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旅の体験談

瀬戸内海の海道を征く、さざなみ海道をサイクリング(竹原→呉)

【2021年7月 広島県旅】

「ふう、やった竹原へ到着したか」

これが、私が竹原駅へ到着した時の第一声でした。

朝からハプニングが発生した影響で、予定より少し早く竹原駅へ到着しましたが、結果オーライです。

本日は広島県竹原市にやって参りました。

午前中は竹原市を観光して、午後から広島県呉市を目指して海岸線をサイクリングします。

この海岸線は、瀬戸内海周辺に点在する7つの「海道」の内の1つであり、「さざなみ海道」と呼ばれていますね。

さざなみ海道は、尾道市から呉市までの約82kmに渡り続いていますが、今回の旅は、尾道市から約40km西へ行ったところにある竹原市から始まります。

広島県竹原市から呉市まで、さざなみ海道を巡る旅

予想外のハプニング

竹原駅へ到着するまでは、曇り空でしたが急速に天候が回復したため、私が竹原駅へ到着した時には良く晴れていました。

「実に幸先が良い」と言いたいところですが、朝からちょっとしたハプニングがありましたので、安堵の気持ちの方が強かったですね。

時計の針を数時間前に戻し、どのようなハプニングがあったのかお話します。

~ ~ ~ ~ 回想始め ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

岡山駅から新幹線に乗って三原駅へ到着しました。もちろん輪行です。

三原駅から電車に乗り換えて竹原市へ向かう予定でしたが、改札口で予想外の事態に驚きます。

なんと、三原駅から竹原駅の区間は運休になっていました。

「・・・嘘でしょ。」なんてタイムリーなのでしょうか、これから向かう竹原駅までが運休とはビックリです。

駅員に確認してみると、やはり運休であり、竹原駅まで代行バスが出ているそうです。

当初の予定としては、竹原駅へ向かう電車の到着までに少し余裕があるので、三原駅内で朝食を食べながらゆったりと電車を待つつもりでしたが、そんな気分が吹き飛びます。

代行バス(路線バス)に自転車を載せて輪行できるかどうかは、バスの運転手の判断しだいと言う事でしたので、バスが到着するまで、代行バスの待機場所でしばらくの間待っていました。

バスを待っている間、本日予定している旅の計画の変更プランを脳内で検討します。

バスに乗れなければ、三原駅から自転車旅をスタートしなければならなくなり、計画が大幅に狂ってしまうのです。

代行バスが竹原駅へ到着して、運転手へ確認してみると「自転車を載せても大丈夫」と言うことでしたので安堵しました。

そして、バスに乗って竹原市へ向かい、竹原駅へ無事到着した次第です。

~ ~ ~ ~ 回想終わり ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

それにしても、電車の運休は寝耳に水でしたので驚きましたね。

過去の10年以上にわたる自転車旅でも乗り換え電車が運休だった経験はなかったため、ある意味新鮮な驚きです。

竹原駅へは予定より数十分早く到着したのは、結果オーライですね。(そのかわり、朝食は食べ損ねてしまいましたが・・・)

本日の午前中は竹原市を観光する事に時間を当てていましたので、自転車旅の始まりは午後から開始します。

さざなみ海道をサイクリング

時刻は既に14時近くになっており、急いで竹原駅から自転車旅をスタートします。

さざなみ海道は国道185号線を中心とした、尾道市、三原市、竹原市、東広島市、呉市の5つの市を跨がっています。

ほぼ国道を走行するため、それなりに車の交通量は多めですね。

普段の旅では、それほど国道は使わないのですが、国道は国道でありがたい時が多々あります。

自転車旅で知らない土地を走るために、事前にサイクルコンピュータに走行地図をインプットしているのですが、サイクルコンピュータの故障などで地図が見れなくなった場合、国道は大活躍してくれます。

それは、国道へ合流さえすれば、必ず道順を示す道路標識が点在しているからです。

そのため、道路標識に書かれた地名を頼りに進むべき方向がわかり旅を継続できます。

必要に応じて駅へ向かい、リタイヤさえできる訳です。(実際に私は今までリタイヤした事はありませんが・・・)

さざなみ海道を西へ進んでいる内に、竹原市を抜けて東広島市へ入りました。

ここまで来るのに海がまだ見れていません。

さざなみ海道で海沿いのコースが長く続いているのが、竹原市から尾道市の区間なので仕方がありませんが、せっかく海道を進むのですから、早く海を見たいと思うのが人情ですね。

そんなふうに海を恋しがっていると、とうとう海が見える街へ入っていきました。

たくさんの漁船が停泊しています。

広々とした海を眺めて、テンションが急上昇です。(笑)

遠く方にはタンカーが見えますが、整備中なのでしょうか。

既に気温は30℃を越えており、とても暑いですが、定期的に水分補給を行い熱中症対策に余念はありません。

晴天の下、海風が気持ち良く流れていきます。

いつの間にか走りに夢中になり、35km/h前後のスピードを出していました。

さすがは国道だけあって、綺麗に整備されたアスファルトの道路は、ペダルを高速で回すのに最高のコンディションです。

余り走りに本気になり過ぎると、旅の魅力が半減してしまいます。

スピードを落として、さざなみ海道をゆっくりと進みました。

海を眺めていると思わず「素晴らしい」と言葉が漏れてしまいます。

本日何度目の賞賛でしょうか。気分の高まりが止まりません。

大芝島へ渡る大芝大橋が見えてきました。

今度さざなみ海道を走る時は、この大橋を渡って大芝島へ行ってみたいですね。

よいよ呉市へ突入です。(まだまだ市街地までは距離がありますね)

