
岡山県と香川県に挟まれた瀬戸内海にある塩飽(しわく)諸島。この塩飽諸島には、かつて塩飽水軍の本拠地があった本島(ほんじま)があります。
本島には、塩飽諸島の政所であった「塩飽勤番所跡」や古い歴史的建築物が残る「笠島まち並保存地区」、現代アート作品の野外展示など見どころが多いですね。
本日は本島へ渡り、一周しながら観光を楽しむ予定ですよ。本島へ向かうフェリーが出航するまでに余裕時間がかなりあるので、どこかへ立ち寄ろうかと地図を見ていたら、香川県の宇多津町に青の山を発見。
調べたところ山頂からの景色が良いみたいなので、青の山へヒルクライムしてから本島へ向かうことに決めました。
本記事では、香川の島旅とヒルクライムを一日に満喫した自転車旅の様子をお届けします。
坂出駅より旅立つ

本日は、香川県坂出市の玄関口となる坂出駅から旅をスタートします。
空を見上げると、透き通るのような大空が広がっていました。まさに自転車旅をするには、打ってつけの天気です。
これから向かうのは、宇多津町にある青の山という所。初めて行くため、くわしくは分かりませんが、事前に調べた限りでは、山頂の展望台からの景色が凄く良いみたい。それに墳群群もあるそうです。
山頂近くまで道は整備されているので、自転車で上れるそうですよ。けれど、勾配は不明なので大変さが今一つ分かりませんでした。
それは体験してみれば分かる話。それでは、青の山へ向けてレッツゴー!

自転車のペダルを軽く回し、予讃線の線路に沿ってのびる道路を駆け抜けます。
しばらくして、八幡池東交差点を左折して八幡通りへ入る。近くには、大きな八幡池があるぞ。桜シーズンには、電車から満開の桜が見られるスポットなんだとか。
そのまま西へ向けて進み、八幡町四丁目交差点を左折して道なりに進んでいると、いつの間にか川津丸亀線(県道186号)へ入りました。その後、数分もしない内に、目の前には大束川が登場。

大束川に架けられた仲の橋の外観が、なかなか良い感じだったので、思わず愛車と記念撮影した次第です。
その昔、この場所には琴参電鉄が通りっていたそうな。鉄道ファンならば、感慨深いのではないでしょうかね。

仲の橋を渡り町中へ入ると、とんがり屋根がひときわ目立つ建物を目撃。
ステンドグラスがはめられた洋館です。隣には和風建築の大きな住宅が並んでいます。その光景に思わず「何だこれ~」と声に出してしまいました。


旅を続けていると、珍しい建築物に出会う機会が多いですね。入口の門は閉ざされており、表札には「倉の館三角邸」と書かれている。
後から調べて分かったのですが、かつての豪商がぜいを尽くして建築した別邸なんだとか。宇多津の古い町並散策のメインスポットになっているようです。
文化活動などでの貸し出し利用はされていますが、一般公開されてる訳ではないようなので、中へ入れないのが残念ですね。

その後、路地裏で自転車をゆっくりと走らせながら、古い町並みを見物していると、平坦だった道の勾配が次第に上がっていく。
よいよ青の山へ向けてヒルクラムが開始となります。
【自転車旅に役立つアイテムの紹介】
自転車旅に役立つ様々なアイテムを、下記記事で紹介します。
初挑戦、青の山ヒルクライム

山下公園から南へ向けて、緩やかな勾配の路地裏を進むと、ママチャリでは少々キツイ勾配に変貌しました。
坂道を駆け上ると、しだいに民家が少なくなっていく。そして、高台から振り返り、宇多津の町並みを楽しみます。
さて、ここから先は本格的なヒルクライムとなる訳ですが、その前に気になる物を発見したぞ。


石仏群が並んでいる隣に、鳥のような形と丸い形をした石造物があるではないですか。丸い石には、自然についたとは思えない文様が刻まれている。
まるでシュメール古代文字・ペトログラフ(線刻)のようだ。これは、一体何なのか興味深いですね。

