治アーバンホテルから始まります。
ちなみに昨日の旅の様子は、下記関連記事で紹介しますよ。
天気は快晴、まさに旅日和ですね。しまなみ海道をサイクリングするならば、絶対晴れの日にしたいもの。
そういう意味では、本日は良い1日になりそうです。自転車のペダルを軽やかに回し、しまなみ海道の最初の橋、来島海峡大橋を目指しました。
町中を抜け、海岸線沿いを走っていると、遠くには来島海峡大橋が見えてきます。
海岸に付き物と言えばテトラポットですね。積み上げられたテトラポットの近くには、お地蔵様が安置されており、海を眺めています。
瀬戸内海を航海する船舶の安全を見守っているのでしょう。
お地蔵様と来島海峡大橋のツーショットをカメラに納め、ご満悦。
今まで何回もしまなみ海道は、サイクリングしたことがあるのですが、今回初めて馬島へ上陸するため、朝からテンション高めです。
来島海峡大橋を渡っている度に、馬島行きのエレベーターを素通りしていたので、気になって仕方がありませんでした。
時間的な都合で、今までスルーしていたのですが、今回の旅では、他の観光スポットに滞在する時間を大幅に減らし、ほとんど馬島1本に絞ることに。
うん、今から上陸が楽しみで仕方がありません。
来島海峡大橋へ向かう前に少し立ち寄るところがありますので、先を急ぎましょう。
「しまなみ」と「SIMANAMI」ロゴのモニュメントの撮影
来島海峡大橋を望む展望台の中には、「しまなみ」と「SIMANAMI」のロゴで作られたモニュメントがあります。
まずは、「しまなみ」ロゴのモニュメント(通称:しまなみピン)がある来島海峡サービスエリアへ向かいました。
海岸通りから、進路を内陸へ向け、坂道を駆け上ると来島海峡サービスエリアへ到着。
尚、このサービスエリア内は、自転車を中へ入れてはいけません。
外側にサイクルスタンドが設置されていたので、そこへ駐輪。
早速、「しまなみピン」の前へ向かった次第です。
そして、来島海峡大橋をバックに「しまなみピン」を撮影。記念になる1枚が撮れました。
できれば相棒(自転車)と一緒に撮りたかったな。いずれルールが改訂されたあかつきには、今度は相棒と一緒に足を運びたいと思います。
こちらが、「しまなみピン」が設置されていた展望台からの景色。
美しい白亜の大橋が、周りの景観に溶け込み、素晴らし景色を演出していました。
さて、次に向かったところは、サンライズ糸山。
今治市のサイクリングターミナルとして知れており、レンタサイクルはもちろんのこと、レストランで食事をしたり、宿泊までできるという。
サイクリストにとっては、いりたり尽せりの場所ですね。
サンライズ糸山には、「SIMANAMI」のロゴで作られたモニュメントがあります。
「SHIMANAMI」の文字部分は、愛媛県産の「媛ひのき」が使わているそうですよ。
多くのサイクリストが訪れる定番の撮影スポットですね。
実は、まだ来島海峡大橋へは行きません。「早く馬島へ上陸するのではなかったの?」と怒られそうですが、私なりの儀式?があるのです。
しまなみ海道へ訪れたら、必ず立ち寄るところがあるので、そこへ向かいました。
【自転車旅の様子(その1)】
本記事のような自転車旅の様子を、下記記事で紹介します。
来島海峡大橋のベストビュースポット
私が必ず立ち寄る場所とは、ズバリ「来島海峡展望館」ですね。
この展望館の展望台からは、来島海峡大橋が間近で見られ、その迫力は素晴らしい!
