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旅の体験談

呉観光と一大名醸地で知られる西条へ向かう自転車旅(呉市→東広島市)

東広島市へ向かう道

広島県呉市には、海上自衛隊(略:海自)に関する観光スポットがあります。

せっかく呉市へ訪れたのだから、海自の観光スポットを見て回りたいと思うのは、ある意味自然ではないでしょうか。

呉観光が終わった後は、よいよ旅の始まり。呉市を北上して、東広島市へ向かいます。

つまり、今回の旅の舞台は、広島県呉市と東広島市ですね。

旅の道中では、身代わり弘法大師に出会ったり、一大名醸地「西条」の町並みを堪能しました。

残念ながら万時が上手くいった訳ではなく、旅人らしい失敗をすることも。良い教訓を得た次第です。

本記事では、呉観光と呉市から東広島市までの道中を、自転車で旅した様子をお届けします。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 自転車旅やサイクリングが好き
  • サイクリングの道中で見聞を広めたり、様々な体験をしたい
  • 呉市から東広島市へ向かう道中の様子が知りたい

大和波止場にて朝一から旅の計画を変更する

大和波止場から呉湾を望む
大和波止場から呉湾を望む

唐突ですが、広島県呉市にある大和波止場へ足を運び、呉湾を眺めながら佇んでいました。

当初の予定からこうであった訳ではありません。

実は、呉駅前のホテルをチェックアウトして、大和波止場の直ぐ近くにある「てつのくじら館」へ向かったのですが、営業の開始時刻が10:00からだったのです。

しかし、何故か私の頭の中には、9:00から開館となっており、勘違いしていたことに初めて気がついた訳ですね。まさに、その時の気持ちは「どういうこと!?」といったもの。

こうして、近くの大和波止場で時間を潰すことにしました。

大和波止場の景色
大和波止場の景色

こうなると、いきなり本日の予定が狂ってしまう結果に。「さて、どうしたものか」と呟きながら、頭の中でスケジュールを組み直します。

本来の計画は、「てつのくじら館の観光 → 呉湾艦船めぐりの体験 → 自転車旅開始 → 三永水源地で散策 → 西条の町並み観光」だったのですが、旅の始まりが予定よりかなり遅くなってしまうため、計画通りには無理みたい。

そこで、西条の町並みを観光するのはマストですが、いつものように、観光中に見つけた住宅内を見学するのは止めることに。

そして、クルーズ船の出航時刻の都合上、てつのくじら館の観光を行う前に、呉湾艦船めぐりの体験をすることにしました。まとめると以下にようになります。

順番変更前変更後
1てつのくじら館の観光呉湾艦船めぐりの体験
2呉湾艦船めぐりの体験てつのくじら館の観光
3【自転車旅開始】【自転車旅開始】
4三永水源地で散策三永水源地で散策
5西条の町並み観光
(住宅の見学もする)
西条の町並み観光
(住宅の見学はしない)

