鳥取県境港市は、「ゲゲゲの鬼太郎」の原作者・水木しげる先生の出身地として知られ、いまや妖怪の町として多くの人たちに親しまれています。
その理由は、境港駅から続く「水木しげるロード」に並ぶ、妖怪をモチーフにしたたくさんのブロンズ像の影響ですね。ブロンズ像だけでなく、妖怪広場や妖怪神社、妖怪楽園など見どころも目白押し。また、数多くの飲食店、雑貨店が並ぶ一大観光地を形成しているのです。
本記事では、水木しげるロードを歩きながら、水木しげる先生の妖怪ワールドの魅力を紹介します。
水木しげるロードとは
水木しげるロードとは、一言で表すならば、鳥取県境港市に整備された商店街です。
ただし、ただの商店街じゃないですよ。観光に対応した商店街として、水木しげる先生が描く妖怪の世界観を表現しています。
JR境港駅から本町まで連なる街路は全長約800mもあり、主に水木先生の代表作となる「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクターをモチーフとしたブロンズ像が設置されているのです。その数は170体以上もあり、見ごたえ抜群です。
また、商店街らしく飲食店や雑貨店なども立ち並び、豊富な妖怪グッズやオリジナルグッズを販売しています。
2004年12月には「美しい日本の歩きたくなるみち500選」に選ばれ、2006年5月には「がんばる商店街77選」に選ばれました。
【周辺の見所】
水木しげるロード周辺の見所を、下記記事で紹介します。
水木しげるロードを歩き、たくさんの妖怪を見て回ろう
水木しげるロードを歩いていると、至るどころで見かける妖怪のブロンズ像。知っている妖怪もいれば、全く知らない妖怪もいる。
「ゲゲゲの鬼太郎」の登場キャラクターが大半を占めるので、親しみやすいのではないでしょうかね。超能力で悪の妖怪と戦う主人公の「鬼太郎」は、10体のブロンズ像があるので見つけ出してみよう。さすが主人公だけ数が多いですね。
その他にも「ねずみ男」や「目玉おやじ」「ねこ娘」などお馴染みのキャラクターが勢ぞろい。
ねずみ男といえば、怪奇とお金をこよなく愛する人間と妖怪のハーフです。話術は巧みで悪知恵がはたらくため、怪しげなビジネスに手を出しては、いつもトラブルを引き起こしているイメージが強い。そんな彼ですが、実に人間臭く鬼太郎シリーズに欠かせないキャラクターといえる。
もちろん鬼太郎と激しい戦いを繰り広げた悪役もいました。
鬼太郎の最大のライバルといえば、やはり「ぬらりひょん」でしょう。ヤツも当然いますよ。見て下さい、このふてぶてしい面構え。
そんな妖怪たちを一つ一つ眺めるだけでなく、触れられるのも嬉しいところ。ブロンズ像の仕草から、ストーリー性を想像するのも楽しみ方のひとつです。
この奇抜な発想が反響を呼び、雑誌やテレビなどのメディアに取り上げら、全国的に知られるようになりました。キャラクターを使った商店街活性化の成功例として、その取り組みは多くの商店街・地域活性化のモデルケースになっています。
商店街なので、通りには多くの飲食店や雑貨店などが軒をならべ、妖怪の世界を満喫できるように、様々な工夫を施している。
商店街の店舗や観光案内所で手に入る「妖怪ガイドブック」でスタンプラリーを行なえば、より妖怪にくわしくなる。目指せ、妖怪博士!!
