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旅の体験談

今治市の大島と大三島を巡る旅、しまなみ海道をサイクリング

SIMANAMIロゴと来島海峡大橋

愛媛県今治市からしまなみ海道をサイクリングします。

2日に分けてしまなみ海道を通過するため、本日の旅のルートは「今治市街 → 大島 → 伯方島 → 大三島」ですよ。

旅の道中では、大島でNPO法人「能島の里」が主催している石文化体験ツアーへ参加し、大島石の採石場を見渡す景色を堪能しました。

また、村上海賊ミュージアムへ立ち寄り、村上水軍の歴史を学んだ次第です。更に瀬戸内海の潮流体験へ参加して、かつて瀬戸内海で活躍していた村上水軍の足跡を追うことも。

その後、大三島へ辿り着くと、勝負運を授かるため、日本でも有数のパワースポット「大山祇神社」へお詣りに足を運びました。

青空の下、しななみ海道の絶景に感嘆しつつ、様々なアクティビティを堪能した1日でしたね。

本記事では、今治市街から大三島まで自転車で旅した様子をお届けします。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 自転車旅やサイクリングが好き
  • サイクリングの道中で見聞を広めたり、様々な体験をしたい
  • 大島や大三島の見所を知りたい

大島へ向かう道中にて

今治の市街地

時刻は7:30。私は今、愛媛県今治市の市街地を自転車で駆け抜けています。

朝が早いためか、通りには人影が全く見当たりません。けれど本日は日曜日、これから徐々に人々が外出していき、町が喧騒に包まれると思います。

海岸線に出ると、遠くには来島海峡大橋が見えてきました。

遠くに来島海峡大橋が見える
遠くに来島海峡大橋が見える

しまなみ海道を代表する橋ですね。遠くから見てもその優美さは、際立っているのが良く分かります。しまなみ海道の中でも最長の長さ4,105mを誇る世界初の3連吊橋ですよ。

本日は、大島で石文化体験ツアーを予約している。待ち合わせ場所は、カイレ山展望公園の駐車場です。

まだツアー開始時刻の10:00までには余裕がある。さて、寄り道しますか。(笑)

最初に訪れたのは、サンライズ糸山。知っている人も多いと思いますが、ここにはSHIMANAMIのロゴをあしらったモニュメントが設置されています。

SHIMANAMIモニュメント
SHIMANAMIモニュメント

ここは撮影スポットとして、サイクリストの間では超有名ですね。うん、バックの来島海峡大橋が青空の下、よく映えます。

続いて訪れたのは、私がしまなみ海道へ訪れたら必ず立ち寄る場所「来島海峡展望館」。

来島海峡展望館
来島海峡展望館

展望館自体は、時間が早いためまだオープンしていませんでしたが、お目当ては展望台からの景色です。

この展望台から眼下にみえる、瀬戸内海の景色はいつ見ても素晴らしい!

来島海峡大橋の眺め
来島海峡大橋の眺め
奥に見える島が「小島」
奥に見える島が「小島」

琵琶の形をした周囲3kmの小島(おしま)が見えますが、この島は、かつて村上水軍の来島村上家の拠点でした。

また、日清戦争後に芸予要塞が築かれ、今はその遺跡が島内に点在している。いずれ島へ上陸をはたし、芸予要塞を見て回りたいと思っています。

展望台を後にして、来島海峡大橋へ向かう。橋の入口から一気に螺旋の道路を自転車で駆け抜けるのもよいですが、それだけでもったいない。

螺旋の通路

眼下には、今治造船のドッグが見えますよ。個人的には、船を建造している風景を見るのが好きで、ずっと見てられる。

今治造船のドッグの眺め
今治造船のドッグの眺め

いつものことですが、来島海峡大橋は中々先へ進めない。なぜなら絶景が続くから。いつも度々自転車を停車して景色を堪能しています。(笑)

そんな景色をダイジェストで紹介。

瀬戸内海の風景
エメラルドグリーンの海
橋の上の風景

多くの船舶が白いウェーキ(航跡)を出しながら、瀬戸内海を航行する眺めは見物ですね。

船舶のウェーキ
船舶のウェーキ

おっ、馬島が見える。

瀬戸内海の景色
右隅に見える島が「馬島」

馬島は来島海峡大橋の真ん中にあるエレベーターを使って島内へ入れる静かで綺麗な島。ゆったりした時間を過ごせます。

来島海峡大橋を渡り終えたら、大島へ上陸。さて、向かうはカイレ山展望公園。どんな景色が見られるのか楽しみだな。

カイレ山展望公園へ向けてヒルクライム

大島の風景

大島の展望スポットとして、特に有名なのは亀老山展望公園ですね。また、ここは本格的なヒルクライムを楽しめることでも知られています。

約4kmのわたる激坂が、多くのサイクリストを苦しめますが、その先にはご褒美ともいえる景色と名物・藻塩アイスが待っている。このアイスを楽しみにして頑張る人も多いはず。

