自転車で夜間走行する際、欠かせないものがライトです。
ロードバイクやクロスバイクなどスポーツ系自転車では、ママチャリと違って、基本的にライトは外付けですね。ライトは大きく分けると、フロントライトとテールライト(リアライトともいう)の2種類がある。
この内、フロントライトは、自転車の前方を照らし、走るシチュエーションによって、必要なライトの明るさは異なります。
各メーカーから様々なフロントライトが販売されており、いざ購入しようとすると、豊富なバリエーションに目移りしてしまうかも知れません。
本記事では、ロードバイクなどスポーツ系自転車に似合う、フロントライトのおすすめを紹介します。
自転車用のフロントライトの役割りと選び方
フロントライトの役割りは、自転車の前方を照らして、路面上の凹凸や障害物を早期に発見するものです。また、自転車の存在を、車のドライバーや歩行者などにアピールする働きもある。
自転車用ライトでは、単位にルーメン(lm)を用いることが多い。ルーメンとは、光源からの光の強さ(光度)を表す単位ですね。
この値が大きいほど明るいライトですよ。ライトは「明るい=正義」という方程式が成り立つほど、明るさが重要な要素をしめますが、その他にも選ぶポイントは色々あります。
そこで、ライトを選ぶポイントを以下にまとめました。
- ライトの明るさと配光
- 電源の種類やバッテリー持ち
- 重量
- 価格
- デザインやサイズ、取り付け方
これらについて考慮して、あなたが自転車で走るシチュエーションにあったライトを選びましょう。くわしくは、下記関連記事で説明します。
ロードバイクやクロスバイクに似合うフロントライトの紹介
国内の自転車用ライトで、有名なブランドといえば「キャットアイ(CATEYE)」ですね。そこで、キャットアイのライトを中心に、おすすめのフロントライトを紹介します。(ちなみにテールライトは、こちらの記事で紹介。)
キャットアイ(CATEYE) VOLT400
普段使いに役立つ明るさを搭載
小型・軽量な上、最大光量が400lmのハイパワーなライト。配光は手前が広く、奥側は狭いですね。
カートリッジ式バッテリーを採用しているため、予備バッテリーを用意しておけば、外出先で充電切れがおきても即対応が可能ですよ。
ハイビーム、ミドルビーム、ロービームの3段階から、走行する道のシチュエーションに合わせて切り替えができる。ダブルクリックで即座にハイモードへ切り替えできるのは、トンネル区間が多い場所には非常に便利。
通勤・通学などの街乗りや、週末のサイクリングを行なう方におすすめできるライトです。
尚、しばらくの間、後継モデルの「VOLT400 NEO」が、実店舗限定で販売しますが、旧モデルの本ライトもまだまだ現役で活躍できます。
重量 | 120g(カートリッジバッテリーを含む) |
使用時間 | 点灯(ハイ) :400lm 約3時間 点灯(ミドル) :100lm 約8時間 点灯(ロー):50lm 約18時間 デイタイムハイパーコンスタント:約11時間 点滅:約60時間 |
電源方式 | 充電池 |
防水性能 | IPX4 |
キャットアイ(CATEYE) VOLT800
ロングライドも安心のロングセラーモデル
小型・軽量でありながら、最大光量が800lmのハイパワーを誇ります。そのため、全く街灯のない峠や山道、海岸線などのシーンでも安心して使用できる。
配光は一般的な丸型であり、上側・下側の取り付けが可能だ。また、中央部分が一番明るく、円形に光が広がり、手前が狭くて奥側を広く照らしてくれます。
もし市街地で800lmを使うならば、照射角度をかなり下げて取りつけなければ、対向者が眩しく感じる。そのため、走るシチュエーションによっては、モードを切り替えて使おう。
街乗りから週末のサイクリング、ロングライドなど様々なシーンで活躍できるライトです。
尚、後継モデルの「VOLT800 NEO」が、実店舗限定として販売中ですが、旧モデルとなってもその実力は侮りがたく、まだまだ現役で活躍できます。(本製品のレビュー記事はこちら。)
重量 | 176g(カートリッジバッテリーを含む) |
使用時間 | 点灯(ハイ) :800lm 約2時間 点灯(ミドル) :400lm 約3.5時間 点灯(ロー):200lm 約8時間 デイタイムハイパーコンスタント:約7.5時間 点滅:約100時間 |
電源方式 | 充電池 |
防水性能 | IPX4 |
キャットアイ(CATEYE) VOLT1700
ナイトライドを安全にこなせる圧倒的な明るさ
1700lmの明るさは、暗闇を切り裂き、街灯がほとんどない郊外や、街灯のない峠や山道にその威力を発揮します。
10m先の対象物を、はっきり映すその明るさは、時速30kmの高速走行も安心して行える。ナイトライドを安全にこなすには、このレベルのライトが欲しいですね。
また、電池残量がわかるバッテリーインジケータ(オレンジ点灯→赤点灯→赤点滅の3段階)を搭載しており、点灯中にダブルクリックすれば、どのモードからでも素早くハイモードに切り替えられる。
「夜間×高速走行」という組み合わせでライドする際におすすめします。
重量 | 256.3g (カートリッジバッテリーを含む) |
使用時間 | 点灯(ハイ) :1700lm 約2時間 点灯(ミドル) :500lm 約5時間 点灯(ロー):200lm 約15時間 デイタイムハイパーコンスタント:約12時間 点滅:約150時間 |
電源方式 | 充電池 |
防水性能 | IPX4 |
キャットアイ(CATEYE)AMPP300
通勤・通学で使いたい、安定した明るさが魅力的
