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旅の体験談

棚田百選の一つ岡山を代表する大垪和西の棚田、日本の原風景を堪能

大垪和西棚田

棚田百選の一つに選ばれている岡山県の美咲町にある大垪和西(おおはがにし)の棚田。

水鏡のように映し出す田んぼの景色は、初めて見るにもかかわらず何だか懐かしい感覚を感じます。

そのためか、フォトジェニックな日本の原風景を撮るために、多くの来訪者が後を絶ちません。

本記事では、岡山県を代表する棚田の一つである大垪和西の棚田について紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 棚田に興味がある
  • 日本の原風景を見てみたい
  • 大垪和西棚田について知りたい

大垪和西の棚田とは

大垪和西の棚田の風景
大垪和西の棚田の風景

大垪和西(おおはがにし)の棚田は、岡山県久米郡美咲町の標高400mの山間地に位置し、すり鉢状の形をして広がっているのが特徴です。

この棚田では42.2ヘクタールと広大な広さを誇り、850枚の棚田が存在しています。

1枚あたり5アール前後の大きな水田が多く、水の階段のように見える光景は、美しさと懐かしさを兼ね備えていますね。

田植えの水張りの姿や黄金色に輝く稲穂、雲海、雪化粧など年間を通してその美しさは、色あせることがありません。

1999年(平成11年)11月26日に農林水産省から日本の棚田百選に認定されました。

また、農林水産省が作成する「日本の棚田百選」を選定したパンフレットの表紙を飾った実績を持っています。

  • 例年の田植えは、5月下旬~6月
  • 例年の稲刈りは、8月下旬~9月上旬
  • 雲海が見られるのは、10月初旬~12月初旬(7:00~9:00頃)

大垪和西の棚田のアクセス

大垪和西の棚田へアクセスするには、様々なルートがありますが、どのルートを使ったとしても山間部にあるため、自転車で向かうのはとても大変でした。

しかし、苦労して上るだけの価値はあります。

岡山市の市街地方面から車やバイク、自転車で訪れる場合は、まずは北上して、岡山市北区建部町を目指しましょう。

建部町の入口

岡山市の市街地から国道53号を北上すると建部町へ辿り着き、途中から旭川沿いに分岐する県道30号と県道70号へ向かうコースが比較的道が広く走りやすいです。

大垪和西の棚田へ向かうコース

© OpenStreetMap contributors

県道70号を北上すると「紅そば亭」が見えてきますので、西へ続く県道373号へ分岐しましょう。

そして、大垪和郵便局がある方向へ向かい、その先に大垪和西の棚田の景色が広がっています。

大垪和西の棚田へ向かうコース

© OpenStreetMap contributors

ゆっくりと周遊路を散策して、棚田の風景を堪能しましょう。

【アクセス】

  • JR岡山駅からタクシーで約80分
  • JR亀甲駅からタクシーで約20分
  • 院庄ICから車で約40分

【自転車旅の様子】

自転車は単なる移動手段ではなく、目的地へ辿り着く道中を楽しめる乗り物です。下記記事では、自転車旅の様子を紹介します。

山間部に広がる大垪和西の棚田の風景

大垪和西の棚田の風景

瀬戸内の地域で最大規模を誇ると言う棚田と言えば、知る人ぞ知る大垪和西の棚田です。

この棚田は通常の棚田と比べて3倍~4倍の広さを誇り、比較するならば東京ドーム9個分に該当します。

その広さをイメージしただけでも愕然としますが、実際にお目にすると思わずビックリすると同時にその美しさに見とれてしまいました。

こちらのGoogleMapによる衛星写真で見てみると、その広さが良く分かります。

何時頃から日本に棚田が作られ始めたのかご存じですか。

その歴史はとても古く、古墳時代には棚田が出現していたと言われています。

棚田は、山間部や海岸部で食糧を自給するために必要であり、江戸時代に入ると各藩がこぞって石高を増やすため、水回りが非常に良い斜面に水田を開発したそうです。

尚、大垪和西の棚田の水源は天水で、棚田が開かれたのは明治時代になります。

大垪和西の棚田の光景

大垪和西の棚田は周遊路が整備されているため、四方から美しい景色を楽しめますね。

周遊路

周遊路は徒歩で散策したり、自転車でゆっくりと走るのに向いています。

大型でなければ車でも周遊することは可能ですが、ゆっくり棚田を見てまわるには余りお勧めはしません。

車で訪れた場合は、駐車場やトイレが完備されている大垪和西棚田公園へ駐車すると良いでしょう。

大垪和西棚田公園
中央に見える広場が大垪和西棚田公園

車ならば約10分ほどで一周できますが、徒歩の場合は約90分ほどかかります。

そのため、自転車で周るのが早くもなく遅くもなくベストではないでしょうか。

より深く大垪和西の棚田について知るためには、ガイドを予約して案内してもらうのも一つの手です。

この棚田だけでなく、地域の歴史や文化についてガイドから詳しいお話を聞いてみましょう。

棚田を案内するウォーキングガイド

  • ガイドを依頼するには事前に予約が必要です。美咲町役場でご確認下さい。
  • 電話番号 0868-66-1118(美咲町役場 産業課たまご広場係)
大垪和西の棚田の夕日スポット

周遊路を自転車で周っていると、こちらの立札を発見。

この場所から夕陽に照らされた美しく輝く棚田が見られるみたいですね。

大変興味がありましたが、帰路の時間を考えると夕方まで滞在するのは困難なので諦めました。(泣)