亀老山展望公園以外にも、知る人ぞ知る隠れしまなみスポットとして名高いのが「カイレ山展望公園」ですよ。

ここも本格的なヒルクライムが楽しめる場所。標高232mのカレイ山山頂に整備された公園からは、箱庭のように広がる芸予諸島が一望できる。

そこを目指して、自転車のペダルを回し続けます。

だらだらと長い坂道がつづく宮窪峠を下り切り、「みやくぼしまのダイニング」の目の前、信号機のある交差点がヒルクライムコースの入り口です。

目立たないけど、沿岸にはカレイ山展望公園の案内板がある。

カレイ山展望公園の案内板
カレイ山展望公園の案内板

交差点を左折して、緩やかな坂道を上ります。

坂道

すると、今度はこちらの案内板を見つけました。

カレイ山展望公園の案内板

山頂まで2.5km。平坦ならばたいした距離ではない。けれど山となれば話は別ですね。

後は案内板が指し示す方向に向けて、道なりに上って行けば山頂へ辿り着きます。

さて、まだ午前中ですが、本日のラスボス攻略といきますか。(笑)

最初は大した勾配ではないですが、標高が上がるにつれ勾配の傾きも大きくなる。

亀老山のヒルクライムと比べてしまうと難易度は低め。けれど、頂上付近はかなりキツイですよ。

ゆっくりペダルを回してリズミカルに上ります。

ところどころに採石場やその関連施設が見えてくる。単調な山の景色が続いたりしますが、上りがキツクなるにつれ、そんなのは気にならなくなる。

山道
採石場が見える道
採石場の関連施設

道中には、商店や自動販売機はありません。なので予めボトルにドリンクをたっぷり入れておきましょう。

頂上の駐車場には、カフェがあるので一休みできますよ。

黙々と上り続けていると、ゲートが見えてきた。このゲートは、ある意味トラップともいえる。

カイレ山展望公園のゲート

初見では、このゲートをみて「やっと到着したか」とほっとするのだけど、ゲートからあと約800mも上りが続きます。

なので、個人的にゲートは山頂付近に付けて欲しいと勝手なことを思っている。

実は、本当のヒルクライムはここから始まるといっても過言ではない。一番の激坂が続き、下手をするとメンタルがやられるかも。

自転車のギアは、もちろんインナーロー。頭は何も考えない。機械のごとく無心にペダルを回し続けていると、頂上へ辿り着きました。

【カメラに関する話】

カイレ山展望公園から眺めは絶景です。望遠性能のよいカメラで瀬戸内海に浮かぶ島々の様子を、カメラに納めましょう。下記記事では、カメラに関する話を紹介します。

大島石の採石場を見渡す景色

カレイ山展望公園からの眺め
カレイ山展望公園からの眺め

カイレ山展望公園の入口は、駐車場になっているので、ここに自転車を駐輪しました。時刻は9:50頃。うん、間に合った。

すでにNPO法人「能島の里」のガイドさんは到着されていたので、挨拶をかわして、しばし談笑。

さて、石文化体験ツアーの開始です。

ここ大島は、特産品の「大島石」と呼ばれる高級御影石の産地として知られており、現在も多くの業者が採掘や加工を行なっています。

大島石は、高級な墓石に使われる。また、国会議事堂や大阪心斎橋など有名な建築物にも使用されているので、見かけた人は多いのではないでしょうか。

カイレ山展望公園
カイレ山展望公園

カレイ山山頂の景色を見て回った後は、ガイドさんが運転する車に乗って、採石現場(丁場)へ向かいます。

普段は立入禁止の場所なので、ツアーでなければ来ることができない。

丁場を見下ろす高台の標高は約260m。そこからの景色に思わず息を飲みました。それほどの絶景ですよ。

しまなみアートキャニオン
しまなみアートキャニオン

アメリカのグランドキャニオンを彷彿させる。遠くには瀬戸内海が広がる景色が、本家と大きく違うところかな。

けれど、それが丁場の景色にマッチしている。「しまなみアートキャニオン」という名称も納得だ。ガイドさんの説明に耳を傾けながら、しばらくその景色に見惚れていました。

その後、石文化運動公園へ立ち寄り、園内に点在している大島石で作ったモニュメントを見て回ります。

石文化運動公園にある作品
石文化運動公園にある作品

そして最後に向かったのが石材業者「水の谷石材」の作業場。

本来は、こちらで石割り体験ができるのですが、私が参加した日は石割り体験がありませんでした。これについては、ツアー予約時に予め分かっていたことです。

「水の谷石材」の作業場
「水の谷石材」の作業場

残念な気持ちはありましたが、作業場の雰囲気や置かれているたくさんの石材、丁場を近くで眺められて面白かったですね。

こうして楽しくツアーを終えた後は、車でカイレ山展望公園へ戻り解散となりました。

尚、カレイ山展望公園と石文化体験ツアーについては、下記関連記事でくわしく紹介します。

村上水軍の歴史を学び、瀬戸内海の潮流を体験

村上海賊ミュージアムへ向かう道

カイレ山展望公園を後にして、国道317号へ合流後、再び北上をつづけます。

しばらくすると、目の前には海が開けてきて、道が左右に分岐。県道49号へぶつかりました。

左手側へ進めば伯方・大島大橋へつながる。後からそちらへ向かうけど、今は潮流体験の受付場所へ向かう途中。なので右手側へ曲がります。

自転車のペダルを回しながら港町を通過する。漁港を横目で眺めていると、不思議に懐かしく思えてくる。旅に出かけると、このようなノスタルジーに浸る頻度は、思ったより多いですね。

