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旅の体験談

バラのまち福山市を巡る自転車旅、千年の歴史をもつ鞆の浦へ向かう

福山市を巡る自転車旅のサムネ

瀬戸内海沿岸には、数多くの半島があり、サイクリングするには打ってつけの場所が多いですね。その中の一つが、広島県南東に位置する隈沼半島(ぬまくまはんとう)です。

「隈沼半島はどこにあるの?」と思う人はそれなりにいるのではないでしょうか。しかし、南端にある「鞆の浦」を知っている人は多いだろう。

坂本龍馬ゆかりの地やジブリアニメ「崖の上のポニョ」の聖地など観光スポットとして有名ですよ。千年の歴史をもち潮待ちの港として江戸時代に栄えた国際商業都市であり、江戸時代の町並みが色濃く残るため、ノスタルジーを感じます。

久しぶりに鞆の浦へ行きたくなったので、電車輪行でJR福山駅へ下車し、自転車にて一路鞆の浦を目指すことにしました。

丁度、福山市はバラシーズンに突入した時期。せっかくなので、バラ園巡りも行なうぞ。さてどんな旅になることやら・・・

本記事では、バラのまち福山市を巡りながら隈沼半島をほぼ一周した自転車旅の様子をお届けします。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 自転車旅やサイクリングが好き
  • サイクリングの道中で見聞を広めたり、様々な体験をしたい

福山城へ行くぞ!

福山駅北口
JR福山駅北口

さて本日の旅は、JR福山駅から始まります。

駅内からはシンボル「福山城」が見えており、その近さに驚く人も多いだろう。また、興味を引かれる人も結構いるのではないでしょうか。

ということで、鞆の浦へ向かう前に福山城へ向かうことにしました。

福山城の石垣
福山城の石垣

本日は時間にそこそこ余裕があるので、色々な観光スポットへ立ち寄ったとしても、暗くなる前には帰路へつけると思います。福山駅北口を出ると目の前には、福山城の石垣が目に入りました。

うん、やはりお城というのは、歴史ロマンを感じるぞ!

スクエア広場
スクエア広場

石垣以外にもスクエア広場で咲いているバラにも目が留まります。なので、スクエア広場へ足を運び、バラの香りを楽しむことに。

そんな時間を過ごしていると、紅茶を飲みたくなるのはなぜかしら。(笑)

頭を振って誘惑を振り切ると、福山城へ向かいます。

福山城の天守へ向かう道

福山城は南側・東側・北側の3つの出入り口がありますが、私は東側ルートから入る。

東側ルートは、福山城東側公園の中に整備された階段を歩くのですが、天守に向かって歩くのがいい感じですね。

福山城は、1622年(元和8年)に徳川家康の縁者である水野勝成(みずの かつなり)が築城したお城です。

一国一城令や武家諸法度が発行されている中、特別に築城が許された珍しいお城。それは、徳川幕府が西日本の有力者を監視・制圧するためになくてはならないものでした。

福山城の天守
福山城の天守
福山城の敷地内
福山城の天守(拡大)

天守を間近で見上げると、これはカッコいいぞ!

五重六階地下一階の天守は、上階へ向けて規則正しく減っていく層塔型であり、黒と白のコントラストをなす城壁が青空の下でよく映えます。

残念ながらオリジナルの天守は、太平洋戦争で焼失していますね。現在の天守は博物館となっており、福山藩の武具や甲冑、古書など貴重な資料が展示されていました。

最新技術でリアルを体験
一番槍レース

また、「一番槍レース」や「火縄銃体験」のコーナーがあり、福山城初代藩主・水野勝成公の活躍をモチーフにした体験を楽しめる。

ということで、馬の模型にまたがり、最新技術を使用したリアルなレース「一番槍レース」にチャレンジすると・・・

う~む、中々手強かったですね。

筋鉄御門
筋鉄御門
御湯殿
御湯殿

その他には、京都の伏見城から移築された「伏見櫓」や「筋金御門(すじがねごもん)」、石垣に張り出したように存在する「御湯殿」など見どころが多く、のんびりしながらお城見学を楽しみました。

