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旅の体験談

岡山県南東部をサイクリング、藤公園で藤まつりを漫喫(岡山市→和気町)

神社と大木が見える風景

季節は春。桜が散ると、今度は藤が咲き誇ります。岡山県和気町の藤公園では、藤が咲く期間に「藤まつり」が開催される。

けれど、ここ数年はコロナの影響で休園になったり、藤まつりは開催されたけど屋台やイベントがありませんでした。

今年(2023年)の藤まつりは、完全復活する情報をつかんだため、これはもう行くしかないでしょう。(去年も足を運んでますよ。)

本記事では、百間川緑地公園から藤公園までサイクリングした様子をお届けします。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 自転車旅やサイクリングが好き
  • サイクリングの道中で見聞を広めたり、様々な体験をしたい

スタートは百間川緑地公園から

百間川緑地公園

岡山平野のほぼ中央部を流れる岡山三大河川の1つ旭川。その放水路として人工的に作られたのが百間川です。

この百間川沿いには、百間川緑地公園が整備されており、市民の憩いの場として親しまれています。既に太陽も高く上がり、時刻は9:30を過ぎていました。この公園から和気町の藤公園を目指しますよ。

公園を眺めて見ると、数組のご家族が楽しそうに遊んでおり、元気よく遊ぶ子供の姿に癒されますね。

百間川緑地公園
百間川緑地公園

さて、よいよ出発です。まずは国道250号を少しの間走り脇道へ入るかな。

国道250号は、かなり交通量が多いので、ロードバイク初心者にはおすすめはできませんが、走り慣れると時短になる便利な国道ですよ。

そんなことを考えていると、青看板が見えてくる。そこには「姫路 73km」と記載されています。

青看板

毎回思うのだけど、兵庫県の姫路市まで結構近いんだよな。サイクリストならばこの感覚を分かってくれるでしょう。

普通に考えたら73kmなんて、自転車で走る距離ではなく、車や電車を使うものですね。こんな感覚になるのは、ロードバイクにハマっている証拠。いわゆるロードバイクあるあるですよ。(笑)

脇道

車どおりの少ない道を走っていると、たくさんのショベルカーが並んでいるではないですか。

たくさんのショベルカー

別にショベルカー自体は珍しくもないですが、一堂に並んでいれば、ある意味壮観です。うむ、特殊車両には何故が惹かれるものがある。

辺りはのどかな風景が広がっています。このような景色を眺めながらのサイクリングは、気持ちがいい。

のどかな風景
柳の街路樹がある道

もう少しすると、確か水門が見てるくるはず。寄り道していきましょう。

【ロードバイクあるある】

ロードバイクに乗り続けていると、何故か同じような経験することがある。いわゆる「あるある」を下記記事で紹介します。

日本最古の運河の水門「倉安川吉井水門」の見学

現代の水門
現代の水門

自転車のペダルをゆっくり回し、用水路脇の道を進みます。

しばらくすると水門が見えてきました。現代の水門ですが、私のお目当てはこれではありません。

実はこの道の先には、倉安川吉井水門がある。現代の水門にはない風情を感じるもの。

なので現在の水門しか見たことがない人には、ぜひ見て欲しい。先人の美的感覚に感心すると思います。

用水路の中には、水車が見て取れる。私は一度も勢いよく回っているこの水車を見たことがない。

水車
水車

けれど、その方が良いのでしょうね。そしてその奥には、吉井水門が見えてきました。

奥に水門が見える

こちらは「二の水門」です。うん、実に絵になります。自然の岩盤を巧みに利用しているため風情を感じられる。

倉安川吉井水門「二の水門」
倉安川吉井水門「二の水門」

そもそも倉安川吉井水門は、吉井川中流と旭川下流をつないでおり、総延長約20kmもある運河・倉安川の吉井川側の起点に設けられた取水口ですよ。それに船通しの閘門(こうもん)施設にもなっている。