ここでしか手に入らない妖怪グッズやオリジナルグッズも豊富ですよ。
たとえば、好きな「妖怪板ハガキ」を選んで色を塗って妖怪ポストへ投函すれば、1週間前後に本当に届くという。こういう遊び心は面白いですね。
こちらは「妖菓 目玉おやじ」という高級和菓子。この世でここだけでしか食べらないとか。食べ歩きによいみたい。
トイレの案内板も鬼太郎仕様。凝ってますね。
店舗にも妖怪が描かれたりして、見ているだけでも楽しいですよ。
ブロンズ像だけでなく、細かなところにも妖怪が隠れているので、よ~く見回してみよう。目玉のおやじの街灯があったり、妖怪が描かれたマンホールもある。
それに、鬼太郎やねこ娘、ねずみ男など多くのキャラクターが商店街を闊歩しているので、見かけたら一緒に記念撮影してもらいましょう。
私はねずみ男に会えて、1枚撮らさせて頂きました。(喜)
1つ残念だったのは、水木しげる記念館がリニューアル中だったこと。
以前訪れたことがありますが、ここでは水木先生によって描かれた妖怪の世界を紹介していました。水木作品の数々がそろっており見ごたえがあったので、またの機会に訪れたいですね。
水木しげるロードは、年月を重ねるにつれ進化を遂げています。今後も妖怪たちの活動に注目しましょう。
【町並みの観光スポット紹介】
古い町並みを楽しめる観光スポットを、下記記事で紹介します。
境港駅周辺の妖怪たち、世界妖怪会議に注目
境港駅は、水木しげるロードの玄関口です。この駅から多くの観光客が訪れます。
電車以外で訪れたならば、停車する電車にも注目したい。なんともカラフルな鬼太郎列車にテンションが上がりますね。外装だけでなく、車内にもイラストが描かれている。
今回、私は自転車旅の道中で立ち寄ったので、電車を利用しませんでしたが、以前電車で境港駅へ訪れた時は、到着するまでワクワクが止まらかったものです。
境港駅前には、鬼太郎たちが見守る中、仕事をしている「水木しげる先生執筆中」のブロンズ像がありますね。
次々と電車から降りてくる観光客が、このブロンズ像前で記念撮影していたのが印象的でした。
そのすぐ横にある「みなとさかい交流館」へ目を向けると、その大きさからインパクト抜群の妖怪巨大壁画が設置されている。
また、周囲には多くのブロンズ像が設置されており、これから商店街ではどのような妖怪に出会えるのか期待感が高まりますね。
境港駅前で最も注目したいのは、2017年に新しく登場したスポット「世界妖怪会議」でしょう。
世界各地から妖怪の代表が集まっており、日本からは鬼太郎と目玉おやじが参加し、世界の平和について話合いを行なっています。
以前開催されたイベントでは、商店街に点在している妖怪たちが会議に参加するため、一同に集まりました。多い時には60体以上も会議に参加したそうです。さぞかし壮観だったのでしょうね。また、そのイベントを開催してほしいと思っているのは私だけじゃないと思います。
また、周囲には鬼太郎や悪魔くんのイラストパネルが設置されたフォトスポットがある。
イラストパネルの前で、イラストに描かれたセリフに合わせポーズを決めてよう。そして、カメラのシャッターを切れば、記念に残る面白い1枚が撮れるでしょう。
【カメラに関する話】
旅の思い出にカメラ撮影を楽しみましょう。下記記事では、カメラに関する話を紹介します。
妖怪たちの憩いの場、妖怪広場に踏み入る
境港駅から水木しげるロードを東へ向けて約3分ほど歩くと、妖怪広場へ辿り着きます。
この妖怪広場には、9体の妖怪たちがくつろいでいる「河童の泉」は注目のスポット。ぜひ足を運んでもらいたい。
というのは、愛嬌あふれる妖怪たちの日常生活をのぞくことができる。
たとえば、鬼太郎のしょんべん小僧。普段ヒーローをしている鬼太郎のレアな姿は面白い。
ネズミ男が泉の中で泳いでいる。いや、ずる賢い彼のことだ、きっと何かの策略かも。
中央の塔で腰かけているのは、悪魔くん。
この像を眺めていて、ふと思い出したのが、悪魔ちゃん命名事件。社会的反響が大きかった事件だけに、覚えている人も多いだろう。
