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旅の体験談

京都・宇治上神社のご利益とは、可愛いうさぎのおみくじと見どころ紹介

宇治上神社の鳥居

神社建築として日本最古の宇治上神社(うじがみじんじゃ)。世界遺産「古都京都の文化財」として知られている。

宇治上神社が鎮座する京都府南部には、由緒正しい神社仏閣がひしめいており、数多くのパワースポットが点在しています。

国宝の拝殿と本殿、現存する唯一の宇治七名水「桐原水」など見どころが多い。また、可愛いうさぎのおみぐじやカラフルな御朱印も魅力的。受験生にはありがたいご利益もある。

裏山の大吉山では、遊歩道が整備されており、山頂の途中にある展望台から宇治の町並みを一望できる、おすすめスポットですね。

本記事では、宇治上神社のご利益や可愛いうさぎのおみくじ、見どころを紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 宇治上神社の見どころを知りたい
  • 世界遺産に興味がある
  • 宇治上神社のうさぎのおみくじやカラフルな御朱印が欲しい

世界遺産「宇治上神社」とは

宇治上神社の境内
宇治上神社の境内(右側の建築物は拝殿)

宇治上神社は、京都府宇治市の仏徳山(大吉山)の山裾に位置しており、宇治平等院の鎮守社として崇敬されていた神社です。

創建は不明ですが、本殿は1060年頃に建立されたことが調査の結果わかっており、国内で最も古い神社であると判明しています。

平安時代に編纂された延喜式神名帳にも記されており、とても格式高い神社として知れている。

1994年(平成6年)に「古都京都の文化財」の1つとして、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。

厳島社
厳島社

境内には、重要文化財の春日神社(春日社)を始め、厳島社や武本稲荷社など多くの境内社があります。宇治上神社の拝殿と本殿へお詣りした後で、参拝してはいかがですか。

【周辺の見所】

宇治上神社の周辺の見所を、下記記事で紹介します。

宇治上神社のご祭神・ご利益・所要時間

宇治上神社の文字が刻まれた石柱

宇治上神社のご祭神は、以下の3柱です。

  • 菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)
  • 応神天皇(おうじんてんのう)・・・菟道稚郎子命の父
  • 仁徳天皇(にんとくてんのう)・・・菟道稚郎子命の兄

菟道稚郎子命は、応神天皇(第15代天皇)の皇子のうちの1人であり、幼い頃から学問に秀でた博識聡明な人であったといわれています。

応神天皇は、彼を寵愛し皇太子に引き立てましたが、彼は兄を尊敬しており、兄が皇位を継ぐべきと考える人物でした。

応神天皇が崩御された後、兄に天皇の位を譲り、その身を引いたと伝わっています。

宇治上神社の境内の様子

宇治上神社は、古くより学問の神として信仰されている。これも才能に優れた菟道稚郎子命の御神徳によるものだろう。

そのため、学業成就や合格祈願をお詣りされる方が多いという。まさしく受験生にはありがたい神様ですね。その他には、縁結びや安産、勝負運、商売繁盛など数多くのご利益がある。

宇治上神社の境内は、それほど広くないため、約20~40分もあれば一通り見て回れます。

魅力的な授与品の数々、可愛いうさぎのおみくじやカラフルな御朱印

授与所
授与所

宇治上神社の授与所へ足を運び、並べられた授与品を眺めていると、「うさぎ」が多いことに気が付きます。

実は宇治上神社が鎮座する「宇治」は、その昔、「兎道(うさぎみち)」と書いて「うじ」と読んでいました。

これは、菟道稚郎子命が河内からこの地へ向かう際、道に迷っていると、一羽のうさぎが目の前に現れ、何度も振り返りながら安住の地へ導いた伝説が元になっているという。

そのため、うさぎは、神様の使いとして大切にされています。そういう話を知ると、うさぎの導きにあやかりたいものですね。

うさぎの授与品
うさぎの授与品

宇治上神社の授与品は、うさぎをモチーフにしたものが多い。また、宇治上神社の御朱印は、年間を通じて28種類もあるというのだから、凄くないですか。

それぞれの季節に対応したものがあるので、コンプリートする楽しみがあります。

うさぎのおみくじとお守り

うさぎのおみくじ
うさぎのおみくじ

可愛いうさぎのおみくじは、うさぎの置物の中におみくじが入っているタイプ。白・ピンク・黄色・水色・金色の5種類のカラーがあります。

このようなおみくじは、他の神社では、あまり見かけない。それに、可愛らしいうさぎの置物は、記念になりますね。

「いつ」「何」について思い浮かべながらおみくじをひいて、神様に占っていただきましょう。

うさぎは「大きな耳で情報を聞き逃さない」「前に進む」「跳躍する」という意味がある。そんなうさぎの授与品は大事にしていると、良いことがあるかも知れません。

宇治上神社のお守り
お守り

また、お守りにも注目して下さい。お守りの表面をよく見てみると、中心にうさぎの御紋が見て取れます。

学業成就・開運厄除・交通安全・縁結び・安産など様々なご利益があり、カラーバリエーションも豊富。

神様を敬う気持ちが大事なので、大切に保管しましょう。

御朱印と願い人形

宇治上神社の御朱印
宇治上神社の御朱印

宇治上神社の御朱印は、カラフルなものが多いです。

「奉書」と呼ばれる一般的な御朱印以外にも、紫式部にちなんで紫紺の台紙を使った「離宮」と呼ばれる御朱印や、宇治茶にちなんだ緑色の台紙の「茶加美」と呼ぶ御朱印などがある。

