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旅の体験談

滋賀「白鬚神社」はパワースポット、琵琶湖に浮かぶ湖中大鳥居の絶景

琵琶湖に浮かぶ湖中大鳥居

日本一の湖である滋賀県の琵琶湖の北西に目を向けると、朱塗りの大鳥居が湖上にそびえ立っている場所が高島市にあります。その場所こそが、白鬚神社(しらひげじんじゃ)ですね。

まるで世界遺産・厳島神社を彷彿させる景色から、「近江の厳島」と呼ばれているという。なぜ、鳥居が湖上に浮かんでいるのか気になる人も多いでしょう。

また、白鬚神社は、滋賀県で一番歴史が古い神社であり、パワースポットとして知られていますね。そのため、参拝者が後を絶ちません。

本記事では、幻想的で美しい湖中大鳥居の絶景が楽しめる白鬚神社の見どころを紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 白鬚神社の見どころを知りたい
  • 琵琶湖に浮かぶ朱塗りの大鳥居の景色に興味がある

近江の厳島「白鬚神社」とは

白鬚神社
白鬚神社

白鬚神社(しらひげじんじゃ)は、滋賀県高島市鵜川に鎮座し、古くから由緒正しい神社として、地元の人たちから「白鬚さん」「明神さん」と呼ばれています。

近年では、パワースポットとして遠方から足を延ばして参拝される方も多いそうですよ。特に琵琶湖に浮かぶ朱塗りの大鳥居が注目されていますね。

創建は、1,900年前の第11代天皇「垂仁天皇」の頃だといわれている。そのため、冒頭でも触れましたが、近江(今の滋賀県)最古の神社です。

また、日本全国に300社以上もあるとされている白鬚神社の総本社。なので、分社へ参拝したことがある人も少なくないでしょう。

白髭神社(拝殿)
白髭神社(拝殿)
白髭神社の境内の様子(その1)
境内の様子

ご祭神は、猿田彦命(さるたひこのみこと)が祀られており、長寿の神様として知られています。また、天孫降臨の際に先頭に立って道案内をされた神様ですよ。

白髪で白い鬚をたくわえた老人のお姿といわれており、社名の由来にもなっているとか。

ご利益は多岐にわたり、延命長寿・福徳開運・縁結び・子授け・生児の名授け・交通安全・船舶安全など人生の全ての道案内の神様として広く信仰を集めている。

こちらは、白鬚神社の境内の地図です。

白髭神社の境内の地図(その1)
白髭神社の境内の地図(その2)

境内は狭くもなく、広くもないため、所要時間は30~60分もあれば一通り見て回れます。

境内社には、若宮神社や皇大神宮、豊受大神宮、岩戸社など11社が鎮座しており、特に岩戸社の隣りには磐座がありますので、パワーを授かってみては如何でしょうか。

境内社
境内社

2015年(平成27年)には、「琵琶湖とその水辺景観 祈りと暮らしの水遺産」の構成文化財の1つとして、日本遺産に認定されています。

大人気!琵琶湖に浮かぶ湖中大鳥居

湖中大鳥居
湖中大鳥居

何といっても白髭神社で一際目立つのは、琵琶湖に浮かぶ大鳥居ですね。国道161号を通過していると、突然目の前に現れ、湖上に佇む鳥居の姿は実に絵になります。

聞くところによると、時間帯によって刻々とその姿を変えていくという。朝日や太陽が沈む夕日の時間帯が格別で、夜は幻想的で神秘的な姿が浮かび上がるそうですよ。

ちなみに私が眺めたのは早朝。青天の下、透き通った碧い湖に浮かぶ色鮮やかな鳥居に目を奪われました。

視線を下に向けると、湖に向けて階段が整備されていました。下へ降りる場合は、足元に十分気を付けないと危ないかな。

湖岸へ降りる階段

また、角度や時間帯などの条件が揃えば、鳥居の真ん中に朝日や夕日が入り込みます。よりインスタ映えする1枚を撮影できるシャッターチャンスですね。

色々な時間帯で、湖上の鳥居を眺めて見ては如何でしょうか。

土日や年末年始などの日没後には、ライトアップが行われています。

【カメラに関する話】

素晴らしい絶景は、高性能のカメラを使えばより美しい1枚が撮れるものです。高性能カメラは、高額なものが多いのでレンタルやサブスクを利用してみては如何でしょうか。下記記事では、カメラに関する話を紹介します。

なぜ水中に浮かんでいるのか?

