「外出先で、自転車を駐輪していて、目を離した隙に盗まれていた」といった経験をした方は、意外に多いです。
自転車の盗難件数については、警視庁が毎年統計を公表しており、その件数の多さに愕然としますよ。東京都だけでも2022年は、21,611件の盗難被害がありました。
通勤通学・買い物やサイクリングなど様々な場面で活躍してくれる自転車。もし盗難にあえばショックが大きいです。
特に高額なロードバイクを盗難されると、深い悲しみに沈みます。万が一に備えて盗難保険へ加入している方も少なくないでしょう。
確かに、盗難保険へ加入していれば、盗難後にある程度の補償はされる。けれど、本当に必要なのかよく考えて加入することが大事です。
本記事では、自転車の盗難保険の必要性について説明します。
自転車の盗難保険への加入はよく考えて決めよう
自転車に限った話ではありませんが、自分の所有物が盗難にあった場合、盗難保険に加入していれば、全額とはいかないけれど、ある程度被害を補償してくれるものです。
高額な美術品や貴金属などを所有している方たちは、その手の盗難保険へ加入しています。
それでは、自転車の場合はどうでしょうか。1~2万円程度の安価な自転車を所有しているだけであれば、わざわざ盗難保険へ加入している方は、ほとんどいないでしょう。
盗難された当時は、ショックを受けますが、思い入れのある自転車でないかぎり、時間が経つにつれて「新しく買い替えるか」と思える場合が多いはず。
しかし、高額なロードバイクなどスポーツ系自転車となれば、話が変わってきます。盗難されても保険で補償が受けられないならば、かなり気持ちが落ち込むものですよ。
個人的には、盗難保険より賠償責任保険のほうが優先度が高いと思っています。けれど、盗難に備えることも大事ですね。そこで、あなたが所有する自転車が盗難にあったと想像してみて下さい。自分自身の性分やどう折り合いをつけるかによって、盗難保険の必要有無の判断材料になります。
人によっては、盗難保険は必要ないと断言しますね。その主な理由は、「保険料がそれなりにかかる」「全額の補償ではない」「補償を受けられる条件が厳しい」などです。それでも万が一に備えたいと考えるならば、盗難保険の加入について真剣に検討してみては如何でしょうか。
近年、自転車の盗難件数はどれくらい
日本国内で、最も多い犯罪と言われているのが「自転車の盗難」です。
警視庁が毎年公表している統計資料によると、東京都で起きた自転車盗難の件数は以下の通り。
年 | 自転車盗難の件数(東京都) |
---|---|
2019年 | 31,937 |
2020年 | 23,392 |
2021年 | 19,359 |
2022年 | 21,611 |
昔に比べたら減少傾向にあるものの、まだまだ盗難件数は多い。1日当たりでいえば、毎日約60台の盗難被害が出されています。東京都だけでこれですから、全国となると想像がつきません。
自転車が盗難されるケース
盗難があいやすい自転車は、鍵をかけていないことが多く、住宅の敷地内で盗難被害にあう場合が多いです。
鍵をかけていない自転車は窃盗犯にとって、カモも同然。2021年に東京都で起こった自転車盗難の内、実に約60%が鍵をかけていませんでした。
また、自宅の敷地内なら安心と思っていたら大間違いですよ。外出先で自転車から離れる際、鍵をかけるのは当然として、普段の保管場所も気にかける必要があります。
特にロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ系自転車は、転売目的で盗難に合いやすいので、外出先で自転車から離れる時は、2つ以上の鍵をかける、壊しにくい鍵を選ぶなど様々な対応が必要ですよ。更に自宅では、室内保管をお勧めします。
自転車の盗難保険を扱う保険会社は少ない
自転車保険は、様々な保険会社から色々な保険商品が販売されています。保険商品によって、補償内容が異なっていますが、個人賠償責任保険がメインになっているのがほとんどです。(くわしい話はこちらの記事で紹介します。)
それに比べて盗難保険は、圧倒的に少ないですよ。なぜ少ないかというと、商売にならないからでしょうね。
考えてもみて下さい。東京都だけでも毎日約60台の自転車の盗難被害が出されています。これだけの被害があるのならば、保険が商売として成り立ちません。保険会社も営利を追求する企業なので、商売にならないのであれば、進んで行おうとは思いませんね。
更にロードバイクなどのスポーツ系自転車の購入の割合は、年々上昇しており、それにともない保険金が高くなるのは仕方がないかも。そう考えると、自転車の盗難保険は、補償を受けられる条件が厳しいのも頷けます。
なので、自転車の盗難保険は、ある意味貴重といえますね。
ZuttoRide(ずっとライド)の「ずっと自転車盗難車両保険」の紹介
ZuttoRide(ずっとライド)の「ずっと自転車盗難車両保険」では、スポーツ系自転車に限らず、どんな自転車でも盗難時に補償します。
新車・中古車は関係ありません。また、自転車本体だけでなく、取り付けたサイクルコンピュータなどの装備品やアクセサリーなども含めて補償してくれるのは、嬉しいですね。
また、一部の例外がありますが、基本的に自転車購入時に取り付けたパーツ・アクセサリーを含めて1万円(税込)以上あれば、保険に加入できますよ。(購入金額の上限は995万円)
5つの補償プランを用意してあり、「盗難」プランに交通事故による車両損傷に備えた「全損」「分損」プランを組み合わせることも可能。あなたに最適なプランを選べます。
日本国内限定ですが、もし、盗難後に自転車が見つかり、損傷が酷く修理ができない場合でも、補償を受けられるのも素晴らしい。
くわしくは、こちらの広告をご確認下さい。
自分でできる盗難対策を行なう
盗難保険の加入うんぬん以前に、自分自身でしっかり自転車の盗難対策を行ないましょう。
そこで、自転車のそばから離れる時に、効果のある盗難対策を以下にまとめました。
- 鍵のかけ方は地球ロックが基本
- 鍵は地面から浮かせてかける
- 2重ロックがおすすめ
- 盗難防止用ブザーの設置
- GPSトラッカーやBluetoothトラッカーの設置
また、人目が付く所に長時間駐輪していると盗難被害に合いやすいですよ。できれば、防犯カメラが設置されている場所へ駐輪するのがGoodです。防犯カメラのおかげで、窃盗犯に対する抑止力がありますね。
くわしくは、下記関連記事で紹介します。
まとめ
本記事では、自転車の盗難保険の必要性について説明しました。
最後に本記事で説明した内容について、以下にまとめます。
- 自転車の盗難は、日本国内で最も多い犯罪(例:2022年の東京での被害件数:21,611件)
- 盗難があいやすい自転車は、鍵をかけていないことが多く、住宅の敷地内で盗難被害にあう場合が多い
- 自転車保険の補償内容で、盗難を扱う保険は圧倒的に少ない
- 盗難保険の必要有無の判断材料は、自分自身の性分や盗難にあった場合にどう折り合いをつけるかによる
盗難保険は「保険料がそれなりにかかる」「全額の補償ではない」「補償を受けられる条件が厳しい」などにより、必要ないと考える方は一定数います。それでも万が一に備えたいならば、盗難保険の加入について真剣に考えてみては如何でしょうか。