愛媛県の松山市から今治市とつなぐシーサイドラインは「はまかぜ海道」と呼ばれ、穏やかで綺麗な瀬戸内海を満喫できる快走路になっています。
主に高低差の少ない国道196号線を走るため、初心者にも優しいコースです。
サイクリングの道中では、様々な観光地へ立ち寄り、その土地の魅力を力いっぱい感じましょう。
本記事では、はまかぜ海道をサイクリングしながら絶景・観光スポットを紹介します。
はまかぜ海道とは
はまかぜ海道は、愛媛県松山市と愛媛県今治市を結ぶ約50kmに及ぶ海岸ルートです。
主に国道196号線を走るため、車の交通量がそれなりに多いですね。
ほぼ平坦路であり、美しい瀬戸内海を眺めながら、潮風を感じて走ることができるためサイクリングに最適といえる。
はまかぜ海道の公式ルートの起点は、松山市の「道後温泉」と今治市の「サンライズ糸山」になっていますが、メインはあくまで国道196号線なので、公式ルートの起点に拘る必要はないでしょう。
はまかぜ海道の魅力を紹介
海の絶景を堪能できる
はまかぜ海道と言えば、やはり海の絶景です。
太陽光に輝く海の景色は、潮風と相まって気持ちが昂りますね。
メインルートとなる国道196号線は、路肩が狭いところがあったり車の往来がそれなりにありますので、必要に応じて歩道へ退避しましょう。
海岸線には、ソテツが並んでいたりします。海岸線にはソテツやヤシの木が似合いますね。
国道をずっと走りきるのも良いですが、いろいろと寄り道をしながら走るのも旅の醍醐味です。
自転車を降りて、海岸線の遊歩道を歩いてみませんか。(自転車で徐行でも良いですね。)
美しい浜辺で穏やかな瀬戸内海を眺めてみましょう。
テトラポットが織りなす光景に美しさを感じます。(笑)
はまかぜ海道を走っていると、所々でエメラルドグリーンの輝きを目撃してしまい、思わず自転車を停止して、海の光景に見入ってしまいました。
本当に綺麗ですね。
時間の許す限り、海の光景を記憶にとどめておきましょう。
立派な奇岩がそびえ立っているのを目撃したりします。
残念ながら、はまかぜ海道で見かける奇岩はそれほど多くはありません。
しかし、カッコいいコンビナートがありました。(カッコ良く見えるには個人差があります。)
個人的には、コンビナートの機能美がロードバイクの機能美と通じるところを感じますね。
こちらの写真を見て下さい。ボードが波止場で浮かんでいるように見えるではないですか。
浮かんで見えると言うことは、海水の透明度が高いと言えますね。
はまかぜ海道を走ってみた感想は、絶景を眺めながらのんびり走るのに向いていると感じました。
また、海の近くを走れるのもポイントが高いです。
冒頭にもお話しましたが、アップダウンがほとんどない海岸線は走りやすいですね。
しかし、国道を走るため、車の往来はそれなりに多いので注意しましょう。
道の駅 風和里からの光景
はまかぜ海道を走っていると発見できる「道の駅 風和里(ふわり)」は是非立ち寄りましょう。
道の駅 風和里は、穏やかな瀬戸内の島々を眺めることができる風光明媚な道の駅です。
夏には海水浴を楽しめる人気のスポットになっています。
この道の駅では、レストランで食事をしたり、青空市場で新鮮な野菜、果物、活きの良い魚が購入できますね。
瀬戸内海の絶景は、見ているだけで心が落ち着きます。
海上を流れゆく、船を眺めながら浜辺を散策してみましょう。
余りの居心地の良さに、時間を忘れてしまうこともあります。
はまかぜ海道を走るならば、絶対に抑えておきたい道の駅ですね。
道の駅「風早の郷 風和里(ふわり)」
- 住所 愛媛県松山市大浦119番地
- 電話番号 089-911-7700
- 営業時間 9:00~18:00
- 定休日 年末年始(12/31~1/2)
- 駐車場 普通車180台(うち身障者用2台)、大型車20台
- レストランは平日10:00~14:30、土日祝日10:30~15:30に営業しており、定休日は木曜日です。
【道の駅の紹介】