この運河自体は、土木の天才「津田永忠(つだ ながただ)」のお仕事。岡山の発展には、彼の存在は欠かせません。

事実、彼は日本三大庭園の後楽園や日本最古の庶民教育施設である閑谷学校など多くの史跡に絡んでいます。

倉安川吉井水門は、1680年につくられました。その際、岡山城の築城技術を応用しているそうですね。

こちらは「一の水門」です。二の水門と比べると面白みに欠けるかな。

倉安川吉井水門「一の水門」
倉安川吉井水門「一の水門」

一の水門と二の水門の間に水路を広くとって、「高瀬廻し」と呼ばれる船だまりを設けている。2つの水門の水位を調節して、水位差のある2つの川の間で、船の航行を簡単にする工夫は見事なものですよ。

調べてみると、完成してから320年の間、数々の洪水に遭遇しましたが、一度も決壊をしていないという。

往時の姿を残し、現在する倉安川吉井水門は、2019年9月に「世界かんがい施設遺産」に認定されました。

バックに二の水門を交えて愛車と記念撮影。ここからは、岡山三大河川の1つ吉井川沿いを走りますよ。

倉安川吉井水門と自転車

【津田永忠と関係が深い建築物】

津田永忠と関係がある建築物を下記記事で紹介します。どんな関わり合いがあるのかは、お楽しみに。

吉井川沿いの風景

吉井川を表す看板

倉安川吉井水門の直ぐそばには、吉井川に沿うように県道252号が通っています。

この県道をしばらく進み、途中から県道96号へ入り東へ進めば和気町へ入る。土地勘がない人は、この道を走るのが無難ですね。車で走るならばまずこの道を選ぶでしょう。

自転車で走るのならば、もっと面白い道がある。吉井水門の位置から県道252号を少し北上すれば、道が分岐しており、その道を進めばより吉井川へ近づけます。

吉井川沿いの道
吉井川沿いの道

その道は、高い位置から見下ろす形となるため、河川敷や先々の民家、畑などがよく見通せる。車も入ってこないため快適そのものですよ。

吉井川沿岸の風景
吉井川沿岸の景色

ある意味サイクリングロードともいえますね。個人的には好きな道であり、鼻歌交じりに走っていれば坂根堰(さかねぜき)へ到着。

坂根堰
坂根堰

坂根堰は大きいだけでなく、見た目もカッコいい。なので、ついつい足を止めてしまいます。

坂根堰

川の流れる音に耳を傾けていると、水の音に癒されますね。

風が吹くたびに草が傾き、まるで草原のように波打つ姿は素晴らしい。

吉井川沿岸の景色

そんな景色の中で突然現れる大きな馬?のオブジェ。一体何者なのかは分かりませんが、ついつい見てしまう魅力がある。(笑)

謎の馬のオブジェ

しばらく走ると、一時的に吉井川沿いを離れ、キリンビール岡山工場が見えてきました。ここまで来れば和気町まで、残り10kmもありません。

キリンビール岡山工場
キリンビール岡山工場

少し進んだ先にあるJR万富駅の前を通り過ぎ、再び吉井川へ合流。橋を渡って対岸へ向かい、道なりに北上すれば和気町へ入ります。

このルートの良いところは、常に吉井川沿いを走るため、平坦基調で景色もよい。

平坦路
菜の花と吉井川

快調に自転車を走らせていると、左側側には吉井川、右手側は線路が整備された細い道へ入りました。

細い道
細い道に車が通る

本日はタイミングが悪かったのか、なぜか車の通りが多い。それともこれが普通なのか。いつもは、もっとすんなり進めていたのですが、中々先へ進めません。

退避場所へ自転車を入れながら少しずつ先へ進む。退避場所で待っている間に、電車が通過してきたので思わず撮影した次第です。うん、こういう機会が巡ってくるのならば足止めも歓迎ですよ。

山陽本線
山陽本線

そんな感じで細い道を抜けると、目の前には和気冨士が見えてきました。

和気冨士
和気冨士

和気冨士は、和気町のほぼ中心部にあり、地元の人たちにとって身近な里山です。標高172mの低山で、登山口から約20~30分ほどで登れるという。機会があれば登ってみたいですね。