宇治上神社の御朱印(その2)

その他には、季節ごとの特別な御朱印がありますね。同じ季節でも、色違いで複数の種類が用意されているそうです。限定品なので、1日に授与される数に限りがあるので気を付けましょう。

さらに和歌朱印もあるので、興味がある方はお見逃しなく。

宇治上神社の御朱印(その3)

実は宇治上神社には、絵馬がありません。

その代わりにカラフルな「願い人形(ひとかた)」があります。

願い人形
願い人形

人形(ひとかた)は、形代(かたしろ)とも呼ばれており、古くから親しまれているので、知っている人も多いのでは。多くの神社では、6月の大祓(おおはらえ)で目にする機会が多いですね。

宇治上神社の願い人形は、源氏物語にちなんだデザイン。お気に入りのカラーを選んで、願い事をひとつだけ人形の中に書いた後は、本殿に捧げましょう。

【見所①】国宝の拝殿と清めの砂

宇治上神社(拝殿)
宇治上神社(拝殿)

宇治上神社の拝殿は、鎌倉時代前期にあたる1215年(建保3年)に建てられたと推定されている国宝です。

鎌倉時代のヒノキを使用した寝殿造り。パッと見た瞬間、美しい屋根の姿に優美さを感じます。これは、縋破風(すがるはふ)と呼ばれる屋根の建築手法なんだとか。

また、よく見れば分かるのですが、柱の数などが左右非対称な部分がある。左右の用途によって構造が違うからこのような造りになりました。

清めの砂
清めの砂

拝殿前には「清めの砂」と呼ばれる砂が、対を成す形で盛られています。これらは、境内をお清めするもの。土地の神様を鎮める効果があるそうです。

聞くところによると、例年9月1日に行われる「八朔祭(はっさくさい)」で氏子たちによって奉納されるという。

1年間盛られ続けたのち、お正月や大切なお祭りの日には、この砂を境内に撒いてお清めします。

清めの砂(授与品)
清めの砂(授与品)

この清め砂は、授与品になっている。なので、ご自宅や会社などのお清めで使ってみてはいかがですか。

敷地内に結界をはり、災厄が入り込むのを防ぐ役目があるそうです。

【見所②】国宝の本殿と天降石

宇治上神社(本殿)
宇治上神社(本殿)

宇治上神社の本殿は、平安時代後期に建立された神社建築としては、日本で最も古いもので国宝に指定されています。

拝殿の裏手に位置し、内部は一間社流造りの三殿(左殿・中殿・右殿)からなる。左殿には菟道稚郎子命、中殿には応神天皇、右殿には仁徳天皇が祀られています。

宇治上神社(本殿)