さざなみ海道は位置的に「とびしま海道」と世界的に有名な「しまなみ海道」をつなぐバイパス海道と呼ばれたりしています。

3つの海道をつなげて走ると、走行距離250kmを越える瀬戸内海周回コースが簡単に実現してしまうのです。

今年の4月に走ったしまなみ海道については、下記で紹介しています。

呉市へ入り、しばらく進んでいると、道の沿岸にとある標識を目撃しました。

日本風景街道良い響きです。

海岸線を離れていくと、田んぼが広がっていました。

このような、日本ではどこにでも見られる景色を見ると心が落ち着きますね。

呉市の市街地へ近づくにつれ、車の交通量が増大します。

しばらく進んでいると、休山トンネルが見えてきました。

このトンネルを見た時の私の第一声は「ラッキー、涼められる」です。

呉市の市街地へ入るまでに何度もコンビニ休憩を繰り返しては、体の体温を落としていました。

夏場では、長いトンネルの中がとても涼しく大歓迎です。

特にこの休山トンネルは、歩道と車道がゲージで分断されており、安心感が半端有りません。

亀のようなゆっくりとしたペースでトンネル内を通過しました。(笑)

呉市を巡る

呉市の市街地へ入った後は、観光としゃれ込みましょう。

呉市は瀬戸内海に面し、広島県南西部に位置する気候温暖で自然に恵まれた中核市です。

かつては海軍の街として栄えました。

まず向かったのが、呉市の氏神様を祀る「亀山神社」です。

亀山神社の創建は703年と古いですが、現在の亀山神社は移設した物なので、拝殿の外観はそれほど古くは感じません。

亀山神社で茅の輪くぐりを行い参拝を行いました。

亀山神社を後にして、呉の市街地を進みます。

次に向かったのは「美術館通り」です。

赤レンガ敷きの並木道には、著名な作家が作成した彫刻が点在しており、道行く人たちの心を癒してくれます。

沿岸で見つけた「うでをくむ男」は、なんだか憎めないキャラクターですね。(ガチャピンもどきかな?)

永遠の音楽祭でしょうか。

船の舵輪をイメージした方位マークです。

「入船山記念館」へ行こうとしたら、入口が閉まっていました。(入館時間に間に合いませんでした)

少しショックでしたが、仕方がありません。またの機会に訪れます

気を取り直して、「大和ミュージアム」へ向かいました。

【ポタリングのすすめ】

呉市へ訪れる機会があれば、駅前でレンタサイクルを借りてポタリングしてみませんか。下記記事では、ポタリングについてお話します。

巨大な戦艦大和の模型に興奮する

私が呉市に来た時は、必ずと言って良いほど立ち寄るところが「大和ミュージアム」です。

このミュージアムには、世界最強の戦艦であった戦艦大和の10分の1のスケールでできた模型が展示されているのです。

入口付近には、ブラウザーゲームの「艦隊これくしょん」(通称:艦これ)で登場した戦艦大和をモチーフとしたキャラクターがお出迎えしてくれています。

早速、大和ミュージアムの中へ入り、職員に館内の写真撮影と撮った写真をブログへ公開する事について了承を頂きました。

10分の1とはいえ、戦艦大和の模型は凄く大きいです。

展示されていた模型の10倍の大きさの船が、かつて海の上に浮かんでいた事を想像すると、まさしく「動く島」ですね。

戦う船の機能美と言う物でしょうか、非常に美しくカッコ良い船だった事が伺えます。

戦艦大和の模型の他には本物の零銭がありました。

日本人ならば知らない人はいないと思われる戦闘機ですね。

館内をいろいろと見て周り、テンションが上がりっぱなしです。

全く良い物が見れました。

一通り館内を見て歩いた後で、大和ミュージアムを後にしたのです。

夕暮れに映える潜水艦

今回の旅を始める前に、日没後に呉湾に浮かぶ護衛艦を観戦できるクルージングの予約をしたのですが、残念ながら予約は取れませんでした。

そのとき、対応してくれた職員から潜水艦や護衛艦を眺める事ができるスポットとして紹介されたのが「アレイからすこじま」です。

夕暮れは19頃なので、その時間に合わせて「アレイからすこじま」へ向かいました。

向かっている途中で巨大なドックを見かけます。

かつて戦艦大和は、この呉市で建造されました。

大和を建造したドックは、既に埋め立てられており、現在残っているのは、大和の存在を隠すために作った屋根だけです。

18時30分頃に「アレイからすこじま」へ到着したので、夕暮れになるまでしばらく休憩しました。

周辺には赤レンガの倉庫が並んでいて、雰囲気がありますね。

コーヒーを飲みながら呉湾に浮かぶ潜水艦や護衛艦を眺めるのも良いでしょう。

呉湾には数隻の潜水艦が停泊しています。カッコ良いですね。

時間が経ち夕暮れ時になってきました。

夕暮れの呉湾に浮かぶ潜水艦の姿に感動します。

完全に日が暮れる前に、宿泊先のホテルへ向かいましょう。

本日の宿泊先は、呉駅の近くにある「呉ステーションホテル」です。

ホテルへ無事チェックインした後、旅の疲れを落としました。

こうして本日の旅は終了しました。

旅の軌跡

スタート 広島市 竹原駅
ゴール 広島市 呉ステーションホテル
距離54km

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