湖中大鳥居の眺め

大昔から白鬚神社前の湖中に鳥居があったと伝わっていますが、そもそも鳥居がなぜ水中にあるのか、疑問に感じる方も多いでしょう。

社殿は山に沿って鎮座しているのに、水中に鳥居を建てるのは違和感を感じるかも。かくゆう私もそうでした。そこで、色々調べて分かったことを説明します。

諸説は色々あるようですが、もともとは地上にあった鳥居が琵琶湖の水位が上がって水中に沈んだ説が有力です。

その証拠に1280年(弘安3年)の絵図があり、この絵図には陸上にある鳥居が描かれている。尚、室町時代の屏風絵や江戸時代に描かれた縁起絵巻では、すでに湖上に浮かぶ鳥居が描かれています。

当時の人々は、徐々に陸上から水中に浮かび上がるさまを見てきたのでしょう。きっと、天変地異の前兆と思えたかも知れませんね。

1937年(昭和12年)に鳥居が建てられたことは、確実に分かっています。今の大鳥居は1981年(昭和56年)に建て替えられました。

【神社仏閣の楽しみ方】

神社仏閣めぐりでは、お洒落な御朱印帳で御朱印を頂くのも嬉しいものですよ。下記記事では、神社仏閣の楽しみ方を紹介します。

国道横断は禁じらている

国道の向こう岸に見える鳥居

白髭神社は、大動脈・国道161号沿いに鎮座しているため、車の交通量がかなり多いです。

近くには横断歩道や信号機がないため、かなりのスピードで車が往来しています。また、カーブ手前という悪条件もそろっているため、国道の横断は禁止ですよ。

けれど、国道161号を横断する参拝者が後を絶たず、車にひかれたり、歩行者に気が付き減速した車が後続車に追突するなど交通事故が発生しています。参拝者の気持ちを考えると、解決は中々難しいでしょうね。

特に子供連れで参拝へ見えられた場合は、絶対に子供から目を離さないよう細心の注意をはらって下さい。

ちなみにサイクリング中であれば、北から南へ向けて国道161号を走っている最中に、鳥居前の路側帯で一時停車して撮影できました。その後、しばらく南下を続けていると横断歩道があるので、そこで渡り白髭神社へ向かえます。結構遠回りになりますが、安全には変えられません。

藍湖白髭台から大鳥居を眺める

藍湖白鬚台
藍湖白鬚台

湖上に浮かぶ鳥居が有名になり、多くの参拝客が訪れますが、写真撮影のマナーを巡って物議があることをご存じですか。

確かに過去に死亡事故が起こっていますので、決して軽視はできないでしょう。そこで、写真を撮るためだけに2021年12月に展望台が設置されました。

それが「藍湖(おうみ)白鬚台」ですね。高島ロータリークラブが創立45周年の記念事業として寄贈したんだとか。うん、こういう地域貢献は感謝に堪えませんね。

鉄骨製の展望台は、約10人が一度に利用できますが、安全に十分気を付けて利用しましょう。

こちらが展望台からの眺め。これはこれで良い撮影ができますね。

藍湖白鬚台からの眺め

【見所①】本殿と拝殿

白髭神社(拝殿と本殿)
白髭神社(本殿と拝殿)

比良山脈を背にして、白砂と老松に囲まれた白髭神社。立派な本殿と拝殿は、見応えがありますね。

本殿は、豊臣秀吉の遺命を受けた豊臣秀頼の寄進により、1603年(慶長8年)に建立されました。桃山時代特有の檜皮葺きで入母屋造りであり、国の重要文化財に指定されています。拝殿は1879年(明治12年)に再建されました。

白髭神社(拝殿)
白髭神社(拝殿)