私にとっては絶対に外せない場所。同じように思っている方も多いのでは。
展望台からの眺めがこちら。橋の足元には馬島が見えます。
また、馬島の北側には、小島が浮かんでおり、そこには芸予要塞の砲座跡があるという。
この展望台は、まさに来島海峡大橋のベストビュースポットと言えるのでは無いでしょうか。
この場所以外にも素晴らしい展望台は、いくつもありますね。例えば、糸山展望台や亀老山展望公園の展望デッキなど。
そこで、来島海峡展望館の近くにある糸山公園の駐車場に自転車をとめて、階段を上り、糸山展望台へ向かいました。
糸山展望台からの景色がこちら。
来島海峡大橋をせわしなく通過している車やループ橋の様子を見て取れますよ。
また、海には船舶が往来しており、絶えず景色が変化していきます。
そのため、いつまで見ていても飽きることがありません。ボーとしていると、何時間でも海を眺めていられそう。注意が必要ですね。(笑)
来島海峡展望館に比べて、糸山公園の駐車場から約3~5分程度は階段を歩かなければなりませんが、360度のパノラマ絶景が楽しめる。
時間に余裕があれば、是非足を運ぶことをお勧めします。
【展望台の紹介】
旅先では、絶景を眺めるために様々な展望台へ訪れますので、下記記事で紹介します。
知る人ぞ知る癒しの島「馬島」へ行こう
糸山公園を後にして、よいよ来島海峡大橋を渡り、馬島へ行きますよ。
馬島へ上陸するには、エレベーターを使います。このエレベーターは、来島海峡大橋の中間地点にある料金所にありますね。
スロープを降りて、通路に奥へ向かうとエレベーターがあるので、それを使って馬島まであっという間に上陸ができます。
馬島は、0.5キロ平方メートルの面積しかない小さな島なので、自転車で見て回るだけならば、さほど時間は必要ないかな。(30~40分程度)
浜辺に佇みながら海の景色を眺めていれば、いつの間にか時間が過ぎさっている。
心地よい波の音に耳をかたむけながら、青天の下、海底まで透けてるような瀬戸内海にそびえ立つ白亜の橋(来島海峡大橋)を眺めて過ごすのは「至福」の一時ですね。
また、時折、白亜の橋の足元を大小様々な船舶が航海していく様子は、絵になり思わず笑顔がこぼれます。(嬉)
尚、いくら景色が素晴らしくても、潮流が激しいため遊泳は禁止。
来島海峡の渦潮は「八幡渦」と呼ばれており、渦の大きさが10mを越えることもありますので危険ですね。
商店や自動販売機は見あたらないため、飲み物は持参しなければなりませんが、ゴミを出したら持ち帰りましょう。
馬島については、下記関連記事でくわしく紹介します。
しまなみ海道を快走、海の絶景やグルメを楽しむ
馬島を後にして来島海峡大橋を渡り切り、大島へ辿り着きました。
大島の中央を進み、伯方島へ向かうのが定番コースですが、本日はあえて少しだけ大島の外周を走ることに。
理由は特にないのですが、しまなみ海道は定番コース以外にもサイクリングして楽しいコースは沢山あるので、走らないのはもったいないです。
海を横目に眺めながら、自転車のペダルを回していると、前方に大型船を発見。
ついつい見学したくなるのが私の性分。自転車を止めて、まじまじと船舶を見ていました。(笑)
しまなみ海道を走っていると、多くの造船所を見かけるので、個人的には嬉しいですね。
その後は、いつも通過する宮窪峠を攻略し、伯方・大島大橋へ向かいました。
しまなみ海道は、ブルーラインが引いてあるので迷子になる心配は皆無。本当にありがたい。
伯方・大島大橋の近くで見つけた青い塔。こんなのあったかな。
思い出そうとするが記憶にない。こんな目立つ塔ならば忘れるはずないのに。
この塔の前には、解体工事中の看板が立ててあり、作業していたので無くなってしまうのだろうか。
もんもんとしながら、伯方・大島大橋を渡り、道の駅「伯方S・Cパーク」へ到着。
そこで、今治市のB級グルメ「焼豚玉子飯」を食べる。うん、美味しい。
今治市では、必ずといっていいほど食べている焼豚玉子飯。
白身はこんがり焼き上がり、黄身はプリプリの半熟状態。そんな目玉焼きの下には、焼豚がぎっしり敷き詰められている。そんな丼が美味くないはずがない。
デザートには、伯方の塩の塩ソフト。実に完璧だ。(自画自賛)
もうこの頃には、先ほどのもんもんとした気持ちがすっかり吹き飛んでおり、ニコニコ状態ですね。(我ながら単純だ。)
しばらく道の駅で休憩をはさみ、先へ進みました。
今回の旅では、観光地巡りをほとんどしていないため、時間に余裕がある。
そのため、結構休憩しながら景色を眺めている時間が多いかな。
私がしまなみ海道で、来島海峡展望館以外にも必ず立ち寄る場所は、サイクリストの聖地の記念碑。
ここで記念撮影するのを儀式にしている。
しまなみ海道の各島には、美麗な橋が架けられており、大三島と生口島に架けられているのは、多々羅大橋です。
個人的には、しまなみ海道の橋の中でもっとも気に入っています。
なぜなら、鳴き龍が楽しめるから。ケーブルが固定されている鉄塔の真下には、拍子木が用意されていて、拍子木を叩いて音を鳴らすと、鉄塔に反響してなり響きます。
拍子木を使わなくても、手を叩いたり、足踏みしたり、声を出したりしても音が鳴り響く。実に面白い。
また、この橋は愛媛県と広島県の県境になっている。
いままで愛媛県にいたのに、これからは広島県。県境を越えるとワクワクしてしまうのは何故だろうか。
橋の上から、瀬戸内の絶景が眺める。いつ見ても心が洗われるような景色。何度走ってもしまなみ海道は最高だと思える瞬間といえる。
景色を眺めてばかりで、中々先へ進めませんが、多々羅大橋を渡ると面白い物を発見。
それが「レモン怪獣」と呼ばれている怪獣オブジェ。
調べたところ2021年9月に誕生したそうです。瀬戸田のブランドレモンが怪獣として具現化したという。
何気に初遭遇となった私は、その存在にビックリ!