バッテリーが切れるまで明るさが変わらない、安定した明るさが魅力的なライトです。
300lmで約3時間も点灯するので、通勤・通学で使う分には申し分ない性能を発揮します。しかし、峠や山道など街灯のない真っ暗なシチュエーションでは、物足りない印象ですね。
マウントも非常に優秀。片手でサッと脱着が可能ですよ。通勤・通学などの街乗りや、週末の軽いサイクリングを行なう人におすすめします。
重量 | 120.4g(マウント込み) |
使用時間 | 点灯(ハイ) :300lm 約3時間 点灯(ロー):100lm 約8時間 デイタイムハイパーコンスタント:300lm 約70分 点滅:60lm 約100時間 |
電源方式 | 充電池 |
防水性能 | IPX4 |
キャットアイ(CATEYE)AMPP500
週末のサイクリングに活躍する明るいライト
点灯直後から明るさをキープしているため、暗い道を走る時間が長くても安心感があります。
オプティキューブテクノロジーでワイドな配光を実現。さらにサイドレンズにより、走行方向を照らすだけでなく、自らの存在もより周囲にアピールします。
街灯の多い街乗りで使うには、対向者が眩しく感じる可能性があるため、ライトを取り付ける際には、水平よりやや下側へ向けるように。
街灯の少ない郊外など、夜間に暗い道を走るため、明るいライトがほしい方におすすめです。
重量 | 120g(マウント込み) |
使用時間 | 点灯(ハイ) :500lm 約1.5時間 点灯(ロー):250lm 約3時間 デイタイムハイパーコンスタント:500lm/250lm 約5時間 点滅:250lm 約60時間 |
電源方式 | 充電池 |
防水性能 | IPX4 |
サーファス(SERFAS) USL-450
バッテリー持ちがよく安定した明るさを提供
アメリカに拠点を構えるサーファス(SERFAS)の自転車用ライトです。リーズナブルな価格で販売しているのに魅力を感じます。
最大450lmの明るさは、河川敷や郊外などの街灯が少ない道を走る際、とても心強い。100lmのミドルモードもあるため、街灯の多い街乗りや通勤・通学の用途に十分こたえてくれます。
明るさは、多少の増減はあるものの、点灯時とほぼ同じ水準を保つ。そのため、暗い道を走る時間が長くても安心感がありますね。
マウントの爪が大きいため、冬に手袋をしていても、ライトの着脱がしやすいのはありがたい。通勤・通学などの街乗りや、週末のサイクリングを行なう方におすすめです。
重量 | 152g(マウント込み) |
使用時間 | 点灯(ハイ) :450lm 約3.5時間 点灯(ミドル) :100lm 約7時間 点灯(ロー):50lm 約14.5時間 点滅:200lm 約20時間 オーバードライブ :450lm 2.5時間 デイタイムフラッシュ 25時間 |
電源方式 | 充電池 |
防水性能 | IPX4 |
オーライト(OLIGHT) RN400
防水性能が高い明るいライト、リーズナブルな価格も魅力的
近年、アウトドア用ライトや自転車ライトで人気上昇中のブランド「オーライト(OLIGHT)」のライトです。
手のひらに収まるコンパクトなサイズながら、最大400lmの明るさで、自転車の前方を均一に照らしてくれます。
また、一定の明るさを保つので、ダラダラと暗くならないのも魅力的。それに防眩機能により、街乗りに適した配光ですよ。
重量は85gと軽く、耐衝撃性にも優れており、高さ1mから落下しても壊れません。さらにIPX7レベルの防水性能を備えているので、大雨など悪天候時でも安心して使えます。
通勤・通学などの街乗りや、週末のサイクリングを行なう方におすすめです。
重量 | 85g |
使用時間 | 点灯(ハイ) :400lm 約1時間40分 点灯(ミドル) :200lm 約3時間10分 点灯(ロー):100lm 約6.5時間 点滅①:10~200lm 約7時間 点滅②:20~200lm 約5.5時間 |
電源方式 | 充電池 |
防水性能 | IPX7 |
オーライト(OLIGHT) RN1500
最大照射距離164mを誇り、ナイトライドに大活躍
最大1500lmの圧倒的な明るさは、街灯のない峠や山道などの夜間走行を安心して行えます。
ロードバイクやマウンテンバイクのライドに適しており、最大照射距離が164mもあるため、遠く離れている障害物などを、いち早く発見できますね。
アンチグレアレンズにより、上部の配光をカット。走行中に対向車が眩しくなく、安全性を向上。ただし、ライトを吊るして取り付けると、防眩機能は効きません。
さらに横側に指示ランプが搭載されているので、照射面積を大きくすると、サイドからの被視認性を大幅にアップします。
IPX7レベルの防水性能のため、大雨などの悪天候でも十分な視野を確保してくれる。ナイトライドやロード競技、ロングライド、夜勤などあらゆるシーンに適しているライトです。
重量 | 172g |
使用時間 | 点灯(ハイ) :1500lm 約1時間40分 点灯(ミドル) :750lm 約4時間 点灯(ロー):300lm 約12時30分 点滅①:0~750lm 約11時間30分 点滅②:0~750lm 約10時間 |
電源方式 | 充電池 |
防水性能 | IPX7 |
まとめ
自転車の夜間走行は、ライトの点灯が道路交通法で定められています。
自分自身の身を守るだけでなく、周囲の安全に気を配るためにも、ライトは必ず装着するのを忘れないようにして下さい。
各メーカーから様々なフロントライトが販売されていますので、あなたの走りに合うものを選びましょう。