こうして、計画の変更をまとめ終えたら、「呉湾艦船めぐり」の体験ができる10:00になるまで、大和波止場を散策していた次第です。

それにしても、朝一から旅の計画が変更になることは初めての経験ですね。

尚、この時点では、本日の旅の道中で、色々失敗をやらかす羽目になるとは想像できていませんでした。

呉湾に浮かぶ海上護衛隊の艦船を観覧

戦艦陸奥の主砲
戦艦陸奥の主砲

9:40になったので、呉湾艦船めぐりの受付をしている桟橋中央ターミナルビルへ向かいますよ。

大和波止場から徒歩2~3分ぐらい歩けば、そのビルへ到着しますね。

ビルへ行くまでの途中には、大和ミュージアムの前を通ります。そこには、戦艦陸奥に搭載されていた41センチ砲が展示されていました。

うん、大きいですね。ちなみに戦艦大和はこれより更に大きい46センチ砲です。

それに呉市のマスコットキャラクター「呉氏(くれし)」の郵便ポストもありますよ。

呉氏のポスト
呉氏のポスト

旅をしていると、珍しい郵便ポストを見かける機会が多いので、密かな楽しみになっています。

桟橋中央ターミナルビルへ到着し、ビルの中へ入り呉湾艦船めぐり用のチケットを購入。

桟橋中央ターミナルビル
桟橋中央ターミナルビル
呉湾艦船めぐりの専用ブース
呉湾艦船めぐりの専用ブース

クルーズ船の出航時刻になるまで、ビルの中で待機していました。

その後、クルーズ船に乗り込み呉湾に浮かぶ海上自衛隊の艦船を観覧した次第です。

クルーズ船には、案内人(海上自衛隊自衛官OB)も乗船しますので、色々案内してくれますよ。なので、全く艦船を知らなくても大丈夫。楽しく観覧できます。

尚、停泊している艦船が日によって変わるため、お目当ての艦船が見られるとは限らないのもスリリング。

呉湾には、潜水艦・補給艦・敷設艦・掃海母艦・掃海艇など多種多彩な艦船が停泊しており、在籍艦艇数は40隻もあるとか。

補給艦とわだ
補給艦とわだ
潜水艦
潜水艦

呉は司令部などが所属する横須賀と並ぶ主要基地なので、沢山の護衛艦や潜水艦がいても別に何も不思議ではありません。

35分間のクルージングでしたが、常に興奮しっぱなしだったので、気付けば「あれ、もう終わり」という状態に。

これは実に面白いです。護衛艦や潜水艦などの勇姿を間近で見るとテンションが急上昇しますね。

クルージングのおかわりをしたかったのですが、他にも立ち寄りたい場所はありますので、泣く泣く切り上げました。

尚、呉湾艦船めぐりについては、下記関連記事でくわしく紹介します。

本物の潜水艦、てつのくじら館の見学

てつのくじら館
てつのくじら館 写真に写っているのは潜水艦「あきしお」

次にやってきたのは、「てつのくじら館」です。(正確にいえば舞い戻ってきたという)

呉市街へくるたびに、毎回見てしまう巨大な潜水艦「あきしお」の存在感は凄まじいですよ。

あきしおの全長は76m、重さは2,200トンもあり、潜水艦とはこんなに大きい物なのかとビックリしますね。

てつのくじら館(正式名称:海上自衛隊呉資料館)では、海上自衛隊の歴史の説明を始め、潜水艦・掃海艇に関する資料や装備を展示しており、見応えも十分です。

掃海艇について学ぶフロア
掃海艇について学ぶフロア
潜水艦について学ぶフロア
潜水艦について学ぶフロア

それに、潜水艦内での生活を垣間見ることもできますよ。

たとえば、こちらは潜水艦の寝室。高さがたった40cmぐらいしかありません。

潜水艦の寝室
潜水艦の寝室

これでも上官用のベッドなんだとか。すると、下士官は一体どうなのか気になりますね。

様々な展示品がありますが、その中でも一番の目玉は、やはり本物の潜水艦「あきしお」でしょう。

この潜水艦に乗艦できるのは、実に素晴らしい!

既に除籍して約20年ほど経つのですが、潜水艦は国家最高機密の1つ。こうして見学できる機会なんてそうそうありません。

ワクワクしながら見学していたのは、決して私だけではないですよ。その証拠に、他の見学者の目も輝いてみえました。

尚、てつのくじら館については、下記関連記事でくわしく紹介します。

呉市から旅立つ、東広島市へ向かう道中にて

イチョウの並木
イチョウの並木

てつのくじら館の観光を終えて、よいよ本日の旅の開始です。

既に時刻は、12:00近くになっていますが、東広島市までは距離にして約30kmていどなので、明るい内に東広島市へ辿り着けるでしょう。

ただし、秋も深まってきているので、日暮れが早いですね。それを踏まえて16:00頃までには、本日の宿泊先へ辿り着きたいです。

呉市街のイチョウの並木通りを抜けながら、東広島市へ向けて自転車のペダルを回し始めました。

道中には、秋の代名詞ともいえるコスモスが咲き誇っていたりして、ついつい足を止めてしまいます。

沿岸にコスモスが咲いている道

こんな調子なので、中々先へ進めません。これが私の旅のスタイル。それが良いい。

呉市街からそれなりの距離を離れると、山間の景色になってきました。

このような景色を眺めていると「旅は本当にいいな」と思えてきますね。

山間の景色(その1)
山間の景色(その1)
山間の景色(その2)
山間の景色(その2)

人によって住みたい環境は様々なので、一概にはいえませんが、自然がほどよく豊でありながら、生活に不便さを感じないぐらいが住みやすいと思いませんか。

個人的には、都会より田舎の方が好きですが、生活に不便さを感じすぎるほどの田舎はノーサンキュです。つまり、ずっと住み続けるならば、田舎に近い地方都市当たりがベストではないかと思っています。

恐らく私は、東京のような大都市では生活できないでしょう。これは、人によって向き不向きがあるので、仕方がないですね。

そんなことを考えながら、田舎の景色を満喫していました。

田舎の景色(その1)
田舎の景色(その1)
田舎の景色(その2)
田舎の景色(その2)
田舎の景色(その3)
田舎の景色(その3)
亀の日向ぼっこ
田舎の景色(その4)「亀の日向ぼっこ」これは田舎は関係ないか、面白かったので撮影

もちろん、コスモス畑に遭遇したら、自転車のブレーキをかけて停止します。(笑)

春の季節もそうですが、秋も花の誘惑が多いですね。

コスモス
コスモス

そうこうしている内に、ついに東広島市へ入りました。

東広島市のカントリーサイン

スゴイ!身代わり弘法大師の登場

東広島市へ入って薬王寺の前を通りかかると、大きな弘法大使像を目撃します。

弘法大師の像は、旅をしていると至るどころで見かけるので、それほど珍しくはありません。

しかし、その大きさは凄い!思わず立ち止まってしまうほどです。

身代わり弘法大師
身代わり弘法大師

せっかくなので、参拝していきましょう。

説明板を読んでみると、「身代わり弘法大師」ということが分かりました。

何でも過去に大災害が起こる予兆として、何度もご尊体に持たれた法具などを少しずつ差し出し、近隣住民を守っているそうです。

2018年(平成30年)に起きた記憶にまだ新しい「西日本豪雨」では、網代笠の前半部分などを差し出し、近隣地帯では一切の被害もなかったといいます。

なるほど、そんないわれがあるのですね。スゴイことです。

身代わり弘法大師に別れを告げ、三永水源地へ向けて自転車のペダルを回し始めました。

旅人あるある、失敗・失敗・また失敗!

