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旅の体験談

京都・琴引浜の観光、鳴き砂や琴引浜鳴き砂文化館など見どころ多し

琴引浜

砂浜を歩くと「キュッキュッ」と鳴き声が聞こえる場所が、日本全国には20数か所あります。その中の1つが、京都府京丹後市にある「琴引浜(ことひきはま)」ですね。

琴引浜は、全国屈指の鳴き砂が存在しており、その音色は心地よい。風光明媚な景色と共に楽しもう。

また、琴引浜には微生貝がいたり、岩場で磯遊びを楽しめる。季節によっては、露天風呂でゆったり過ごせますね。

近くにある琴引浜鳴き砂文化館では、鳴き砂のメカニズムを学んだり、琴引浜以外の面白い鳴き砂も体験できる。ぜひ訪れてみよう。

本記事では、琴引浜を観光する際、足を運びたい様々な見どころを紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 鳴き砂に興味がある
  • 琴引浜の見どころを知りたい

名勝「琴引浜」とは

琴引浜の風景
琴引浜の風景

琴引浜は、京都府京丹後市網野町に位置し、昔から名所として名高い全長約1.8kmほどの浜辺です。

古文書の中では「琴曳濱」「琴弾浜」などの表記で紹介されており、「鳴き砂」の地として有名。

また、浜辺の周囲には、波消しブロックなどのコンクリート構造物がないため、自然のままの状態で保たれた白砂青松の景勝地ですよ。

そのため、以下のような様々な百選や文化財などに選ばれています。

  • 1987年:網野町の指定文化財
  • 1987年:日本の白砂青松百選
  • 1993年:京都府の自然二百選
  • 1996年:残したい日本の音風景百選
  • 1996年:日本の渚百選
  • 2007年:国の天然記念物及び名勝
  • 2008年:京都府景観資産「琴引浜の白砂青松と鳴砂」

日本国内には、琴ヶ浜海岸(石川県)、琴ヶ浜(島根県)など多数の鳴き砂の海岸が存在している。

その中でも、琴引浜は宮城県気仙沼市の十八鳴浜(くぐなりはま)、九九鳴き浜と共に「三大鳴き砂」に数えられています。

美しい砂浜を歩き「鳴き砂」を体験

琴引浜

琴引浜の浜辺を歩くと、「キュッ!」と足元から音がします。それが耳にとても心地よいですね。思わず歩くスピードを緩めたり、早めたりしながら浜辺を歩き回ってしまいました。(笑)

なぜ心地よいのか調べてみると、鳴き砂の音は人間にとって一番心地よく感じらる音の周波数(440ヘルツ)と、同じぐらいなんだとか。

普通に歩くだけでも鳴いてくれる機会が多いのですが、足をするように歩くと、より効果的。リズムよく歩けば「キュッ、キュッ、キュッ!!」と音が響いてくる。うん、これは面白いですね。

ただし、綺麗に鳴くためには条件がある。それは、砂が乾いていること。つまり、波しぶきや雨で砂が湿っていると、基本的には鳴かないですよ。

特に天気が良く空気の乾燥しやすい春や秋に訪れると、よく鳴くそうです。

手で砂をすくう

鳴き砂が鳴く秘密は、水分をあまり含んでいない砂にある。手で砂をすくえば、サラサラとこぼれ落ちますね。

ん、砂の中に色とりどりの小さな貝があるではないですか。実はこれは微小貝です。(くわしくは、あとで説明するぞ。)

また、砂の中には、石英(せきえい)という透明な鉱物が含まれており、二酸化ケイ素が結晶化したものもある。この石英こそが、鳴き砂の仕組みを解決するポイントだ。

石英を多く含んだ乾いた砂では、摩擦係数が大きいため、摩擦によって音が鳴ります。

このことから、砂同士をすり合わせば音が鳴るため、砂を両手でつかんでこすり合わせても音がなるということ。必ずしも足で踏む必要はありません。

琴引浜の風景(その1)

波の穏やかな日に浜辺を散策すれば、水の透明度がより際立っているのに気づくだろう。そんな琴引浜の風景をダイジェストで紹介。

琴引浜の風景(その4)
琴引浜の風景(その2)
琴引浜の風景(その3)
琴引浜の風景(その4)

