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旅の体験談

奈良・石上神宮でピンチから起死回生を図ろう、拝殿や御神鶏など見どころ多し

石上神宮の紹介サムネ

奈良県天理市にある布留山(ふるやま)の北西麓には、日本最古の神社の一つ「石上神宮(いそのかみじんぐう)」が鎮座しています。

唯一、伊勢神宮と共に神宮として日本最古の歴史書・日本書紀に登場しており、神話にも登場する霊剣が祀られていたり、国宝・七支刀(しちしとう)で有名ですね。

たとえ絶対絶命のピンチに陥ったとしても、起死回生を図れるご利益があるというのだから凄くないですか。

また、境内には鶏を放し飼いしており、元気よく駆け回る姿が明るくて平和的だ。その一方で、参道は薄暗い鬱蒼とした森に囲まれているので、悠久の時を歩んだ荘厳で静謐な雰囲気が素敵です。

また、スピリチュアルな体験談が多い神社ですよ。

本記事では、魅力的あふれる石上神宮の見どころを紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 神社仏閣巡りが趣味
  • 古い歴史のある建築物に興味がある
  • 石上神宮の見どころを知りたい

石上神宮のご祭神・ご利益・所要時間

石上神宮(拝殿)
石上神宮(拝殿)

石上神宮(いそのかみじんぐう)は、奈良県天理市布留町に位置し、三重県の伊勢神宮と並び日本最古の神社の一つとして知られています。

ご祭神は、以下の通り。

  • 【ご祭神】
    • 布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)
  • 【配神】
    • 布留御魂大神(ふるのみたまのおおかみ)
    • 布都斯魂大神(ふつしみたまのおおかみ)
    • 宇摩志麻治命(うましまじのみこと)
    • 五十瓊敷命(いにしきのみこと)
    • 白河天皇(しらかわてんのう)
    • 市川臣命(いちかわおみのみこと)

特に布都御魂大神・布留御魂大神・布都斯魂大神の3柱は、名前が似ていて混同してしまいそうです。

ご祭神の布都御魂大神は、布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ)に宿る神霊ですよ。神武天皇が大和平定の戦いに挑み壊滅寸前だったのですが、その時に授かった布都御魂の刀剣のおかげで、絶望的な状況から起死回生の逆転劇が生まれ戦いに勝利したそうな。

布留御魂大神は、「十種神宝(とくさのかんだから)」に宿る神霊。ドラクエでいうところのザオリクの効果があるという。死人を生き返すなんて破格すぎませんか。

布都斯魂大神は、天羽々斬剣(あめのはばきりのつるぎ)に宿る神霊です。神話で有名なヤマタノオロチを退治した刀ですよ。

神武天皇を勝利を導いた布都御魂剣は、物部氏により宮中で祀られ大事にされたそうな。そして、崇神天皇7年に物部氏の伊香色雄命(いかがしこおのみこと)が現在地に移し、石上大神として祀ったのが石上神宮の創建となっています。

石上神宮の境内マップ
石上神宮の境内マップ

石上神宮のご利益は何といっても「起死回生」でしょう。ご祭神の由来から分かるように効果が期待できる。また、「健康長寿・病気平癒・除災招福・百事成就」など数多くのご利益があるのはありがたいですね。

境内はそれほど広くはないので、30~60分もあれば一通り見て回れます。なので、参道からゆっくりと歩き、石上神宮の見どころをチェックしよう。

そもそも石上神宮は、大和朝廷の武器庫だったそうな。また、古代の豪族たちが権力を表す神宝を多く納めました。これらのことから「神社」より格式の高い「神宮」の称号を授けられています。

石上神宮といえば国宝・七支刀が有名

七支刀の説明文
七支刀のデザイン

石上神宮といえば、国宝・七支刀(しちしとう)を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。

七支刀は、左右に3本ずつ段違いに枝刃がついた鉄製の剣ですね。武具というより祭祀や儀式に使われたものだといわれている。

当初は六叉鉾(ろくさのほこ)と呼ばれていたそうな。刀身に記された銘文により七支刀と呼ばれ今に至ります。この銘文は、日本の古代史を知る手がかりとして貴重なもの。そのため、解読や判読が研究されてきました。

普段は一般公開されていませんが、特別公開や美術館や博物館での特別展などで実物を拝見できる機会があります。

太古のロマンを感じる参道

石上神宮の参道
参道

日本最古の都「藤原京」が置かれた土地である奈良県は、悠久の歴史と文化が今も色濃く残ります。

古墳・史跡・遺跡など歴史ロマンを駆り立てる町が多いので、歴史好きの人たちに大人気。もちろん石上神宮もその中の一つですね。物部氏の総氏神として崇敬されており、今も多くの参拝者が後を絶ちません。