漁港

また、潮風が吹けば気持ちいい。自然に頬が緩むというものだ。そんな感傷にふけっていると、村上海賊ミュージアムが見えてきました。

まずは、村上海賊ミュージアムの目の前にある物産館兼魚食レストラン「能島水軍」へ向かいます。

物産館兼魚食レストラン「能島水軍」
物産館兼魚食レストラン「能島水軍」

このレストランでは、潮流体験の受付をしている。スタッフに船の出航時刻や潮流の様子を確認。

どうやら約10分後に次ぎの便が出航するけど、潮流の状態はいまいちという。更に1時間後の便ならば、潮流は期待できるということなので、そちらの便の予約をとりました。

すると、船の出航までには、まだ1時間10分もあるので、その間に村上海賊ミュージアムを見学した次第です。

村上海賊ミュージアム
村上海賊ミュージアム

村上海賊ミュージアムは、平安時代から戦国時代にかけて瀬戸内海の島々を拠点に、一大勢力を築いた日本最大の海賊「村上水軍」の歴史と活躍を紹介しています。

能島村上家の末裔に伝わる古文書や美術工芸品、能島城跡の出土品などが展示されており、歴史ファンならばぜひ訪れるべき。

こちらは、和田竜さんの小説「村上海賊の娘」の石碑。本屋大賞受賞を記念した立てられました。

小説「村上海賊の娘」の石碑
小説「村上海賊の娘」の石碑

こちらは、村上水軍を率いた村上武吉(むらかみ たけよし)の石像。もちろん大島石を使ってますよ。さすがです。

村上水軍を率いた村上武吉
村上武吉の石像

館内の展示品を見学した後に、レストラン「能島水軍」へ戻りました。

船

船の出航時刻になり、船は宮窪漁港から出航。よいよ潮流体験の開始です。

航路は「能島城跡~船折瀬戸~見近島~伯方・大島大橋」を巡る。この一帯は「宮窪瀬戸」と呼ばれる絶景スポット。

カメラの準備を忘れないようにしましょう。

激しい潮流

船は最大10ノット(時速約18km)のスピードで進む。激しい潮流の中、うなり上がるしぶきをかき分けて進むので、予めレインコートを着てくるのが正解ですね。

レインコートは、レストラン「能島水軍」で無料で借りられます。

見所は色々ありますが、船折瀬戸(ふなおりせと)の潮流体験は必見。激しいしぶきを上げる潮流が、まるで滝のように流れ落ちる。うん、これはスゴイ。

渦潮

運がよければ渦巻も大量に発生するそうですよ。ちなみに私が目撃できたのは小さな渦巻でしたね。

かつて村上水軍が活躍した海域を巡りながら、海の醍醐味を漫喫しました。

尚、村上海賊ミュージアムや潮流体験について、下記関連記事でくわしく紹介します。

大三島へ行こう

能島
能島

大島の海岸線を進んでいると、能島村上家の本拠地があった能島が見えてきます。

先ほどの潮流体験では、この能島周辺をクルージングしましたね。

丁度良いので、愛車と記念撮影。うん、良く撮れている。

自転車で旅をする

その後、伯方島へ向かうため、伯方・大島大橋を渡ります。橋は高い所に設置されているので、緩い坂道を上る。

緩い坂道

しまなみ海道では、お馴染みの光景だ。どの橋を渡るにも必ず橋の入口まで上らなければならない。けれど、橋から望む眼下の景色は、どこも素晴らしい。

伯方・大島大橋
伯方・大島大橋
伯方・大島大橋の景色(その1)
伯方・大島大橋の景色(その1)
伯方・大島大橋の景色(その2)
伯方・大島大橋の景色(その2)

何度でも上りたくなる景色がここにはある。伯方・大島大橋では「旅人の聖地」として知られるキャンプ場が見える。

見近島の眺め
見近島の眺め

そのキャンプ場があるのが見近島だ。本日はたくさんのライダーとチャリダーがキャンプをしていました。

キャンプ場