心が洗われるような風景を眺めながら、浜辺だけでなく磯部や松林へ足を運んでみよう。美しい豊かな自然を満喫して下さいね。

また、琴引浜は海水浴場としても有名。7月になると海開きを行なう。期間中は沖合に浮きを入れ、海水浴客の安全に努めるため監視員を置きます。

鳴き砂の一押しスポット「太鼓浜」

太鼓浜

琴引浜は、ほぼ全域で鳴き砂を楽しめますが、その中でも特に注目したいのが「太鼓浜」と呼ばれる場所です。

琴引浜の中央あたりで、やや海側へ突出した磯場付近にある浜が太鼓浜ですよ。分かりやすいように、太鼓浜の文字が書かれた約1mほどの杭が、砂浜に立てられている。

これを目印にすれば、見つけやすい。けれど、遠くからでは高さがないため、少し発見しづらいですね。近づいていけば、徐々にその存在があらわになります。

この太鼓浜一帯では、とりわけよく砂が鳴るので面白い。ということで、足で砂を強く踏むと「ドン、ドン!」と太鼓のような音が鳴りました。なるほど、名前に偽りなしかな。

実は、岩場の下に空洞ができているので、叩く音が共鳴する仕組みなんだそうです。

【鳴き石スポットを紹介】

自然界には、鳴き砂と似たような鳴き石も存在しているのです。下記記事では、旅先で訪れた鳴き石スポットを紹介します。

琴引浜にはカラフルで可愛い微小貝がいる

微小貝(顕微鏡で拡大)
琴引浜鳴き砂文化館で見物した微小貝(顕微鏡で拡大)

琴引浜の砂を手ですくえば、その中には1~3mmほどの大きさでカラフルな可愛らしい巻貝があったりします。

それが微小貝ですよ。琴引浜では、数900種類もの微小貝が生息しており、その数は全国でも屈指。

昔はどこの砂浜でも見られたのですが、良好な自然環境の維持が難しい現代では、限られた砂浜でしか見られなくなりました。

貝殻を拾うには、琴引浜の東側がおすすめ。私も簡単に見つけられましたね。

お近くの琴引浜鳴き砂文化館では、顕微鏡を使って微小貝の細部まで見物できますので、ぜひ足を運んでみて下さい。

鳴き砂保護に協力すること

琴引浜は特別保護区域

琴引浜は、2001年に「美しいふるさとづくり条例」が制定されて特別保護区域となりました。そのため、環境保全のためには様々なルールがあります。

具体的にいうと、砂浜での花火・キャンプ・バーベキューは禁止。さらに禁煙ですよ。日本で初めての禁煙ビーチとなった場所なんだとか。

また、鳴き砂が珍しいからといって、持ち帰るのも禁止なので気を付けて下さいね。

地域住民の人たちが、ボランティアなどで定期的に清掃活動を行なっているおかげで、琴引浜の自然環境は護られています。

気持ちよく楽しむためにもルールをしっかり守りましょう。

琴引浜鳴き砂文化館は必見、様々な鳴き砂体験が面白い

琴引浜鳴き砂文化館
琴引浜鳴き砂文化館

琴引浜鳴き砂文化館は、琴引浜から南に約1kmほど離れた国道178号線沿いにあります。

この文化館では、鳴き砂の仕組みをくわしく説明しているので、琴引浜とともに足を運んでおきたい。さらに日本を含む世界の鳴き砂の紹介や、貝殻を使ったワークショップなどがありますね。

鳴き砂
鳴き砂

また、顕微鏡・マイクロスコープを使い微小貝や鳴き砂を拡大して見物できる。

顕微鏡・マイクロスコープ

特におすすめしたいのは、体験型の展示品ですよ。

色々な展示品がありますが、個人的に気に入った2つを紹介します。

カエルのゆりかご
カエルのゆりかご

1つ目が、こちらの「カエルのゆりかご」と呼ばれる装置。容器の中には、鳴き砂と水が入っており、この容器を揺らすと「ブオーン、ブオーン」とウシガエルの鳴き声がする。なんだこれは~。

実は容器に入っている鳴き砂は、1,800時間以上も人工的に洗浄しています。そのため、自然界では絶対に聞くことができない鳴き砂が完成しました。

音を鳴らすには、前後に素早く小刻みに揺らすのがポイント。ぜひチャレンジしてみて下さい。

ちなみに、小さな容器で同じことをすると、トノサマガエルの鳴き声になるという。面白いですね。

ブーミングサンドの音実験装置
ブーミングサンドの音実験装置

2つ目が、こちらのブーミングサンドの音実験装置です。ブーミングサンドとは、外国の砂漠にある鳴き砂のこと。

この装置の仕組みは至ってシンプルであり、筒の中に入った鳴き砂を一気に下側にある小さな穴に向けて流し出すだけ。

砂が流れると、「ブーン」と音が鳴り響く。この音色は、砂漠の鳴き砂と似ているそうですよ。

その他には、容器の大きさで音が変わり、ドレミの音階を奏でてくれる鳴き砂や、テングニシという貝を耳に当てると、「サー」という音が聞こえる体験などができます。

  • 住所 京都府京丹後市網野町掛津1250
  • 電話番号 0772-72-5511
  • 営業時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
  • 休館日
    • 火曜日(祝日の場合は翌日)
    • 年末年始(12/28~1/3)
  • 料金
    • 大人 290円(15名以上で190円)
    • 小中学生 90円
  • 無料駐車場あり 普通車30台、大型バス3台