自転車旅の道中では、道の駅へ良く立ち寄りますね。道の駅は、休憩したり食事をするにも非常に便利であり旅に役立ちます。旅の道中に訪れたことのある道の駅について、下記記事で紹介しています。
星の浦海浜公園(ふれあいの海辺)からの絶景
はまかぜ海道を走るにあたって、必ず立ち寄って欲しいスポットは、星の浦海浜公園(ふれあいの海辺)です。
国道196号線を真っすぐ走っていると、ふれあいの海辺へ到着します。
松山方面から走っていると、雰囲気の良い杉並木が見えてきますので、分かりやすいですね。
自転車を降りて、徒歩で杉並木を歩いてみましょう。
すると、遊歩道へ渡る階段がありますので、ここから浜辺へ入れます。
エメラルドグリーンの海辺には、造船の街今治らしく、大きな船を整備している姿を目撃できます。
こちらの写真は、カメラをズームして船を撮ってみました。本当に大きな船です。いったい何万トンあるのでしょうか。
遠くの方には、工場が見えますね。
星の浦海浜公園(ふれあいの海辺)は、潮風にあたりながら散策ができる細長い海浜公園です。
美しい白い砂浜から船の行き交う綺麗な海を眺めて、ゆったりすることができます。
夏には海水浴を楽しむ人が集まるそうです。
かつてこの周辺の海岸は、星の神が天降ったという伝説があります。
この凄く綺麗な海の光景は、星の神様からの贈り物なのではないでしょうか。
公園内には駐車場がありますので、車で訪れた場合はこちらに駐車しましょう。
尚、この公園には温水シャワーがあるため、海で泳いだ後にシャワーを利用できるのは嬉しい限りです。(キャンプ場はありませんので悪しからず。)
星の浦海浜公園(ふれあいの海辺)
- 住所 愛媛県今治市大西町星浦甲23-1
- 電話番号 0898-53-3500(今治市役所 大西支所)
- 駐車場 普通車42台
【様々な海道を紹介】
私は自転車旅で様々な海道を旅してきており、どれもが風光明媚なスポットばかりです。下記記事で、旅をしてきた海道について紹介します。
今治造船の巨大船舶を間近で見られる
今治市の市街地へ近づいてきたら国道196号線は離れ、今治造船へ立ち寄ってみましょう。
今治造船は、日本国内最大手の造船メーカーです。
造船の竣工量では、国内トップの実績があります。
2019年は国内のシェア率は約33.5%、世界で見ると約8.2%を締めていました。
今治造船の前には大きな船が停泊しており、その迫力が伝わってきます。
近くで停泊している漁船とは比べ物になりません。
このような船を建造できる日本の造船技術は本当にすごいですね。
今治造船と言えば、巨大な貨物船がスエズ運河で座礁した事件が記憶に新しいです。
最終的にどのような決着がつくのでしょうか。気になります。
間近で整備中(建造中?)の巨大船舶を見られるのは、貴重なので旅の道中で見かける機会があれば是非立ち寄ってみましょう。
【港町の紹介】
港町には船が似合います。私は自転車旅で港町には良く訪れており、それぞれの港町は個性が豊かで面白い経験ができました。私が訪れた港町の一部を下記記事で紹介します。
来島海峡展望台からの絶景
はまかぜ海道の終点(又は起点)である「サンライズ糸山」の周辺には、瀬戸内海にそびえ立つ来島海峡大橋を間近で見られる「来島海峡展望館」があります。
この展望台からの眺めは一見の価値がありますね。
サンライズ糸山から約650mほど離れていますが、是非立ち寄って欲しいスポットとしておすすめします。
こちらの写真を見て下さい。晴天の下、長大な白い来島海峡大橋の姿は良く映えます。
瀬戸内海の多島美も楽しめる素晴らしいスポットです。
展望台だけではなく、来島海峡展望館では、来島海峡大橋の架橋技術を紹介する資料が展示されていたり、愛媛産のフルーツを使ったアイスクリームやフレッシュジュース、スムージーを飲食できますね。
私にとっては、今治市に来たらこの展望台は絶対に外せません。
来島海峡展望館
- 住所 愛媛県今治市小浦町2丁目5-2