この島の最大の特徴は、徒歩か自転車、原付バイクでしか行けないことですね。美しい自然の中で静かなひと時を過ごせる穴場のキャンプ場ですよ。

伯方島へ到着したけど、今回の旅ではただ通過するだけ。なので滞在時間は30分もなかったかな。

伯方島の景色

あっという間に大三島橋を渡り大三島へイン。今回の旅の最期の目的地、大山祇神社へ向かいます。

大三島の南側の海沿いルートを走る。普段あまり使わないルート。アップダウンが意外に多い。

けれど景色は素晴らしく、いつまでも走っていたい絶景ロードですね。

そこで、その風景をダイジェストで紹介。

大三島の景色(その1)
大三島の景色(その2)
大三島の景色(その3)
大三島の景色(その4)

途中から内陸部へ進路を変更。目の前に見える山へ向かって北上する。

目の前に山が見える風景

道なりに自転車のペダルを回していると、大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)へ到着しました。

勝負運を授かろう、全国有数のパワースポット「大山祇神社」

大山祇神社
大山祇神社

大山祇神社は、昔から山の神・海の神として歴代の朝廷や武将たちから尊崇を集めています。

全国に点在している三島神社の総本山であり、伊予国一宮。平安時代に朝廷から「日本総鎮守」の号をたまわった歴史と由緒のある神社ですね。

大山祇伸の1柱を祀り、そのパワーは凄まじいものがある。様々なご利益がありますが、特に「縁結び」と「勝負運」が有名。

戦で勝利してきた多くの武士が参拝したことで知られており、勝負運を祈願したいなら、ぜひ足を運んで欲しい神社としておすすめします。

静謐な雰囲気が漂う境内を歩いた先には、年月の積み重ねを感じる拝殿が見えてきました。

大山祇神社(拝殿)
大山祇神社(拝殿)

拝殿の参拝後に向かったのは奥の院。奥の院の入口には、樹齢3,000年の大木「生樹の御門(いききのごもん)」が生息している。

根本の部分がまるで門のように開いている大木は、圧倒的な存在感を感じます。その樹木の門をくぐり抜ければ、不老長寿のご利益があるといわれている。

生樹の御門
生樹の御門

全国でも有数のパワースポットとして注目されていますね。

その他にも平手命御手植(おちのみことおてうえ)の楠やヒノキの総門、宝物館など見どころは盛り沢山ですよ。

当然、私もくまなく境内を見て回り、大山祇神社を漫喫した次第です。

時計をみれば時刻は、すでに17:30近く。後は本日のお宿へ向かうだけ。

自転車に乗り込み、東に向けて出発進行。軽やかなリズムでペダルを回します。

大三島の景色

こうして本日の旅は、終わりを告げました。

まとめ

タンク

本日の旅は、愛媛県今治市の市街からしまなみ海道を走り、大三島へ向かいました。

その道中では、石文化体験ツアーや潮流体験へ参加し、大島のアクティビティを漫喫しました。

また、村上海賊ミュージアムで村上水軍の歴史と活躍を学び、歴史あるパワースポットとして有名な大山祇神社へお詣りした次第です。

しまなみ海道は、島内をサイクリングするだけでも楽しいですが、それぞれの島々には、すてきな観光スポットが目白押し。

今後もサイクリングしながら、そんな観光スポットへ足を運んでいきたいですね。



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この記事を書いた人

年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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