坂道を駆け上っていくと、周囲にはすでに民家はなく、山頂へ続く劇坂が続きます。
10%前後の勾配なんだから、結構キツイ。自転車のギアはすでにインナロー。クルクルとペダルを回しながらリズミカルに突き進む。
しばらくすると、勾配が2~3%と低くなりラッキーと思っていたのもつかの間、本当の地獄が待っていました。
サイコンで勾配を確認すると、最大で16%もあるぞ。そして、ピークが過ぎたと思ったら、山頂まで10%の劇坂がずっと続くのだからキツ過ぎる。
山下公園から頂上までの距離は約2.5kmほどですが、標高224mの頂上まで一気に勾配が上がるのだから、急勾配になるのも納得感があります。

山道を上っていると、右手側に小さなパラボラアンテナをたくさん設置している白い建築物が見えてきました。
一見すると、地球防衛軍の秘密基地にように思えるのは、私だけではないはず。(笑)
後から調べて分かったのですが、どうやら備讃瀬戸海上交通センターの建物のようです。

その後、目の前には山頂へ向かう道と、丸亀方面へ向かう道に分岐。分岐するところには、分かりやすく立札があるのは、ありがたいですね。
まずは山頂を目指し、帰路にて丸亀方面へ向かう予定ですよ。山頂へ向けて進んでいると、左手側に展望台を見つけたので立ち寄ります。

どうやらここが、青の山の中腹地点のようです。
眼下には、宇多津の町並みが広がり、遠くに見える瀬戸内海の多島美がよく見える。



本日訪れる予定の本島を始め、広島や牛島などを見渡せます。また、四国と本州をつなぐ瀬戸大橋は、何度見ても勇壮さを醸し出しているかな。
また、カメラのズーム機能を使えば、ゴールドタワーもバッチリ撮影できました。外壁に金色のハーフミラーを採用しているのが名前の由来なんだろうな。展望フロアにある天空のアクアリウム「ソラキン」が有名ですよ。
中腹で景色を眺めながら少し休憩を取ると、山頂へ向けてヒルクライムを再開。

劇坂がずっと続きますが、クルクルとペダルを回して約550mほど山道を駆け上ると、周囲が開けてきました。
どうやら山頂が近いみたい。さて、ラストスパートといきますか。ダンシングで一気に駆け上ります。

そして、ついに駐車場へ到着。奥へ道は続きますが、自転車を含めた車両は通行禁止となっていました。
駐車場といってもトイレも自販機も何もない。ただの開けた道のみなので、東屋などに座りながら、ゆっくりと休憩するならば山頂まで登るしかありません。
駐車場からは、眼下に讃岐富士こと飯野山がそびえ立つ讃岐平野の景色を楽しめます。その景色を楽しんだ後で、山頂へ向けて歩き出しました。
青の山山頂の絶景に大興奮

駐車場に自転車を停めて、すぐ近くにあった階段を上ると、ちょっとした森の中へ入ります。
そこでは、木漏れ日の中、森林浴を楽しめる。けれど地面にはゴツゴツした石が多く転がっており、お世辞にも歩きやすいとは言い難いですね。
この道を通らなくても、先ほどの駐車場から車両が通行禁止の道を歩いても山頂へ辿り着きます。(私は帰路で使用しました。)
そちらの方はアスファルトの道なので、歩きやすい服装や靴を履いてなくても大丈夫ですよ。

森の中を歩いていると古墳を発見。ただこの先には、もっと大きな古墳があるのでスルーしても良いかも。
こうして森を抜けると、空が開け芝生広場へ入りました。



すると、目の前に見える大きな石造物にビックリ。これが「青の山一号古墳」です。柵があって中へ入れないのが残念だ。(これは仕方がないですね。)
そもそも青の山では、古墳の山と呼ばれるくらい、多くの古墳や窯跡が見られます。
この一号古墳の両袖形横穴式石室は、約1400年前のものなんだそうな。つまり、この地は早くから開けていたのだろう。
くわしくは、今後の調査を待たなくてなりませんが、このような場所に方形墳という珍しい形の古墳があるのは、何だか謎めいているかな。

それにしても何と気持ちの良い芝生広場でしょうか。こういう場所は、寝転がりたいと思うぞ。
東屋や公衆トイレがあるので、ゆっくり休めます。桜シーズンには、満開の桜がお出迎えするという。標高はそれほど高くないので、ハイキングに持ってこいですね。

古墳の奥を歩いていくと、山頂へ到着。ついにやりました。
さて、残るはお目当ての絶景スポットへ向かうばかりですね。

山頂の奥には海が見えているので、そこに展望台があるのでしょう。そちらへ向けて近づいていくと、先客がいるようです。
皆さんここから眺める景色を花にして、話が盛り上がっていましたね。