福山城を満喫した後は、よいよ自転車旅に開始です。

尚、福山城については、下記関連記事でくわしく紹介します。

バラ園をハシゴする

福山市街を疾走

福山城を後にして、市街地をゆっくり走る。次に目指すのはバラ公園(旧南公園)ですよ。

JR福山駅から約1.5kmほどしか離れておらず、あっという間に辿り着きました。

福山市は100万本のバラが咲き誇るバラの町として全国に知られているだけあって、市内の様々な公園ではバラシーズンになると、美しいバラが咲き誇ります。

冒頭でも触れた通り、私が福山へ訪れたのが丁度バラシーズンが始まった時期。なので、色々なバラ園へ立ち寄らないのはもったいないですね。

ばら公園
ばら公園

ばら公園では、670種、7,000本のバラが咲き誇るため、バラ好きの人にとってはパラダイスかな。

園内を見渡すと、まだバラが咲き始めみたい。少し寂しかったですが、あと数日もしたら満開となるでしょう。

バラ公園の風景(その1)
バラ公園の風景(その2)

バラの花を見ていると、気品にあふれた淑女を連想させる。さすがは花の女王と呼ばれるだけはある。

バラの花言葉といえば「美」「愛情」ですね。特に青いバラは「夢がかなう」「奇跡」「神の祝福」といった内容なので、個人的に興味津々だ。

ということで、探してみましたが残念ながら見つかりません・・・

でも大丈夫、バラ園はここだけじゃない。次に行くぞ。

花園公園に咲く「ローズふくやま」と命名されたバラ
花園公園に咲く「ローズふくやま」と命名されたバラ

ばら公園の南東側に道路を挟んである小さな公園が「花園公園」。2016年にできた比較的新しい公園ですね。バラ公園と緑町公園との一体性を感じられるよう整備されたそうな。

バラ公園の様子で予想はしていましたが、まだバラが咲き始めたばかりみたい。ピンクのバラが可愛かったです。

緑町公園
緑町公園

そして隣接する緑町公園へ足を運ぶと、六角錐状でピラミッド型のばら花壇にビックリ。

こういうこった配置は個人的に大好きかな。やはり満開とはいきませんが、所々でバラが綺麗に咲いており楽しく鑑賞できました。

ピラミッドの頂上にはバラの説明パネルが並んでいる
ピラミッドの頂上にはバラの説明パネルあり
バラ
市民がバラのオーナーになっている

この花壇の面白いところは、市民オーナー制度を採用しているところ。そのため、自分で好きな名前を付けられるそうですよ。

こういう制度というのは、より愛着がわくものなので、他の公園でもドンドン採用してほしいと思います。

一通り園内を見て回ると、よいよ鞆の浦へ目指し自転車を発進させました。

「え、結局青いバラは見つかったのか」ですって、私の探し方が悪いのか見つからなかったです。(シクシク)

しおまち海道を疾走

芦田川の河川敷に入る
芦田川の河川敷に入る

緑町公園を西へ進み町中を走り抜けます。

しばらくすると、目の前に芦田川が見えてきた。この川の河川敷には、サイクリングロードが整備されているぞ。それが「しおまち海道」の一部ですね。

河川敷の一ヶ所に人だかりができており、「何かあるのかな?」と覗いてみると、芝生広場ではたくさんの犬が散歩しているではないですか。

犬

どうやら犬関係のイベントみたい。展示会でしょうかね。もともとこの辺りは、警察犬の訓練場ということで犬になじみ深い場所ですよ。

また、公共のスケートパークがあるため、子供たちがスケートを楽しんでいる姿を見かけました。このような光景は実に微笑ましいです。

芦田川沿いに整備されている「ふくやまサイクリングロード」

河川敷には、歩道と自転車道が分かれているので、より走りやすくなっている。

真っ直ぐに伸びるサイクリングロードであり、周りには高い建物がないため見通しもすこぶる良い。横目で芦田川の川面を眺めながらゆっくりと走ります。

残念ながらこの頃には、空はほぼ雲に覆われほとんど晴れ間が見えなくなりました。う~む、1日晴天の予報だっただけに、これは面白くないぞ。

テンションが下降していくのを感じますが、仕方がないですね。

芦田川大橋
芦田川大橋

しばらくすると、芦田川大橋が見えてきました。この橋は福山市内では初めてとなる斜張橋。水呑町と箕島町をつないでいます。

芦田川大橋を渡る
芦田川大橋を渡る

斜張橋の外観が本当にカッコイイですね。旅の道中では色々な橋を見かけますが、「優美さ」にかけては斜張橋が一番でしょう。

個人的に好きな斜陽橋には、しまなみ海道の多々羅大橋があります。

ドンヨリとした天気に今一つ映えない瀬戸内海

橋を渡り、ロマンチック街道313(国道313号・県道22号)を突き進む。左手側には瀬戸内海が広がっていますが、どんよりな景色にテンションが今一つ上がりません。

本日走るメインルートとなる「しおまち海道」は、JR福山駅から尾道市の戸崎港までの約33.7kmを走る海沿いの道です。本日は戸崎港へ向かう分岐点で北上し、松永地域へ向かう約40kmのコース取り。