朝早くに参道を歩くと、都会の喧騒が嘘のように静まりかえっており、荘厳で静謐な雰囲気が良い感じ。

新緑の時期には、緑鮮やかな景観が美しく、紅葉シーズンにおいては、赤と緑のコントラストが一層際立ちます。

石上神宮の大鳥居
石上神宮の大鳥居、逆光だったので鳥居をくぐり抜けた後に振り返って撮影

しばらく参道を歩くと大きな鳥居が見えてくる。高さ7m、横幅10mの檜造りの大鳥居というのは、この参道の雰囲気にピッタリ。

この大鳥居は、もともと1928年に昭和天皇の御大典を記念して建てられたのですが、2011年3月に腐朽や耐久性に関する調査が行われた結果、修理が必要と判断されて同年9月に再建されました。

大鳥居の先は神域の世界となる。そのせいか、まっすぐに伸びる参道と相まって、まさに1枚の絵画のような美しさです。

神杉
神杉

また、大鳥居をくぐると神杉が見えてきます。樹齢は400年前後といわれ、幹囲り4.1m、高さ約35mもあるぞ。現在も樹齢300年を越える杉が数本もあるというのだから凄くないですか。

それに神杉は、万葉集にて「石上布留の神杉、神びにし我れやさらさら恋にあひにける」と詠われており、その姿は神々しいですね。

太古のロマンを肌で感じ取れる参道を、ゆっくりと歩きながら拝殿へ向かいましょう。

古代から伝わるご神宝を祀る社殿

楼門
楼門

拝殿へ至る入口となる重要文化財の楼門。朱色の柱と白壁が織りなす造形が見事なり。圧倒的な存在感を放っています。

1318年(文保2年)に第96代後醍醐(ごだいご)天皇によって建立されました。かつては、上層に鐘が吊るされていましたが、明治に発令された「神仏分離令」により、取り外したそうです。

また、正面に掲げられた木製の扁額には、達筆で「萬古猶新(ばんこゆうしん)」と書かれているぞ。

「萬古猶新」と書かれた扁額がカッコイイ!
「萬古猶新」と書かれた扁額がカッコイイ!

明治・大正にて政界を指導した元老の山縣有朋(やまがた ありとも)が書いたようで、「古いものでも大切なものはその新しさを失わず、不変である」という意味を表しているそうな。

山縣さんグッジョブです。個人的に気に入りました。

石上神宮の回廊
回廊の内側には椅子が並べられているので休憩していこう、また巫女さんのパネルがあるぞ

また、楼門を中心に拝殿を取り囲むように造られた廻廊がGood。

朱塗りの柱が映えており、周囲の緑の美しさをより引き立てているかな。

石上神宮(拝殿)
石上神宮(拝殿)

楼門をくぐった先に見えるのは、国宝に指定されている拝殿です。

1081年(永保元年)に第72代白河天皇が石上神宮の鎮魂祭のために、宮仲の神嘉殿(しんかでん)を石神神宮へ寄進しました。正確な建立時期は不明ですが、拝殿として現存する日本最古のものなんだとか。

拝殿を真正面から眺めていると、長い年月を経た独特の風格がにじみ出ているのを感じ取れるかな。それと、美しさ兼ね備えているなんて実に凄いです!

拝殿は無断で昇殿してはいけない
拝殿は無断で昇殿してはいけない

毎年節分の前夜には、拝殿にて「玉の緒祭(たまのおさい)」と呼ばれる秘儀が行われます。

殿内の照明はすべて消された状態のまま、物部系の鎮魂の行法にて執り行い、息災長寿や開運厄除を祈るという。寒い時期に執り行われる神事ですが、多くの参列者が後を絶ちません。

古来より石上神社の拝殿の奥は、瑞垣で囲い「禁足地」と呼ばれるほど最も神聖な霊域です。足を踏み入れる行為を一切許していませんでした。

明治時代になり、当時の宮司が意を決し発掘を試みると、多くの玉類・矛を始め、御神体である神剣などご神宝を発見。

拝殿の奥に本殿の屋根がチラッと見える
拝殿の奥に本殿の屋根がチラッと見える

その後、それらのご神宝を祀るために、明治43年から大正2年にかけて本殿を建立しました。つまり、それまで本殿がなかったという事実に驚きですね。

ご神宝には御魂が宿っているといわれており、ご神宝がもたらす神聖な力は参拝者に強いエネルギーを与えてくれるという。

なので、拝殿にて熱心にお詣りをすれば、より強い心の浄化が期待できそうですね。

自由奔放に境内を駆け巡る鶏たち

御神鶏
御神鶏

石上神宮の境内を歩いていると、たくさんの御神鶏(ごしんけい)を見かけます。

御神鶏とは、神様のお使いとされる鶏(にわとり)のこと。これらの鶏は、放し飼いにしているので、間近で見られるのが面白い。

長鳴鶏(ながなきどり)の一種である東天紅(とうてんこう)や烏骨鶏(うこっけい)など色鮮やかな鶏たちが、境内を闊歩する姿に平和を感じるのは、私だけではないでしょう。