そして和気駅へ到着。

JR和気駅
JR和気駅

ここまでくれば藤公園まであと少し。さて、ラストスパートといきましょうか。

藤公園へ向かう

和気町の市街地
和気町の市街地

和気町の市街地を通り抜け、金剛川沿いに進んでいきます。

事前情報では、藤公園の藤はまだ満開ではないみたい。けれど、本日を逃せば天気が崩れていく予報だったので本日結構した次第です。

例年はGW中に見頃になるのですが、今年(2023年)は藤の開花が早く、GWへ入る前に見頃になるという。

それに本日は平日なので、いつもよりは空いているだろうと考えていました。

道の沿岸には、藤公園の案内板が設置されていたり、「藤まつり」と書かれたのぼり旗が、風に揺らめいています。

藤公園の案内

藤公園へ向かうため、県道96号を途中で左折し道なりに進むと、車が渋滞しているじゃないですか。

いつも通りとはいえ、GW前の平日でも、これほど渋滞するとは思ってみませんでした。

渋滞

ここから残り約1kmほど。けれど、藤公園の駐車場が空かなければ、車は前へ進まない。

渋滞なんて付き合いきれないので、当然道を変えますよ。こういう時は、小回りのきく自転車は実にありがたい。

住宅地に向かう道へ入り、そのまま藤公園に向かいます。

住宅街へ向かう道

車が普通に1台通れる道幅ですが、対向車がいたら面倒なのであまり車が通らないのでしょう。そんな道をひたすら走る。

路地を抜ければ広い道へ合流。後は北上するだけです。

藤公園の周辺の道

そして駐車場へ到着すると、ほぼ満車の状態。駐車場から日笠川を挟んで見える藤公園には、たくさんの屋台が並んでおり、大勢の観光客が見て取れます。

藤公園の駐車場
藤公園の駐車場

そんな大盛況な藤公園の様子が、遠目でもよくわかりました。

う~む、やはり「藤まつり」の影響はスゴイですね。早速藤公園へ向かいましょう。

藤まつりを漫喫

日笠川に架かる橋
日笠川に架かる橋

藤の開花状況は7割ということなので、悪くはないですね。

日笠川に架かる赤い欄干の橋を渡り、藤公園へ向かう。受付で入園券を購入した後で、園内へ入りました。

普段は無料開放されている藤公園ですが、藤まつりの開催期間中だけ入園料があります。

藤公園
藤公園

藤公園で鑑賞できる藤は、日本全国46都道府県(沖縄県では野生の藤は生息しない)から選ばれた著名な藤ですよ。日本一の品種を誇ることで知られています。

日本だけでなく、中国や韓国の藤も栽培されている。総延長500mもある藤棚は実に素晴らしく、美しく咲き乱れる藤の花を仰ぎ見ながら園内を散策しました。

藤が見せてくれる風景をダイジェストで紹介。

藤の花(その1)
藤の花(その2)
藤の花(その3)
藤の花(その4)
藤の花(その5)

紫・白・ピンクの藤の花が風に揺れる。長い房の垂れ重なりあいも見事。藤が織りなす幻想的な景色は、見る人を惹きつけてやまないです。

また、ステージ上では音楽に合わせて歌声が響いています。その歌声を聞きながら、しばし休憩を取りました。

ステージ

藤を一通り見て回った後は、隣接する和気神社へお詣り。

和気神社の鳥居

うん、拝殿は工事中か。本日は神様に歓迎されていないかも。なので挨拶だけしていきましょう。

工事中の和気神社の拝殿
工事中の拝殿

一通り境内を見て回り、和気神社を後にすると帰路へつきました。

まとめ

藤の花

今年も綺麗な藤を見られて、心の保養になりました。個人的には、春の花見は「菜の花 → 花桃 → 桜 → チューリップ・藤・ネモフィラ → ポピー」が黄金パターンと思っています。

諸事情などにより、毎年全ての花見ができる訳ではありませんが、できるだけ見る機会を増やしていきたいですね。

来年も綺麗な藤が咲いてくれることを期待しています。

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