- 電話番号 0898-41-5002
- 営業時間 9:00~18:00
- 定休日 年末(12/29~12/31)
- 料金 無料
- 駐車場 普通車90台
【旅に役立つアイテムやサービスの紹介】
旅先で役立つ様々なアイテムやサービスを、下記記事で紹介します。
はままぜ海道の観光スポット
道後温泉
はまかぜ海道の起点(又は終点)になっている道後温泉です。
道後温泉と言えば、「日本書記」にも登場する日本国内最古の温泉ですね。
道後の街は、道後温泉本館を中心にコンパクトにまとまっているため、住みやすく観光にも便利です。
直ぐ近くには、坊ちゃん電車やカラクリ時計もあるので、是非見学していきましょう。
そして、今治と言えばこのキャラクターでしょう。「バリィさん」を忘れてはいけません。
バリィさんの体系を生かした突進は「バリィアタック」と呼ばれ恐れられています。
その昔、TV番組「ガチガセ」にて、くまモンとの相撲対決でバリィアタックが炸裂し、くまモンを瞬殺したとか。
全く恐るべしバリィさんですね。(笑)
道後温泉本館
- 住所 愛媛県松山市道後湯之町5番6号
- 電話番号 089-921-5141(道後温泉事務所)
- 営業時間 6:00~23:00(札止は22:30であり、利用時間は1時間以内のこと)
- 料金 大人420円(12歳以上)、小人160円(2歳から11歳)
今治城
今治城は、藤堂高虎により築城された瀬戸内海に面した大規模な平城です。
藤堂高虎と言えば、何度も主君を変えた世渡り上手な人であり、築城の名手として知られていますね。
残念ながら、今治城は明治維新後に建造物のほとんどが取り壊されていました。
1980年(昭和55年)以降になると、天守を始め櫓、門などの再建が進み、今では雄大な姿を見せてくれています。
今治城の敷地内には、吹揚神社がありました。
吹揚神社は、天守閣の真横に位置しているため、神社を見慣れた人には不思議な感じがします。
是非、旅の無事をお祈りしましょう。
今治城
- 住所 愛媛県今治市通町3-1-3
- 電話番号 0898-31-9233
- 営業時間 9:00~17:00
- 定休日 年末(12/29~12/31)
- 料金(天守閣、御金櫓、山里櫓、鉄御門・武具櫓の共通料金)
- 一般520円、学生260円、高齢者(65歳以上)420円、高校生以下または18歳未満は無料
- 20名以上の団体は、一人当たり大人420円、学生210円
- 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を持っている人やその介助者(障害者1人につき1人に限る)は観覧料が無料になります。入館の際ご提示をお願いします。
- 駐車場
- 第1駐車場(普通車56台)1台1時間ごとに100円
- 第2駐車場(観光バスなど10台)1台2時間まで500円で、2時間を超えて1時間ごとに250円
松山城
松山市を訪れたら一度は松山城を見学しておきましょう。
松山城は、松山市の中心部に位置しており、標高132mの勝山に築いています。くわしくは、下記関連記事で紹介します。
はまかぜ海道のサイクリングルート
はまかぜ海道の大まかなルートを下記に示します。
個人的に、道の駅 風和里周辺から星の裏海浜公園周辺までの国道196号線は、瀬戸内海の景色が素晴らしいと感じました。
また、道後温泉から道の駅 風和里の近くまでは、それなりに車の往来が多い国道196号線を回避して走った方が無難です。
まとめ
はまかぜ海道は、距離にすれば50kmとそれほど長くはなく、のんびりとサイクリングするには適した距離です。
そのため、瀬戸内海の景色を楽しみながら、ゆっくりと走るのに向いています。
はまかぜ海道は、松山市から今治市をつなぐシーサイドラインであり、船や城、温泉を楽しめる絶好の位置にあるのは嬉しい限りです。
はまかぜ海道の近くにあるしまなみ海道と合わせて走れば、より充実したサイクリングができるでしょう。