それにしても棚田の風景を見る度に、懐かしい郷愁を感じて心が癒されます。

大垪和西の棚田の景色

大小様々な水田が織りなす光景は、見飽きる事がありません。

棚田の光景

水田に映る青い空と白い雲に、ワクワク感を感じるのは私だけでしょうか。

水田に映る空

大垪和西の棚田は、すり鉢上になっているため、棚田の下側のゆるやかな傾斜なところには、大きな1枚の田んぼが張っており、上の方へ行くに従い田んぼが小さくなっていますね。

様々な角度で棚田を見て周り、自分だけのベストビュースポットを探してみて下さい。

きってお気に入りの写真が撮れるはずです。

大垪和西の棚田の景色

棚田見学に疲れたら、棚田の中心地へ向かうと大垪和西棚田公園がありますので、この公園で休憩することをお勧めします。(トイレ完備)

農林水産省の「日本の棚田百選」に認定されてからは、知名度がアップされ、多くのアマチュア写真家や棚田見学者が訪れるようになりました。

道すがら地元住民などと触れ合いながら、日本の原風景を楽しみましょう。

【ノスタルジックな景色を紹介】

初めて訪れたのに昔から知っているような感覚を味わうことができる景色が、日本全国に点在していますね。下記記事では、そのような景色が見られるスポットを紹介します。

棚田きんちゃいまつりの開催

毎年6月の第1日曜日には、大垪和西棚田公園で「棚田きんちゃいまつり」が開催されています。

メイン会場でのミニコンサートや餅つき大会を始め、ガイド付きの棚田ウォークや田植体験を行なっていますので是非参加してみませんか。

また、棚田米や新鮮野菜など特産品の販売を行なっており、祭りのフィナーレには餅投げを行っています。

卵かけご飯を食べに「食堂かめっち」へ行こう

かめっち
かめっち

日本人のソフルフードと言えば何を思い浮かべますか。恐らく「卵かけご飯」を思い浮かべた人も多いでしょう。

大垪和西の棚田がある美咲町では、この地で産まれた岸田吟香(きしだぎんこう)氏が「卵かけご飯」を大変好み、日本中に広めたという説があります。

更に美咲町には、美味しい卵かけご飯を食べさせてくれるお店が点在しており、その内の一つが卵かけご飯専門店の「食堂かめっち」です。

かめっちでは、大垪和西地区と小山地区で栽培されたお米と地元の養鶏場「美咲ファーム」で産まれた卵を使用して、美味しい卵かけご飯を召し上がれます。

卵かけご飯の看板

大垪和西の棚田へ訪れた後は、卵かけご飯専門店である「かめっち」へ立ち寄ってみませんか。

食堂かめっち

  • 住所 岡山県久米郡美咲町原田2155 中央運動公園内
  • 電話番号 0868-66-1123(株式会社 美咲物産)
  • 営業時間 9:00~17:00(オーダーストップ16:30)
  • 定休日 年末年始
  • 駐車場有り 20台
  • 主なメニュー
    • 黄福定食 (たまごかけごはん(おかわり自由)、トッピング、漬物、みそ汁)500円 ※店内
    • 釜炊きスペシャル(釜炊きご飯(2合)、伊勢の卵(6個)、トッピング、漬物、みそ汁)1,500円 ※店外

大垪和西の棚田の保全活動

大垪和西の棚田の景色

1987年(昭和62年)に地域住民の中でふるさとの良さを見直す機運が高まり、大塀和地区活性化運動が起こりました。

1989年(昭和64年)1月1日には、「大坪和地区村おこし推進協議会」が結成され、美しく住みよい生活環境や景観作りなど地域活性化の活動を繰り広げています。

特に美しい景観を提供しており、積極的に棚田の維持・保全の取り組みを行なっている地区を「中央町棚田保存地区」と認定しました。(中央町は現在の美咲町のこと)

そして、2001年6月には「中央町棚田保存地区設置条例」が制定された次第です。

今でも町をあげて棚田の維持・保全に取り組んでいます。

大垪和西地区周辺にある棚田について

大垪和西地区の周辺には、数多くの棚田が点在していますね。

例えば「上籾(かみもみ)の棚田」や「北庄の棚田」がありますし、その他にも「小山の棚田」や「氏平の棚田」も存在しています。

大垪和西の棚田と合わせて訪れてみるのも良いでしょう。

岡山県で日本の棚田百選に選ばれているのは、「大垪和西の棚田」「上籾の棚田」「北庄の棚田」「小山の棚田」です。

【サイクリストの管理人からの一言】

自転車で旅をしながら大垪和西の棚田のような日本の原風景へ会いに行くのは楽しい物です。下記記事では、自転車旅の魅力について紹介します。

大垪和西の棚田の基本情報

住所岡山県久米郡美咲町大垪和西
電話番号0868-66-1118(美咲町役場 産業観光課)

大垪和西の棚田の駐車場

大垪和西棚田公園内の無料駐車場を利用しましょう。(普通車10台)

まとめ

瀬戸内エリアで最大規模を誇る大垪和西の棚田は、田植えの水張り姿や黄金色に輝く稲穂など年間を通して様々な姿を見せてくれます。

日本の棚田百選にも選ばれているその広大で美しい景観は、まさに日本の原風景です。

ゆっくりと散策しながら、郷愁を誘う棚田の風景を見て周り癒されましょう。

美咲町へ訪れる機会があれば、大垪和西の棚田へ立ち寄ることをお勧めします。



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この記事を書いた人

年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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