重要文化財の本殿扉絵は、残念ながら非公開のため見学できません。童子像が描かれているそうですよ。

こちらは、本殿をお護りしている狛犬。なんだか愛嬌を感じます。

狛犬
狛犬

狛犬の前を通り過ぎ、石段をゆっくり登って心を込めて参拝しましょう。

本殿の隣りには、注連縄(しめなわ)をした巨石がありました。

天降石
天降石

実はこの巨石は、「天降石(てんこうせき)」または「岩神さん」と呼ばれており、磐境信仰による創祀という説がある。

名前から分かるように、天から神あるいは岩石自体が降臨したという伝承があるそうです。なので「隕石なのでは」といった仮説もあるという。

何にしても、天降石のある位置は、本殿と拝殿の合間にあるため、昔から信仰の対象とされた可能性は高いでしょうね。

天降石の上に、願いごとを込めた小石をのせて、無事落ちなければ願いが叶うといわれています。

【見所③】宇治七名水「桐原水」

桐原水
桐原水

宇治といえば、お茶の名所と知られています。室町時代には、7つの優れた茶園「宇治七茗園」が作られました。

お茶の栽培に欠かせない水として、宇治七名水が誕生しましたが、今や現存しているのは「桐原水(きりはらみず)」だけです。

桐原水で手を清める

宇治上神社では、桐原水を使って手を清めます。由来を知っていれば、これがいかに貴重な体験なのかがよく分かる。

小屋の中に入ると、足元に湧き水が溜まっていますので、柄杓を使って清めましょう。ちなみに、飲料水ではありませんので悪しからず。

【見所④】樹齢300年以上の御神木

御神木
御神木

拝殿の右手側には、大きなケヤキがそびえ立っています。

このケヤキは、樹齢300年以上の御神木であり、「宇治名木100選」に選ばれている。

幹周り4.8m、樹高27mもあるので、思わず見上げてしまいますね。

御神木

御神木に近づく際には、足元に注意すること。根を踏んでしまうかも知れません。幹に触れる場合は、そっと軽く手をあてて、安らかな状態で神様と対話しましょう。

尚、御神木へ近づく前には、心と体の穢れを清めるため、桐原水でお清めしておきたいですね。

【見所⑤】春日神社などの境内社

春日神社
春日神社

本殿の東側に鎮座しているのは摂社の春日神社。

拝殿よりも少し後、鎌倉時代後期に建立されました。社殿は一間社流造りで檜皮葺であり、国の重要文化財に指定されています。

宇治上神社の境内には、春日神社を含め、5つの境内社がありますので、以下にまとめました。

神社区分ご祭神備考
春日神社(春日社)摂社建甕槌命、天児屋根命重要文化財
住吉社末社住吉三神
香椎社末社神功皇后、武内宿禰神京都府指定有形文化財
武本稲荷社末社倉稲魂命京都府指定有形文化財
厳島社末社市杵島姫命京都府指定有形文化財

足を運びお詣りしてみてはいかがですか。

宇治上神社の裏山「大吉山」を散策

さわらびの道
さわらびの道

宇治上神社へ訪ねた際、おすすめする場所が「大吉山」です。

大吉山の正式名称は、仏徳山(ぶっとくさん)といい、宇治上神社の裏山になっています。

宇治上神社の門から、さわらびの道を少し歩けば登山口がみえてくる。

大吉山の登山口付近
大吉山の登山口付近 階段を上がって右手側に遊歩道が続く
遊歩道の入口
登山口(遊歩道)の入口

登山口といっても獣道のようなイメージではなく、綺麗に整備された遊歩道ですよ。

なので、とても歩きやすいですね。地元ではお散歩コースとして親しまれています。

大吉山は標高131mの低山であり、登山口から約20分ほど歩くと展望台へ辿り着く。つづら折りの登山コースですが、それほどしんどくありません。

大吉山の山道(遊歩道)
大吉山の山道(遊歩道)

それは、木漏れ日を感じながら、野鳥のさえずりを聞ける環境の成せる技かも。自分のペースでゆっくり登りながら、道中の景色を楽しんで下さい。

途中、道が開けたところでは、宇治の町並みが広がります。気軽に登れる山ですが、動きやすい服装が無難ですね。

宇治の町並み
宇治の町並み

遊歩道は一本道なので、道に迷う心配がないところもGood。夜間に訪れるならば、懐中電灯を忘れずに。街灯が全くありませんので、真っ暗になる。さすがに暗いまま山道を歩くのは、危険すぎます。

展望台へ辿り着くと、そこからは、平等院や宇治川を含め、宇治市内を一望できる。

大吉山展望台
大吉山展望台

うん、これは実によい景色。登ってきたかいがありました。

展望台からの景色を、ダイジェストで紹介。

大吉山展望台の景色(その3)
大吉山展望台の景色(その1)
大吉山展望台の景色(その2)

実はこの場所は、京アニの「響け!ユーフォニアム」で登場するところ。知っている人は、聖地巡礼にどうぞ。

大吉山展望台

聞くところによれば、展望台からさらに歩き、60段ほどの階段を登ったところに山頂があるそうです。けれど、山頂からの展望はあまり期待できないとか。なので、展望台まできたら下山した方が無難ですね。

私が登山した日は、多くの人が大吉山へチャレンジしていました。地元の人だけでなく、観光客と思われる人も少なくなかったです。

大吉山展望台の周辺
大吉山展望台の周辺 まだ先に道が続く

挨拶を交わしながら展望台へ辿り着くと、展望台周辺にあるベンチで休憩している人を多くみかけました。

ちなみに、展望台付近にトイレはありますが、自動販売機やお店などはないため、登山を開始する前に飲み物を用意しておきましょう。

宇治上神社の基本情報とアクセス

住所京都府宇治市宇治山田59
電話番号0774-21-4634
営業時間9:00~16:20
境内営繕のため、16:00に閉門する日もあり

【アクセス】

  • 京阪宇治線「宇治駅」から徒歩約10分
  • JR奈良線「宇治駅」から徒歩約15分
  • 車の場合は、大阪から名神高速道路経由で約55分

宇治上神社の駐車場

宇治上神社には、拝観者専用の無料駐車場があります。(普通車20台)

ただし、当社以外へ行かれるならば、授与所で3,000円をお納めして下さい。

まとめ

うさぎのオブジェ

宇治上神社は、国内で最も古い神社であり、世界遺産に登録されています。

境内は比較的コンパクトですが、国宝の拝殿と本殿、現存する唯一の宇治七名水「桐原水」など見どころが多い。

また、授与品には、可愛いうさぎのおみぐじやカラフルな御朱印があり、とても魅力を感じます。

近くには、みかえり兎で知られる宇治神社もありますので、足を延ばしてみてはいかがですか。



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この記事を書いた人

年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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