ほとんど平坦路のため、初心者でも走りやすいです。しばらく道なりに走り続けていると、鞆の浦へ到着。

ボンネットバス
ボンネットバス

そこで予期せぬボンネットバスを目撃しました。これはいい、実に素敵なフォルムですね。

福山駅から週末に旧式ボンネットバスが定期的に運行していることは知っていましたが、初めて見たぞ。そのため、テンションが急上昇!

たまたま停車中だったため、しげしげとボンネットバスを見物してしまいました。こういうバスは、古い町並みが残る地域に良く似合う。いつか自分も乗車してみたいかな。

鞆の浦の町並みをゆっくり歩く

鞆の浦の町並み
鞆の浦の町並み

鞆の浦は、古来より瀬戸内海の海上交通の要所として栄えた港町です。今でも古く趣ある家屋や路地裏の石畳が残っており、ノスタルジーを感じてやまない町並みが素晴らしい。

そのため、何度でも訪れたくなる。ゆっくりと町中を歩きながら、鞆港西側に立つ常夜灯へ向かいます。

鞆の浦のシンボル「常夜灯」
鞆の浦のシンボル「常夜灯」

常夜灯は、鞆の浦へ訪れたら絶対にはずせないスポットでしょう。1859年に建てられた鞆の浦のシンボルですね。高さは5.5mもあり、現存する江戸時代の常夜灯として、最大級の大きさなんだとか。

おそらく「いろは丸事件」で鞆港に上陸した坂本龍馬も見たのではないでしょうかね。

鞆の浦の風景

遠くから常夜灯を交えて鞆港周辺を撮影すると、本当に絵になるな。

この常夜灯は観光客の撮影スポットとして人気が高く、毎回訪れるたびに順番待ちになることが多いので、サクサク記念撮影していこう。

鞆の浦には、いろは丸展示館・太田家住宅・仙酔島など数多くの観光スポットがあるので、全部見て回っていると1日では足りないですね。

特に福禅寺・対潮楼の座敷からの眺めは素晴らしいぞ。

朝鮮通信使の李邦彦(イバンホン)が鞆の浦へ立ち寄った際、「日東第一形勝(日本で一番美しい景勝地)」として賞賛したほどですよ。

私は過去に何度も鞆の浦へ来ているので、その景色はそれなりに見ているかな。

東洋一の風景

今回は福禅寺・対潮楼へ足を運びませんでしたが、方角的に同じ風景を堤防前から見ました。

できれば青空の下で見たかったですね。それに対潮楼の座敷から見ると、窓が全て解放されているので、まるで額縁で切り取ったような風景になるのが実に見事です。

この後は松永地域へ向かい「松永はきもの資料館」へ行く予定。見学終了時刻より1時間以上前には辿り着きたいので、町中を散策するだけにとどめておきました。

隈沼半島を折り返し松永地区を目指す

坂道のてっぺん付近
坂道のてっぺん付近

鞆の浦の町並みを抜け、鞆松永線(県道47号)へ合流。しばらくすると、勾配が10%の劇坂の登場だ。

しおまち海道の中で一番の難所といっても過言ではないだろう。約2kmほど坂道が続きますが、ずっと10%の劇坂が続くわけでもないので、軽いギアでクルクル回して前へ進むと、難なくクリア。

普段から劇坂を上り慣れていない初心者ならばツライと思いますが、この程度の坂道は私には効かないぞ。

阿伏兎隧道
阿伏兎隧道

坂道を上りきり、阿伏兎隧道をくぐり抜ける。坂道を惰性に任せ下る時の滑空間が気持ちいい。

白浜海岸
白浜海岸

しばらくすると白浜海岸へ到着。名前の通り白い砂浜が素敵な海岸なのですが、あいにくの天気のため、景観は今一つ。

晴れている日には、白浜で海を眺めながらボーっと過ごすものいいですね。

常石造船の工場
常石造船の工場

鞆松永線を道なり進んでいると、左手側に常石造船の工場が見えてきました。

建造中の大型船を見るのが大好き。ということで、自転車を停車してしばらく見物としゃれ込んだ次第です。

船に限った話ではありませんが、巨大すぎる存在というのはそれだけで迫力があり、ワクワクしてしまうのは仕方がないかな。特に建造中の乗り物となると、過程が楽しめるのも良いですね。これはきっと、私だけじゃないと思う。