【博物館の紹介】

琴引浜鳴き砂文化館のような博物館では、色々学べるため面白いですね。旅先で訪れた様々な博物館を、下記記事で紹介します。

網野累層の岩盤で磯遊び

琴引浜の磯場
琴引浜の磯場

琴引浜の浜辺を散策していると、黒い岩層が露出しているのを目につきます。実はこれは、凝灰岩などからなる「網野累層(あみのるいそう)」の露出部なんです。

干潮時には、様々なところに潮だまりができているので、磯遊びを楽しもう。

カニやヤドカリなどを見かけたり、潮だまりの中には、取り残された魚などが泳いでいたりしますね。

磯遊びをする際には、水中メガネがあると便利かな。子供だけでなく大人も喜ぶ海の生き物の宝庫ですよ。

また、7月からお盆の期間には、漁師体験(有料)ができる。通常、漁師しか獲ってはいけないサザエやタコ、海藻などを1日限定で採捕できますね。(アワビやナマコなどの特定水産動植物の採捕は禁止)

ぜひ漁師の楽しさを体験してみてはいかがですか。

磯場の風景(その1)
磯場の風景(その2)

砂浜にある足湯(または露天風呂)を楽しもう

琴引浜の足湯
琴引浜の足湯

琴引浜の浜辺には、海を眺めながらのんびり過ごせる足湯があります。源泉かけ流しの足湯を楽しもう。

この足湯は、7~8月になると露天風呂に変身。知る人ぞ知る秘湯ですよ。脱衣場や洗い場はなく、水着か浴衣の着用が必須となる男女混浴の温泉だ。

入浴の際には、石けんやシャンプーの禁止など様々な注意事項がありますが、これも琴引浜の自然環境を護るために大事なことですね。

尚、足湯と温泉の期間は以下の通りです。

  • 足湯:4/13~6月末、9月~11月頃
  • 温泉:7月~8月末

最高のロケーションで過ごせる「琴引浜掛津キャンプ場」

琴引浜掛津キャンプ場
琴引浜掛津キャンプ場

琴引浜には、通年利用できる琴引浜掛津キャンプ場(有料)があります。

キャンプ場はフリーサイトであり、空いている場所ならばどこにテントを張っても構いません。ただし、予約はできず当日現地の受付のみで先着順ですよ。

目の前の琴引浜を眺めながら、のんびり過ごしましょう。夕暮れ時には、海に沈む夕日を堪能できます。

水洗トイレやシャワーはもちろん完備。だけど、シャワーは温水ではないため、冬場にキャンプするならば気を付けて下さいね。

琴引浜の基本情報とアクセス

住所京都府京丹後市網野町掛津
電話番号0772-72-0900(京丹後市観光公社 網野町支部)

【アクセス】

  • 京都丹後鉄道「網野駅」から丹後海陸交通バスに乗り「琴引浜」で下車(バスの乗車時間は約15分)
  • 京都丹後鉄道「網野駅」から車で約15分

琴引浜の駐車場

琴引浜駐車場
琴引浜駐車場

琴引浜の駐車場は有料です。(約500台)1日当たりの料金は、以下の通り。

  • 普通車:1,000円
  • バイク:500円
  • 料金・中型以上:2,000円以上

ちなみに自転車は無料ですね。

まとめ

琴引浜の石碑

日本全国でも珍しい鳴き砂を楽しめる「琴引浜」。美しい日本海を眺めながら、砂浜を歩き、鳴き砂のメロディーを楽しもう。

また、琴引浜鳴き砂文化館へ足を運べば、日本だけでなく世界中の鳴き砂を学べます。

鳴き砂は、海岸や海水が汚染されてしまうと、たちまち鳴かなくなる性質があるため、琴引浜は美しい自然環境を保たれている証拠ともいえるだろう。

そのような自然環境を後世に残すべく、いつまでも守っていきたいですね。



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年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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