三永水源地は、東広島市の観光スポットとして有名であり、特に藤の季節が素晴らしいといいます。

しかし、今は秋。藤は咲いていませんが、湖畔を散策するのは楽しそうと思い、訪れることにした訳です。

いざ三永水源地の入口へ到着してみると、ゲートが閉じられていました。(泣)

三永水源地の入口
三永水源地の入口

ゲートの前には、「立入禁止」「解放期間終了」と書かれたパネルが掛けられています。

これらを読んで、期間限定だったのかと思いいたることに。事前のリサーチ不足です。朝一の一件もそうですが、思い込みやリサーチ不足により観光地へ行けないのは、まさに旅人あるあるですよ。

全く嬉しくありませんが、現実から目を逸らしても意味はありません。ここは一旦ひくとしましょう。

本日2度目となると、さすがに悔しいので、三永水源地の周辺の道を走りながら池を眺めていました。

三永水源地

本当は、池の畔を散策する予定だったのに・・・

そうしていると、偶然ですが「吾妻子の滝」の案内板を発見したのです。「災い転じて福となす」という言葉が似合う状況に「3度目の正直がきた!」とテンションが上がりましたね。(笑)

案内板の近くには、黒瀬川が流れており、確かに水が落下していましたが、「これ滝じゃないだろう?」というのが正直な感想ですよ。

黒瀬川(その1)
黒瀬川
黒瀬川(その2)

見ていても面白くなかったので早々と退散し、一大名醸地と名高い西条の町並みへ向かいました。

実はこれには後日譚があります。吾妻子の滝が気になっていたので、後日調べてみると、なんと私が目撃したのは、やはり滝ではなく、本物の滝は更に下流にあることが分かり「ぐぬぬ!」となりましたね。

これも旅人あるあるです。旅をしていれば、誰もが似たような経験を1度はするでしょう。

もう少し周辺を注意深く観察していたら、本物の滝の存在に気が付けたのかも知れませんが、すでに後の祭り。今度東広島市へ訪れる機会があれば、リベンジを図りたいと思います。

一大名醸地「西条」の町並み

西条駅付近の景色

西条駅へ近づくにつれ、高層ビルを多く見かけました。

西条駅周辺は、たいへん賑わっており、人通りも多かったです。

この西条駅から、さほど離れていないところには、西条酒蔵通りがありますよ。

JR西条駅
JR西条駅

西条は、兵庫県の灘、京都府の伏見と共に「日本三代銘醸地」と呼ばれる酒どころですね。

酒好きの方ならば、聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

「酒都西条」と呼ばれる一大名醸地の西条には、7つの蔵元があり、独得の風情を醸し出す町歩きが楽しめます。

西条の町並み(その1)
西条の町並み(その1)
西条の町並み(その2)
西条の町並み(その2)

酒蔵通りやその周辺には、酒蔵や酒屋が軒を連ねていますね。また、なまこ壁や古い建屋が随所に見られます。

西条の町並み(その3)
西条の町並み(その3)
西条の町並み(その4)
西条の町並み(その4)

特にシンボル的な存在になっている赤レンガの煙突が素晴らしい。実に酒造の町に相応しい景観といえるでしょう。

赤レンガの煙突
赤レンガの煙突

煙突をよく見てみると、各酒蔵の酒銘が書かれていますよ。聞くところによれば、夜にはライトアップされるそうです。

赤レンガの煙突

町の一角には、本陣跡がありました。その他にも広島県の醸造試験場として使われた洋風建築が並んでいます。

昔、酒蔵のある町は、観光客を呼び寄せる不思議な魅力にあふれていると聞いたことがありますが、まさにその通りでしたね。

西条の町並み(その5)
鬼瓦

様々な表情を見せてくれる町並みを、本日の旅のハイライトとします。

その後、夕暮れの中、町並みから少し離れている宿泊先へ向かった次第です。

夕景の道

こうして、本日の旅は終わりを告げました。

まとめ

今回の旅は、色々考えさせられたと思っています。3度も失敗を繰り返しており、色々と教訓を得ることができました。

思い込みやリサーチ不足、観察眼の欠如は、旅を続けていく上でダメなものばかり。いつも100点満点を取るのは難しいので、少なくとも1日の失敗は、多くても2回までにしておきたい。

もちろん、後からは笑い話で済むレベルの失敗ですよ。人は完璧超人ではないので、絶対にミスをしないことなんてありえません。

旅そのものは満足がいくものでした。呉観光は楽しく、気持ち良く自然の風景を楽しみながら、東広島市に向けて自転車旅ができましたね。

旅の最後には、西条町の酒造通りを歩きながら、趣のある町並みを見学できたのもGoodです。

つまり「終わりよければすべて良し」と言えるでしょう。



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この記事を書いた人

年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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