常石造船前を後にし、しばらくすると草深古市松永線(県道389号)へ入る。

戸崎港へ向かう案内板

そのまま道なりに海岸線を曲がり北上を続けていると、戸崎港へ向かう大きな案内板が見えてきました。

しまなみ海道に合流するならば、戸崎港から渡し船に乗って向島へ渡ることができる。前回はそうした記憶があります。

復活の青空

今回は左折せず道なりに北上を続けていると、しだいに青空が復活してきました。「遅すぎるよ!」と心の中で呟きながら、前へ前へと突き進む。

やはり青空の力は偉大であり、それだけでも気分があがるものですね。ペダルを回す足取りも軽やかになるというものだ。

ルートは既に草深古市松永線から鞆松永線(県道47号)へ再度合流を果たしており、このまま松永地域まで進みます。

しばらくすると、辺りは田舎から都市部の風景になってくる。この風景が変わってくる瞬間というのも旅の醍醐味の一つだろう。何だか新しい発見や出会いを予感しますね。

「松永はきもの資料館」の案内標識

既に松永地域の中心部へ入っており、唐突に最後の目的地である「松永はきもの資料館」の案内標識を発見。

すると、松永はきもの資料館へ向けて進路を変えて向かいました。

松永はきもの資料館の展示品の数々にビックリ

松永はきもの資料館へ到着
松永はきもの資料館

しばらくして、松永はきもの資料館へ到着すると早速敷地内へ入ります。

日本で唯一の履き物関連の博物館ということで、どんな履き物があるのか楽しみですね。

敷地内には、築約100年の大正時代の技巧を凝らした「旧マルヤマ商店事務所」、下駄工場跡を利用した「伝統産業館」、下駄職人が実際に住んでいた「職人長屋」、岡本太郎作の芸術的に価値が高い「足あと広場」などがある。

それらも後で見学しますが、まずはお目当ての「はきもの玩具館」へ向かいました。

松永はきもの資料館に展示されている巨大下駄
バラ下駄

館内へ入ると、巨大なバラ下駄がお出迎え。どうやら2025年世界バラ会議福山大会記念事業の一環みたいです。

受付をすますと、8つの展示室へ向かい珍しい履き物などの見学に勤しみます。

下駄コレクション

館内には、下駄・草履・西洋の履物など労働・信仰・儀礼・芸能などテーマ別に様々な履き物を紹介しており、日本と世界の履き物資料の収蔵・展示数は、なんと約13,000点というのだからその規模の大きさに驚くだろう。

さらに履き物だけでなく、日本全国や世界中の郷土玩具が約18,000点も収蔵・展示しているので見応え抜群ですね。

ローラースケート下駄
ローラースケート下駄

たとえば、こちらを見て下さい。これ何だか分かりますか。答えは見た通りに「ローラスケート下駄」ですよ。

これ鼻緒を足の親指と人差指で挟むだけなので、相当扱いが難しいのではないかしら。慣れるとこの下駄を履いて普通に滑れるようになるものなのでしょうかね。

その他にも虫眼鏡越しから見ても豆粒にしか見えない「豆下駄」や祇園の舞妓さんが履いている下駄(コボコボ)など普段あまり見かけない履き物が勢ぞろいしており、とても楽しめました。

こうして敷地内の様々な施設を見学していると、もう閉館時間じゃないですか。ということで、徒歩で約5分のところにあるJR松永駅へ向かう。

そして輪行にて帰路につきました。

尚、松永はきもの資料館については、下記関連記事でくわしく紹介します。

まとめ

JR松永駅
JR松永駅

午前中は快晴で気持ちよく福山城の観光ができたけど、まさか午後から曇りになるとは・・・

そのため、天気は今一つの状態の中でサイクリングをしたわけなので、テンションが今一つだったかな。それでも鞆の浦へ辿り着くと、テンションが上がるのだから現金なものです。(笑)

久しぶりに鞆の浦の町並みや常夜灯などが見られて楽しかったですね。なので、また機会を作って隈沼半島巡りを行ないたい。

今度は鞆の浦経由で「しまなみ海道」へ向かうのも良いかも。

個人的に突発的に「〇〇〇へ行きたい!」と思うのはよくあることなので、今後も行きたくなった場所を旅するぞ。



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この記事を書いた人

年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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