展望台からは、瀬戸内海に浮かぶ塩飽諸島の島々や、坂出・宇多津の町並みを一望できます。
特に青空の下、海・町・島が織りなすコンストラクションが実にいい感じ。いつまでも眺めていたい景色に拍手喝采を贈りたい。日中の景色だけでなく、夜景スポットとしても十分凄そう。
事前調査で絶景なのは分かっていましたが、やはり自分の目で実際に見てみると感動もひとしおです。
また一つ、私のお気に入りスポットが増えました。
【絶景スポットの紹介】
香川県を旅するならば、訪れたい絶景スポットを下記記事で紹介します。
丸亀港からフェリーに乗って本島へ向かう

今から丸亀港へ向かえば、本島行きのフェリーの出航にちょうど良い時間みたい。ということで、丸亀方面へ向けてダウンヒルの開始です。
なにせここまでは劇坂続きだったため、帰路は自転車のブレーキをかけなければ、あっという間に猛スピードになるのが怖いかな。
そのため、慎重にスピードをコントロールしながら下りました。自分が制御できないスピードを出すのは、危険すぎるので絶対にやらないのが賢いといえます。

道なりに進んでいると、右手側に青の山3号古墳を発見。
チラッと見るだけに留め、先を進みましょう。すると、直ぐに何だか見覚えのある道となりました。そういえば、この近くに田潮八幡神社があったはず。
この神社の拝殿では、何と可愛らしいお相撲さんが一人は腕で支え、もう一人は肩で支えている彫刻を見ることができる。印象深かったので良く覚えています。
残念ながら参拝だけならともかく、境内を見て回る時間は取れそうになかったので、今回はパスしました。
すでに丸亀市土器町へ入っており、先ほどの青の山3号古墳があった場所から丸亀港までは約3kmほどです。

しばらくして大通りへ出ると、イチョウ並木がお出迎え。こういうのを見るとテンションが上がります。
そのまま北上を続けていると、丸亀市土器町交差点へ到着。その奥にある道を左折して、土器川に向けて走ると土器橋が見えてきました。

橋の上から土器川を眺めていると、土器川最下流に位置する丸亀市では、条里制の遺構や古代遺跡・史跡などが多く存在するのを強く意識する。
先ほど訪れた青の山もその内の一つですね。個人的には、川や海などの景色をずっと眺めるのは好きなのですが、今は時間的にだいぶ余裕がある訳ではないので、少しの時間だけ眺めて先へ進みます。
海岸沿いへ向けて、自転車を疾走させていると、さぬき浜街道(県道193号)へ合流。

そして、そのまま西へ向けて道なりに進むと、京極大橋が見えてきた。
京極大橋は、港町と福島町をつなぐ巨大なアーチ橋。その外観と色鮮やかなブルーの色彩が印象的です。このような巨大建築物に興味を持つ人は、それなりに多いと思うかな。
この橋を越えると丸亀港まであと少し。一気に橋を上って下り、丸亀市西汐入橋交差点を右折すると丸亀港が見えてきました。

港には、既に本島行きのフェリーが停泊しており、出航時刻までその身を佇んでいます。
本島行きのフェリーは、1日4便しか運行していないので、だからこそ乗り遅れたら大変だ。ちなみに私が乗り込むのは10時40分発の便ですよ。
本島汽船のフェリー乗り場で切符を購入。まだ少し時間に余裕はありますが、早々とフェリーへ乗り込む。その後、フェリーは本島へ向けて出港した次第です。

しばらくデッキなどから瀬戸内海の景色を楽しんだ後で客室へ向かうと、凄い人だらけではないですか。
座席はほぼ満席で、座るスペースは見つかりません。普段からこのような状態なのか分かりませんが、気軽に船旅が楽しめるという意味では、本島はとても魅力的です。

また、船の航路が丁度、瀬戸大橋を真横から見える位置取りというのも面白いぞ。じっくりと瀬戸大橋の勇姿を見物できます。
約35分の船旅を満喫していると、目の前には本島が見えてきました。
本島を一周しながら様々な観光スポットへ足を運ぶ