特に長鳴鶏は、国の天然記念物に指定されているほどだ。そもそも鶏は、神様の使いとして古事記や日本書紀などに記されているぞ。

長鳴鶏は、神話で有名な天の岩戸開きのシーンに登場。天照大御神が岩屋にお隠れになった際に、この長鳴鶏を泣かせて岩戸から出そうとしました。

優雅な鶏だな
場所柄のせいか、鶏の歩く姿が優雅に見える

鶏には夜明けを知らせるだけでなく、太陽を呼ぶという意味合いもあるという。そう考えると、とても尊い存在です。

なので、鶏たちの食事を邪魔するような無粋な真似はしないように。優しく見守って下さいね。

また、鶏の鳴き声は魔よけと考えられているそうなので、偶然にも鳴き声を聞くことができれば、悪いことから身を守ってくれるかも知れません。

鶏の像
鶏の像
鶏のデザインが描かれた絵馬
鶏のデザインが描かれた絵馬

ちなみに境内には鶏の像があったり、鶏のデザインの絵馬が奉納されていたりする。鶏との関係性を重視しているのがよく分かるというものだ。

鶏たちが、境内を歩き回る姿をのんびりと眺めながら過ごしてみよう。神社へお詣りする時間が、より楽しくなります。

ピンチを救う起死回生のお守り

七支刀のお守り
七支刀のお守り

先ほど紹介しました七支刀ですが、お守りのデザインになっています。

七支刀の刺繍が良い感じ。ピンチを脱し、チャンスに変えたいと願う人にとっては必須アイテムだろうな。起死回生や身体健康のご利益があります。

プライベートや仕事などにおいて、知らず知らずにピンチに陥るケースというのは稀にあるものですね。聞くところによると、このお守りを授与されてから、ピンチを乗り越えたエピソードが数多くあるといいます。

自分だけでなく、家族や友人など大切な誰かを守るためにも入手しておきたい。不思議な力をぜひ感じてみてはいかがですか。

神様の食事がデザインされる「御饌絵馬」

御饌絵馬
御饌絵馬

食にまつわる絵馬として、「御饌絵馬(みけえま)」があるのを知っていますか。

普段色々な神社へ参拝している人でも、あまり見ないものだろう。私も記憶にある限りでは、初めてかも知れませんでした。

毎月デザインが変更されており、一つ一つ見てみるだけでも面白い。石上神宮の御饌絵馬は、食事の際にお膳に添えて置いて使えます。

そうすることで、偏食除けや食の災難除け、家庭円満などのご利益を期待できる。そういうことならば、子供の成長にもピッタリなご利益ではないですかね。

また、客人満足のご利益もあるので、商売を営む人にもありがたいかな。

食というのは、人を良くすると書いて「食」という字になることから、単純に生命維持や健康保持だけでなく、心を満たす役割が大きいでしょう。

スピリチュアルな不思議な体験ができるかも

雰囲気のある樹木たち

石上神宮を訪れた人の中には、不思議な体験をしたという話があります。

たとえば、境内へ足を運ぶと鳥肌が立ったり、何とも言えない感覚に包まれることがあるという。また、怖いと感じる人もいたそうです。また、どこからか清らかな音が聞こえてくるといった現象もあるみたい。

特に霊感の強い人や気に敏感な人に起こりやすく、スピリチュアルな体験の報告が上がっています。

石上神宮には聖域となる禁足地があるほどなので、神様の存在をより身近に感じるのかも。もしそのような体験をしたのであれば、あなたを成長させるキッカケになるのかも知れないですね。

石上神宮の基本情報とアクセス

住所奈良県天理市布留町384
電話番号0743-62-0900

【アクセス】

  • 近鉄・天理駅から徒歩約30分
  • 近鉄・天理駅からバスに乗って「石上神宮前」で下車後、徒歩約5分
  • 名阪国道「天理東IC」から車で約5分

石上神宮の駐車場

石上神宮には、無料の第1~第4駐車場があります。

  • 第1駐車場:普通車 20台、利用時間 6:00~18:00
  • 第2駐車場:普通車 50台、利用時間 8:00~17:00
  • 第3駐車場:普通車・バス 80台(大型バス10台)、利用時間 8:00~17:00
  • 第4駐車場:普通車 50台、24時間利用可

まとめ

石上神宮にある記念撮影用の顔出しパネル

石上神宮は日本最古の神社の一つであり、不思議な魅力にあふれています。特にピンチに陥ったとしても、起死回生を図れるご利益があるというのはありがたいですね。

そもそも神話の時代に登場するほどの霊剣が祀られているほどの神社なのだから、存在からして特別感を感じるだろう。

それに荘厳な参道から続く拝殿へ至る道中の神秘的なこと。ぜひゆっくりと歩いて太古のロマンを感じて下さいね。

そして忘れてはならないのは、境内に放し飼いされた鶏たちでしょう。その姿が神社の特別感をより一層引きたてているのだろうな。

また、スピリチュアルな体験をする神社としても知られており、不思議なエネルギーの魅力にあふれています。



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年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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