特に本殿は、歴史の深さを感じ取れる重厚感が素晴らしく必見です。

白鬚神社は、古くから近江だけでなく、広く信仰されていますので、勧請・分祀が全国各地で行なわれました。

鎌倉時代以降では、武将たちの崇敬を集めたといいます。秀吉も白髭神社を重要な神社として扱っていたのでしょう。

狛犬
狛犬

拝殿の両脇には、凛々しい姿の狛犬たちが護りを固めている。神社巡りでは、どんな狛犬がいるのかも楽しみですね。

【見所②】歌人の歌碑

紫式部の歌碑(解説)
紫式部の歌碑(解説)

境内には、多くの著名人の歌碑が並びます。

たとえば源氏物語の作者として知られる紫式部が、若いころこの地を通過した時に詠んだ歌として「三尾の海に 網引く民のてまもなく 立居につけて 都恋しも」と書かれた歌碑があり、恐らくこれが目玉でしょう。(琵琶湖が良く見える位置で、高台に立てられているため、そう思いました。)

紫式部の歌碑
紫式部の歌碑

この歌について簡単に説明しますね。紫式部が越前の国司になった紫式部の父に従い京をたちました。大津から船路で湖西を通って越前に向かう際中に、三尾崎(白鬚神社のある岬)に立ち寄ります。その際、浜辺で漁をする人々の見馴れない光景に都の生活を恋しく思い詠んだものだそうです。

紫式部にとっては、この長旅が生涯一度の体験だったといわれています。

また、与謝野鉄幹・晶子夫妻が、大正元年に白髭神社を参拝した時に詠んだ歌の歌碑もありました。

与謝野鉄幹・晶子夫妻の歌碑
与謝野鉄幹・晶子夫妻の歌碑

「しらひげの  神の御前にわくいずみ これをむすべば 人の清まる」と書かれています。この歌は社前に湧き出る水の清らかさを詠んだものだそうで、上の句は寛(鉄幹)、下の句は晶子が詠んだもの。

全国にある与謝野の歌碑の中で最も古いそうですよ。

その他にも俳聖・松尾芭蕉や中野照子、松本鷹根などの歌碑がありますので、境内をくまなく探してみましょう。

中野照子の歌碑
中野照子の歌碑

【見所③】岩戸社と神聖な巨石

岩戸社と巨石

境内の一番奥へ向けて登っていくと、下に並んでいた境内社のある場所と違って空気感が変わります。

実は、この周辺には白鬚神社古墳群と呼ばれる直径約10mの4基の円墳が点在してますね。古墳時代後期に多い群集墳なんだとか。そのうちの1基が、横穴式石室が開口しており、これを「天の岩戸」と呼んで神聖視している。

石室手前には祠が設けられており、全体を岩戸社として祀っています。

岩戸社
岩戸社

特に岩戸社の隣りには、注連縄(しめなわ)が巻かれた高さ約1mほどある三角形状の巨石が見て取れる。一目で磐座であると気が付くでしょう。

この磐座まで足を運び、願いを込めて手を合わせてパワーを授かってみては如何でしょうか。

磐座
磐座

白鬚神社の基本情報とアクセス

住所滋賀県高島市鵜川215
電話番号0740-36-1555

【アクセス】

  • JR近江高島駅から徒歩で約40分
  • JR近江高島駅からタクシーで約5分
  • 名神高速道路「京都東IC」から国道161号線のバイパスを約1時間

白鬚神社の駐車場

白髭神社の境内には、無料駐車場があります。(普通車50台)

まとめ

白髭神社の境内社

白髭神社は、古来より崇敬を集めている神社です。特に琵琶湖に浮かぶ大鳥居が注目を集め、遠方から多くの参拝客が訪れます。

朝昼晩と違う表情を見せてくれる、朱塗りの大鳥居は神秘的。まさに「近江の厳島」ですね。

また、延命長寿や縁結びなど多彩なご利益があるパワースポットとして知られていますので、琵琶湖観光へ訪れる機会があれば是非、足を運ばれてみては如何でしょうか。



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この記事を書いた人

年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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