本島へ到着すると、まず始めに立ち寄ったのが本島汽船待合所と本島パークセンターです。
帰りのフェリーの時間はあらかじめ分かってはいましたが、本島汽船待合所にて念のために確認しました。この本島汽船待合所から約60mほど海岸沿いを歩くと、本島パークセンターがあります。
本島汽船待合所には、トイレがないのでこちらを案内されますね。また、本島の観光案内を兼ねているぞ。
本島の外周は、約16kmほどなので、ゆっくりと一周しても2時間あれば十分です。


また、本島には塩飽勤番所跡や笠島まち並保存地区、木烏神社の鳥居、ゆるぎ岩観音、夫婦倉など見どころが多い。さらに野外展示されたアート作品も多く、観光を含めると4~5時間ほどは見ておきたい。
尚、本島を一周しながら見て回った観光スポットを本記事で紹介するには、ボリュームが大きすぎるので割愛します。くわしくは下記関連記事で紹介しますので、そちらでお読み下さいませ。
本記事では、本島一周の序章となる塩飽勤番所跡へ向かった道中の出来事と、笠島まち並保存地区の町歩きについてまとめました。
塩飽勤番所跡へ向かう道中にて

本当に本日は晴天が続き、気持ちが良い。より島旅が楽しめるというものです。
まず始め向かった先は、塩飽勤番所跡。本島が属する塩飽(しわく)諸島は、豊臣秀吉が天下を治めて以降、人名制度により自治権が認められました。その政所であった場所が、塩飽勤番所跡ですね。


自転車で駆け抜けていると、目の前に興味を引くものを発見。
これは、琉木を使ったアート作品のようだ。こういうのを見るとテンションが上がります。実は本島は、3年に1度開催される瀬戸内国際芸術祭の舞台の一つですよ。

そのため、島内では野外展示された現代アート作品を見物できる。
さらに瀬戸内国際芸術祭へ出展された作品以外にも、島民が手作りした「幸せの鐘」のようなアート作品があるので、それらを見物するのも面白いですね。

快適に自転車を走らせていると、色えんぴつアートの案内があるのを見つけます。これは、気になりますね。
ということで、展示室(民家)へ入ると、猫を中心にした動物の絵が飾られていました。それにしても色鉛筆とは思えないクオリティです。
無料で入れますが、無人の上、特に案内がないのでくわしいことは分かりません。個人の作品を展示しているのでしょうか。
ぜひ本島へ訪れた際には、この小さな美術館へ足を運んでみて下さいね。


その後、本島市民センター前を通りかかると、建物には巨大な壁画が描かれている。思わず自転車を停めてしまいました。
もともとこの場所は、本島小学校・中学校の跡地だったようで、今では島民の診療所になっています。
壁画を見ていると、何だか全員で一つの目標に向かって突き進もうという気概を感じるぞ。


診療所から東へ約200mほど進むと、今の本島小・中学校を発見。そこにも面白いアート作品が展示されていました。
まだ島内を巡って10分も経っていませんが、怒涛のようなアートの数々に、ずっと笑みを浮かべぱっなし。個人的には、こういうのが大好きです。

しばらくすると、時代劇に出てくるような白土塀が続きます。そしてその先には立派な長屋門がお出迎え。こうして塩飽勤番所跡へ到着しました。
塩飽勤番所跡は、本島の歴史に触れることができる資料をたくさん展示しています。
織田信長・豊臣秀吉・徳川家康など当時の天下人から授かった朱印状や、初めて太平洋を横断した日本初の船・咸臨丸(かんりんまる)の水夫であった塩飽の人々の遺品などを見学できる。
塩飽勤番所跡は、本島へ訪れたら絶対に足を運びたい観光スポットの一つといえるだろう。塩飽勤番所跡については、下記関連記事でくわしく紹介します。
笠島まち並保存地区の町歩き

その後、本島の外周を時計回りに一周しながら、木烏神社や千歳座、泊海水浴場、ゆるぎ岩観音、夫婦倉など数多くの観光スポットへ足を運びました。
そして、ついに辿り着いたのは、笠島まち並保存地区です。笠島まち並保存地区は、香川県で唯一の国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばています。
ということで、駐車場へ自転車を置いて、早速町歩きとしゃれ込みましょう。
江戸時代から戦前にかけて、塩飽大工の名工たちが築きあげた町並みは、とても風情を感じるぞ。そんな笠島まち並保存地区をダイジェストで紹介。




