
全国には数多くの神社仏閣が点在しており、香川県には約1,680の神社仏閣があります。
普段から神社やお寺へ参拝しているならば、旅行へ出かけた際に気になる神社やお寺へ参拝するでしょう。もちろん普段から参拝しない人でも、有名な神社仏閣へ参拝に出かけるのは、よくある話です。
香川県には、一生に一度は参拝したい「金毘羅宮(こんぴらさん)」や、天空の鳥居で知られる「高屋神社」、弘法大師が生まれた地として有名な「善通寺」など見どころ満載で魅力的な神社仏閣が多い。
神社やお寺によっては、その立地から絶景スポットになっていることも。また、神社やお寺を通じて、その土地の歴史に触れてみよう。
本記事では、香川県へ旅行した際に訪れたいフォトジェニックな神社仏閣のおすすめを紹介します。
一生に一度は参拝したい「金毘羅宮(こんぴらさん)」

金毘羅宮は、香川県で随一のパワースポットとして知られています。
全国約600社もある金毘羅宮の総本山であり、「こんぴらさん」の愛称で親しまれている海の神様ですね。
江戸時代から「一生に一度は、こんぴら参り」という言葉が生まれるほど、庶民に絶大な人気を誇っていました。それは、現代でも変わっておらず、年間300万人が参拝へ訪れます。
特に本宮まで続く785段の長い石段は有名。奥宮まで含めると実に1,368段にも及ぶのだから、上った後の達成感は格別です。
また、本宮周辺の展望台からは、眼下に讃岐平野が一望できるぞ。その景色には、拍手喝采を贈りたい。


表参道では、名物グルメの食べ歩きやおみやげ探しを楽しめる。それに参道の道中には、大門や国の重要文化財に指定されている書院や旭社など由緒ある建築物が点在しています。
先人たちが残した足跡を辿りながら、こんぴら参りをするのも面白いですよ。なので、丸亀から琴平まで続く歴史ある金毘羅街道を歩いて、参拝してみてはいかがですか。
金毘羅宮と金毘羅街道については、下記関連記事でくわしく紹介します。
天空の鳥居で知られる絶景スポット「高屋神社」

高屋神社は近年、雑誌やテレビなどメディアに取り上げられ、「天空の鳥居」と呼ばれるフォトジェニックスポットとして有名です。
標高404mの稲積(いなづみ)山の山頂に鎮座しており、雄大な瀬戸内海と観音寺市街が織りなす景観が素晴らしい。天気が良い日は、四国最高峰の石鎚山まで望むことができる。
鳥居越しから眺めるその景色を求めて、訪れる人は後を絶ちません。


また、270段の石段が織りなす天空の階段の景観や磐座から望む景色など様々な眺望を楽しもう。「絶景のパワーポイント天空の鳥居からの眺め」として四国八十八景69番に選ばれています。
本宮に向かう林道は、道幅が狭く離合が困難な場所が多い。そのため、事故防止と安全管理のため、土日祝日にはシャトルバスが運行しているので利用して下さいね。尚、シャトルバスの運行時間帯は、一般車両の通行は禁止です。
高屋神社については、下記関連記事でくわしく紹介します。
弘法大師が生まれた地「善通寺」

お遍路の旅として知られる「四国八十八ヶ所」の霊場には、弘法大師空海の御誕生された地があります。
それが善通寺であり、真言宗善通寺派の総本山ですね。さらに京都の東寺、和歌山の高野山と並び弘法大師三大霊跡の一つに数えられている。
境内は、とても広く総面積は約45,000平方メートルというのだから、凄くないですか。これは、だいたい東京ドームと同じくらいの広さですね。
境内は「西院」と「東院」に分かれており、西院に再建された仁王門は見逃せません。そこには、南北朝時代に作られた仁王様を見物できます。


国の重要文化財である金堂と五重塔を始め、御影堂の「戒壇めぐり」や遍照閣の「四国八十八ヶ所お砂踏み」など見どころも多い。
特に御影堂を中心とする「誕生院」は、弘法大師が御誕生された佐伯家の邸宅跡にあたるので、お見逃しなく。
善通寺については、下記関連記事でくわしく紹介します。
龍神伝説が残る讃岐国一宮「田村神社」

讃岐国一宮として、1,300年以上の古くから信仰を集めているのが「田村神社」です。
県庁所在地の高松市の市街地から、南へ約7kmほどしか離れていないので、比較的アクセスも良し。香川県内で最も格式の高い神社だけでなく、香川県を代表するパワースポットの一つとして有名ですね。
境内で一番目を引くのは、高さ5.7mもある巨大な龍神様だろう。眺めていると、大小の小判を掴んだ龍神様が、今にも天へ駆け上るような雰囲気を感じ取れるはずだ。