まじまじと見学したのは言うまでもありません。
手元にレモンが握られているのがチェームポイントかな。
しまなみ海道に、また新たな立ち寄りスポットができました。
道なりに進み、瀬戸田サンセットビーチへ到着。
瀬戸田サンセットビーチでは、海を眺めながら休憩を入れます。
今回の旅では、ただ海を眺めて過ごす時間が非常に長い。たまにはこういう旅もいいもんだ。
何も考えず自然を感じる時間は、本当に貴重。
瀬戸田サンセットビーチのある生口島で、実はやりたいことがある。
この島には、島ごと美術館と呼ばれる現代アートの作品が点在しているので、全て見て回りたい。
瀬戸田サンセットビーチでは、こちらの「凪のとき 赤いかたち / 傾」という作品を見つけた。
青空や白い砂浜との対比が面白く綺麗に見える。
このような作品が17件あるという。数が多いので、見て回るだけでも時間がかかりそうですね。
瀬戸田サンセットビーチを後にして、海岸通りを走りドルチェへ辿り着きました。
ドルチェでは、美味しいジェラートが楽しめる。私もしまなみ海道へ訪れたら、よく足を運んでいるので分かるけど、サイクリストご用達のお店ですね。
今回もいつも通り、地元瀬戸田産の国産レモンをふんだんに使った、レモンジェラートを選びました。
うん、美味しい。ほどよい酸味が口の中に広がり、さわやさを演出してくれます。
時期的に日が暮れるのが早くなっているので、ジェラート食べ終えた後は、先を急ぐことにしました。
【自転車旅の様子(その2)】
本記事のような自転車旅の様子を、下記記事で紹介します。
夕暮れの尾道
自転車のペダルを回して、スピードを上げて進んでいると、日が傾き辺りをオレンジ色に照らします。
完全に日が落ちるまでには、尾道駅に辿り着くでしょう。
しまなみ海道は、定番コースで片道約70kmていどの距離ですが、走るコースによっては100km以上になることも。
70km程度ならば、走ることに専念し、朝から走れば昼過ぎには走り切っている。
しかし、せっかくのしまなみ海道。ただ走るだけでも楽しいけど、色々と見て回れば更に面白い。
それに、時間の都合があえば、夕景を楽しんでみるのも良いと思う。
沈みゆく太陽を眺め、1日の終わりを感じ取ろう。
1日の旅の終わりに、夕景で締めるのは、ある意味贅沢な時間の使い方とも言えますね。
こうして、尾道駅へ到着し本日の旅は終了しました。
まとめ
しまなみ海道は、何度訪れても楽しいサイクリングコースです。
主に6つの島(向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島)で構成されていますね。
サイクリングに専念するだけでも楽しい時間を過ごせますが、様々な絶景・観光スポットへ足を運べばもっと楽しいし、一生に残る思い出となる。
各島には、多くの絶景・観光スポットがありますので、とても1日では回り切れません。
いつか、3泊4日や4泊5日程度の時間を作り、しまなみ海道をじっくり見て回りたいですね。