家の中では、河童とたぬきが楽しくおしゃべり。注意事項が書かれた木札を立てていました。
個人的には、畔の中央にゲゲゲの鬼太郎の6期のねこ娘あらため、猫ねーさんに登場してもらいたいかな。凛々しい姿が、この場に似合うと思う。
妖怪広場は、それなりの広さがあるため、大人数のグループで記念撮影を行なう場所に適しています。
【聖地巡礼スポットの紹介】
漫画やアニメの舞台となった場所へ訪れるのが聖地巡礼ですね。そこで、下記記事では聖地巡礼スポットを紹介します。
妖怪のパワーを授かれる「妖怪神社」へ参拝
水木しげるロードには、ぜひお詣りしたい「妖怪神社」があります。
この神社の入口前には、中央に一反木綿の鳥居、左手側に水木先生の直筆署名が刻まれた碑、右手側に清めの水が見て取れる。個人的には、一反木綿の鳥居がお気に入りです。
鳥居をくぐり抜けると、樹齢300年のケヤキと、不思議な逸話が残されている「目玉石」を発見。
この目玉石は、御身体の設置時に、突然ポロリとめくれ落ちたものだそうで、その箇所は水木先生が事前に目玉をつけるとよいといわれていた部分だったそうですよ。この不思議な話から、はがれた石を「目玉石」と名付けられました。
こちらは、妖怪念力棒。
この妖怪念力棒に願いを記入して奉納すると、妖怪たちの不思議なパワーを授かり、願いが叶うという。毎年、この妖怪念力棒は、妖怪神社で護摩供養されています。
忘れてならないのは、神社前にある清めの水。実は、この清めの水には御影石が浮いており、触るとクルクル回転します。
果たしてその正体は、目玉おやじでした。面白いですね。
参拝の際には、清めの水で手を清めることを忘れずに行いましょう。
また、「からくり妖怪おみくじ 」は人気があり、妖怪たちがおみくじを運んでくれます。
【神社参拝に役立つ話】
神社へ参拝に訪れる際、役立つ話を下記記事で紹介します。
鬼太郎の家がある「妖怪楽園」
妖怪楽園は、手作り感満載のテーマパークです。こじんまりとしていますが、子供たちが楽しめる遊具がいくつも設置されており、家族連れにおすすめ。
昔ながらの射的を楽しんだり、売店ではオリジナルグッズを販売している。また、妖怪茶屋では、楽園限定の「妖怪ラテ」をアイス・ホット・フローズンで作れ、鬼太郎やねこ娘など5種類から図柄を選べます。
入口には、大きな「ぬりかべ」が出迎えてくれますよ。
奥には、鬼太郎の家があり、お馴染みのキャラクターがあなたの訪れをお持ちしています。
- 開園時間 9:30~17:00(季節によって変動あり)
- 休園日 不定休(妖怪楽園の公式ホームページでご確認下さい。)
水木しげるロードの基本情報とアクセス
住所 | 鳥取県境港市大正町~本町 |
電話番号 | 0859-47-0121(境港観光案内所) |
【アクセス】
- JR境港駅を下車後すぐ
- 米子自動車道「米子IC」から車で約40分
水木しげるロードの駐車場
水木しげるロードの周辺には、無料と有料の駐車場が点在しています。
境水道沿いにある無料駐車場(普通車 約50台)が水木しげるロードまで徒歩約3分と近く便利ですね。
また、少し離れて徒歩約15分ほどかかりますが、台場公園の無料駐車場(普通車 約130台)も利用できます。
有料駐車場(1時間200円)では、日ノ出駐車場(普通車87台)、境港駅前駐車場(普通車105台)、大正町駐車場(普通車58台)と収納台数も多いので、駐車に困ることは少ないでしょう。
まとめ
水木しげるロードでは、様々な妖怪たちに出会えます。知っている妖怪がいたり、初めて見る妖怪もいる。そんな妖怪に一喜一憂しながら、お気に入りを見つけてみてはいかがですか。
商店街の店舗や観光案内所で手に入る「妖怪ガイドブック」を片手に町巡りをすれば、妖怪博士になれるかも。お土産にぴったりな様々な妖怪グッズやオリジナルグッズも豊富です。
妖怪たちは、あなたの訪れを首を長くしてお待ちしています。