出格子や虫籠窓など伝統的な町屋の中を歩いていると、タイムトリップを感じてしまいます。

町歩き中にレトロな郵便ポストを発見。このような外観のポストは、古い町並みに良く似合う。
現在のポストは四角ですが、昔は丸形でしたね。旅を続けると、このタイプのポストは今でも見かける機会が多いので、それほど珍しくありませんが、なぜが丸形の方が惹かれます。
機能性を考えたら、四角の方が絶対に良いのは理解できる。単純に郵便物の収集容量は丸形より大きいし、郵便物の取り出しがしやすいですね。
いずれ丸形の郵便ポストは、淘汰されるのだろうな。そう考えると一抹の寂しさを感じます。

おっ、どうやらここから遠見山へ行けるみたい。標高110mの遠見山は、本島で一番のビュースポットであり、島の中央にそびえ立っています。
遊歩道が整備されているということなので、ハイキングに良さそう。興味がありましたが、片道20分ほどかかるそうなので、泣く泣くあきらめた次第です。
この後、吉田邸を見学するので登山している時間は取れないですね。また来るときの楽しみとして取っておきます。

笠島まち並保存地区には、一般公開されている邸宅がいくつかあり、その中でも吉田邸は、塩飽大工が最後に建てた築100年の邸宅です。
中へ入ると、100年以上経過しているのも関わらず、よく維持されているのでそこまで古さを感じませんでした。座敷の畳の上へ座って奥を見渡すと、そこには美し和の空間が見て取れます。

ガラスをふんだんに使った室内は、陽光がたっぷりと部屋いっぱいにそそぎ込む。なので、見ていて気持ちが良いいですよ。
一本杉が使われた廊下や陶磁器製のトイレなど見どころが多く、特に床の間に掛けている江戸時代の画家・伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)の掛け軸には驚いたな。
人気テレビ番組「なんでも鑑定団」に応募して、高額が付けられた逸品なんだとか。当主の吉田さんの案内の下、楽しく見学できました。ありがとうございます。
吉田邸については、下記関連記事でくわしく紹介しますね。
本州へ戻る船にてサプライズあり

本島一周を終えて、本島汽船待合所にて帰りの船が来るのを待っていました。
帰路は、本州側の岡山県倉敷市にある児島観光港へ向かいます。船は高速艇なので、自転車を輪行袋に入れると、船の中へ持ち込みがOK。
今回本島を旅するに当たり、数日前に確認しておいたので何も問題ありません。と思っていたのですが、船へ乗る際に、思わぬサプライズに遭遇した次第です。
というのは、なんと「船賃が無料」ではないですか。聞いてみると、本島へ向かう航路は、毎月20日に旅客運賃が「無料」となるという。
どうりで、丸亀港から本島へのファリー代が思った以上に安かったわけだ。(自転車代しかかかっていませんでした。)
良心的だなと思っていたら、そのようなイベントがあったとは。もしかしたら、本日フェリーに人が多かったのもその影響かも知れないですね。
輪行袋にいれた自転車は手荷物となり料金がかからず、全く料金を払わず船に乗れたぞ。最後の最後にとんだ嬉しいサプライズとなりました。このようなサプライズであれば、いつでも大歓迎ですよ。

こうして本島を離れ、海を渡ること30分。児島観光港へ無事に到着。
児島観光港の入口付近からは、山側に夕景の中を佇む鷲羽山ハイランドの観覧車が見えたのは、とても印象的でした。
これにて本日の旅は終了となります。
まとめ

本日は天気に恵れてたので、1日を通じてたいへん気持ちよく自転車旅を送れました。
旅の前半は、青の山の山頂を目指してヒルクライム。初めて訪れたのですが、劇坂が長く続くので、ヒルクライムの練習にピッタリ。地元のサイクリストは、この山で鍛えられているのかも知れないですね。
山頂の展望台からの景色も素晴らしく、これはヒルクライムを頑張ったかいがありました。
旅の後半では、本島を一周しながら様々な観光スポットを楽しんでいた次第です。
特に塩飽勤番所跡や笠島まち並保存地区は見事なり。さらに印象的な野外アート作品の数々は、記憶に強く残っています。また、瀬戸内海と瀬戸大橋が織りなす景観もGood。実に楽しいライドでした。
ゆっくりと時間が流れる島旅は、何度経験しても最高の一言。「自転車 + 船」を組み合わせた旅は面白く、今後も楽しむ予定です。