また、赤い鳥居が並ぶお稲荷さんには、「さぬき獅子」の獅子頭が奉納されているぞ。首を振ると、音が鳴る仕組みになっているのは面白い。だからこそ、激しく舞い踊るさぬき獅子では、独特の力強さを表現できるのだと思います。
その他にも一回叩けば万回の福が訪れるという「一打万福」や、愚痴を聞いてくれる「ぐち聞きわらべ」、知る人ぞ知る強力な恋愛パワーを授かれる「姫の宮」など見どころが多い。
そのあまりの数の多さから「神様のテーマパーク」と呼んでも差し支えありません。
田村神社については、下記関連記事でくわしく紹介します。
小豆島に鎮座する「富丘八幡神社」はフォトジェニックの宝庫

風光明媚な観光スポットとして人気の高い小豆島。そんな小豆島には、知る人ぞ知る穴場の絶景スポットも多く、その中の一つが富丘八幡神社です。
富丘八幡神社は、双子浦の高台に位置しており、参道から一直線に伸びる瀬戸内海を見下ろす眺めは、思わずを息を飲むほど素晴らしい。
海に面した神社は国内にたくさんありますが、その中でもここからの景色は、トップクラスに入るのではないかと思います。
小豆島の有名な観光スポットであるエンジェルロードの全景が一望できるし、天気の良いには、遠くに屋島も見渡せる。


また、演劇や相撲などの興行場劇で、観客席として今も現役で使われる見ごたえ抜群な石垣の桟敷(さじき)は一見の価値あり。
山麓の傾斜地を巧みに利用して築かれているぞ。それに古風で壮大な石垣造りの桟敷は、小豆島最大となる約360面を誇るほどだ。
日本遺産のこの桟敷と参道からの景色は、フォトジェニックスポットとしておすすめです。
富丘八幡神社については、下記関連記事でくわしく紹介します。
たぬき伝説が残る「屋島寺」

源平合戦の舞台となった屋島の山頂には、化けタヌキで有名な太三郎狸(蓑山大明神)を祀る「屋島寺」があります。
太三郎狸は四国狸の総大将であり、古くから氏神として信仰を集めている。そもそも化けタヌキは、人を化かすばかりのイメージが付きまとうだろう。
しかし、彼は屋島で数多くの善行を積むことで、神様として祀られた偉大なタヌキですよ。
また、一夫一婦の固いちぎりを結び、仲むつまじい夫婦でした。そのため、縁結びや家庭円満、子宝のご利益があります。


屋島寺は弘法大師空海ゆかりの地であり、四国霊場八十八ヶ所の第84番札所です。その霊場の中でも唐僧・鑑真が開基した寺として唯一無二の存在だ。
朱塗りの東大門は、青空の下よく映える撮影スポットとしてGood。ぜひ参拝の記念に撮影していこう。
十一面千手観音坐像を刻んで本尊としており、源平盛衰絵巻物などを展示している「宝物館」を併設しています。
屋島寺については、下記関連記事でくわしく紹介します。
日本一低い山がある「白鳥神社」

白鳥神社は、日本武尊(やまとたける)の魂が、白鳥になって降り立った地として伝わっています。
源平合戦では、源義経が屋島の戦いへ赴く際に白鳥神社へ戦勝祈願を行ないました。その結果、劣勢をはねのけて見事に勝利を収めたのは歴史の知るところです。
そういう歴史があるため、武運長久の御利益で知られている。鶴の随神門を始め、本殿や拝殿などには、江戸時代の趣きを感じるだろう。


境内の奥には、松原が広がっており、標高3.6mの「御山」があるのは興味深い。日本一低い山の一つとして知る人ぞ知る存在ですね。無事登頂を果たせば、登山証明書をもらえるので、ぜひチャレンジしてみよう。
その他にもインスタ映えする色とりどりの風車やハマチみくじなど見どころ多し。そして、白鳥神社の公認キャラクター「みゃ~まる」が可愛いですね。
白鳥神社については、下記関連記事でくわしく紹介します。
ロープウェイで訪れる「雲辺寺」

雲辺寺は、標高927mの雲辺寺山頂に位置しており、四国霊場八十八ヶ所の第66番札所です。
四国霊場中最高峰に当たることから、別名で「四国高野」とも呼ばれている。
かつては多くのお遍路さんを泣かせた「遍路泣かせ」の難所でしたが、今では山麓駅からロープウェイで約7分ほどで山頂へ辿り着くため、交通の便がたいへん良くなりました。


雲辺寺山頂公園には、瀬戸内海と讃岐平野が織りなす絶景が広がっています。
木製の「天空のブランコ」に揺られながら、眼下の絶景を楽しむのは感動的。さらに絶景をバックにして、園内に設置された「天空のフォトフレーム」を使い記憶に残る1枚を撮ってみよう。
また、境内に設置されたナスの形をした腰掛「おたのみなす」が面白い。それに腰かけて祈ると「物事が成就する」といいますので、ぜひチャレンジして下さいね。
雲辺寺については、下記関連記事でくわしく紹介します。